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ラーン・ビット国編
ナーオ・ロウ国では2 王太后も動き出す
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女神さまからの話で、ラーン・ビット国の第3王子が少しづつその身が黒く染まり始めたようだと聞いたのは、確か半年以上前であった。
もう3ヵ月程したら、兄や父を殺して、自身が王になるつもりで勉強と鍛錬と実務を手伝っているのだと、悲しい報告もあったばかりであった。
私の親友のファネスを悲しい事から助けるために私が動く時が来たようだ。
あの娘も私のように、人の子の王を番として生まれてしまったのだから、聖獣を辞めたら、私と同じように人の身になるのが願いだと女神さまから聞いている。
ファネスが人の身になってから、私の事を話してまた昔のように交流しようと楽しみにしていたのだが、その順番が代わってしまったけれど、ファネスに私の話をしましょうね。
「誰か!誰か!「はい、王太后様ここにおります。」私はラーン・ビット国の友人へ会いに出掛けます。その支度を最速で済ませなさい。土産は要りません。
王太子妃ユーイを公式な私の名代として、私はお忍びの体で付き添いして向かいます。ユーイにも急いで支度をする様にと話をして下さい。今すぐに!!」
「畏まりました。すぐにお伝えいたします。」とメイドが一人出て行った。
「そうそう、出発は明後日の早朝です。それも伝えなさい。」
「はい。」もう一人のメイドも出て行った。これで、この室内には誰もいなくなった。
『ぬしも動くか。ユーイを連れて。』
「女神さまも危惧されていたのです。動かなくては。
あの腑抜け熊じゃ、他国を引っ掻き回し、王族を殺すだけ殺して、ファネスを監禁するだけで終わりますわ。
親友が不幸せになるのは見過ごせないですし、熊男には印籠を渡して、ファネスのストーカーを辞めさせ、手痛い失恋をさせて、ファネスを諦めさせなくては、ね?
女神さまも黙って、我が子達を見守って下さいますわよね?」
『強気な長女を怒らせたのだから、兄弟達には大きな灸をすえて良いぞ。
私は女神として皆を見守ろうではないか。手が欲しければ、母として子らを助けるつもりだぞ。』
「ふふっ。素敵で綺麗で強い母を持てて良かったですわ。」
『ユーイには、じっくりと丁寧に教えてやるのだぞ。ユーイは長女に比べたら、まだ赤子のようなモノだからな。』
「ええ。孫であるショウの妃ですし、まさに孫娘ですからね。懇切丁寧に教えますわ。」
『それなら、いい。』
「あちらに着いたら、また女神さまを呼びますね。」
『あい、分かっている。』
女神さまが女神のいる場所へ戻られてすぐ、ユーイの所へ行っていたメイドもこちらへ戻ってきたようね。
コンコン、「王太后様、ユーイ様に伝えて来ました。ただ、その際ご一緒にいらしたショウ王太子様も、ラーン・ビットへご一緒したいと仰っているのですが。」
「ショウには私達から5日遅れで、王太子達への手土産を携えてラーン・ビットへ来るようにとすぐに伝えて。それまでは私がユーイを守りますからと。それから、今からしばらく、私を一人にしておいて。」
「では、その様にお伝えしてから、下がります。」「では、呼ばれるまで私は下がっております。」
メイドが2人、下がったようね。
「(ひとり言で。)あの人にも連絡しなくっちゃ。」
「母上、父上にも連絡しておきますか?」
上から下の息子の声がした。隠密なんてしているから、私と会う時に人払いをしなければならないけれど。
「気遣いな良い子ね。リンクスは今は大丈夫そうだし…そうね、アマデウス王を殴る用意をしてきてと伝えて。」
「…物騒ですね。ははっ。」
「物理的にも、精神的にもボコボコにして欲しいの。あそこの王は甘過ぎるから。親友のファネスを幸せにしてもらいたいから、今から鍛えておかないと、ね。」
「ではそのように伝えておきます。」
「あなたはあの人の護衛として、そう、タイミングは、ね、ショウと一緒にラーン・ビット国に入国してもらうと都合がいいわね…。」
「私はアインハルト王子をボコボコにする役目ですか。ショウがラインハルト王子担当ですか、ね。」
「察しの良い子は好きよ。流石、我が子だわ。リンクスだけ、なんであんなに出来が悪いのかしら?」
「母上、国王となった兄上がその表現方法では可哀想過ぎます。キツイです。」
「…恋愛面以外では、ね、しっかり王様家業をしているのよね、リンクスも。」
「私にも飛び火しそうなので、これからすぐに父上に伝えに行ってきます。」
「ほほほっ!察しの良い子は逃げるのも早くて、揶揄い甲斐がないわ。リンクスは揶揄うのに丁度良いのよね。ほほほっ!」
息子が夫である前王の元へ向かってすぐ、メイドもいないし、ああ、聖獣様がこの部屋にいらしたようね。
「うにゃにゃっ、にゃん。にぃにぃなんなんなぉ。(悪趣味だな、王皇太后。あたいも付いて行くからね。国は弟子2人がいれば大丈夫でしょ。)」
「あら?いらして頂けたのですか?黒百合様。」
「なぉなぉなーん、にゃおにゃおにゃんにゃん。(女神さまから作戦にあたっての打ち合わせをしておきなさいって言われたから。)」
「それでは、聖獣様のお耳へこの作戦をお伝えいたしますわ。…こしょこしょ…。」
「ななん、にゃお。(了解。こちらもその程度は引き受ける。)」
「誰にも内緒でお願い致しますね。」
「にゃお!(分かっている!)」
さて、私が手ずから土産を用意すればファネスには良い土産になるかしら。買った物では、親友がガッカリするでしょうし。
今晩は徹夜かしら?この歳にはキツイわねぇ。アレはこの辺だったかしら?どっこいしょっと。
もう3ヵ月程したら、兄や父を殺して、自身が王になるつもりで勉強と鍛錬と実務を手伝っているのだと、悲しい報告もあったばかりであった。
私の親友のファネスを悲しい事から助けるために私が動く時が来たようだ。
あの娘も私のように、人の子の王を番として生まれてしまったのだから、聖獣を辞めたら、私と同じように人の身になるのが願いだと女神さまから聞いている。
ファネスが人の身になってから、私の事を話してまた昔のように交流しようと楽しみにしていたのだが、その順番が代わってしまったけれど、ファネスに私の話をしましょうね。
「誰か!誰か!「はい、王太后様ここにおります。」私はラーン・ビット国の友人へ会いに出掛けます。その支度を最速で済ませなさい。土産は要りません。
王太子妃ユーイを公式な私の名代として、私はお忍びの体で付き添いして向かいます。ユーイにも急いで支度をする様にと話をして下さい。今すぐに!!」
「畏まりました。すぐにお伝えいたします。」とメイドが一人出て行った。
「そうそう、出発は明後日の早朝です。それも伝えなさい。」
「はい。」もう一人のメイドも出て行った。これで、この室内には誰もいなくなった。
『ぬしも動くか。ユーイを連れて。』
「女神さまも危惧されていたのです。動かなくては。
あの腑抜け熊じゃ、他国を引っ掻き回し、王族を殺すだけ殺して、ファネスを監禁するだけで終わりますわ。
親友が不幸せになるのは見過ごせないですし、熊男には印籠を渡して、ファネスのストーカーを辞めさせ、手痛い失恋をさせて、ファネスを諦めさせなくては、ね?
女神さまも黙って、我が子達を見守って下さいますわよね?」
『強気な長女を怒らせたのだから、兄弟達には大きな灸をすえて良いぞ。
私は女神として皆を見守ろうではないか。手が欲しければ、母として子らを助けるつもりだぞ。』
「ふふっ。素敵で綺麗で強い母を持てて良かったですわ。」
『ユーイには、じっくりと丁寧に教えてやるのだぞ。ユーイは長女に比べたら、まだ赤子のようなモノだからな。』
「ええ。孫であるショウの妃ですし、まさに孫娘ですからね。懇切丁寧に教えますわ。」
『それなら、いい。』
「あちらに着いたら、また女神さまを呼びますね。」
『あい、分かっている。』
女神さまが女神のいる場所へ戻られてすぐ、ユーイの所へ行っていたメイドもこちらへ戻ってきたようね。
コンコン、「王太后様、ユーイ様に伝えて来ました。ただ、その際ご一緒にいらしたショウ王太子様も、ラーン・ビットへご一緒したいと仰っているのですが。」
「ショウには私達から5日遅れで、王太子達への手土産を携えてラーン・ビットへ来るようにとすぐに伝えて。それまでは私がユーイを守りますからと。それから、今からしばらく、私を一人にしておいて。」
「では、その様にお伝えしてから、下がります。」「では、呼ばれるまで私は下がっております。」
メイドが2人、下がったようね。
「(ひとり言で。)あの人にも連絡しなくっちゃ。」
「母上、父上にも連絡しておきますか?」
上から下の息子の声がした。隠密なんてしているから、私と会う時に人払いをしなければならないけれど。
「気遣いな良い子ね。リンクスは今は大丈夫そうだし…そうね、アマデウス王を殴る用意をしてきてと伝えて。」
「…物騒ですね。ははっ。」
「物理的にも、精神的にもボコボコにして欲しいの。あそこの王は甘過ぎるから。親友のファネスを幸せにしてもらいたいから、今から鍛えておかないと、ね。」
「ではそのように伝えておきます。」
「あなたはあの人の護衛として、そう、タイミングは、ね、ショウと一緒にラーン・ビット国に入国してもらうと都合がいいわね…。」
「私はアインハルト王子をボコボコにする役目ですか。ショウがラインハルト王子担当ですか、ね。」
「察しの良い子は好きよ。流石、我が子だわ。リンクスだけ、なんであんなに出来が悪いのかしら?」
「母上、国王となった兄上がその表現方法では可哀想過ぎます。キツイです。」
「…恋愛面以外では、ね、しっかり王様家業をしているのよね、リンクスも。」
「私にも飛び火しそうなので、これからすぐに父上に伝えに行ってきます。」
「ほほほっ!察しの良い子は逃げるのも早くて、揶揄い甲斐がないわ。リンクスは揶揄うのに丁度良いのよね。ほほほっ!」
息子が夫である前王の元へ向かってすぐ、メイドもいないし、ああ、聖獣様がこの部屋にいらしたようね。
「うにゃにゃっ、にゃん。にぃにぃなんなんなぉ。(悪趣味だな、王皇太后。あたいも付いて行くからね。国は弟子2人がいれば大丈夫でしょ。)」
「あら?いらして頂けたのですか?黒百合様。」
「なぉなぉなーん、にゃおにゃおにゃんにゃん。(女神さまから作戦にあたっての打ち合わせをしておきなさいって言われたから。)」
「それでは、聖獣様のお耳へこの作戦をお伝えいたしますわ。…こしょこしょ…。」
「ななん、にゃお。(了解。こちらもその程度は引き受ける。)」
「誰にも内緒でお願い致しますね。」
「にゃお!(分かっている!)」
さて、私が手ずから土産を用意すればファネスには良い土産になるかしら。買った物では、親友がガッカリするでしょうし。
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