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第二章 不穏な影
命が幾つあっても足りませんわ。
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セリオン第三王子殿下
年齢は私と同じで(前世合わせると大分下だけど)この国一の魔術師の異名を持つ殿方でございますわ。
稀代の天才魔術師の呼び名で多くの戦場で勝利を勝ち取り、頭も切れるので軍師としても優秀で他国の戦ごとにもよく参戦されて、その国に勝利を与える凄い殿方ですが、基本ネクラの魔法オタクで人見知りで話しかける時は家族か側近の誰かが居ないと話せません。
一度好きな事にのめり込むとそこから離れようとせず、気になる魔法や新しい戦術があればすぐ様魔塔に引き篭もり日夜研究に勤しみますの。
私も人生で数回しかお会いした事がありませんし、お話なんてもっての外。
話しかけようものなら全力で逃げられますわ。
ハッキリ言うと魔法と戦以外ではろくな人間ではございません。
その才能は流石陛下と王妃殿下のお子様と言うべきか…
天才肌なのは認めますがあの魔法オタクで戦闘狂な所は頂けませんわ。
普段は魔塔に引き篭ってるので滅多に会わないので安心していますが…
今の私はあの殿方と会ってはならないのです…
何故かって?
明確ですわ。
今までは魔法が使える事を隠して生きてきましたが今の私は魔法を使える貴重な人材という事を公表してしまいましたもの。
この世界にも何人も魔法使いがいらっしゃいますが年々減っている上に能力が衰退しているそうです。
私はその例外で生きている為、第三王子にバレれば即座に研究対象の仲間入りにさせられてしまいますわ。
かの殿方は一度興味を持つととことん粘着して来るに決まってますわ…
常に監視態勢をしかれ、日々『魔法使ってー!!』と追いかけて来るに違いない…
あぁ…気持ち悪いですわ…
もう感情を隠す元気すら無くなります…
ジョゼフ王太子殿下だけでもめんどくさいのにセリオン第三王子殿下まで関わってきたら精神崩壊してしまいますわ…
でも、王族入りしたからには嫌でも関わらないといけませんから何かしら対策を打たねばなりませんわ…
でも、今はそれどころではありません。
先ずは近々あるお披露目会で王家入りする事を大々的に公表せねばなりません。
これは貴族達の牽制の意味合いもありますが私と言う存在が今此処にいると言う事知らしめる意味合いもありますわ。
貴族達は王子殿下達との婚約目当てとか勘違いする輩達の話のネタにされてしまいますがそんなめんどくさい事極まりない事には興味ありませんわ。
勝手にしてくださいませ。
まず誰があんなポンコツ殿下達と結婚するものですか!!
ロティ御兄様なら少し良いかもとか思うけどあの人はあの人でバックの聖獣様が強すぎて無理無理無理無理…
命が幾つあっても足りませんわ。
あの三兄弟から選ぶ事は天地をひっくり返してもありませんわ。
私だって前世で恋と言う恋をして来ましたが結婚まで漕ぎ着けた事がありません…
漕ぎ着ける前に大抵悪魔に殺されて来ましたから…
本当に前世の私の人生は無理ゲーでしたわ…
だからこそ今世では素敵な殿方と出逢い、運命的な恋をして愛を育み幸せな結婚をしたい…
その願いの為にも先ずは1番近いこの行事を成功させて、私と言う存在を世界に知らしめる事から始めたいと思いますわ。
年齢は私と同じで(前世合わせると大分下だけど)この国一の魔術師の異名を持つ殿方でございますわ。
稀代の天才魔術師の呼び名で多くの戦場で勝利を勝ち取り、頭も切れるので軍師としても優秀で他国の戦ごとにもよく参戦されて、その国に勝利を与える凄い殿方ですが、基本ネクラの魔法オタクで人見知りで話しかける時は家族か側近の誰かが居ないと話せません。
一度好きな事にのめり込むとそこから離れようとせず、気になる魔法や新しい戦術があればすぐ様魔塔に引き篭もり日夜研究に勤しみますの。
私も人生で数回しかお会いした事がありませんし、お話なんてもっての外。
話しかけようものなら全力で逃げられますわ。
ハッキリ言うと魔法と戦以外ではろくな人間ではございません。
その才能は流石陛下と王妃殿下のお子様と言うべきか…
天才肌なのは認めますがあの魔法オタクで戦闘狂な所は頂けませんわ。
普段は魔塔に引き篭ってるので滅多に会わないので安心していますが…
今の私はあの殿方と会ってはならないのです…
何故かって?
明確ですわ。
今までは魔法が使える事を隠して生きてきましたが今の私は魔法を使える貴重な人材という事を公表してしまいましたもの。
この世界にも何人も魔法使いがいらっしゃいますが年々減っている上に能力が衰退しているそうです。
私はその例外で生きている為、第三王子にバレれば即座に研究対象の仲間入りにさせられてしまいますわ。
かの殿方は一度興味を持つととことん粘着して来るに決まってますわ…
常に監視態勢をしかれ、日々『魔法使ってー!!』と追いかけて来るに違いない…
あぁ…気持ち悪いですわ…
もう感情を隠す元気すら無くなります…
ジョゼフ王太子殿下だけでもめんどくさいのにセリオン第三王子殿下まで関わってきたら精神崩壊してしまいますわ…
でも、王族入りしたからには嫌でも関わらないといけませんから何かしら対策を打たねばなりませんわ…
でも、今はそれどころではありません。
先ずは近々あるお披露目会で王家入りする事を大々的に公表せねばなりません。
これは貴族達の牽制の意味合いもありますが私と言う存在が今此処にいると言う事知らしめる意味合いもありますわ。
貴族達は王子殿下達との婚約目当てとか勘違いする輩達の話のネタにされてしまいますがそんなめんどくさい事極まりない事には興味ありませんわ。
勝手にしてくださいませ。
まず誰があんなポンコツ殿下達と結婚するものですか!!
ロティ御兄様なら少し良いかもとか思うけどあの人はあの人でバックの聖獣様が強すぎて無理無理無理無理…
命が幾つあっても足りませんわ。
あの三兄弟から選ぶ事は天地をひっくり返してもありませんわ。
私だって前世で恋と言う恋をして来ましたが結婚まで漕ぎ着けた事がありません…
漕ぎ着ける前に大抵悪魔に殺されて来ましたから…
本当に前世の私の人生は無理ゲーでしたわ…
だからこそ今世では素敵な殿方と出逢い、運命的な恋をして愛を育み幸せな結婚をしたい…
その願いの為にも先ずは1番近いこの行事を成功させて、私と言う存在を世界に知らしめる事から始めたいと思いますわ。
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