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ガオン・ロード国編
覗き見するのは誰?
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女神の愛し子のいる国の様子を、その世界を、こっそりと覗き見ている者が2人いた。
手を叩いて、笑いながら「すげーじゃん!」と言い、拍手をしていたのだった。
「ちっと見てないうちにさ、あの世界は面白い事になってんじゃんか。知らなかった!知ってたか?」
長椅子に横たわっていた、地球にあったローマ帝国の者が着ていたようなローブを着ている者が、自身の背後にいた者へ問いかけた。
それを白くて長い髭を蓄えた老齢の者が黒い装束で直立不動の姿勢のまま、長椅子の背後から口を開いた。
「ええ。色々と御方がのんびりと過ごしていらっしゃいますうちに、あの女神や神々共が目障りに動いておりました故、存じておりました。」
「オレは面白ければいいんだぁよ。セバスは、いちいちケチくせぇ事を言うんじゃねぇぜ。」
長椅子の背後にいたセバスと言われた者は腰を折り、その主へと謝罪をしたのだ。
「申し訳ございません。そこまで考え付きませんでした。」
長椅子から起き上がらずに、気怠そうに横たわっていた者がまた聞いた。
「それよりさぁ、アレは今、どうなっている?」と。
謝罪から顔を上げたセバスが答える。
「まだ、集めている最中でございます。半分だけは集まっていますが、残りは不明でございます。
ですが、女神の切り札が動いているので、時機に残りも焙り出されるでしょう。」
伸びをしながら長椅子から起き上がった者の姿の輪郭は、ボヤケて滲んでいる。
「ん~!オレも動き出すかぁ。」
「御方が動くと目立ちます故、念には念を入れて、姿替えをなさって下さりませ。」
「へいへい。精々、気を付けておくわ。連絡はいつも通りに頼む、な。」
「お気をつけて。いつも通りに、こちらからもご連絡致します。
いってらっしゃいませ。」
セバスが頭を垂れて見送る。その姿を気にも留めずに歩き出した者は、口の中でモゴモゴ呟いてから、その姿をその場から消したのだった。
そして、セバスは姿勢を正すと背後を振り返り、眼光を鋭くして言い放った。
「イケませんね。大きなネズミがずっと前から紛れ込んでいましたか。今すぐここから消えなさい。」
一呼吸だけの間、仕方なく待っていると、背後の気配が薄れて消えたので、
「今回は主の愉しみの為に、今はネズミを逃がしておいてあげましょう。そして、あちらへもヒントを与えておきませんと、ね。
こちら側一方だけの勝ち戦が見えていますと、盤上の行く末が面白くありません。
御方も、ネズミが紛れ込んでいたのを解っていたのにも関わらず、わざわざ見逃していたのですから。
良い従者とは、主の意向を過不足なく汲む事が出来るものです。それが従者の勤めですので。」
セバスもそう言ってから、その場から消えたのだ。
それからしばらくして、その場に、ネズミ扱いされた者がまた戻ってきた。
「やっばーい!!見逃してくれなかったらどうしようかと思ったー!!
…私、神なのに、あれではゲームの盤上の駒扱いだー!ひっどーい。っと、上の神々への報告に行かなくては。」
「はぁー。」大きな溜め息の後、「マズイことになったな。まずは報告書を書かねば、か。」
ネズミ呼ばわりされた者も再び消え、その場には誰もいなくなった筈なのに、平坦な声だけがどこからか聞こえた。
「再ビ始マル。今度ハ、ドチラガ勝ツノカ?我ハ見守ルダケ。」
手を叩いて、笑いながら「すげーじゃん!」と言い、拍手をしていたのだった。
「ちっと見てないうちにさ、あの世界は面白い事になってんじゃんか。知らなかった!知ってたか?」
長椅子に横たわっていた、地球にあったローマ帝国の者が着ていたようなローブを着ている者が、自身の背後にいた者へ問いかけた。
それを白くて長い髭を蓄えた老齢の者が黒い装束で直立不動の姿勢のまま、長椅子の背後から口を開いた。
「ええ。色々と御方がのんびりと過ごしていらっしゃいますうちに、あの女神や神々共が目障りに動いておりました故、存じておりました。」
「オレは面白ければいいんだぁよ。セバスは、いちいちケチくせぇ事を言うんじゃねぇぜ。」
長椅子の背後にいたセバスと言われた者は腰を折り、その主へと謝罪をしたのだ。
「申し訳ございません。そこまで考え付きませんでした。」
長椅子から起き上がらずに、気怠そうに横たわっていた者がまた聞いた。
「それよりさぁ、アレは今、どうなっている?」と。
謝罪から顔を上げたセバスが答える。
「まだ、集めている最中でございます。半分だけは集まっていますが、残りは不明でございます。
ですが、女神の切り札が動いているので、時機に残りも焙り出されるでしょう。」
伸びをしながら長椅子から起き上がった者の姿の輪郭は、ボヤケて滲んでいる。
「ん~!オレも動き出すかぁ。」
「御方が動くと目立ちます故、念には念を入れて、姿替えをなさって下さりませ。」
「へいへい。精々、気を付けておくわ。連絡はいつも通りに頼む、な。」
「お気をつけて。いつも通りに、こちらからもご連絡致します。
いってらっしゃいませ。」
セバスが頭を垂れて見送る。その姿を気にも留めずに歩き出した者は、口の中でモゴモゴ呟いてから、その姿をその場から消したのだった。
そして、セバスは姿勢を正すと背後を振り返り、眼光を鋭くして言い放った。
「イケませんね。大きなネズミがずっと前から紛れ込んでいましたか。今すぐここから消えなさい。」
一呼吸だけの間、仕方なく待っていると、背後の気配が薄れて消えたので、
「今回は主の愉しみの為に、今はネズミを逃がしておいてあげましょう。そして、あちらへもヒントを与えておきませんと、ね。
こちら側一方だけの勝ち戦が見えていますと、盤上の行く末が面白くありません。
御方も、ネズミが紛れ込んでいたのを解っていたのにも関わらず、わざわざ見逃していたのですから。
良い従者とは、主の意向を過不足なく汲む事が出来るものです。それが従者の勤めですので。」
セバスもそう言ってから、その場から消えたのだ。
それからしばらくして、その場に、ネズミ扱いされた者がまた戻ってきた。
「やっばーい!!見逃してくれなかったらどうしようかと思ったー!!
…私、神なのに、あれではゲームの盤上の駒扱いだー!ひっどーい。っと、上の神々への報告に行かなくては。」
「はぁー。」大きな溜め息の後、「マズイことになったな。まずは報告書を書かねば、か。」
ネズミ呼ばわりされた者も再び消え、その場には誰もいなくなった筈なのに、平坦な声だけがどこからか聞こえた。
「再ビ始マル。今度ハ、ドチラガ勝ツノカ?我ハ見守ルダケ。」
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