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第7話 予想外のお話
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ミアと久しぶりに会ってから約一週間後。
現在、俺たちはミアと共に彼女が2ヶ月ほど潜っていたダンジョンにやってきていた。
ミアによると、このダンジョンの最下層のボスは魔王幹部の1人らしく、あまりにも強すぎるということで、前回の攻略ではすぐに退却して討伐できなかったとのこと。
そもそもダンジョンとは、ある一定の頻度でランダムな場所に発生するものである。王都周辺はそんなこともないらしいのだが詳しくは知らない。
ダンジョンは放っておくとスタンピードと呼ばれるモンスターの大量発生が起こり、周辺にかなりの被害をもたらしてしまう。ダンジョン内のモンスターを討伐するだけでもスタンピード発生確率はある程度下げることは出来るが、ダンジョンボスを倒すことができればその発生確率をゼロにすることができる。そういうわけで、ギルドとしては街の人を安心させるためにも可能な限り早くボスの討伐をしておきたいのだ。
そういう思惑があり、俺たちに声をかけたとのこと。
ちなみに、俺たち以外の冒険者達は今回、ボス討伐には参加しない。理由としては、ボスの強さ的にSランクの冒険者でないと足手まといにしかならないかららしい。
攻略人数が極めて少ないのと敵が魔王幹部ということで少し心配ではあるが、彼女たちはSランクでもトップクラスの実力者。たぶん危ないことにはならず討伐できるだろうと俺は考えていた。
Sランク冒険者の二人に守られながら突き進むこと半日。ようやくダンジョンボスがいる部屋の扉前まで来ることが出来た。
少し前にミアさん達が潜っていたということでモンスターと会敵する頻度はかなり低かったのだが、最下層に行くまでの道のりが遠かったので時間がかかった感じである。
ボス前に必ずある少し大きめの空間はモンスターが何故か発生しないため、ここで少し休憩を取ることになった。
俺たちはピクニックシートを地面に敷いて、シエナがアイテムボックスに入れていたティーセットで優雅なひと時を楽しむ。
最初は世間話に花を咲かせていたのだが、話の内容は次第に今回のボス討伐に関するものになっていった。
最初はミアが知り得るボスの情報を話し、それを聞いた上でミアとシエナがどう動くかというすり合わせを行っていたのだが……
「エリックも一緒にボス部屋に入って基本的には私達の戦闘の妨げにならないように待機。ただ、私達が危ない状況になったら介入してきてボスを討伐して頂戴」
と、ミアが俺の方を見てそんなことを言ってきたので、俺は思わず飲んでいた紅茶を吹き出してしまう。
「え……? 俺はここで待機じゃ……?」
「誰がいつそんなことを言ったのかしら? あなたも来るのよ」
「いやいやいや、ここに来る前に『Sランク以外は足手まといでしかない』って言ってたじゃん。俺、Cランクなんだぞ? それに、もしものときは『ボスを討伐してくれ』って……」
「いつものあなたなら厳しいでしょうけど、あのスキルを使ったあなたならいけるでしょう? そもそも、戦闘に参加させないつもりならこのダンジョンに連れてきていないわ」
確かに言われてみれば、と思うことを指摘されて押し黙る。
しかし、なおも行きたくないオーラを出している姿を見て、ミアが俺の手を取ってきた。
「あなたに負担をかけることは重々承知の上だわ。それと、あのスキルを使うと『発情』することも私たちは分かっているし納得済みよ。報酬も弾ませてもらうし、私個人からも何かお礼をするわ。私達を守ると思って、受けてくれないかしら?」
「エリックさんしか頼れる人がいないんです! 私からもお願いします!」
二人から真剣な顔でお願いされる。
正直、こんなに頼られるほど強くないし、二人は俺を過剰評価しすぎているところがあると思う。それに、結局シエナには事前に『発情』を経験してもらうことなく、初っ端から実戦で体験させてしまうことになってしまった。
しかし、美女二人からお願いされて『いや、やっぱり怖いし……やめときます』と言うような俺ではない。
俺は二人を守るためにも覚悟を決め、『分かった。できる限り頑張るよ』と言って一緒にボス部屋に行くことにした。
◆◆◆
俺としては予想外なことを言われてからしばらくして。
俺たちは英気を養いつつもボス討伐へ向けた準備を終え、いよいよボス戦となった。
ドでかい扉を開きボス部屋の中に入ると、部屋のど真ん中でワインをおしゃれに飲んでいる男がいた。俺たちを一瞥すると、ゆっくりとした動作で立ち上がりご丁寧に自己紹介をしてくる。
「私は魔王軍幹部の1人、ブロアと申します。以後お見知りおきを。さて、二人は見たことないですが……おや。1人は先日そそくさと逃げ帰ったギルドマスター、ミアさんですね。懲りずにまたここに訪れたというわけですか。あぁ……人間とはなんと愚かなのでしょうか……」
大げさな身振り手振りを交えつつ、嘆くブロアという男。
『そそくさと逃げ帰った』と言われてミアのこめかみが一瞬だけピクリと動くが、深呼吸を一つすると落ち着いた様子に戻った。さすが、ギルドマスター。煽り耐性にも強い。
ミアの反応が芳しくなかったのが面白くなかったのか、先程は一瞬触れただけでスルーされた俺とシエナを標的にしてきた。
「そちらの奴隷契約をされている女性の方、お名前は?」
「…………」
「ふむ。なるほど。かなり家柄と血筋の良さそうな人だと思ったので名前だけでもお聞きしたと思っていましたが……私と馴れ合うつもりはないということですね。分かりました。では、そちらの一見場違い感が半端なさそうに見える男の方。お名前は?」
「……エリックです」
場違い感が半端ないと言われて少し傷ついたが、事実を言われたまでなので反論が出来なかった。
ブロアは俺の名前を聞くと『ふむ……』と少し考えていたが、何かを思い出したのか手をポンと打つ。
「その容姿にその名前……もしかしてあの『発情マシーン』のエリックさんですか?」
「--いや、そんな異名はないですし、今すぐその肩書の考案者をこの手で抹殺したいですが……おそらくそのエリックです」
「おぉ~! やはりそうでしたか! いや~、あなたとこんなところで会えるなんて光栄です。実はですね、あなたに追い返された仲間が『エリックという奴が急に強くなったと思ったら、周りにいた女性が急にオ○ニーしはじめてすごかったっちゃ!』と興奮気味に魔王様にお伝えしていたのを聞きまして。一度お会いしたいと思っていたんですよ!」
「…………oh……」
記念に握手とサインをしてもらっても良いですか? と興奮気味にブロアが聞いてきたが、それをいなす元気もないくらいに一瞬で俺のメンタルのライフはゼロになった。
こいつ……戦闘を始める前から俺をダウンさせやがった……さすがは魔王幹部の1人。レベルが違うぜ……。
現在、俺たちはミアと共に彼女が2ヶ月ほど潜っていたダンジョンにやってきていた。
ミアによると、このダンジョンの最下層のボスは魔王幹部の1人らしく、あまりにも強すぎるということで、前回の攻略ではすぐに退却して討伐できなかったとのこと。
そもそもダンジョンとは、ある一定の頻度でランダムな場所に発生するものである。王都周辺はそんなこともないらしいのだが詳しくは知らない。
ダンジョンは放っておくとスタンピードと呼ばれるモンスターの大量発生が起こり、周辺にかなりの被害をもたらしてしまう。ダンジョン内のモンスターを討伐するだけでもスタンピード発生確率はある程度下げることは出来るが、ダンジョンボスを倒すことができればその発生確率をゼロにすることができる。そういうわけで、ギルドとしては街の人を安心させるためにも可能な限り早くボスの討伐をしておきたいのだ。
そういう思惑があり、俺たちに声をかけたとのこと。
ちなみに、俺たち以外の冒険者達は今回、ボス討伐には参加しない。理由としては、ボスの強さ的にSランクの冒険者でないと足手まといにしかならないかららしい。
攻略人数が極めて少ないのと敵が魔王幹部ということで少し心配ではあるが、彼女たちはSランクでもトップクラスの実力者。たぶん危ないことにはならず討伐できるだろうと俺は考えていた。
Sランク冒険者の二人に守られながら突き進むこと半日。ようやくダンジョンボスがいる部屋の扉前まで来ることが出来た。
少し前にミアさん達が潜っていたということでモンスターと会敵する頻度はかなり低かったのだが、最下層に行くまでの道のりが遠かったので時間がかかった感じである。
ボス前に必ずある少し大きめの空間はモンスターが何故か発生しないため、ここで少し休憩を取ることになった。
俺たちはピクニックシートを地面に敷いて、シエナがアイテムボックスに入れていたティーセットで優雅なひと時を楽しむ。
最初は世間話に花を咲かせていたのだが、話の内容は次第に今回のボス討伐に関するものになっていった。
最初はミアが知り得るボスの情報を話し、それを聞いた上でミアとシエナがどう動くかというすり合わせを行っていたのだが……
「エリックも一緒にボス部屋に入って基本的には私達の戦闘の妨げにならないように待機。ただ、私達が危ない状況になったら介入してきてボスを討伐して頂戴」
と、ミアが俺の方を見てそんなことを言ってきたので、俺は思わず飲んでいた紅茶を吹き出してしまう。
「え……? 俺はここで待機じゃ……?」
「誰がいつそんなことを言ったのかしら? あなたも来るのよ」
「いやいやいや、ここに来る前に『Sランク以外は足手まといでしかない』って言ってたじゃん。俺、Cランクなんだぞ? それに、もしものときは『ボスを討伐してくれ』って……」
「いつものあなたなら厳しいでしょうけど、あのスキルを使ったあなたならいけるでしょう? そもそも、戦闘に参加させないつもりならこのダンジョンに連れてきていないわ」
確かに言われてみれば、と思うことを指摘されて押し黙る。
しかし、なおも行きたくないオーラを出している姿を見て、ミアが俺の手を取ってきた。
「あなたに負担をかけることは重々承知の上だわ。それと、あのスキルを使うと『発情』することも私たちは分かっているし納得済みよ。報酬も弾ませてもらうし、私個人からも何かお礼をするわ。私達を守ると思って、受けてくれないかしら?」
「エリックさんしか頼れる人がいないんです! 私からもお願いします!」
二人から真剣な顔でお願いされる。
正直、こんなに頼られるほど強くないし、二人は俺を過剰評価しすぎているところがあると思う。それに、結局シエナには事前に『発情』を経験してもらうことなく、初っ端から実戦で体験させてしまうことになってしまった。
しかし、美女二人からお願いされて『いや、やっぱり怖いし……やめときます』と言うような俺ではない。
俺は二人を守るためにも覚悟を決め、『分かった。できる限り頑張るよ』と言って一緒にボス部屋に行くことにした。
◆◆◆
俺としては予想外なことを言われてからしばらくして。
俺たちは英気を養いつつもボス討伐へ向けた準備を終え、いよいよボス戦となった。
ドでかい扉を開きボス部屋の中に入ると、部屋のど真ん中でワインをおしゃれに飲んでいる男がいた。俺たちを一瞥すると、ゆっくりとした動作で立ち上がりご丁寧に自己紹介をしてくる。
「私は魔王軍幹部の1人、ブロアと申します。以後お見知りおきを。さて、二人は見たことないですが……おや。1人は先日そそくさと逃げ帰ったギルドマスター、ミアさんですね。懲りずにまたここに訪れたというわけですか。あぁ……人間とはなんと愚かなのでしょうか……」
大げさな身振り手振りを交えつつ、嘆くブロアという男。
『そそくさと逃げ帰った』と言われてミアのこめかみが一瞬だけピクリと動くが、深呼吸を一つすると落ち着いた様子に戻った。さすが、ギルドマスター。煽り耐性にも強い。
ミアの反応が芳しくなかったのが面白くなかったのか、先程は一瞬触れただけでスルーされた俺とシエナを標的にしてきた。
「そちらの奴隷契約をされている女性の方、お名前は?」
「…………」
「ふむ。なるほど。かなり家柄と血筋の良さそうな人だと思ったので名前だけでもお聞きしたと思っていましたが……私と馴れ合うつもりはないということですね。分かりました。では、そちらの一見場違い感が半端なさそうに見える男の方。お名前は?」
「……エリックです」
場違い感が半端ないと言われて少し傷ついたが、事実を言われたまでなので反論が出来なかった。
ブロアは俺の名前を聞くと『ふむ……』と少し考えていたが、何かを思い出したのか手をポンと打つ。
「その容姿にその名前……もしかしてあの『発情マシーン』のエリックさんですか?」
「--いや、そんな異名はないですし、今すぐその肩書の考案者をこの手で抹殺したいですが……おそらくそのエリックです」
「おぉ~! やはりそうでしたか! いや~、あなたとこんなところで会えるなんて光栄です。実はですね、あなたに追い返された仲間が『エリックという奴が急に強くなったと思ったら、周りにいた女性が急にオ○ニーしはじめてすごかったっちゃ!』と興奮気味に魔王様にお伝えしていたのを聞きまして。一度お会いしたいと思っていたんですよ!」
「…………oh……」
記念に握手とサインをしてもらっても良いですか? と興奮気味にブロアが聞いてきたが、それをいなす元気もないくらいに一瞬で俺のメンタルのライフはゼロになった。
こいつ……戦闘を始める前から俺をダウンさせやがった……さすがは魔王幹部の1人。レベルが違うぜ……。
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