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五章 新し世界の始まり
湖の島の、国
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北方連合国の中にあるロクワット湖は、世界一有名な湖だった。
大きさは、よくある大きめの湖だ。半日もあれば、ゆっくり歩いても外周を一周することが出来る。
山脈から流れ込む水は豊富だが、水質が他より優れている訳でもない。棲んでいる魚も普通の淡水魚だ。
形も凹凸のある雫型で、別段珍しいと言うほどでもない。
なら、どうして有名になっているのかと言えば、湖の中心にある島が原因だった。
島の名は、カリクス国。
そう、湖に浮かぶ島が、一つの国だった。
直径一キロ程度のほぼ円形の島は、建物で埋め尽くされている。公式な国民は二百人に足りない。
別名、聖国。もしくは、聖都。主神教の信者からは、本部や本国とも呼ばれる。
つまり、その島であり国である場所は、世界最大の宗教組織『主神教会』が作り上げた国だった。
カリクス国の国家元首は、主神教の頂点である聖女だ。聖女が代替わりすれば、国家元首も変わることになる。
国民は全て主神教の信者。彼らは教義を修めながら、神の意志に従って暮らしている。
当然ながら、宗教的活動だけでは国家運営はできない。
小さな土地とはいえ、治めるには実務的な能力を持つ者が必要だ。それに、戦争が無い時代とはいえ、武力も必要になる。
宗教的立場で公平中立を標榜していても、武力が無ければ国は蹂躙されて終わってしまう。
カリクス国は、その人員を他国に求めた。
主神教を国教としている国々から、実務や武力を担う人々を貸し出してもらい、運営することにしたのである。
おかげで、カリクス国には国民の数倍もの外国人たちが常駐している。
「急げ急げ急げ急げ……」
深い森の中、女性の声が響いていた。
声は荒く乱れ、かすれている。それでも絶えず話し続けているのは、自分に言い聞かせて心を落ち着けようとしているのだろう。
女性は走っていた。
木々の間に生える下草は、女性が進む度に激しく音を立てている。
女性は皮鎧を身に着け、腰には短剣、手に弓を持っていた。しかし、使い切ってしまったのか、肩に担いだ矢筒は空だ。
「もうすぐ、もうすぐのはず……」
彼女は一直線に走り続ける。
彼女は、カリクス国の結界を目指していた。
結界。それは、奇跡の魔法。始祖聖女と呼ばれる最初の聖女が張った、魔法の壁。
始祖聖女が亡くなった後も、カリクス国を守り続けている。
結界は、二重。
一つは、カリクス国自体を守る結界。これは、すっぽりと島を覆うように張られていた。
もう一つは、周辺に張られた結界。
こちらはカリクス国を中心にロクワット湖の全体をも収め、さらには湖岸に広がった街や森まで含めて十数キロの範囲に広がっていた。
魔獣は結界の中には入れない。だからこそ、彼女は結界を目指して走っているのだ。
彼女がいるのは結界の外。ロクワット湖の周囲に広がる深い森の中だった。
ザザッと、彼女の背後で大きく木々が揺れる。
「ひっ!?」
音に驚き、彼女の足はもつれる。だが、転ぶわけにはいかない。近くにあった木の幹に手を突き、必死に耐えて走り続ける。
彼女は追われていた。
一匹の巨大な魔獣に。
「おかしい。ここまで来たら、逃げて行くはずなのに。あんなに大きな魔獣、いないはずなのに……」
荒い息に舌が乾き、彼女の言葉は聞き取りづらい。
それでも、彼女は自分の考えを呟き続けた。恐怖に心が乱されないように。
結界には魔獣が入れない機能だけではなく、凶悪な魔獣を追い払う機能があるはずだった。
実際に、今まで彼女は結界の近くで、人を襲うような魔獣を見たことが無なかった。
彼女の仕事は、間引き。
結界の近くに現れる、結界の効果が及ばない弱い魔獣や、肉食の動物を倒すこと。
凶悪な魔獣が追い払われた森は、弱い魔獣や肉食の動物の楽園になる。天敵がいない場所なのだから、数も増えていく。
数が増えると餌が不足し、街道や近隣の街の人間や、物資などを襲い始める。
そうならないように、魔獣と動物を減らすのが彼女の仕事だった。
それほど強くない彼女でも、単独で十分にこなせる程度の仕事だった。
なのに、今、凶悪な魔獣に襲われている。
「ありえないありえない」
いくら否定しても、襲われている事実は変わらない。それに、彼女は魔獣の姿も目にしていた。
木々の合間から見えたそれは、巨大な、肉食獣を思わせる背中だった。おそらく、熊の魔獣。いや、違う魔獣かもしれない。彼女は大型の魔獣を見慣れていない。見間違った可能性もある。
ならば……。
「まさか!あれが、厄災猫!?主神様!お救いを!!」
彼女は走りながら、主神への助けを叫んだ。
厄災猫は、人間の身の丈をはるかに超える巨大な猫だと言う。
遥か昔。この地方で暴れまくった、凶悪な魔獣だ。
キャスパリーグはこの地を治めていた英雄王を食らい、厄災をもたらしたという伝説がある。
それを始祖聖女様が調伏し、主神様の教えを説いて善性を身に付けさせた。
今ではカリクス国の守り神と言っていい存在。
魔獣ゆえに結界の中には入れないが、結界に近付いた主神の教えに背く、悪しき考えを持った者どもを狩り殺しているという。
この森は危険が少ないのに盗賊が隠れ住んでいないのは、キャスパリーグのおかげだ。
「私は主神様の教えを守っています。本当です!救ってください!!」
敬虔な信者ではなかったかもしれない。だが、キャスパリーグに襲われるような悪事をした覚えは無い。
むしろ森の間引きをしていることで、カリクス国の役に立ってきた自負がある。
確かに怠惰な生活をすることもあったし、つり銭を誤魔化す程度の悪事をしたこともあるが……。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
目に涙を浮かべながら、彼女は走り続ける。自分の小さな悪事を思い出しながら。
ザザッと、また木が大きく揺れた。
音の距離が近い。すぐ背後だ。
彼女の脳裏には、魔獣の爪に引き裂かれる自分の未来が浮かんだ。
結界まではあと数分。その数分の時間が足りない。
足は強張り、動きは悪くなる。
「あっ」
ついには、地面のわずかな凹凸に足が取られ、彼女は転んでしまった。
走る勢いのまま転がる身体。
茂る下草のおかげでケガは避けられたものの、身体が限界で俯せの体勢から起き上がれない。
迫る異様な気配。漂う獣の脂と生臭さが混ざった悪臭。重い足音。肉食獣特有の漏れ出るような呼吸音。
背後に何かがいること分かっていても、怖くて振り向くことが出来ない。
もう終わりだ。
暴れる心臓の音が、思考を掻き消していく。正気を保つのが難しくなり、今にも意識が途切れそうだ。
死ぬんだと、彼女は理解した。
彼女は、涙が溢れ出る目を、固く閉じだ。
「きゃああああああああああああああ!」
彼女の喉から、自分の物とは思えないほどの強烈な悲鳴が漏れた。
「フィー!!」
<はーい>
声が聞こえた。
少年のような、若く、優しい声だった。
自分の悲鳴がうるさく頭に響いているのに、その声だけは聞き取れた。
<ぺたーん!カチーンと凍らせて、おわり!>
<ずるーい。ルーもしたかったなぁ>
女性の背後の空気が、変わった。
彼女が感じた物。それは、冷気だ。
今はまだ冬。雪が溶け、春が近付いて来ているが、大陸北部のこの地では、それなりに寒い。
なのに、さらに冷たい凍てつく空気が、彼女の背後に突然現れた。辺りに立ち込めていた魔獣の臭いすら凍り付いたのか、清浄なものに変わっていく。
「ルーはオレを乗せてくれてるからね。それに、森の中じゃ、火事になるかもしれないし」
<ルーはそんな下手くそじゃないよ?ちゃんと魔獣のからだの中だけ燃やせるから!>
<火事になったら、フィーがけすよ?でも、ルーならだいじょうぶ!!>
「そっか、二人とも偉いね」
少年の穏やかな声が聞こえる。誰かと話している様な口ぶりだが、少年の声しか聞こえてこない。まるで、聞こえない声と会話しているかのようだった。
何が起こっているのか?自分は魔獣に襲われ、殺されかけていたのではないのか?なのに、どうして、落ち着いた少年の声が聞こえてくるのだろう?
自分はすでに魔獣に殺されたのだろうか?意識できないほどの速さで、一撃で?
これは死後に魂を回収に来るという、主神様の使いの声なのだろうか?
女性は戸惑いながらゆっくりと目を開く。視界に最初に飛び込んできたのは、大地を這う白い靄だ。
「……やっぱり、死んだのね」
白い靄を見て、彼女は死んで雲の上にいるのだと思った。
「あの、大丈夫ですか?ケガは有りませんか?」
背後から声が掛かる。死んだのだからケガなんて関係ないだろうと、苦笑を浮かべながら女性は声の方へと振り返った。
彼女が見たのは、心配そうにこちらを見つめる少年と、二匹の魔狼の子供だった。
「ひっ!」
そして、今にも襲わんばかりに立ち上がっている巨大な熊の魔獣。
「あ、森林熊は、もう動きませんから大丈夫です」
巨大な熊の魔獣は全身が凍り付き、冷たい白煙を周囲に撒き散らしていた。
大きさは、よくある大きめの湖だ。半日もあれば、ゆっくり歩いても外周を一周することが出来る。
山脈から流れ込む水は豊富だが、水質が他より優れている訳でもない。棲んでいる魚も普通の淡水魚だ。
形も凹凸のある雫型で、別段珍しいと言うほどでもない。
なら、どうして有名になっているのかと言えば、湖の中心にある島が原因だった。
島の名は、カリクス国。
そう、湖に浮かぶ島が、一つの国だった。
直径一キロ程度のほぼ円形の島は、建物で埋め尽くされている。公式な国民は二百人に足りない。
別名、聖国。もしくは、聖都。主神教の信者からは、本部や本国とも呼ばれる。
つまり、その島であり国である場所は、世界最大の宗教組織『主神教会』が作り上げた国だった。
カリクス国の国家元首は、主神教の頂点である聖女だ。聖女が代替わりすれば、国家元首も変わることになる。
国民は全て主神教の信者。彼らは教義を修めながら、神の意志に従って暮らしている。
当然ながら、宗教的活動だけでは国家運営はできない。
小さな土地とはいえ、治めるには実務的な能力を持つ者が必要だ。それに、戦争が無い時代とはいえ、武力も必要になる。
宗教的立場で公平中立を標榜していても、武力が無ければ国は蹂躙されて終わってしまう。
カリクス国は、その人員を他国に求めた。
主神教を国教としている国々から、実務や武力を担う人々を貸し出してもらい、運営することにしたのである。
おかげで、カリクス国には国民の数倍もの外国人たちが常駐している。
「急げ急げ急げ急げ……」
深い森の中、女性の声が響いていた。
声は荒く乱れ、かすれている。それでも絶えず話し続けているのは、自分に言い聞かせて心を落ち着けようとしているのだろう。
女性は走っていた。
木々の間に生える下草は、女性が進む度に激しく音を立てている。
女性は皮鎧を身に着け、腰には短剣、手に弓を持っていた。しかし、使い切ってしまったのか、肩に担いだ矢筒は空だ。
「もうすぐ、もうすぐのはず……」
彼女は一直線に走り続ける。
彼女は、カリクス国の結界を目指していた。
結界。それは、奇跡の魔法。始祖聖女と呼ばれる最初の聖女が張った、魔法の壁。
始祖聖女が亡くなった後も、カリクス国を守り続けている。
結界は、二重。
一つは、カリクス国自体を守る結界。これは、すっぽりと島を覆うように張られていた。
もう一つは、周辺に張られた結界。
こちらはカリクス国を中心にロクワット湖の全体をも収め、さらには湖岸に広がった街や森まで含めて十数キロの範囲に広がっていた。
魔獣は結界の中には入れない。だからこそ、彼女は結界を目指して走っているのだ。
彼女がいるのは結界の外。ロクワット湖の周囲に広がる深い森の中だった。
ザザッと、彼女の背後で大きく木々が揺れる。
「ひっ!?」
音に驚き、彼女の足はもつれる。だが、転ぶわけにはいかない。近くにあった木の幹に手を突き、必死に耐えて走り続ける。
彼女は追われていた。
一匹の巨大な魔獣に。
「おかしい。ここまで来たら、逃げて行くはずなのに。あんなに大きな魔獣、いないはずなのに……」
荒い息に舌が乾き、彼女の言葉は聞き取りづらい。
それでも、彼女は自分の考えを呟き続けた。恐怖に心が乱されないように。
結界には魔獣が入れない機能だけではなく、凶悪な魔獣を追い払う機能があるはずだった。
実際に、今まで彼女は結界の近くで、人を襲うような魔獣を見たことが無なかった。
彼女の仕事は、間引き。
結界の近くに現れる、結界の効果が及ばない弱い魔獣や、肉食の動物を倒すこと。
凶悪な魔獣が追い払われた森は、弱い魔獣や肉食の動物の楽園になる。天敵がいない場所なのだから、数も増えていく。
数が増えると餌が不足し、街道や近隣の街の人間や、物資などを襲い始める。
そうならないように、魔獣と動物を減らすのが彼女の仕事だった。
それほど強くない彼女でも、単独で十分にこなせる程度の仕事だった。
なのに、今、凶悪な魔獣に襲われている。
「ありえないありえない」
いくら否定しても、襲われている事実は変わらない。それに、彼女は魔獣の姿も目にしていた。
木々の合間から見えたそれは、巨大な、肉食獣を思わせる背中だった。おそらく、熊の魔獣。いや、違う魔獣かもしれない。彼女は大型の魔獣を見慣れていない。見間違った可能性もある。
ならば……。
「まさか!あれが、厄災猫!?主神様!お救いを!!」
彼女は走りながら、主神への助けを叫んだ。
厄災猫は、人間の身の丈をはるかに超える巨大な猫だと言う。
遥か昔。この地方で暴れまくった、凶悪な魔獣だ。
キャスパリーグはこの地を治めていた英雄王を食らい、厄災をもたらしたという伝説がある。
それを始祖聖女様が調伏し、主神様の教えを説いて善性を身に付けさせた。
今ではカリクス国の守り神と言っていい存在。
魔獣ゆえに結界の中には入れないが、結界に近付いた主神の教えに背く、悪しき考えを持った者どもを狩り殺しているという。
この森は危険が少ないのに盗賊が隠れ住んでいないのは、キャスパリーグのおかげだ。
「私は主神様の教えを守っています。本当です!救ってください!!」
敬虔な信者ではなかったかもしれない。だが、キャスパリーグに襲われるような悪事をした覚えは無い。
むしろ森の間引きをしていることで、カリクス国の役に立ってきた自負がある。
確かに怠惰な生活をすることもあったし、つり銭を誤魔化す程度の悪事をしたこともあるが……。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
目に涙を浮かべながら、彼女は走り続ける。自分の小さな悪事を思い出しながら。
ザザッと、また木が大きく揺れた。
音の距離が近い。すぐ背後だ。
彼女の脳裏には、魔獣の爪に引き裂かれる自分の未来が浮かんだ。
結界まではあと数分。その数分の時間が足りない。
足は強張り、動きは悪くなる。
「あっ」
ついには、地面のわずかな凹凸に足が取られ、彼女は転んでしまった。
走る勢いのまま転がる身体。
茂る下草のおかげでケガは避けられたものの、身体が限界で俯せの体勢から起き上がれない。
迫る異様な気配。漂う獣の脂と生臭さが混ざった悪臭。重い足音。肉食獣特有の漏れ出るような呼吸音。
背後に何かがいること分かっていても、怖くて振り向くことが出来ない。
もう終わりだ。
暴れる心臓の音が、思考を掻き消していく。正気を保つのが難しくなり、今にも意識が途切れそうだ。
死ぬんだと、彼女は理解した。
彼女は、涙が溢れ出る目を、固く閉じだ。
「きゃああああああああああああああ!」
彼女の喉から、自分の物とは思えないほどの強烈な悲鳴が漏れた。
「フィー!!」
<はーい>
声が聞こえた。
少年のような、若く、優しい声だった。
自分の悲鳴がうるさく頭に響いているのに、その声だけは聞き取れた。
<ぺたーん!カチーンと凍らせて、おわり!>
<ずるーい。ルーもしたかったなぁ>
女性の背後の空気が、変わった。
彼女が感じた物。それは、冷気だ。
今はまだ冬。雪が溶け、春が近付いて来ているが、大陸北部のこの地では、それなりに寒い。
なのに、さらに冷たい凍てつく空気が、彼女の背後に突然現れた。辺りに立ち込めていた魔獣の臭いすら凍り付いたのか、清浄なものに変わっていく。
「ルーはオレを乗せてくれてるからね。それに、森の中じゃ、火事になるかもしれないし」
<ルーはそんな下手くそじゃないよ?ちゃんと魔獣のからだの中だけ燃やせるから!>
<火事になったら、フィーがけすよ?でも、ルーならだいじょうぶ!!>
「そっか、二人とも偉いね」
少年の穏やかな声が聞こえる。誰かと話している様な口ぶりだが、少年の声しか聞こえてこない。まるで、聞こえない声と会話しているかのようだった。
何が起こっているのか?自分は魔獣に襲われ、殺されかけていたのではないのか?なのに、どうして、落ち着いた少年の声が聞こえてくるのだろう?
自分はすでに魔獣に殺されたのだろうか?意識できないほどの速さで、一撃で?
これは死後に魂を回収に来るという、主神様の使いの声なのだろうか?
女性は戸惑いながらゆっくりと目を開く。視界に最初に飛び込んできたのは、大地を這う白い靄だ。
「……やっぱり、死んだのね」
白い靄を見て、彼女は死んで雲の上にいるのだと思った。
「あの、大丈夫ですか?ケガは有りませんか?」
背後から声が掛かる。死んだのだからケガなんて関係ないだろうと、苦笑を浮かべながら女性は声の方へと振り返った。
彼女が見たのは、心配そうにこちらを見つめる少年と、二匹の魔狼の子供だった。
「ひっ!」
そして、今にも襲わんばかりに立ち上がっている巨大な熊の魔獣。
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