ある日、私の頭に耳が生えました

巻乃

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日本編

またまた荷物が増えました

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 火曜日は朝早く、祥さんとコンビニへ行き、1日外に出れない気晴らしを先にしました。

 ホテルの部屋に帰ってから、必要な物を書き出してっと…。

メモ
   ロングスカート5枚以上
   ブラウス5枚以上
   靴下
   ケープ2枚
   手袋
   下着
   スリッパ
   ペットボトル(水、お茶、その他)
   非常食料(レトルト類、インスタント麺、栄養補助食品)
   ウエットティッシュ
   各種お菓子(アメ、チョコレート、ガム、グミ、スナック類)
   缶切り、缶詰
   使い捨てカイロ
   懐中電灯は手回しで立つ電が可能なモノか普通の懐中電灯に電池
   ランタン(ランタン用電池)
   非常用圧縮毛布か、アルミブランケット
   アルミの簡易寝袋
   タオル(バスタオル、タオル)
   ロープに荷造り紐、
   油性ペン、メモ帳、ボールペン
   布ガムテープ
   ラップ、アルミホイル
   紙皿、割りばし、紙コップ
   水筒
   鍋
   固形燃料
   ガスボンベ、カセットコンロ
   米、味噌、醤油、だしパック、コンソメ
   乾燥野菜
   トイレットペーパー
   テッシュペーパー
   生理用品(ライナー、ナプキン)
   マスク
   歯ブラシ、歯磨き粉
   ハンドソープ、詰め替え、石鹸
   シャンプー、リンス、トリートメント
   化粧品(化粧水、乳液、口紅、リップクリーム)
   折り畳み傘
   ロウソク、マッチ、ライター
   段ボール箱
   ナイフ、ハサミ、カッター
   ポリ袋、ビニール袋
   消毒薬に塗り薬にガーゼに包帯
   100円ショップでの大判ハンカチーフ
   100円ショップでのレジャーシート、爪切り、ブラシ、プラコップ、スプーン、手鏡
   100円ショップでの計算機、ヘアゴム、ヘアピン、輪ゴム、

 加奈さんから、「異界渡りは何があるか分からないから、テントとかは要らないけど、イザという時はサバイバル出来る様にしておいてね。」と言われたからだ。

 あまり物を持たない様にしている私でも、何も持たずに転移させられたとか、着の身着のままで転移して苦労したラノベを何冊も読んでいたので、加奈さんの話を聞いて、出来るだけ持っていた方が良いと思われる物を書き出してみたのだ。
 だが、サバイバルをした事のない私に足りるかどうか判断出来ないので、一抹の不安が残る。

 書き出せるだけ書いた紙を祥さんに渡してから、私は買って帰って来る祥さんに迷惑をかけない様に、申請書類を書く事にした。
 昼食や軽食は、今朝早く気晴らしで出た時に行ったコンビニで買ってきているし、書いた紙のリストに漏れがないか、他に要る物がないかと祥さんに尋ねてみました。

「陽太郎の部下にも手配して買ってくるよ。まだ残っている段ボールに、買って来た物の申請書類を書いておいて、どんどん詰めていいから。
 夕方には、陽太郎と私が結衣子のブレスレットに入れるから、さ。ブレスレットに入れたり、取り出したりするやり方を教えるよ。」

「リストだけ見ると凄いけど、必要だからね。私達は、自分専用のブレスレットに準備して入れているから、すっかり忘れていたよ。加奈さんに感謝しないと。」

「祥さん、宜しくお願いします。」

 祥さんが買い物や手続きの残りをする為に外出すると、私は紙に書いたリストに沿って申請書類を書き出していく。
 一通り書いてから気付くとお昼を過ぎていたので、コンビニで買った昼食を食べたけど、祥さんがいないだけで、何だか食事が味気ない。

 気分を変えようとテレビをつけると、ワイドショーでニュースをやっていて、私が勤めていた会社とか子会社が映っていました。

 詐欺をした役員親子にはプライバシー保護で顔にボカシが入っていたけど、見かけた事があるなー、ああ、祥さんと陽太郎さんが言っていたのはこれかー、と思っただけで、もう私には何にも関係ないのだと他人事のように思えたのだった。

 ワイドショーでは、会社も子会社も被害に遭って困惑しているとコメントしていたが、役員娘と成績を入れ替えられ、覚えのない中傷や噂、調査して公正な評価をしなかった会社がやり玉に上がっていた。

 退職した被害者の女子社員の身元は明かされなかったけれど、インタビューを受けていた皆が、「噂や陰口に振りまわれて彼女を無視していた事を反省しています。」とか「仕事が出来るから、本社が間違っていると思っていた。」とか好意的なコメントがされていた。

 上面うわっつらだけを見ていたのは私だけじゃなかったなー。こうやって、私の真実が明らかにされなかったら、この人達はきっと反対の事を言ったり話していたんだろうなーと思ったら、祥さんに会いたくて寂しくて、涙が出てきてしまった。

 雑音にしかならないテレビを消して、落ち着くまでボーっとしていたら、山の様な荷物を抱えた祥さんと荷物用カートで荷物を運んで来た陽太郎さんが部屋に入って来たのだった。

 私が泣いていたのを目敏く見つけた祥さんが、私の頭を撫でてくれました。

「買ってきたから、中身を確認して欲しい。」

「分かりました。」と、無理矢理笑顔を顔に張り付けた私を見ても、祥さんは何も言わずに、買った物を袋から出して並べていきました。

 私はリストを見ながらチェックして、申請書類も確認しながら、余計な包装や要らない部分を除けて、段ボール箱に詰めていく。

 一通り、リストにあった物を詰めたら、今日出た週刊誌を陽太郎さんが見せて来た。

「一応、うちの事務所で下刷りした記事をチェックしてから載せたんだ。俺も雑誌を見て、問題なかったと思った。」
「私も読んだけど、大丈夫だったよ。」祥さんも言う。

 恐る恐る週刊誌を手に取って読んだ。テレビの様なインタビューがなかったので、安心して読めた。

 ああ、そうか、あの手のひらをかえすような人達が嫌だったんだなって、自分で実感した。

 その後はホテル内のレストランで陽太郎さんも一緒に3人で晩ご飯を食べて、部屋に戻りました。

 お風呂に入ってから着る下着や、明日着る服、ディバッグとその中身を別にしておいた。

 ブレスレットに荷物を出し入れする方法を祥さんと陽太郎さんに教えてもらい、練習しました。
 私が荷物を出し入れ出来る様になってから、祥さんのブレスレットの中に入っていた、私が必要だと思われる下着や着替えを出してもらい、改めて自分のブレスレットに入れ直しました。

 そうしてから、明日の予定を2人から聞きました。

 まずは、加奈さんと一時帰国の陽太郎さんが、9時までにこの部屋に来るそうです。
 その後、チェックアウトして移動。
 異界渡りをする場所へ着いたら、すぐに異界渡りをすると聞いて、緊張しました。

 陽太郎さんは明日の用意があるからと、予定を話したら早々に帰りましたけれど。

 まだ見ぬ私の産まれた世界。不安と期待でドキドキします。

 祥さんに「約束忘れていないよね。」と確認された方が、ドキドキが激しくなりましたけど。
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