人魚の祈りが届くまで

サトー

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21.★僕のもの

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「兄弟じゃなければ殴っていた」

 ぽつりと呟かれたその言葉に、ハッとする。ダメだよと僕に腕を掴まれたエリアスは。不思議なものでも見るような目付きで僕のことを見ていた。殴ってやりたかったという感情を否定されたことがまるで理解出来ず、純粋に「なぜ?」と感じているようだった。

「殴るなんてダメだよ……、エリアスが人を、自分の兄様を殴ったなんてことが知られたら……」
「ああ、わかってる。子供の頃とは違う。昔、弟を虐めた上級生を怒りのままに殴った時、周りからはこっぴどく叱られた。特に、ルシアン兄様は『自分の手の甲にヒビが入るまで殴るなんて野蛮な人間のやることだ、やるならもっと上手くやりなさい』と私を静かに、厳しく叱っていたよ」
「手の甲にヒビ……?」

 寄宿学校で僕を助けてくれた時のエリアスの姿が頭に浮かんだ。知り合う前の少年だった頃のエリアスの話しはなかなか過激で僕を驚かせたけれど、今はそのことについて深くは触れないでおこうと思う。エリアスが大人になる中で、人に手をあげてはいけないのだと覚えたのならそれでいい。我慢を知っていなければ、エリアスと僕が大切に思っているものなんて簡単に取り上げられてしまっていただろうから。

 僕だって、エリアスのやっていることを「ままごと」と言われた時や、気持ちが変わる前に他に恋人を作るよう言われた時はすごく悔しかった。どうしてそんなことを言われるんだろうと思っていても、ルシアン兄様に強く言い返してエリアスを守ることだって出来なかったことも。そして、それを仕方がないことだと理解していることも。何もかもが悔しい。

「僕の実家がお金に困っているんじゃないかって、そういうことを心配してもらっただけなんだ……僕にも欲しいものはないかって。僕は、エリアスがいれば、もう何もいらないのに……。ル、ルシアン兄様って意外と心配性? 僕も実家にいた頃は、弟や妹が忘れ物をするんじゃないかって、そんなことばかり心配していたけれど……」

 おどけた調子でそう言って笑ってみせるつもりだった。だけど、だんだん苦しくなってしまって笑顔が上手く作れなかった。きっと隠し事をしているという後ろめたさのせいだろう。

「守りたいと思っているのに、君にいつも心配をかけてばかりだ。私は」

 ふっと笑った後にエリアスが僕を見つめてくる。その視線は優しく穏やかではあったけれど、僕を哀れんでいるようでもあった。もしかしたら僕がルシアン兄様から何を言われたのかについて、なんとなくわかっているのかもしれなかった。

「大丈夫だよ。エリアスが幸福でいられるよう、僕も頑張らないといけないなって、ルシアン兄様とお話ししたことで改めて思えたんだ」

 エリアスはそっと僕を抱き締めた後、触れるだけのキスをした。
 人を愛することについて学んだ方がいいと、ルシアン兄様はエリアスに言っていたけれど。こんなふうに優しく触れて、自分の気持ちを伝えようとする人なのに、と僕は思う。結婚式の前日に、何もかも正直に話してくれたことを僕は忘れない。


「帰ろう。帰って早くエリアスと二人になりたい」

 お互いが好きあっていればそれでよかった子供の頃と同じままではいられない。それが少し寂しく感じられるけれど、二人とも同じ分だけ大人になったということなのだろう。そしてこれからも二人で同じ時間を過ごしていく。
 お金をどうやって増やせばいいのか、エリアスの会社をルシアン兄様に認めてもらうにはどうすればいいのか。僕にはわからない。

 だけど側にはエリアスがいる。それだけで僕は、もう何も怖くなかった。ルシアン兄様の言葉が胸に残っているけれど、今はただ、エリアスの温もりを確かめていたくて、自分から手を繋いだ。エリアスが「寄宿学校にいた頃みたいだ」と少しだけ笑う。大人になった今では恥ずかしくて言えないけれど、エリアスに手を引かれて歩くのは、とても安心する。
 夜風が少し冷たい。馬車はもうすぐそこだ。帰る頃には、じいややお手伝いの人達はもういない。家を出る前にした約束をエリアスは覚えてくれているだろうか?

 帰ったら僕のことを愛して欲しいとねだったことを。結婚しているうえに何度も愛し合っているけれど、まだ僕は昔のようにエリアスに甘えることが少し恥ずかしい。「抱っこをして」「ぎゅっとして欲しい」と言うことと、裸を見せる時の恥ずかしさは全然違うものだ。子供の頃からまるで成長していない部分を晒すような、そんな気がする。でも、今日は無性にそうしたい気分だった。どうしてだろう、ルシアン兄様と話している間ずっと緊張していたからだろうか?

 そう思った瞬間だった。

 突然、かくんと両足から力が抜け、身体が傾き、視界が大きく揺れた。僕は思わずエリアスの腕にしがみついていた。脚が、まるで自分のものじゃないみたいに、ふわふわと頼りない。

「ノエル?」

 エリアスの声が聞こえる。慌てたような、驚いたような声だ。僕は汚れてしまったズボンの膝の部分と手のひらを呆然と見つめていた。

「きゅ、急に脚の力が抜けて……。どうしてだろう、ずっと緊張していたからかな? エリアスの顔を見ていたらホッとしちゃった……。それより、服を汚してしまってごめんなさい……」

 服のことはいいんだと言うエリアスにホッとする。始めは貧血による目眩のせいだと思ったけれど、気分は悪くないし身体がふらついているわけでもない。何かに躓いたわけでもないのにどうしてだろう? ルシアン兄様との会話で張りつめていたものが、エリアスと二人きりになって急に緩んでしまったんだろう。
 まさか、とうとう脚の痛みがやってきたんじゃ。そう期待して足首を靴の上からそっと撫でてみたけれど、なんともない。

 少しガッカリしていた僕の腰をエリアスが抱き直し、優しく、でもしっかりと支えてくれる。「あまり心配させないでくれ」と言うエリアスの声は少し笑っているようだったけど、腕に込められた力はいつもより強かった。

「うん、もう平気。大丈夫」

 僕はそう答えた。身体の調子が悪いわけではない。何よりエリアスに支えられながらゆっくり歩いていると本当に大丈夫だと感じられた。

◇◆◇

 寝る前の支度を整えて寝室に戻ってからもエリアスはまだ僕のことを心配していた。どうも、気分が悪くなって倒れてしまったのではないかと疑っているらしい。僕だって今までに一度もあんなふうに倒れたことはないから驚いたけど、それ以上に今はエリアスに触れたいし触れて欲しい。


「本当になんともないよ。あの後は一度もふらついてなんかいないし、どこも痛くない。だから、あの、このまま眠ってしまうのは嫌というか……」

 ベッドに入ってから自分の気持ちを正直に話しているうちにどんどん気まずくなってしまう。エリアスが無言で僕のことをじっと見ているからだ。何か言ってくれたらいいのに。そんな気持ちでいると、エリアスがそっと僕を抱き寄せた。

「君といると、私は自分の意思の弱さを実感する」
「エリアスが?」
「ああ。五日に一回しか抱かなかった頃も、本当は週に一度にするべきだと思っていたのに我慢が出来なかった」

 結婚してからずっと求められていたのだという事実が嬉しくて、僕はそれを噛み締めるようにエリアスから視線を逸らした。今日僕が着ている寝間着だって、色っぽさからは程遠い、着古したものだ。もっと肌が透けるような生地で出来た寝間着を着た方がいいのかエリアスに聞いてみたことがある。必要ない、とだけ言われて落ち込んでいたけれど、あれはそのままの僕でいいという意味だったんだろうか。

「我慢はしないで欲しい……」

 ぎこちなくねだる僕をエリアスの黒い瞳が捉える。さっきまでは穏やかだった眼差しが、今は熱を含んでいるのだとわかる。
 やっぱり私は、君と兄様を二人きりにした自分が許せないよ。そう言ってからエリアスが僕の首筋に顔を埋める。
 僕だって美しい女の人と話すエリアスを見ているのは嫌だった。二人だけで過ごしている時には知らなかった感情も、「僕以外の人とは結婚しないで欲しい」というわがままも、正直に伝えられずに、僕はエリアスの背中にしがみついた。


 その夜、エリアスは初めて僕のことを正面から抱いた。

 僕とエリアスはベッドの真ん中ではなく端に寄るという工夫をすることにした。そうすればエリアスは両膝に体重をかけながら右足の甲をベッドの外へ逃がすことが出来るからだ。
 指を入れるために僕に脚を大きく開かせた後、綺麗だと言ってエリアスはまじまじと僕の身体を見ていた。何度も愛し合っているのだからよく知っている場所のはずなのに。それなのに、喜びと快感を覚えたての少年のようにエリアスがじーっと見つめてくるから僕は恥ずかしくて堪らなかった。

「う、んうっ……」

 恥ずかしいよと目を背けるとエリアスの唇が、僕の額、瞼、頬に落ちる。エリアスの手のひらが僕の胸に触れるのと合わさって、甘く痺れるような快感に僕の全身が包まれていく。

「恥ずかしい……」
「なぜ? まだ伝え足りないのに?」
「ひ……」
「君を愛する方法をもっと知りたい。それが私の喜びだから」

 甘い言葉を囁かれる度にぐにゃりと力が抜けていく。与えられるものから一切の逃げ場がない格好だと感じていた。僕はただ寝転んでエリアスに身を委ねることしか出来ない。それに、ダメ、恥ずかしいと言う僕の心が本当はその先を望んでいることも顔を見られればすぐエリアスにわかってしまう。
 エリアスの手が僕の腰を抱き、ゆっくりと熱い塊を押し当ててくる。もっと脚を開かないと入らないと言うエリアスに「意地悪だ」と僕は抗議した。恥ずかしがっているところが見たくてそう言っているのだと、エリアスの顔を見ていればわかったからだ。

「意地悪? 私がそんなことをするわけないだろう」
「ああっ……」

 濡れた入り口に先端を擦り付けられると、「見られている」ということがどうでもよくなってしまう。むしろ僕は、期待に震えながら彼を迎え入れるために自分から脚を大きく開いていた。

「ん、く……、んうっ……」

 初めは浅く、ゆっくりと。エリアスは僕の中へ、慎重に沈んでいった。僕の内壁が彼をきつく締め付け、熱が絡み合う。

「あ……」

 一つになると、覆い被さってくるエリアスの唇を求めながらぎゅっと密着出来る。もっと深い場所で感じていたくて、僕の足は自然とエリアスの身体に絡み付いていた。ゆっくりと気持ちいい場所を何度も擦られながら、僕はエリアスとの口づけに夢中になっていた。唇を塞がれていなかったら、泣いているような声が際限なく漏れていただろう。

「可愛い。ああ、なんて可愛いんだろう……」
「ん……、好き、エリアスが好き……」

 横向きで後ろからエリアスが入ってくる時や、自分が上に乗る時とは違う、知らない気持ちで僕はいっぱいになっていた。一つの塊になったと思うくらいぴたりとくっついているのに、上り詰めていく感覚になぜかどんどん切なくなる。何度口づけをねだっても、ノエルと何度名前を呼ばれても足りない。息をするのも忘れてしまうほど唇を重ね合わせ、汗で濡れた身体にしがみついているのに。ぎゅうっと胸が締め付けられているようだ。どうしてだろう、愛情と快感を与えてもらうほど苦しい。

「エリアス……」

 エリアスと結婚しているのは僕なのに。
 あの時感じたモヤモヤとした気持ちが胸をよぎる。そうか、エリアスから注がれるこの愛を僕は独り占めしたいのだと理解する頃には僕の頭の中は「気持ちいい」でいっぱいになっていた。身体を揺さぶられる度に、熱を持った鱗の跡がシーツに擦れる。僕は涙を流しながら、爪先を丸め自分だけ先に達してしまっていた。

 ノエルの可愛い姿は全て私のものだと思えた。……そう言って、繋がったままエリアスはぐったりとしている僕の額に口づけして、涙を拭ってくれた。僕は自分の頬に触れるエリアスの手をそっと掴んだ。

「あのね、もしいつか、エリアスが他の人と結婚したくなったとしても、その時は何もかもを受け入れるから……」

 話しているうちに、さっき感じていた切ない気持ちを思い出す。本当は、僕以外の人を好きになんかならないで欲しい。ずっと僕だけのエリアスでいて欲しい。

「もう少しの間は僕だけを好きでいて……」

 目を閉じたままエリアスの手のひらに頬擦りする。いつか失われてしまうと思うと、心から大切で愛おしい瞬間だと感じられたからだった。


「……やっぱり兄様が余計なことを言ったんじゃないか」

 ぴたりと動きを止めて静かにそう呟くエリアスの声が、明らかに怒気を含んでいることは目をつぶっている僕にもわかった。ゆっくりと目を開けると、エリアスは怖いくらい真剣な顔をしていた。僕が見ていることに気がついたのか、「なんだ、そんなことを心配していたのか」とエリアスがにこりと微笑む。表情が変化するその早さに、背中がゾクっとする。


「いい機会だ。私の愛は君だけのものだと教えよう」

 その後、僕は気を失うまでエリアスに抱かれた。君に怒っているんじゃないとエリアスは言っていたけれど、絶頂を迎えたばかりで敏感になっている身体を揺さぶられて奥を擦られるのは、快楽に弱い僕にとってはお仕置きと変わらなかった。

「誰が他の人と結婚するだって? もう一度同じことを言ってみろ、ノエル」
「ひ、あっ……、ごめんなさい、もう言わないから許して……」
「許してだって? そんなことを言われたらまるで私が虐めているみたいだろう」

 足のことも関係しているのだろうけれど、エリアスは僕の身体が壊れるほど奥を突いたりはしない。ただ、一度中に出した後もほとんど間を開けずにもう一度入ってきて繋がったまま僕のペニスを擦る。終わりのない快感が苦しい。それなのに、焦らすような手の動きに僕は自分から何度も腰を振った。

「だめっ、死んじゃうっ……、ねえ、もうだめだってばあ……!」

 死ぬわけがないだろう。実際にそう言われたわけじゃないけれど、僕の胸の先を摘まんでくるエリアスの手は容赦がなく、僕は脚をびくびくと痙攣させながら熱を吐き出していた。もう何度目かわからない。気持ちがよくて苦しいのに、エリアスが達するまでゆっくりと抜き差しが繰り返される。繋がっている部分からは白く濁った液が垂れてぶしゅぶしゅと音を立てていた。

「……私は他の誰のものにもならない。君のために私の愛はある」

 声も出せずにいる僕にエリアスが囁く。自分の愛が永遠ではないと疑われたことに怒っているのだと、エリアスは僕の身体に教え込んだ。エリアスの愛は僕だけのもの。荒っぽくて苦しい方法なのかもしれないけれど、僕だけを愛してと素直に言葉で伝えられない僕の弱さと不安は、一方的に与えられる快感で上書きされた。
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