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ナーオ・ロウ国編Ⅰ
獅子国では2 白星仕掛ける
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獅子国では、異界渡りをする白虹と青水仙の準備が最優先で進められ、その異界渡りが公布された。
白虹が表舞台から消えると分かった途端、赤湖であるオレに、ご機嫌伺いを装って、すり寄って来る貴族が増えていた。
婿の釣り書きを持って来る貴族が大勢いたが、「決められた方がいます。」と面会自体を断っていたのだが。
だが、実はオレが男で、今までは暗殺から身を守る為に女だと偽っていたが、危険も去ったので、立太子の儀を準備するのだと皇帝から臣下へ命令が下されたら、今度は、嫁の釣り書きを持った貴族のご機嫌伺いが更に増えただけだった。
この何日間かは、そんな俗物相手に皇太子として繋ぎを作らねばと我慢をして、ご機嫌伺いに付き合い、無駄な時間を費やしてしまったが、ふと、「白い獅子と黒い大猫を掛け合わせたら、どんな子供が出来るのか。生まれるまでどんななのか分からなくて、楽しそうだな。」と、思い付いたのだ。
あの日本から戻ってきた婚約者を盗られたら、王太子はどんな反応をして、何をしてくるんだろう。オレを楽しませてくれるんだろうか。あの女も番と離したら、どんな顔をするんだろう。それも楽しそうだから、あの女を側妃にしよう。子供が出来て、生まれるまでの楽しみも出来そうだしな。
格下だが、王弟だと言うアイツは、まだ使い道があるうちは使ってやろう。番の白花には、ナーオ・ロウ王家の血が流れているから、あの国をいずれは私のモノに出来る筈。父である皇帝が出来なかった事をしてみるのも一興だと、ほくそ笑んでいた。
ああそうだ、あのダラシない王弟に、オレが飽きてしまった女をそろそろまた2、3人、払い下げしてやろう。ついでに、オレの側妃にする為に、あの毛色の変わった女を攫って来いと伝えてやるか。出来たらいいが、出来なくてもいい。オレの暇つぶしにはなるだろうし。オレは番の白花で子供を作ればいいからな。
「誰かいるか?」
「はい。白星様。」
「子橙か。飽きた女のリストの中から、子が宿っていない確認を終え、月のモノが来ていた女を2、3人、いつも通りに王弟である義父へ献上して来い。ついでに「毛色の変わった女を一人手に入れて欲しい。側妃にしたい。」と伝えて欲しい。」
「いつも通りに献上してきます。伝言はそれだけで宜しいでしょうか?」
「ああ。子橙はいつもの様に、義父へは適当なご機嫌伺いの言葉を言っておいてくれ。」
まだ何かあるのか?いつもなら、すぐ動く子橙が珍しいものだ。
「それと、白星様へお伝えしたい事が。白星様の後宮で、子が出来た兆候のある女が3人おります。」
「白い獅子かどうか分かり次第、皇太子宮へ入れて父上から守るつもりだ。その準備をしておけ。」
父の事だ、白い獅子が産まれれば、私の弟だと偽って、私を暗殺するかもしれないからな。
「この3年で、白星様が小さいながらもお持ちになった後宮で、子が出来たのは初めてでございます。3人同時に白い獅子が産まれる可能性もありますので、準備は1両日中に終わらせるよう、手配をしております。」
「義父の所へ行くのは、子橙の部下で良い。おまえは、ここで子に支障が無いよう、取り計らえ。」
「御意。」
子橙が下がっていった。
さて、払い下げる予定の女たちの様子でも見て、暇つぶしをするか。
女共には、オレと交わったら発動する術式を肌に彫り込んで、仕掛けてある。その術式は、女自身の魔力で起動しているので、女が生きているうちは、女の見ているモノを覗き見出来て、聞いているモノを盗聴出来てしまう代物だ。書類仕事の合間に、飽きた女のリストに載っていた女を一人一人思い浮かべて、女共と対になるよう、自身の術式を彫り込んだ魔道具を使い、部屋の鏡に女達を映し出していった。
一人だけ、喚く事もせず、泣きもせず、淡々と払い下げられる事を受け止めている女を見ていた。
この女は、オレが「飽きたから、もう来ない。」と告げた後、大暴れをして部屋の中を壊し、オレに縋りついて離れず、オレの足にみみず腫れと内出血をさせた暴れ女だ。オレを害した事で、怒り狂った子橙が地下の座敷牢で軟禁して出て来れない様にしていた筈だ。あれが払い下げられるのか。子橙の払い下げる女を選ぶ基準が分かって、その忠誠心を嬉しく思うオレが居た。
夜は白花に夜伽でもさせようと呼びだしたのだが、「申し訳ありません。」と詫びの一言が書いてあるカードが届いただけだった。
仕方なく、子紺に探りを入れてくるように頼むと、「月のモノで具合が悪く、今朝から部屋の外へ出ていません。」と侍女長からの報告があったとオレに伝えて来た。
白花はオレの番のクセに、「婚姻をするまで何があるか分からないので、清い身でいたい。」と戯言を言う。オレが何をしても何を言っても、微笑んでいるだけ。面白みのない、つまらない女だ。
2,3日して、白虹が番の青水仙と異界渡りをしたと同時に、赤雪皇妃の父で宰相である白角の引退が皇帝である父から貴族へ伝えられた。白角自身が伝えなかった理由として、こう告げたのだった。
「義父上は、病気を皆に隠し通してまで宰相の仕事をしていたのだ。だが、内々に赤雪から、可愛がっていた白虹が番の青水仙と異界渡りをすると聞いてしまい、一緒に茶を飲んでいた赤雪の前で倒れたのだ。
いくら白虹自身の希望の異界渡りとて、義父上はショックを受けられたようで、弱気になられてしまったようで。それで、赤雪を通して、引退する事を私だけに告げられたのだ。
私も宰相である義父上を失うのは獅子国にとっての損失だと何度か引き留めたのだが、義父上の意志が固く、結局、私の方が折れたのだ。皆の顔を見ると、弱気が顔を出すとおっしゃられてな、今日も私から皆へ伝えて欲しいと言われたのだよ。お労しい。」
皇帝である父上は、長年邪魔であった白角爺を無事に舞台裏へ追いやれた様だな。やれやれ、こんな茶番を見せつける為に、オレまで呼ばれたのか。面倒な。
「白星も宰相を失った私を支える為に、今、ここに同席しているのだよ。」
あー、オレは父上のダシにされたのか。仕方ない。父上には暗殺されない様にゴマでも擦っておくか。
「いいえ。宰相が引退しても、父上が立派な皇帝である事を臣下一同で証明してくれる筈。そんな所が見れるかと思いまして、同席しております。」
「そうか。皇太子としての自覚が出て来たのだな。私を手本にしたいと言ってくれるのか。私は良い息子に恵まれたようだ。」
貴族共が勝手に感心したり、嬉しそうにしている。次の宰相は誰にするんだろう。白炎父上の手の者か?
「次期宰相は後日改めて決めたいと思う。皆の頑張りを期待している。」
そうして、貴族が帰る前に奥へ引っ込んだ父上と母上がオレに声をかけて来た。
「あやつらに追及されない様にしたのか、面倒だから助かったぞ。白星よ。」
「余計な事を言いそうな貴族を黙らせたのは良かったです。白星皇子。」
「父上と母上の時間を潰したくなかったものですから、微力ながら協力させて頂きました。」
「では、希望通りにしようか、赤雪。」
「良い息子だわ。白炎様行きましょう。」2人が奥宮へ腕を組んで歩き出した。聞こえていないかもしれないが、
「では、失礼致します。」と言って下がった。
いい年した親が乳繰り合うのなんか見たくもない。さっさと、下がるが吉だ。
自身の執務室へ戻ったオレは、子橙の部下が持ち帰って来た面白い話を聞いていた。
王弟があの暴れ女を気に入り、自身の愛人にして、昨日付で王宮の侍女として潜り込ませたそうだ。
馬車の足止めとして、落石等の妨害策を幾つか行った事を自慢していたと報告してきたので、適当に褒めておきましたと部下が言っていたと、子橙が笑っていたな。
王太子とその婚約者は、馬車の中で宿泊する様だと、先程、違う配下から報告があったばかりなので、オレとしては急いではいない。その時をゆっくりと待つだけだ。
明日になれば、あの王太子の婚約者が手に入るかどうかが分かるだろう。オレが王太子の婚約者に飽きても、使い道がある。日本で学んだ知識を獅子国の為に役立ててくれるだろうから。
白虹が表舞台から消えると分かった途端、赤湖であるオレに、ご機嫌伺いを装って、すり寄って来る貴族が増えていた。
婿の釣り書きを持って来る貴族が大勢いたが、「決められた方がいます。」と面会自体を断っていたのだが。
だが、実はオレが男で、今までは暗殺から身を守る為に女だと偽っていたが、危険も去ったので、立太子の儀を準備するのだと皇帝から臣下へ命令が下されたら、今度は、嫁の釣り書きを持った貴族のご機嫌伺いが更に増えただけだった。
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ああそうだ、あのダラシない王弟に、オレが飽きてしまった女をそろそろまた2、3人、払い下げしてやろう。ついでに、オレの側妃にする為に、あの毛色の変わった女を攫って来いと伝えてやるか。出来たらいいが、出来なくてもいい。オレの暇つぶしにはなるだろうし。オレは番の白花で子供を作ればいいからな。
「誰かいるか?」
「はい。白星様。」
「子橙か。飽きた女のリストの中から、子が宿っていない確認を終え、月のモノが来ていた女を2、3人、いつも通りに王弟である義父へ献上して来い。ついでに「毛色の変わった女を一人手に入れて欲しい。側妃にしたい。」と伝えて欲しい。」
「いつも通りに献上してきます。伝言はそれだけで宜しいでしょうか?」
「ああ。子橙はいつもの様に、義父へは適当なご機嫌伺いの言葉を言っておいてくれ。」
まだ何かあるのか?いつもなら、すぐ動く子橙が珍しいものだ。
「それと、白星様へお伝えしたい事が。白星様の後宮で、子が出来た兆候のある女が3人おります。」
「白い獅子かどうか分かり次第、皇太子宮へ入れて父上から守るつもりだ。その準備をしておけ。」
父の事だ、白い獅子が産まれれば、私の弟だと偽って、私を暗殺するかもしれないからな。
「この3年で、白星様が小さいながらもお持ちになった後宮で、子が出来たのは初めてでございます。3人同時に白い獅子が産まれる可能性もありますので、準備は1両日中に終わらせるよう、手配をしております。」
「義父の所へ行くのは、子橙の部下で良い。おまえは、ここで子に支障が無いよう、取り計らえ。」
「御意。」
子橙が下がっていった。
さて、払い下げる予定の女たちの様子でも見て、暇つぶしをするか。
女共には、オレと交わったら発動する術式を肌に彫り込んで、仕掛けてある。その術式は、女自身の魔力で起動しているので、女が生きているうちは、女の見ているモノを覗き見出来て、聞いているモノを盗聴出来てしまう代物だ。書類仕事の合間に、飽きた女のリストに載っていた女を一人一人思い浮かべて、女共と対になるよう、自身の術式を彫り込んだ魔道具を使い、部屋の鏡に女達を映し出していった。
一人だけ、喚く事もせず、泣きもせず、淡々と払い下げられる事を受け止めている女を見ていた。
この女は、オレが「飽きたから、もう来ない。」と告げた後、大暴れをして部屋の中を壊し、オレに縋りついて離れず、オレの足にみみず腫れと内出血をさせた暴れ女だ。オレを害した事で、怒り狂った子橙が地下の座敷牢で軟禁して出て来れない様にしていた筈だ。あれが払い下げられるのか。子橙の払い下げる女を選ぶ基準が分かって、その忠誠心を嬉しく思うオレが居た。
夜は白花に夜伽でもさせようと呼びだしたのだが、「申し訳ありません。」と詫びの一言が書いてあるカードが届いただけだった。
仕方なく、子紺に探りを入れてくるように頼むと、「月のモノで具合が悪く、今朝から部屋の外へ出ていません。」と侍女長からの報告があったとオレに伝えて来た。
白花はオレの番のクセに、「婚姻をするまで何があるか分からないので、清い身でいたい。」と戯言を言う。オレが何をしても何を言っても、微笑んでいるだけ。面白みのない、つまらない女だ。
2,3日して、白虹が番の青水仙と異界渡りをしたと同時に、赤雪皇妃の父で宰相である白角の引退が皇帝である父から貴族へ伝えられた。白角自身が伝えなかった理由として、こう告げたのだった。
「義父上は、病気を皆に隠し通してまで宰相の仕事をしていたのだ。だが、内々に赤雪から、可愛がっていた白虹が番の青水仙と異界渡りをすると聞いてしまい、一緒に茶を飲んでいた赤雪の前で倒れたのだ。
いくら白虹自身の希望の異界渡りとて、義父上はショックを受けられたようで、弱気になられてしまったようで。それで、赤雪を通して、引退する事を私だけに告げられたのだ。
私も宰相である義父上を失うのは獅子国にとっての損失だと何度か引き留めたのだが、義父上の意志が固く、結局、私の方が折れたのだ。皆の顔を見ると、弱気が顔を出すとおっしゃられてな、今日も私から皆へ伝えて欲しいと言われたのだよ。お労しい。」
皇帝である父上は、長年邪魔であった白角爺を無事に舞台裏へ追いやれた様だな。やれやれ、こんな茶番を見せつける為に、オレまで呼ばれたのか。面倒な。
「白星も宰相を失った私を支える為に、今、ここに同席しているのだよ。」
あー、オレは父上のダシにされたのか。仕方ない。父上には暗殺されない様にゴマでも擦っておくか。
「いいえ。宰相が引退しても、父上が立派な皇帝である事を臣下一同で証明してくれる筈。そんな所が見れるかと思いまして、同席しております。」
「そうか。皇太子としての自覚が出て来たのだな。私を手本にしたいと言ってくれるのか。私は良い息子に恵まれたようだ。」
貴族共が勝手に感心したり、嬉しそうにしている。次の宰相は誰にするんだろう。白炎父上の手の者か?
「次期宰相は後日改めて決めたいと思う。皆の頑張りを期待している。」
そうして、貴族が帰る前に奥へ引っ込んだ父上と母上がオレに声をかけて来た。
「あやつらに追及されない様にしたのか、面倒だから助かったぞ。白星よ。」
「余計な事を言いそうな貴族を黙らせたのは良かったです。白星皇子。」
「父上と母上の時間を潰したくなかったものですから、微力ながら協力させて頂きました。」
「では、希望通りにしようか、赤雪。」
「良い息子だわ。白炎様行きましょう。」2人が奥宮へ腕を組んで歩き出した。聞こえていないかもしれないが、
「では、失礼致します。」と言って下がった。
いい年した親が乳繰り合うのなんか見たくもない。さっさと、下がるが吉だ。
自身の執務室へ戻ったオレは、子橙の部下が持ち帰って来た面白い話を聞いていた。
王弟があの暴れ女を気に入り、自身の愛人にして、昨日付で王宮の侍女として潜り込ませたそうだ。
馬車の足止めとして、落石等の妨害策を幾つか行った事を自慢していたと報告してきたので、適当に褒めておきましたと部下が言っていたと、子橙が笑っていたな。
王太子とその婚約者は、馬車の中で宿泊する様だと、先程、違う配下から報告があったばかりなので、オレとしては急いではいない。その時をゆっくりと待つだけだ。
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