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第二章 不穏な影
やったー命拾いしましたわ!!
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陛下や王妃に本当の理由を隠す為の言い訳をしてみましたが如何でしょうか?
全部嘘にしてしまうよりも、一部に本心を入れると真実味が湧くものです。
これでダメなら生きる為にお店もろとも他国に高飛びしましょう。
暫しの沈黙が続いたが、その沈黙を破ったのは予想外の人物でありましたわ。
「なるほど、そう言う理由があるのなら魔法が使える事を黙っていたのも納得いくな。幼い子供を守る為に親が秘密にしていたのであれば我々がルーティを責める事は出来ないのでは無いでしょうか父上、母上」
そうロティお兄様ですわ。
私の拙い言葉をフォローしてくださるなんてなんて素敵なお兄様なのでしょうか。
私がお兄様のお言葉に驚いてお顔を見ていると目が合い、大丈夫だよと言わんばかりの爽やかな笑顔からのウインクをして頂きキュンとしてしまいました。
ロティお兄様には本当に感謝ですわ。
ロティお兄様が発言すると王妃も少し納得したのかまたいつもの笑顔に戻り「確かに幼い頃から魔法が使えたのなら尚更悪い大人達に悪用されかねないものね!今回の事は無かった事にしてあげますわ。」と仰って下さいました。
良かった優しい王妃モードに戻りましたわ。
やったー命拾いしたわ!!
心の中で淑女としてはしたないですがガッツポーズしたりジャンプを沢山して大喜びしましたわ。
ロティお兄様ありがとう!!
ロティお兄様神!!
何とか命拾いした私は冷えてしまった紅茶を一口飲みパサパサになった口の中を潤しました。
「それにシスティ様は天才と名高い魔法使い。その娘であるルーティが魔力を持ってない訳ないじゃ無いですか。」
システィ様とは私のお母様です。
お母様はテイマーで有りますが天才と名高い魔法使いなのですわ。
私が産まれる前までは多くの国々をその名声で牽制していた程に。
魔物討伐で怪我をした人々や病に苦しむ人々を魔法で救ってきました。
人によれば聖女と呼ぶ方もいらっしゃいました。
そんなお母様ですが、幼くして亡くなってしまいましたが自分の娘が露頭に迷わない様に私の部屋にコッソリ魔法の手引書や魔導書関連の書籍を沢山残して儚くなりました。
そのお陰でミナーヴァ様のお力も加わりチート級の魔法使いにまで成長しました。
まあ、隠匿スキルでバレる事は早々ありませんが。
ロティお兄様は元々、感のよろしい方なので薄々気付いていたのかも知れませんわね。
それでも、私の事を察して何も言わずに居てくれたのかも…それか単純に仲の良い獣魔達がバラしたか…
それは私には分かりませんがそのご配慮に救われましたわね。
いつかこの御恩をお返しせねばと思いましたわ。
そんなハラハラした陛下と王妃様の謁見は終わりましたわ。
全部嘘にしてしまうよりも、一部に本心を入れると真実味が湧くものです。
これでダメなら生きる為にお店もろとも他国に高飛びしましょう。
暫しの沈黙が続いたが、その沈黙を破ったのは予想外の人物でありましたわ。
「なるほど、そう言う理由があるのなら魔法が使える事を黙っていたのも納得いくな。幼い子供を守る為に親が秘密にしていたのであれば我々がルーティを責める事は出来ないのでは無いでしょうか父上、母上」
そうロティお兄様ですわ。
私の拙い言葉をフォローしてくださるなんてなんて素敵なお兄様なのでしょうか。
私がお兄様のお言葉に驚いてお顔を見ていると目が合い、大丈夫だよと言わんばかりの爽やかな笑顔からのウインクをして頂きキュンとしてしまいました。
ロティお兄様には本当に感謝ですわ。
ロティお兄様が発言すると王妃も少し納得したのかまたいつもの笑顔に戻り「確かに幼い頃から魔法が使えたのなら尚更悪い大人達に悪用されかねないものね!今回の事は無かった事にしてあげますわ。」と仰って下さいました。
良かった優しい王妃モードに戻りましたわ。
やったー命拾いしたわ!!
心の中で淑女としてはしたないですがガッツポーズしたりジャンプを沢山して大喜びしましたわ。
ロティお兄様ありがとう!!
ロティお兄様神!!
何とか命拾いした私は冷えてしまった紅茶を一口飲みパサパサになった口の中を潤しました。
「それにシスティ様は天才と名高い魔法使い。その娘であるルーティが魔力を持ってない訳ないじゃ無いですか。」
システィ様とは私のお母様です。
お母様はテイマーで有りますが天才と名高い魔法使いなのですわ。
私が産まれる前までは多くの国々をその名声で牽制していた程に。
魔物討伐で怪我をした人々や病に苦しむ人々を魔法で救ってきました。
人によれば聖女と呼ぶ方もいらっしゃいました。
そんなお母様ですが、幼くして亡くなってしまいましたが自分の娘が露頭に迷わない様に私の部屋にコッソリ魔法の手引書や魔導書関連の書籍を沢山残して儚くなりました。
そのお陰でミナーヴァ様のお力も加わりチート級の魔法使いにまで成長しました。
まあ、隠匿スキルでバレる事は早々ありませんが。
ロティお兄様は元々、感のよろしい方なので薄々気付いていたのかも知れませんわね。
それでも、私の事を察して何も言わずに居てくれたのかも…それか単純に仲の良い獣魔達がバラしたか…
それは私には分かりませんがそのご配慮に救われましたわね。
いつかこの御恩をお返しせねばと思いましたわ。
そんなハラハラした陛下と王妃様の謁見は終わりましたわ。
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