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獅子国編
白角と白星2
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白星とあの弟の子を産んだ夫人と会ってから2、3日した後の夜、いつもなら感じない疲れを感じて、早めに床へ入った。
だが、ウトウトする中で見た夢は凄かった。
儂だって、皇帝を振り回す気分屋の白獅子よりも、誠実な女神を信じていたのだから、な。儂の夢の中にその女神が出て来たのじゃから、驚いてしまったわい。
女神が言うには、赤穂は未来視で視た赤雪の将来を憂いていたそうで、赤雪が処刑される前に入れ替わり、赤雪の身代わりになっていると聞いたのだった。
ただ、娘である赤雪が皇妃と言う立場に振り回されてしまっただけだと言って、赤雪を幸せにしたいと願ったそうだ。
儂と結婚するのも子供を3人産むのも、儂を愛するがゆえに娘を死なせたくないと思ったそうで、全て視えていたそうでの、知っていてもなお、儂と結婚してくれた赤穂には感謝しかない。
『未来視通りに生きて来たが、娘である赤雪を助ける為にと、結婚前から計画していた事を赤穂が実行しているが、な。その姿が余りにも不憫に見えた。処刑前にそなたに会わそうかと思うて、聞いてみたのだ。
赤穂に会う気はあるか?』
「会わせて下さるのですか?!」夢の中とは言え、立ち上がった儂を見て、女神が笑った。
『女神である私に出来ない事はないぞ。赤穂が会いたくないと拗ねておっての、明日の午後の処刑で二度と会えなくなるからと説得したのだよ。
女神からの慈悲である。白角よ、最後に抱き潰してやれ。幸せな気持ちのまま、逝かせてやって欲しいのだ。
でないとな、若い頃のお前に似た黄海に抱き潰されてしまうぞ。
…そんな怖い顔をしなくてもよいぞ。
お前が出来るなら、私は黄海を白妙に会わせて、最初で最後の親子の触れ合いをさせるつもりでいるのだ。
頼んだぞ。』
目を開けると、困った顔をした赤穂が立っていた。儂の愛する秋穂だ。腕の中へ抱きしめた。その腕の中で秋穂が話し始めたのだ。
赤穂から王太后様に赤雪を逃がしてもらった事と2人の夫と赤穂が継ぐはずだった領地で生きていく事を決めたと聞いたのだが、身代わりになる秋穂の事を思うと、正直、赤雪にはまだ会いたくないと思うのじゃよ。
儂の感情を読んだ訳ではないが、夫婦だから儂の気持が分かったのだろうな。秋穂が言う、赤雪のした事は許される事ではないが、辛うじて、人殺しはしないで済んでいたのだと告げて来た。
赤雪の名でナーオ・ロウへ刺客を送っていたのは白炎で、赤雪を隠れ蓑に他国から好みの女を連れ帰る為に、赤雪を利用して好き放題していた事の証拠と、その内容を記した書類を預かったのじゃ。
赤雪が他国で仕出かしていた事、その裏には、白炎が自分好みの女を手に入れると言う理由で、赤雪は色狂いのせいで罪を押し付けられたのかと、真実を知った儂は愕然としたのだった。
儂が勧めて白炎と赤雪を結婚させたのは、赤雪を幸せにする為であった。だが、儂のした事で、赤雪が白炎のせいで毒婦と呼ばれるまで利用されただけで、不幸になってしまっただけだったのだ。
そのせいで、赤穂が身代わりに処刑されなければならなくなった事に、赤穂に詫びながら泣き崩れてしまった。
「あなたを愛しているから、耐えられますわ。
下の子達は幸せになるって知っているから、赤雪だけ不幸なままでは辛いではありませんか。
私をまだ愛していると思うなら、明日消えてしまう私に情けをかけて下さいませんか。」
「儂は秋穂だけなんじゃ!お前しか愛せないのだ!獅子の一夫多妻なんて、儂には出来ぬ!お前だけを愛している!!」
泣きながら詫びる儂の頭を撫でて、牢の外を見る赤穂に釣られて、儂も牢の外を見た。
「白星、いらっしゃい。立ったままで、居た堪れないでしょう?こんな爺様でビックリしたでしょう。ふふっ。
白星は女神さまに言われてここまで来たのだから、ここまで来て、顔をよく見せて欲しいわ。」
牢の近くまで白星が来ている事にも気付かんかったわい。
白星は牢の鍵を開けて、牢の中に入って来た。気恥ずかしい儂を見ない振りをしたのだろう。孫の気遣いに感謝するしかないのぅ。
「初めまして、お婆様。」
にこやかに挨拶をする白星に、嬉しそうに挨拶を返す赤穂。
「初めましてね、白星。密偵や側近から報告が言っているでしょうから、細かくは言わないわ。
でもね、赤雪はね、白炎に白星と会うなと面会を禁止されていたの。そのせいで、赤雪はあなたと会ってどういう態度をとっていいか分からなかっただけなのよ。
本当は、あなたの絵姿を見て、あの娘は毎日、声をかけていたの。会いたい。抱きしめたいって。
私の能力で、過去も視れるのよ。ふふっ、これは内緒にしておいてね。さぁ、私と手を繋いで。あなたもよ。」
儂が秋穂の右手、白星が秋穂の左手と手を繋ぐと、赤雪が一人で部屋にいる光景が見えた。
赤雪が手に持っているのは白星の絵姿の入った絵姿入れだった。その絵姿に向かって、赤雪が話しかけている。
「今日も白星に会いたいと白炎様に許可をもらえるように働きかけたけれど、会えなかったわ。白炎様が会うのを禁止しているから仕方ないわよね。」
「白星に会えるのは月に2回だけって制限をされているものでないと、白星を暗殺するって脅されているもの。」
「白星に会ったら、何て言おうかしら。母様もあなたに会いたかったわ。抱きしめていいかしら?
…これじゃあ、白炎様の付けた見張りに、皇妃らしくないと会わせてもらえなくなってしまうわね。白星、母様はどうしたら良いかしら?」
景色が変わった。白星と赤雪が白炎の側近と一緒に庭園に居る所であった。
「久しぶりですね、白星皇太子。」
「母様、お久しぶりです。私なぞに会わなくても、姉様さえいればいいのでしょう?」
「白星様!皇妃である母上様に向かって何という言い草を!」
「いいのです。白炎様も子の反抗期に振り回されるお方ではありませんわ。」
「しかし!」
「いいのです!皇妃である私が言っているのです。あなたは私よりも上だと言いたいのですか?」
「!!…申し訳ありません。一臣下でしかない私が皇妃様に逆らうなど、恐れ多い事でございます。」
「分かればいいのです。…白星皇太子、毎日、勉学に励んでいますか?」
「はい、母様。」
そこへ、皇帝が赤雪を呼んでいると告げに来たので、赤雪は退出をした。
皇帝と話し終えて、自室で絵姿を持って、またしても話しかけている赤雪の姿があった。
「白星、あなたのお父様はね、私が白星と会っている時、わざと途中で邪魔をする為だけに呼びだすのよ。
その為に、皇妃としての仕事を日頃から溜めて、面会の邪魔をする為にと用意しているのよ。最低でしょ。」
「母様は、あなたと何を話していいか分からないの。ごめんなさい。」
「白炎様の側近さえいなければ、あなたを抱きしめて話を聞いてあげられるのにね…。あなたを人質にされているから、私は皇帝である白炎様の言う事を聞かなければならないの。でないと、あなたを殺すって脅されているのよ。」
涙を流しながら、ひたすら謝り続ける赤雪。そこに白虹が入って来た。
「母様、また泣いているの?」
「ごめんなさい。白虹にも苦労を掛けるわね。父様の前では馬鹿の振りをしないと、父様の駒にされるのよ。白虹は気を付けてね。」
白虹を抱きしめて、白虹に詫びる赤雪。
「気を付けているわ。白星を殺されないように、貴族の令嬢達にも嫌がらせで済む様に誘導しているわ。母様、泣かないで。」
「白虹がこの国を出れるように手伝うから、母様にも言って欲しいわ。」
「母様、分かっていますわ。何も知らない白星が可哀相だけど、白星が真実を知ってしまえば暗殺されるわ。私だって、白星を危険に晒したくないもの。」
「私は、白虹も白星も大事よ。人払いをしているからいいけれど、父様の影や爺様の密偵にも気を付けるのよ。」
「はい、母様。爺様がこの事を知ったら、余計に悲しむもの。」
気付くと、牢の中で3人で立っていた。
「真実を2人に知って欲しかったのよ。私が消える前に。」
白星も儂も泣いていた。悲壮な覚悟を決めていた娘と孫娘に気付かなかった事を。
「白星、抱きしめてもいいかしら?赤雪が出来なかった分と私が出来なかった分も含めてね。」
赤穂がウインクをして白星に告げると、白星が無言で頷いた。赤穂に抱きしめられ、頭を撫でられていた白星が幼子に見えた。
「皆、白星を愛しているわ。それぞれの愛情表現が違うけれど。
ひ孫の顔を見れないのは残念だけれど、未来視でどんな子が産まれるか視ているから、我慢するわね。」
「…私は今日お会いしたお婆様が大好きになりました。ありがとうございます。真実は一つでないと分かりました。」
「白星、祖母の私からの最初で最後の餞別よ。
3人のうち3人共、ひ孫である白獅子を産むわ。宰相になる子と、騎士団を率いる事になる子と、皇帝になる子よ。子供達を大事に平等に育てるのよ。……残念だけれど、正妃は3人じゃなくて、ひとりだけになるわ。」
「…分かりました。爺様と過ごす最後の時間を割いて頂き、ありがとうございました。」
「元気でね。」
「はい…。」
白星が牢から出て、「爺様、明後日には牢から屋敷へ帰れます。」と告げて、牢のある部屋から出ていった。
そうか、明日には赤雪の身代わりになった赤穂の処刑があって、舅でなくなる儂は屋敷に返されるのかと理解したのじゃった。
だが、ウトウトする中で見た夢は凄かった。
儂だって、皇帝を振り回す気分屋の白獅子よりも、誠実な女神を信じていたのだから、な。儂の夢の中にその女神が出て来たのじゃから、驚いてしまったわい。
女神が言うには、赤穂は未来視で視た赤雪の将来を憂いていたそうで、赤雪が処刑される前に入れ替わり、赤雪の身代わりになっていると聞いたのだった。
ただ、娘である赤雪が皇妃と言う立場に振り回されてしまっただけだと言って、赤雪を幸せにしたいと願ったそうだ。
儂と結婚するのも子供を3人産むのも、儂を愛するがゆえに娘を死なせたくないと思ったそうで、全て視えていたそうでの、知っていてもなお、儂と結婚してくれた赤穂には感謝しかない。
『未来視通りに生きて来たが、娘である赤雪を助ける為にと、結婚前から計画していた事を赤穂が実行しているが、な。その姿が余りにも不憫に見えた。処刑前にそなたに会わそうかと思うて、聞いてみたのだ。
赤穂に会う気はあるか?』
「会わせて下さるのですか?!」夢の中とは言え、立ち上がった儂を見て、女神が笑った。
『女神である私に出来ない事はないぞ。赤穂が会いたくないと拗ねておっての、明日の午後の処刑で二度と会えなくなるからと説得したのだよ。
女神からの慈悲である。白角よ、最後に抱き潰してやれ。幸せな気持ちのまま、逝かせてやって欲しいのだ。
でないとな、若い頃のお前に似た黄海に抱き潰されてしまうぞ。
…そんな怖い顔をしなくてもよいぞ。
お前が出来るなら、私は黄海を白妙に会わせて、最初で最後の親子の触れ合いをさせるつもりでいるのだ。
頼んだぞ。』
目を開けると、困った顔をした赤穂が立っていた。儂の愛する秋穂だ。腕の中へ抱きしめた。その腕の中で秋穂が話し始めたのだ。
赤穂から王太后様に赤雪を逃がしてもらった事と2人の夫と赤穂が継ぐはずだった領地で生きていく事を決めたと聞いたのだが、身代わりになる秋穂の事を思うと、正直、赤雪にはまだ会いたくないと思うのじゃよ。
儂の感情を読んだ訳ではないが、夫婦だから儂の気持が分かったのだろうな。秋穂が言う、赤雪のした事は許される事ではないが、辛うじて、人殺しはしないで済んでいたのだと告げて来た。
赤雪の名でナーオ・ロウへ刺客を送っていたのは白炎で、赤雪を隠れ蓑に他国から好みの女を連れ帰る為に、赤雪を利用して好き放題していた事の証拠と、その内容を記した書類を預かったのじゃ。
赤雪が他国で仕出かしていた事、その裏には、白炎が自分好みの女を手に入れると言う理由で、赤雪は色狂いのせいで罪を押し付けられたのかと、真実を知った儂は愕然としたのだった。
儂が勧めて白炎と赤雪を結婚させたのは、赤雪を幸せにする為であった。だが、儂のした事で、赤雪が白炎のせいで毒婦と呼ばれるまで利用されただけで、不幸になってしまっただけだったのだ。
そのせいで、赤穂が身代わりに処刑されなければならなくなった事に、赤穂に詫びながら泣き崩れてしまった。
「あなたを愛しているから、耐えられますわ。
下の子達は幸せになるって知っているから、赤雪だけ不幸なままでは辛いではありませんか。
私をまだ愛していると思うなら、明日消えてしまう私に情けをかけて下さいませんか。」
「儂は秋穂だけなんじゃ!お前しか愛せないのだ!獅子の一夫多妻なんて、儂には出来ぬ!お前だけを愛している!!」
泣きながら詫びる儂の頭を撫でて、牢の外を見る赤穂に釣られて、儂も牢の外を見た。
「白星、いらっしゃい。立ったままで、居た堪れないでしょう?こんな爺様でビックリしたでしょう。ふふっ。
白星は女神さまに言われてここまで来たのだから、ここまで来て、顔をよく見せて欲しいわ。」
牢の近くまで白星が来ている事にも気付かんかったわい。
白星は牢の鍵を開けて、牢の中に入って来た。気恥ずかしい儂を見ない振りをしたのだろう。孫の気遣いに感謝するしかないのぅ。
「初めまして、お婆様。」
にこやかに挨拶をする白星に、嬉しそうに挨拶を返す赤穂。
「初めましてね、白星。密偵や側近から報告が言っているでしょうから、細かくは言わないわ。
でもね、赤雪はね、白炎に白星と会うなと面会を禁止されていたの。そのせいで、赤雪はあなたと会ってどういう態度をとっていいか分からなかっただけなのよ。
本当は、あなたの絵姿を見て、あの娘は毎日、声をかけていたの。会いたい。抱きしめたいって。
私の能力で、過去も視れるのよ。ふふっ、これは内緒にしておいてね。さぁ、私と手を繋いで。あなたもよ。」
儂が秋穂の右手、白星が秋穂の左手と手を繋ぐと、赤雪が一人で部屋にいる光景が見えた。
赤雪が手に持っているのは白星の絵姿の入った絵姿入れだった。その絵姿に向かって、赤雪が話しかけている。
「今日も白星に会いたいと白炎様に許可をもらえるように働きかけたけれど、会えなかったわ。白炎様が会うのを禁止しているから仕方ないわよね。」
「白星に会えるのは月に2回だけって制限をされているものでないと、白星を暗殺するって脅されているもの。」
「白星に会ったら、何て言おうかしら。母様もあなたに会いたかったわ。抱きしめていいかしら?
…これじゃあ、白炎様の付けた見張りに、皇妃らしくないと会わせてもらえなくなってしまうわね。白星、母様はどうしたら良いかしら?」
景色が変わった。白星と赤雪が白炎の側近と一緒に庭園に居る所であった。
「久しぶりですね、白星皇太子。」
「母様、お久しぶりです。私なぞに会わなくても、姉様さえいればいいのでしょう?」
「白星様!皇妃である母上様に向かって何という言い草を!」
「いいのです。白炎様も子の反抗期に振り回されるお方ではありませんわ。」
「しかし!」
「いいのです!皇妃である私が言っているのです。あなたは私よりも上だと言いたいのですか?」
「!!…申し訳ありません。一臣下でしかない私が皇妃様に逆らうなど、恐れ多い事でございます。」
「分かればいいのです。…白星皇太子、毎日、勉学に励んでいますか?」
「はい、母様。」
そこへ、皇帝が赤雪を呼んでいると告げに来たので、赤雪は退出をした。
皇帝と話し終えて、自室で絵姿を持って、またしても話しかけている赤雪の姿があった。
「白星、あなたのお父様はね、私が白星と会っている時、わざと途中で邪魔をする為だけに呼びだすのよ。
その為に、皇妃としての仕事を日頃から溜めて、面会の邪魔をする為にと用意しているのよ。最低でしょ。」
「母様は、あなたと何を話していいか分からないの。ごめんなさい。」
「白炎様の側近さえいなければ、あなたを抱きしめて話を聞いてあげられるのにね…。あなたを人質にされているから、私は皇帝である白炎様の言う事を聞かなければならないの。でないと、あなたを殺すって脅されているのよ。」
涙を流しながら、ひたすら謝り続ける赤雪。そこに白虹が入って来た。
「母様、また泣いているの?」
「ごめんなさい。白虹にも苦労を掛けるわね。父様の前では馬鹿の振りをしないと、父様の駒にされるのよ。白虹は気を付けてね。」
白虹を抱きしめて、白虹に詫びる赤雪。
「気を付けているわ。白星を殺されないように、貴族の令嬢達にも嫌がらせで済む様に誘導しているわ。母様、泣かないで。」
「白虹がこの国を出れるように手伝うから、母様にも言って欲しいわ。」
「母様、分かっていますわ。何も知らない白星が可哀相だけど、白星が真実を知ってしまえば暗殺されるわ。私だって、白星を危険に晒したくないもの。」
「私は、白虹も白星も大事よ。人払いをしているからいいけれど、父様の影や爺様の密偵にも気を付けるのよ。」
「はい、母様。爺様がこの事を知ったら、余計に悲しむもの。」
気付くと、牢の中で3人で立っていた。
「真実を2人に知って欲しかったのよ。私が消える前に。」
白星も儂も泣いていた。悲壮な覚悟を決めていた娘と孫娘に気付かなかった事を。
「白星、抱きしめてもいいかしら?赤雪が出来なかった分と私が出来なかった分も含めてね。」
赤穂がウインクをして白星に告げると、白星が無言で頷いた。赤穂に抱きしめられ、頭を撫でられていた白星が幼子に見えた。
「皆、白星を愛しているわ。それぞれの愛情表現が違うけれど。
ひ孫の顔を見れないのは残念だけれど、未来視でどんな子が産まれるか視ているから、我慢するわね。」
「…私は今日お会いしたお婆様が大好きになりました。ありがとうございます。真実は一つでないと分かりました。」
「白星、祖母の私からの最初で最後の餞別よ。
3人のうち3人共、ひ孫である白獅子を産むわ。宰相になる子と、騎士団を率いる事になる子と、皇帝になる子よ。子供達を大事に平等に育てるのよ。……残念だけれど、正妃は3人じゃなくて、ひとりだけになるわ。」
「…分かりました。爺様と過ごす最後の時間を割いて頂き、ありがとうございました。」
「元気でね。」
「はい…。」
白星が牢から出て、「爺様、明後日には牢から屋敷へ帰れます。」と告げて、牢のある部屋から出ていった。
そうか、明日には赤雪の身代わりになった赤穂の処刑があって、舅でなくなる儂は屋敷に返されるのかと理解したのじゃった。
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