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ラーン・ビット国編
自国の使者として
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ショウ王太子がユーイ王太子妃と一緒に国外へ正式な訪問をするのは初めてであった。
それなのに、先立って訪問していたユーイの身には、催淫剤や夜這いする男、ラーン・ビット国の王妃に横恋慕する間男までもが夜這いする男の味方をして、こちらの邪魔をするような事態になった。
そうなると、ユーイが心配で堪らなくなった。その訪問に一緒に出れなかった己にも、情けなさと怒りで、我慢は半端ではなかった。
だからか、ラーン・ビット国内へ入りましたと魔馬車へ伝えて来た護衛の近衛兵からの報告を聞き、ユーイのいる、その場所へ辿り着くのがもうすぐだと思うと、何故かしら、乾いたような、から笑いが止まらないのであった。
その笑いを見ていたイッチェンとリヨウは、それぞれ自身の背筋に言い知れぬ寒気を覚えていた。
「あれはマズい。何かしそうだ。」とか「そうだな、怒りが沸点を越えてしまった様でマズい。」と、焦っていた。
先王親子の方では、「さすがは我らの血筋だ。」とか「次代の王として、頼もしくなりそうでよかった。」とかの話をしつつ、微笑んでいたのだが。
ラーン・ビット国の王城へ続く街道では、ナーオ・ロウ国からの王太子妃訪問で自国の王太子妃になる者が見付かったと言う事に続き、その国交を友好国として更に発展させる正式な使者も続けて訪問して来た事で、前回よりも更に歓迎ムードが盛り上がっていて、使者である一行を歓迎していた。
魔馬車の中は、体感温度が下がった様な冷気が充満して、先王親子とショウ王太子以外は、表情も行動も凍り付いて動けなくなっていたのだが、外からはそんな事態は予想出来なかったし、外には分からなかったのだ。
そんな非常識な魔馬車の中の事態が動き出したのは、魔馬車の御者を務めていた近衛兵の一声であった。
「正門をくぐり、王城へ入りました。まもなく、ラーン・ビット王城の内側にある広場内の正門へ着きますので、下車のご用意を願います。」と。
王城の内側にある広場の賓客や高位貴族が使用する内なる正門に着き、歓迎の挨拶を済ませると、アマデウス王とファネス王妃、2人の王太子と王女とその夫達と、ナーオ・ロウ国の使者5名が案内をされたのは、王族のプライベート空間にある応接間であった。
前回、ユーイと王太后が案内をされてお茶会を開いてもらったのと同じ部屋であった。
案内された場所で、座るように勧められたので、皆が座った所で、真っ先にその口火を切ったのはショウ王太子であった。
「これはこれは、我が番のユーイが催淫剤を仕込まれたのと同じ部屋に案内をされたようですね。これは、我が国へ何か含むモノがあるのではと勘繰ってしまいます。」
「!」
ラーン・ビット国の王族達は「しまった!」とでも思ったのだろうが、一瞬で立て直したか。もう顔には出ていないな。腐っても王族か。
「そんな心づもりも意図も、私共には一切は有りません。ただ、罪を犯した者が単独犯であった事と、それに便乗しようとした者のせいで、ユーイ王太子妃様と王太后様、聖獣様に大変なご迷惑をおかけしてしまったのです。
申し訳ありません。」
「ファネス王妃の言う通りであり、私からもそれが真実であるのだと、この国の聖獣様と自身の王の名に懸けて誓う。」
「アマデウス王とファネス王妃が誓いを立て、聖獣様と王の名に懸けるのであれば、こちらも女神さまの名に懸けます。まぁ、一先ずは信じましょう。」
「女神さまの名に懸けてまで、ですか。」
たかが、一国の王と王妃の命と、女神の愛し子で私の唯一である番のユーイの命と比べれば、ユーイの方が大事なのだから、そんな軽いモノと比べられるモノではないのだ。何を当たり前の事を…。驚く程ではないだろうに。
「ええ。我が番は愛し子ですから。今回は我が国の今代様である聖獣様が証人ですので、最上位の信頼で証明しなければ、その価値は釣り合いませんので。
我が国の王からも、くれぐれも自国の不利にならない様、番の不利にならない様、聖獣様の意向を聞く様に、と3つも厳命されていますので。
まさか、我が番との繋がりを無視し、女神さまの定められた番との規則を破るような者に恩情を与えては、我が国が馬鹿にされるだけでなく、この国が女神さまの愛し子までを蔑ろにした国だと言う事実が広がるでしょう。そうすれば、各国に思惑で、この国を維持するのは困難になるでしょう。」
「その犯罪者は1ヵ月後に処刑するように公布した。今、その者は地位もなく平民であるのだが、見張る為に、王城の自室で監禁している。」
「それは手ぬるい事で。」ニヤリと言い捨てた先王、今はナーオ・ロウ国の一伯爵だが。
「伯爵、自国の王太子様の話の途中であるぞ。話を遮られては困る。」
「アマデウス王、我が国の事情で、ね、我が祖父殿が、先に訪れている我が祖母殿を心配していたので、叔父上と一緒にこの国を訪れる使者になって頂いて、ご同行してもらったのだよ。
だから、未だに、私より権力を持っておられるのさ。」
アマデウス王もファネス王妃も何も言えなくなった。
まさか、死んだと言われていたナーオ・ロウの先王と、その息子で、いるかどうか不明とされていた噂の王弟が、ショウ王太子と一緒に使者として目の前にいるのが信じられなかった。
だが、ショウ王太子が女神さまに誓っている手前、嘘を言う筈もないと理解しているので、この状態に唖然としてしまったのだった。
「今は一伯爵として、自由に生きているので、ね。ここだけの話として、内密にしてもらう事を願うだけだ。
我が妃の事が心配で、孫であるショウに付いて来てしまったのだ。
息子も、甥の番と母を心配し、私が暴走しないかと配慮して付いてきただけであるのだ。これも他言無用で頼むよ。」
話の主導権を掴んだナーオ・ロウ国の一行は、元第3王子が未だに王子である者が使う部屋で監禁されていると言う事実に怒りを示し、その怒りを晴らすため、ショウ王太子と元第3王子と剣での勝負をし、その勝負後に、王子の部屋から牢で過ごすように話をつけた。
元第3王子は、ショウ王太子との勝負後に、一番重い罪を犯した者が過ごす牢へ送られる事となった。
もちろん、ナーオ・ロウ国の名誉を傷つけたラーン・ビットとの貿易をナーオ・ロウへ有益になるような取り決めをした先王とその息子である王弟。
第1王子にはリヨウが、第2王子にはイッチェンが、それぞれ一緒に過ごして交流する事が決められた。
友好条約に関しては、最終日に、最後の最後まで大人の事情という諸々を含んで調整をし、締結をする事となった。
それらの事を決めた後、使者達は案内された客室で寛ぎ、先王とショウ王太子は番との対面を果たし、この国で話した事の色々を番に話したのだった。
「それで、どうして、剣での試合をする事になったのでしょう?」
ショウは自分の膝の上に座らせたユーイを抱きしめながら、答えた。
「ああ、私が自分で愚か者に鉄槌を下したかったんだ。私の番に手を出した報いを受けてもらいたくってね。」
「そんな危険を冒さなくったって…。」
「条件としては、処刑まで生き長らえていれば、どんな姿にしてもいいとの許可を得ているんだ。
…手や足などが処刑する時になくても構わないとも言われたから、ね、ユーイが感じた不快なモノと、私が感じた不快なモノをそこにぶつけようと思ったのもあるんだよ。
そんな不快なものを大事に抱えて、国へ帰りたくはないからね。
…ただ、ユーイには王太子妃の義務として、酷いモノを最後まで観てもらわなければならない。目を逸らす事の出来ない真実を受け止めてもらいたいんだ。」
青い顔色になったユーイの顔を見ていたが、頷いてくれた。
「ええ。ショウ様の隣に立つのに必要なら、私も努力します。…でも、耐えきれなくて、吐いたり泣いたり悲惨な事になるかもしれません。でも、最後まで、観ます。」
「勝負は3日後の午後。あちらも万全で挑ませるようにと言っておいた。弱い者いじめをする気はないのでね。
ただ、この国で、女性が怖いと気楽に逃げていた第3王子と、一人しかいない王子で常に王太子であれと期待されていた私との覚悟の違いを見せつけるつもりだ。」
期待も呆れもただの第3王子では背負いきれない程の責任が常に付きまとっていたんだ。それも、たった一人しかいない王子だという事で、常に、誰かしらに見られていたのだ。
初めて会ったユーイという番を守る為にと努力し、そして、攫われた番を見つける力を欲して努力していた私と、女性からずっと逃げていただけで、たった1年だけユーイを欲しくて努力しただけの王子とでは、努力した年月も気持ちの深さも違うのだ。
負けるつもりもない。無事に済ますつもりもない。手足を切り落とすつもりだ。処刑まで生きて命があるだけでいいのだから。あははははははは!!!
「…ショウ様、何だか怖い顔をしてますよ?」
「ごめん、ごめん、ユーイがツラかったんだと思うと、自分が許せなくってね…。」
「王太子妃としては、他国訪問で身を守って動く事は必要な事だし、その経験が出来たのだと思う事にしました。
だって、今、ショウ様の腕の中で、こうやって愚痴を零す事が出来るんですもの。大丈夫。
その代わり、後で甘えますから。」
「夜には私もユーイに甘えようかな。」
赤くなったユーイは可愛い。
「もうっ!ショウ様ってば!」
ユーイがその頭の中に何を思い浮かべたのかを理解した。今夜は徹夜してでも、その期待に応えようか。私もユーイを腕の中から離さないようにしたい。
それなのに、先立って訪問していたユーイの身には、催淫剤や夜這いする男、ラーン・ビット国の王妃に横恋慕する間男までもが夜這いする男の味方をして、こちらの邪魔をするような事態になった。
そうなると、ユーイが心配で堪らなくなった。その訪問に一緒に出れなかった己にも、情けなさと怒りで、我慢は半端ではなかった。
だからか、ラーン・ビット国内へ入りましたと魔馬車へ伝えて来た護衛の近衛兵からの報告を聞き、ユーイのいる、その場所へ辿り着くのがもうすぐだと思うと、何故かしら、乾いたような、から笑いが止まらないのであった。
その笑いを見ていたイッチェンとリヨウは、それぞれ自身の背筋に言い知れぬ寒気を覚えていた。
「あれはマズい。何かしそうだ。」とか「そうだな、怒りが沸点を越えてしまった様でマズい。」と、焦っていた。
先王親子の方では、「さすがは我らの血筋だ。」とか「次代の王として、頼もしくなりそうでよかった。」とかの話をしつつ、微笑んでいたのだが。
ラーン・ビット国の王城へ続く街道では、ナーオ・ロウ国からの王太子妃訪問で自国の王太子妃になる者が見付かったと言う事に続き、その国交を友好国として更に発展させる正式な使者も続けて訪問して来た事で、前回よりも更に歓迎ムードが盛り上がっていて、使者である一行を歓迎していた。
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「!」
ラーン・ビット国の王族達は「しまった!」とでも思ったのだろうが、一瞬で立て直したか。もう顔には出ていないな。腐っても王族か。
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申し訳ありません。」
「ファネス王妃の言う通りであり、私からもそれが真実であるのだと、この国の聖獣様と自身の王の名に懸けて誓う。」
「アマデウス王とファネス王妃が誓いを立て、聖獣様と王の名に懸けるのであれば、こちらも女神さまの名に懸けます。まぁ、一先ずは信じましょう。」
「女神さまの名に懸けてまで、ですか。」
たかが、一国の王と王妃の命と、女神の愛し子で私の唯一である番のユーイの命と比べれば、ユーイの方が大事なのだから、そんな軽いモノと比べられるモノではないのだ。何を当たり前の事を…。驚く程ではないだろうに。
「ええ。我が番は愛し子ですから。今回は我が国の今代様である聖獣様が証人ですので、最上位の信頼で証明しなければ、その価値は釣り合いませんので。
我が国の王からも、くれぐれも自国の不利にならない様、番の不利にならない様、聖獣様の意向を聞く様に、と3つも厳命されていますので。
まさか、我が番との繋がりを無視し、女神さまの定められた番との規則を破るような者に恩情を与えては、我が国が馬鹿にされるだけでなく、この国が女神さまの愛し子までを蔑ろにした国だと言う事実が広がるでしょう。そうすれば、各国に思惑で、この国を維持するのは困難になるでしょう。」
「その犯罪者は1ヵ月後に処刑するように公布した。今、その者は地位もなく平民であるのだが、見張る為に、王城の自室で監禁している。」
「それは手ぬるい事で。」ニヤリと言い捨てた先王、今はナーオ・ロウ国の一伯爵だが。
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だが、ショウ王太子が女神さまに誓っている手前、嘘を言う筈もないと理解しているので、この状態に唖然としてしまったのだった。
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元第3王子は、ショウ王太子との勝負後に、一番重い罪を犯した者が過ごす牢へ送られる事となった。
もちろん、ナーオ・ロウ国の名誉を傷つけたラーン・ビットとの貿易をナーオ・ロウへ有益になるような取り決めをした先王とその息子である王弟。
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ショウは自分の膝の上に座らせたユーイを抱きしめながら、答えた。
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「そんな危険を冒さなくったって…。」
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…手や足などが処刑する時になくても構わないとも言われたから、ね、ユーイが感じた不快なモノと、私が感じた不快なモノをそこにぶつけようと思ったのもあるんだよ。
そんな不快なものを大事に抱えて、国へ帰りたくはないからね。
…ただ、ユーイには王太子妃の義務として、酷いモノを最後まで観てもらわなければならない。目を逸らす事の出来ない真実を受け止めてもらいたいんだ。」
青い顔色になったユーイの顔を見ていたが、頷いてくれた。
「ええ。ショウ様の隣に立つのに必要なら、私も努力します。…でも、耐えきれなくて、吐いたり泣いたり悲惨な事になるかもしれません。でも、最後まで、観ます。」
「勝負は3日後の午後。あちらも万全で挑ませるようにと言っておいた。弱い者いじめをする気はないのでね。
ただ、この国で、女性が怖いと気楽に逃げていた第3王子と、一人しかいない王子で常に王太子であれと期待されていた私との覚悟の違いを見せつけるつもりだ。」
期待も呆れもただの第3王子では背負いきれない程の責任が常に付きまとっていたんだ。それも、たった一人しかいない王子だという事で、常に、誰かしらに見られていたのだ。
初めて会ったユーイという番を守る為にと努力し、そして、攫われた番を見つける力を欲して努力していた私と、女性からずっと逃げていただけで、たった1年だけユーイを欲しくて努力しただけの王子とでは、努力した年月も気持ちの深さも違うのだ。
負けるつもりもない。無事に済ますつもりもない。手足を切り落とすつもりだ。処刑まで生きて命があるだけでいいのだから。あははははははは!!!
「…ショウ様、何だか怖い顔をしてますよ?」
「ごめん、ごめん、ユーイがツラかったんだと思うと、自分が許せなくってね…。」
「王太子妃としては、他国訪問で身を守って動く事は必要な事だし、その経験が出来たのだと思う事にしました。
だって、今、ショウ様の腕の中で、こうやって愚痴を零す事が出来るんですもの。大丈夫。
その代わり、後で甘えますから。」
「夜には私もユーイに甘えようかな。」
赤くなったユーイは可愛い。
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