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第二章 不穏な影
今の私と1番混ぜるな危険な殿方ですわ
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私はやっと殿下や聖獣様から解放されてメイドに案内された新たな自分の部屋に入り、ソファに腰掛け一息つきました。
はぁ…
本当に疲れましたわ…
何やかんやと今日一日だけでいろんなことが起こりましたもの…
疲れるに決まってますわ。
気持ち悪い元婚約者による婚約破棄から始まり、王宮に向かう途中で魔物に襲われ、王宮着いてからも王妃様のお相手からの聖獣様のご乱心…
本当に疲れましたわ…
大切なので2回言います…
でも、何とか乗り切ってこれたから今の時間がある。
これからは生家の呪縛は無くなりましたが問題は山程降りかかる事でしょう。
それを乗り切って今世は意地でも生き残ってやると思っておりますの。
まず先に起こりうる問題の処理を行いましょうかしら…
恐らくですが1番最初に起こりうる問題としてあげられるのは私の王家入りの歓迎披露パーティーでしょう。
私も王家に入ったのですからそのお披露目も兼ねたパーティーが催されますがきっと今回の件は反対される方が多く出てくる事でしょう。
特に悪さをした訳ではございませんが、貴族社会では王家に養子に貰われた家紋は王家との繋がりを手に入れて、大きな権力を手に入れます。
本来なら実家もそうですが私の場合は違います…
私は実家から逃げる為に王家入りしました。
実家から嫌がらせを受けていた事を王家は知っている為、そんな一族に多大な富を与えるはずが無いですわ。
今回の養子縁組は寧ろ私と言う陰の大黒柱を奪われただけで、スパニッシュ家にとってマイナスにしかなりません。
でも、そんな事実を知っているのはごく一部の貴族のみ。
殆どの貴族は私が王家入りした事でスパニッシュ家は多大な富と恩恵が与えられたと思い、嫉妬するでしょう。
スパニッシュ家だけがターゲットになるのならそれは問題ありません。
と言うかスパニッシュ家がどうなろうと私の知った事ではございませんので御自由にどうぞと言う感じでございますわ。
ですがそうは問屋が下さないと申しますか何と言いますか…
今回の養子縁組を王子様の誰かと婚約する勘違いなさっている人が数名いらっしゃるようでその方々が非常めんどくさいですわ…
婚約したく無いから養子という選択肢をしていると言うのに甚だしいですわ!!
誰が王太子なんかと婚約するものですか!!
そんなふざけた脳みその持ち主は万死に値しますわ!!
私は激おこプンプン丸でございますわ!!
あんなナルシスト王太子なんかと死んでもお断りですわ。
ロティお兄様の弟であるセリオン第三王子もお断りでございます。
あんな魔法馬鹿と婚約させられたら私が実験動物にさせられますわ…嗚呼恐ろしい…
セリオン殿下は『恋人よりも魔法愛』をもっとうに様に魔法研究に命かけてるお馬鹿さんですわ。
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はぁ…
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実家から嫌がらせを受けていた事を王家は知っている為、そんな一族に多大な富を与えるはずが無いですわ。
今回の養子縁組は寧ろ私と言う陰の大黒柱を奪われただけで、スパニッシュ家にとってマイナスにしかなりません。
でも、そんな事実を知っているのはごく一部の貴族のみ。
殆どの貴族は私が王家入りした事でスパニッシュ家は多大な富と恩恵が与えられたと思い、嫉妬するでしょう。
スパニッシュ家だけがターゲットになるのならそれは問題ありません。
と言うかスパニッシュ家がどうなろうと私の知った事ではございませんので御自由にどうぞと言う感じでございますわ。
ですがそうは問屋が下さないと申しますか何と言いますか…
今回の養子縁組を王子様の誰かと婚約する勘違いなさっている人が数名いらっしゃるようでその方々が非常めんどくさいですわ…
婚約したく無いから養子という選択肢をしていると言うのに甚だしいですわ!!
誰が王太子なんかと婚約するものですか!!
そんなふざけた脳みその持ち主は万死に値しますわ!!
私は激おこプンプン丸でございますわ!!
あんなナルシスト王太子なんかと死んでもお断りですわ。
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あんな魔法馬鹿と婚約させられたら私が実験動物にさせられますわ…嗚呼恐ろしい…
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