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しおりを挟む舌を犯され解放される頃には私の舌はひくひくと痙攣していて、垂れる唾液すら舐めとる事が出来なかった。シートが汚れる事を危惧すれば、和臣さんは構わないよと言い、ブラジャーのホックを器用に外し、ふるりと震える乳首に舌を這わせた。
「ぁっ……!」
ただ舌を這わされただけなのに、甘い嬌声が口から溢れる。
今まで乳首が気持ち良いだなんて思った事が無かった。弾かれ、しゃぶられ、噛まれても擽ったいな、と思う程度だったのに。
喘ぎが、止まない。そんな自分の声が嫌で手で口を塞げば、和臣さんによって阻まれた。
「駄目、だよ。秋乃ちゃんのイイ声。もっと聞かせて?」
「や、あ、ぁあっ…だめ、っです…はずかしぃ…っぅ……!」
ちゅうと乳首を吸い、舌で器用に転がして、乳輪を舐めて。身体が震える度に揺れる胸を揉んで、潰して、捏ねて。
和臣さんに触れるところが気持ち良い。全てが、イイ。どうしてこんなにも気持ちが良いの。
「凄い、勃ってきた。ほら見てご覧?秋乃ちゃんの可愛い乳首」
「あ……ぅ…や、ぅ……」
ちらり、と自身の胸を見遣れば、そこにはてらてらと唾液で濡れた乳首があって。確かにいつもよりも大きくなっていた。そんなイヤらしい状況に頬を赤くなる。
私は耐えきれなくて視線を逸らしたが、和臣さんに顎を捉えられ、視線を外す事が出来なかった。
「駄目、だよ。ちゃあんと、見て。ほら、指で触るよ?…さらに膨らんできたね。そんなに乳首が好きなのかい?ん…?ここもびちゃびちゃだね」
恥ずかしい言葉を浴びせられながらいきなりぐりぐり、と膝で性器を刺激され、背中が大袈裟な程に仰け反った。
気持ちよくて、無意識に腰を揺らめかせながら和臣さんの膝に性器を摺り寄せれば膝を避けられ、物足りなさから恨めしそうな表情を浮かべながら和臣さんを見やった。
「和臣、さ…っ……」
「うん?」
和臣さんはにっこりと笑みを浮かべたながら乳首ばかりを刺激し、肝心なところに触れない。
そんな和臣さんに焦れた私は彼の大きな手を持ち、濡れた性器へと導き、触って下さい、と耳まで赤く染めながら小さな声で呟いた。
そんな暁人を愛しそうに見つめながら乳首から唇を離し、下へ、下へと水跡を付けながら舌を這わせて下っていく。
もどかしさで腰が揺れる。先程から触ってくれてはいるのだが、刺激が足りない。壊れる程、痛い程乱暴にして欲しい。
和臣さんの舌がぐちゃぐちゃになった秘部に辿り着き、鼻でぐいぐいと刺激される。そんな些細な刺激にぷしゅ、と飛沫が飛んだ。
「軽くイったのかな?下着の意味、無いくらいにぐちゃぐちゃだね?透けて見えるよ。君の可愛いココ」
「っ…言わないで、下さい…」
くんくん、と音を立てながら匂いを嗅ぐ和臣さんの表情は快楽で蕩けていた。とろり、とした視線で私の秘部を犯しながら下着越しに舌を這わす。
そんなイヤらしい光景に私の喉はごくり、と無意識に嚥下した。
和臣さんは器用に口を使って下着の紐を解く。べちゃ、と音を立てながら車のシートに落ちる下着を見て、あまりの恥ずかしさに視線を横へと向けた。
「凄いね。クリトリスも凄く勃起してる。そんなに興奮したのかい?」
ぺろぺろと性器を舐めあげながら和臣さんは私に視線を向ける。
羞恥心から和臣さんを見る事が出来なくて私は顔を背けた。そんな私の反応が気に入らなかったのか、軽く突起に歯を立てられる。
快楽を越えた痛みに小さな悲鳴を上げてしまった私は咄嗟に和臣さんに方へと顔を向けてしまった。
「んぅ…和臣、さん…!」
つい、和臣さんを睨んでしまった私に対して和臣さんは嬉しそうな、でもどこか怒った雰囲気を出しながらぐじゅぐじゅと愛液を指に絡め、秘部を弄ぶ。
「よそ見している秋乃ちゃんが悪いんだよ?痛かった?ごめんね。けど君のクリトリスは違うみたいだね?こんなに大きく膨らんで…。いやらしいね?」
そう言いながらも突起には触れてくれない和臣さん。一度覚えてしまった激しすぎる快楽に、私はいとも簡単に墜落してしまった。
早く触って、と腰を揺らめかせながら私は必死に言葉にする。
「和臣、さ…お願い、します…っ……触って、下さ、い……」
何ともイヤらしい光景だった。理性が働いていたら発狂ものだ。けれど、今の私はひたすら快楽を求めていた。和臣さんが与えてくれる快楽に、ズブズブと窒息してしまう程に溺れてしまっていた。
そんな私の痴態に和臣さんの喉仏が震える。
呆れたのかな。嫌われてしまったのかな…と一瞬不安に思ったが、彼の言葉により杞憂だと察する。
「本当はもっと優しくするつもりだったのに。けれど君が悪いんだよ?
――思い切り、感じろ。」
がらり、と和臣さんの雰囲気が変わった。声も、雰囲気も、目つきも手つきも何もかも。
乱暴に太腿を掴み、大きく開かされる。低い天井に足を打つけたが互いに気にする余裕など無かった。
ぽたぽたと涎を垂らしながら震えている性器に和臣さんは躊躇いなく吸い付いた。
ヒクヒクと震える穴に舌を捻じ込みながら、和臣さんの高い鼻で突起を刺激する。ぬぽぬぽと出し入れする度に突起が押しつぶされて、私は何度も絶頂を迎えた。その度に飛沫が和臣さんの顔を汚す。
「ふぁ…ン、ぅあ…!は、ぁ…や、ぁ…!」
「秋乃、ちゃん…いい、よ。すごい、エロい。このまま食っちまいたい。全部残らず…」
うわ言のように呟きながら舌を挿入していた穴を見遣れば誘うようにひくひくと痙攣していて。
一旦秘部から顔を離した和臣さんが腕で顔を拭う。口も、頬も愛液でべとべとだった。
恥ずかしさで消えてしまいたくなったが、和臣がとても嬉しそうな表情を浮かべていたから。私自身も何故か嬉しくなった。
「もっと、可愛い姿が見たいな」
「んぅ…??!ひぁぁぁあ!!や、あァ!」
にっこりと素敵な笑みを浮かべながら和臣さんの唇が突起を吸う。ちゅうちゅう、れろ、と吸ったり時に舌を這わされたりし、私の腰がガクガクと痙攣する。
絶頂を何度も迎えた。だが、和臣さんの愛撫は止まなかった。故に刺激が強すぎた。頭がクラクラする。絶頂を迎える度に身体から力が抜け、頭が真っ白になる。もう、快楽と和臣さんの事が考えられないくらいに。
「ふぅ、ん…!あぁ…!ゃ、気持ちぃの…!壊れちゃうよぅ…っ!」
「可愛い。いいよ。責任、取るから。…壊れる程、感じな。」
突起を咥内に含んだまま喋られ微かに歯があたる。痛みすら、快楽に変換されているのか、どうしようも無い程悶えてしまう。
長い舌が器用に突起を、割れ目を蹂躙する。大量の愛液と唾液が絡んで動く度にじゅぷじゅぷ、と音を立てて私の聴覚を犯していく。
元々セックスという行為自体が好きではなかった。気持ち良いと思った事も無い。何時も目を瞑ってひたすら早く終われ、と願っていた。
それもそうだ。好きでも無い相手に抱かれていたのだから。
――愛しい人との行為はこんなにも気持ちが良くて幸せ、なんだ。
そう思うと涙が出そうになった。
「ん、ふぁ…、あ、あぅ…っ…!かずおみ、さ、も、っ…」
もっと深い絶頂が底から這い上がってくる。きっとこの絶頂を受け入れた私は彼から離れられなくなるだろう、と本能が察した。けれど、それでもいい。彼とならもう何も怖くない。
――私は全てを失ってでも彼が欲しい、のだ。
一度認めてしまうと私の心は馬鹿みたいに軽くなる。今までの葛藤とか、全てがどこかに飛んで行ってしまったような、感覚。
本当は抱かれて、それを思い出に一人で生きていこうと思ってた。けど、もう無理だ。無理なのだ。
「和臣、さんっ……」
「イイ顔、してる。地獄に堕ちる準備は出来たのかな。いいよ、俺はずっと堕ちるつもりだったから。ほら…
――、イけ。」
ずるり、と闇に堕ちる。私も和臣さんも、出口の無い闇に。
誰かが私の名を呼ぶけれど気付かない振りを、した。
「あ、んぁあ…!も、イ、っちゃ…!、ゃ、――――っ!!」
身体を仰け反らせ、声にならない喘ぎ声をあげながら、私は深い、深い絶頂を迎えた。目の前で火花が散る。頭がフリーズする。考えられない、何も。
焦点が定まらない程に乱れた私の顔に口付けを送る和臣さん。そのまま自信のジッパーを下ろし、性器を取り出せば見た事も無いほどに大きく膨らんだ性器が露出した。
先端からはとろりと先走りが溢れていて、私の痴態で感じてくれていたんだ、と思うと再度身体に熱が灯る。
「は、……」
熱い吐息を漏らしながら私の愛液を使って大きな性器を擦る。まるで和臣さんのマスターベーションを見ているようだった。自然に腔内で唾液が増す。
「何、見てるの。えっち」
そう言いながら私の秘部に先端をぶちゅりと合わせ、何度か腰を揺らめかせる。グリグリと擦れる感覚に、小さな声が上がった。
「ぁ…!!」
「ココに、俺のイれていい?奥までぐちゃぐちゃに犯して、秋乃の事、犯してイイ?」
「っ…」
和臣さんの言葉に鼓動が跳ねる。想像、してしまったのだ。
その大きな性器で奥まで突かれる想像。今までの誰よりも大きな性器は私を壊してしまうのだろうか。嗚呼、堪らない――…
「和臣、さんっ…はやく、はやく、欲しいのっ…!」
「…想像したんだ。やっぱり秋乃はえっちだね。秋乃の身体、小さいから壊しちゃうかもよ?」
――それでもイイ。寧ろ、壊して欲しい。だから――…
「…壊れるくらいに、抱いて、くださいーー……」
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