白雷のルシウス ~知識チートで最強への道を歩んでいたら、敵もチートだった~

がおがお

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真祖討伐編

次に目指すのは

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「ルウ太陽出せるのー!?」

 レーナ、そこじゃないんだ。俺が太陽を出せるかどうかは別に今はどうでもいいんだ。あと本物じゃない。本物出したら焼け死ぬ。

「ルウ、私たちじゃ足手まといなの?」

「そんなことは--」

「当然だろ」

 イザベラ!? なんでいきなりそんなところ肯定するんですかね!?

「イザベラさん、でしたか。どういうことですか?」

「あたしはS級冒険者だ」

「はい?」

 何を言うつもりなんだ……あんまりかき乱さないでくれよ……?

「まぁ魔力量だけで言えばあんたらと変わらねぇ」

「……?」

 エリーもイザベラが何を言おうとしてるのかわからないみたいだな。

「でもあたしには経験がある。それこそ数え切れない魔物を殺してきた。魔力量だけで勝ちが決まるわけじゃねぇことくらいは分かるだろ」

「それは……分かりますけど、それが何か関係あるんですか?」

「あんたらと同程度の魔力を持ってて、十分な戦闘経験のあるあたしが、邪魔にしかならなかったんだ。何が言いたいかわかるか?」

「私たちも同じってことですか」

「そうだ」

「いや、そんなことは--」

「ルウは黙ってて」

「はい……」

 エリーが怖い。怒っていらっしゃるご様子。どうしよう。イザベラさん、そろそろやめませんか。

「今は、な。あたしも悔しかったんだぜ? これでもS級冒険者だ。それなりの自信はあった。それなのにいきなり出てきたルシウスはわけわかんねぇ強さだし、あんたらだってその年であたしと大して変わらねぇ魔力だ。……なら強くなるしかねぇだろ」

「……!」

 あ、なんかちょっと良い方向になってきた気がするぞ。イザベラその調子だ。頑張ってくれ。

「今は足手まといだ。なら次までに強くなるしかねぇ。違うか?」

「イズの言う通りだー! 強くなればいいのだー!」

 さすがレーナ! 俺は君を信じていたよ。ってイズ? イザベラの愛称か? 俺も使わせてもらおう。

「俺も白雷隊だからよ! 深淵と戦えるくらいにはなるつもりだぜ!」

「わ、私も!」

「休む暇がありませんね」

 みんな! 訓練、頑張ろうな。

「……わかりました。確かにイザベラの言う通りです」

「そこの赤チビが呼んだイズでいい。それに敬語もいらねぇ。あたしは冒険者だぜ?」

「ふふ。今は白雷隊の隊員でしょ。私もエリーでいいわ」

「そうだったな。あたしは白雷隊のイザベラだ」

 うむ。よく分からないが仲良くなったようで良かった。

「コラー! 赤チビってボクのことかー!? ボクのことはレーナと呼べー!」

 うむ。わかりやすい。レーナを表すのに最適な言葉かもしれないな。

「悪かったな。レーナ」

「イズイズ! 許す!」

「何で二回言うんだよ?」

「なんか可愛いでしょー?」

 レーナのコミュニケーションスキルは上限突破しているな。主に馬鹿なのが玉に瑕だが。

「みんな、考えてたことがあるんだ」

 前から興味は持ってたんだ。ただ機会がなかったってだけで。やっぱりこれは気になるだろ。

「なになにー?」

「ダンジョンに潜ろうと思う」

「「「「「ダンジョン!?」」」」」

 ハモった。イズだけ驚いてないな。まぁ冒険者ならダンジョンくらい何度も潜ってるか。

「そうだ。ダンジョンなら訓練しながら、レアな魔道具も狙えるし、一石二鳥だ。それにダンジョンのプロが入隊してくれたしな?」

「ん? あたしか? まぁダンジョンには何度も潜ってるけどよ。ルシウスがいたら関係ねぇだろ」

 まぁ大丈夫だとは思うんだけど、戦闘面以外にも気にすることはあるだろうしな。まぁイズが戦闘面以外に精通してるイメージは全然ないんだけどな。

「まぁ目的はわかったわ。確かに悪くないわね。お店で買うのもお金かかるし、すごい効果のはレアすぎてほとんどないしね」

「ダンジョン! 燃える響きー!」

「冒険者みたいでいいな!」

 レーナとレウスはなんでもノってくれるな。しかしダンジョンはきっとそんなに簡単じゃないぞ。

「ちなみにイズに聞きたいんだけど」

「イ、イズ!?」

 あれ、俺がイズって呼ぶのダメだったんだろうか。

「嫌だったか?」

「い、嫌じゃない! イズでいい!」

「そうか? それならいいけど……それで聞きたいことなんだけど、この辺にダンジョンってある?」

「この辺だと…アグニダンジョンじゃねぇか?」

「アグニってなんだ? なんか意味のある言葉か?」

「アグニ=ヴェーダ。墜ちた火の大精霊よ」

 墜ちた火の大精霊? 堕天使みたいなもんか? エリーは物知りだな。文句なしの優等生だ。

「そいつが作ったダンジョンってことか? 強いの?」

 大精霊とかどう聞いても強い響きだ。つーかやばい臭いしかしない。

「最下層まで潜れるやつなんていねぇからな。実際どうなのかは知らねぇ。ただ……そいつも深淵アビスだったはずだぜ」

 なんですと。深淵アビスを倒すための訓練で深淵アビスが出てきてどうすんだよ……まぁ途中で引き返せばいいか。

「うちの本にも書いてたわね。確か第三層だったわ」

あの真祖ヴァレリアと同じか」

「いえ、注意書きがあったんだけど、推定魔力値が不明になっててわからないみたい。ただ、ダンジョンの奥深くにいると言われてて、潜らない限り脅威じゃないからとりあえず第三層に入ってるって感じたったわよ」

 不明って絶対やばいやつですやん。こいつは自分から潜らない限り脅威にもならないってんならスルー確定だな。

「じゃあ最下層はスルーだな。手前で戻ろう」

「最下層までは行ける前提かよ。まぁルシウスなら行けそうだけどよ」

「え? どういうこと?」

 もしかして深淵アビスとか関係なく普通に到達できないくらい難しいってことか。

「今の最高到達深度は確か60層あたりだったと思うぜ。ただ何階層まであるのかわからねぇがな」

「確か100層って予想されてる本を見たことあるかも」

 アリスは物知りだなぁ。さすがだよ。でも予想ってんじゃあんまり参考にならないな。

「ところで話は変わるんだけど、陛下に私たちの報告は?」

 しまった! それぶん投げて真祖のとこいってたんだった……

「す、すぐ行ってきます!」
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