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五章 新し世界の始まり
クリストフの、受難
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「あの、バカグリフォン!」
クリストフは弾けるような勢いで、部屋を飛び出した。染物職人のことは、眼中から消えた。
一階まで階段を駆け下りると、出口に向かう。
戸惑いから棒立ちになっている客たちの間を、一気に走り抜ける。
グリフォンが出て街で暴れているという、男の言葉。
それが真実なら、暴れているのはグリおじさん以外にあり得ない。街には結界があり、外から入り込んだとは考えられない。
いったい何があったんだ?……そう考えてすぐに浮かんできたのは、ネレウスの学園での騒ぎだ。
「ロアに何かあったのか!?」
グリおじさんが暴れるなら、原因はロアだ。それ以外にあり得ない。
虫に怯えたという可能性もあるが、その場合はロアが抑えてくれる。
誘拐されたのか、傷つけられたか。ロアの前でなら極限まで我慢するグリフォンが、暴走する何かがあったはずだ。
体当たり同然の勢いで出口の扉を開け、クリストフは外へと飛び出す。
途端に聞こえ始める、人々の悲鳴。目に飛び込んでくる、夕闇の中を逃げ惑う人々の姿。
防音の魔法が逆に外の音を防いでしまって、店の中には外の騒ぎが伝わっていなかった。
男がわざわざ店の中までグリフォンが暴れていることを伝えに来たのも、その事を知っていたからだろう。
クリストフは、周囲を見渡した。騒ぎの原因の位置を探るために。
「あっちか!」
探知魔法を使うまでもない。人々が逃げてくる方向が同じだ。
建物が崩れる音も聞こえる。
衛兵は避難誘導に必死で、原因に向かう様子はない。
むしろ、住民と一緒に避難している様に見える。本当にグリフォンが暴れているなら、並の衛兵では無駄死にになる。死体の山ができるだけだ。
判断に長けた者が犠牲者を減らすために、近付かないようにと指示を出している可能性も高い。
クリストフは再び走り始めた。
夕闇の中、探知魔法を使って逃げる人々の流れを逆行していく。
「リーダーたちは、気付いてるのか?」
状況が全く分からない。
ディートリヒたちは、この状況を把握しているのだろうか?
もし知っていても、ロアに何かあってそちらに手を取られている可能性もある。
とりあえず、グリおじさんが暴れている場所に行ってみるしかない。
走っていると、次第に逃げる人影は疎らになり、ついには誰もいなくなった。
周囲は、崩れた建物ばかりだ。一部が何かにえぐり取られたように壊れ、建材が飛び散っている。
「?」
クリストフは、違和感を感じて立ち止まった。
魔法で攻撃したような感じがない。風の魔法で切り裂かれてもいなければ、雷の魔法で焼かれてもいない。妙な複合魔法で更地にもなっていない。
全て、物理的な破壊だ。
可愛いイタズラとか言いながら、建物を瓦礫の山に変えるような悪質なグリフォンだ。
こんな中途半端な壊し方で気が済むはずがない。
グリおじさんにしては、生ぬるい。
本当に害獣の仕業なのだろうか?……そう考えていると、探知魔法に何かの接近を感じた。
「あっ、上!!」
同時に、クリストフは空を仰いだ。
音もなく舞い降りて来る何か。
その速さは凄まじく、クリストフは目で追うことが出来ない。
次の瞬間に感じたのは、轟音と、衝撃。とっさに身を屈め、腕で頭を庇う。
「……っ。何だ?」
クリストフは衝撃に意識を刈られそうになったが、すぐに立て直した。
周囲に粉塵が立ち込める。近くの建物から、屋根が崩れ落ちてくる。先ほどまで無事だった建物だ。
やはり、切り裂かれも焼かれてもいない。一部が壊れ、瓦礫が飛び散っただけだ。
建物の下から、ゆっくりと火の手が上がり始める。
魔法の火ではなかった。夕食の支度をしていた竈の火でも瓦礫に移ったのだろう。
火勢を増して燃え上がる炎は、建物を下から照らし出した。
夕闇の中、炎によって照らし出される影。
半ば崩れ落ちた建物の上に、何かがいた。
「……グリフォン……」
わずかな希望が崩れ去る。
目撃者の見間違いであって欲しかった。他の魔獣であって欲しかった。
魔法攻撃の気配が無いことから、ぜめて、別の個体であって欲しかった。
だが、あれはどう見ても、グリおじさんだ。
あちらも気が付いたのか、視線がクリストフに向けられる。
常に人を見下しているような、目付きの悪さ。傲慢な態度。
グリフォンは個体差が少なく、見分けが困難だ。
だが、クリストフは見慣れている。仕方なく……本当に仕方なく一緒にいたことで、あの性悪な顔を見分けることが出来る。
「何やってんだよ!!」
クリストフは、気付けば力の限り叫んでいた。
「ロアが悲しむぞ!暴れるのを止めろ!!」
頭に血が上り、視界が真っ白になりそうになる。
だが、芯の部分は冷静だ。ロアを引き合いに出したのがその証拠だ。
そう言えば止まってくれるかもしれないと、考える余裕はあった。
「何があったんだ!どうせ、あんたの事だから、ロアに何かあったんだろ!?馬鹿な真似は止めて、話してくれ!オレでも、何かの役に立つかもしれないから!!」
必死の説得。
だが、グリおじさんは、クリストフを見下ろしたまま答えない。言葉など、理解できないかのように。
目に、全く感情を感じない。まるで理性のない獣。本来の魔獣のようだ。
「何とか言えよ!おい!!」
喉を潰す勢いで叫んだが、答えは帰ってこない。
その代わりに、バサリと大きな羽音が響いた。
舞い上がって行く。
空に向かって、グリおじさんは飛んで行く。クリストフは大人しく立ち去ってくれる気になったのかと、安堵の息を吐いた。
だが、すぐに、その考えが間違いだったと気付いた。
ある程度の高さに達した後、再び地上に向けて落ちて来たからだ。
大きく翼を広げて、空を滑るように。
「おい、待て待て」
前足の鋭い爪が輝いている。向かう先は、クリストフだ。
その姿は、獲物を狙う鷲そのものだ。
グリフォンにしても、鷲にしても遅い滑空。その理由は、すぐに分かった。グリおじさんの口元には、笑みが浮かんでいた。
時間をかけて恐怖を感じさせ、弄んで殺すつもりだ。嗜虐心を満たすために。
「やめろ!」
間一髪。最初の一撃は避けることが出来た。
いや、故意に外されたのかもしれない。グリおじさんの動きは、そう思えるほどに遅かった。
粉塵が舞い上がる。空振りしたグリおじさんの爪が、地面を抉る。
クリストフの脳裏に、崩れた建物が思い浮かぶ。あれは、この爪で壊された物だった。叩きつけて抉り、壊していたのだ。
頑丈なグリフォンだからできる、バカげた攻撃だった。
「バカ!やめろ!」
逃げ回りながらクリストフは叫ぶが止まらない。
グリおじさんは彼を追い立て、時には皮膚を軽く引っ掻いて恐怖を煽っていく。
完全に遊ばれている。
せめて剣を抜いて抵抗したかったが、その余裕すら与えてくれない。恐怖で足がもつれ、上手く動けない。
息が荒くなり、思考が鈍っていく。
「うっ!」
クリストフはとうとう、瓦礫に足を取られて転んでしまった。
バサリと、背後で羽音が響く。近い。息づかいすら感じられる距離だ。
「すまない、ディーさん……」
地面に突っ伏し、地面の瓦礫を握り締める。無様な自分を、悔やむように。
クリストフは、覚悟を決めた。
…………だが、いつまで経っても、最後の時が訪れることは無かった。
<まったく。ボクが、こんなナイフ一本に拘るケチな男を助ける羽目になるなんて>
俯くクリストフの視界に入り込んできたのは、小さな獣の足。
いや、違う。それは、着ぐるみの足だ。子供が着込んでいるような、小さなクマの着ぐるみの足。
クリストフは頭を上げた。
「妖精王?なんで?」
<なんでって、ご主人様の命令だからに決まってるよね。そうじゃなきゃ、助けるわけないよ>
不満げに見下ろしているのは、ここにいるはずのない魔獣。
グリおじさんに匹敵する力を持つ、妖精王ことカラくんだった。
クリストフは弾けるような勢いで、部屋を飛び出した。染物職人のことは、眼中から消えた。
一階まで階段を駆け下りると、出口に向かう。
戸惑いから棒立ちになっている客たちの間を、一気に走り抜ける。
グリフォンが出て街で暴れているという、男の言葉。
それが真実なら、暴れているのはグリおじさん以外にあり得ない。街には結界があり、外から入り込んだとは考えられない。
いったい何があったんだ?……そう考えてすぐに浮かんできたのは、ネレウスの学園での騒ぎだ。
「ロアに何かあったのか!?」
グリおじさんが暴れるなら、原因はロアだ。それ以外にあり得ない。
虫に怯えたという可能性もあるが、その場合はロアが抑えてくれる。
誘拐されたのか、傷つけられたか。ロアの前でなら極限まで我慢するグリフォンが、暴走する何かがあったはずだ。
体当たり同然の勢いで出口の扉を開け、クリストフは外へと飛び出す。
途端に聞こえ始める、人々の悲鳴。目に飛び込んでくる、夕闇の中を逃げ惑う人々の姿。
防音の魔法が逆に外の音を防いでしまって、店の中には外の騒ぎが伝わっていなかった。
男がわざわざ店の中までグリフォンが暴れていることを伝えに来たのも、その事を知っていたからだろう。
クリストフは、周囲を見渡した。騒ぎの原因の位置を探るために。
「あっちか!」
探知魔法を使うまでもない。人々が逃げてくる方向が同じだ。
建物が崩れる音も聞こえる。
衛兵は避難誘導に必死で、原因に向かう様子はない。
むしろ、住民と一緒に避難している様に見える。本当にグリフォンが暴れているなら、並の衛兵では無駄死にになる。死体の山ができるだけだ。
判断に長けた者が犠牲者を減らすために、近付かないようにと指示を出している可能性も高い。
クリストフは再び走り始めた。
夕闇の中、探知魔法を使って逃げる人々の流れを逆行していく。
「リーダーたちは、気付いてるのか?」
状況が全く分からない。
ディートリヒたちは、この状況を把握しているのだろうか?
もし知っていても、ロアに何かあってそちらに手を取られている可能性もある。
とりあえず、グリおじさんが暴れている場所に行ってみるしかない。
走っていると、次第に逃げる人影は疎らになり、ついには誰もいなくなった。
周囲は、崩れた建物ばかりだ。一部が何かにえぐり取られたように壊れ、建材が飛び散っている。
「?」
クリストフは、違和感を感じて立ち止まった。
魔法で攻撃したような感じがない。風の魔法で切り裂かれてもいなければ、雷の魔法で焼かれてもいない。妙な複合魔法で更地にもなっていない。
全て、物理的な破壊だ。
可愛いイタズラとか言いながら、建物を瓦礫の山に変えるような悪質なグリフォンだ。
こんな中途半端な壊し方で気が済むはずがない。
グリおじさんにしては、生ぬるい。
本当に害獣の仕業なのだろうか?……そう考えていると、探知魔法に何かの接近を感じた。
「あっ、上!!」
同時に、クリストフは空を仰いだ。
音もなく舞い降りて来る何か。
その速さは凄まじく、クリストフは目で追うことが出来ない。
次の瞬間に感じたのは、轟音と、衝撃。とっさに身を屈め、腕で頭を庇う。
「……っ。何だ?」
クリストフは衝撃に意識を刈られそうになったが、すぐに立て直した。
周囲に粉塵が立ち込める。近くの建物から、屋根が崩れ落ちてくる。先ほどまで無事だった建物だ。
やはり、切り裂かれも焼かれてもいない。一部が壊れ、瓦礫が飛び散っただけだ。
建物の下から、ゆっくりと火の手が上がり始める。
魔法の火ではなかった。夕食の支度をしていた竈の火でも瓦礫に移ったのだろう。
火勢を増して燃え上がる炎は、建物を下から照らし出した。
夕闇の中、炎によって照らし出される影。
半ば崩れ落ちた建物の上に、何かがいた。
「……グリフォン……」
わずかな希望が崩れ去る。
目撃者の見間違いであって欲しかった。他の魔獣であって欲しかった。
魔法攻撃の気配が無いことから、ぜめて、別の個体であって欲しかった。
だが、あれはどう見ても、グリおじさんだ。
あちらも気が付いたのか、視線がクリストフに向けられる。
常に人を見下しているような、目付きの悪さ。傲慢な態度。
グリフォンは個体差が少なく、見分けが困難だ。
だが、クリストフは見慣れている。仕方なく……本当に仕方なく一緒にいたことで、あの性悪な顔を見分けることが出来る。
「何やってんだよ!!」
クリストフは、気付けば力の限り叫んでいた。
「ロアが悲しむぞ!暴れるのを止めろ!!」
頭に血が上り、視界が真っ白になりそうになる。
だが、芯の部分は冷静だ。ロアを引き合いに出したのがその証拠だ。
そう言えば止まってくれるかもしれないと、考える余裕はあった。
「何があったんだ!どうせ、あんたの事だから、ロアに何かあったんだろ!?馬鹿な真似は止めて、話してくれ!オレでも、何かの役に立つかもしれないから!!」
必死の説得。
だが、グリおじさんは、クリストフを見下ろしたまま答えない。言葉など、理解できないかのように。
目に、全く感情を感じない。まるで理性のない獣。本来の魔獣のようだ。
「何とか言えよ!おい!!」
喉を潰す勢いで叫んだが、答えは帰ってこない。
その代わりに、バサリと大きな羽音が響いた。
舞い上がって行く。
空に向かって、グリおじさんは飛んで行く。クリストフは大人しく立ち去ってくれる気になったのかと、安堵の息を吐いた。
だが、すぐに、その考えが間違いだったと気付いた。
ある程度の高さに達した後、再び地上に向けて落ちて来たからだ。
大きく翼を広げて、空を滑るように。
「おい、待て待て」
前足の鋭い爪が輝いている。向かう先は、クリストフだ。
その姿は、獲物を狙う鷲そのものだ。
グリフォンにしても、鷲にしても遅い滑空。その理由は、すぐに分かった。グリおじさんの口元には、笑みが浮かんでいた。
時間をかけて恐怖を感じさせ、弄んで殺すつもりだ。嗜虐心を満たすために。
「やめろ!」
間一髪。最初の一撃は避けることが出来た。
いや、故意に外されたのかもしれない。グリおじさんの動きは、そう思えるほどに遅かった。
粉塵が舞い上がる。空振りしたグリおじさんの爪が、地面を抉る。
クリストフの脳裏に、崩れた建物が思い浮かぶ。あれは、この爪で壊された物だった。叩きつけて抉り、壊していたのだ。
頑丈なグリフォンだからできる、バカげた攻撃だった。
「バカ!やめろ!」
逃げ回りながらクリストフは叫ぶが止まらない。
グリおじさんは彼を追い立て、時には皮膚を軽く引っ掻いて恐怖を煽っていく。
完全に遊ばれている。
せめて剣を抜いて抵抗したかったが、その余裕すら与えてくれない。恐怖で足がもつれ、上手く動けない。
息が荒くなり、思考が鈍っていく。
「うっ!」
クリストフはとうとう、瓦礫に足を取られて転んでしまった。
バサリと、背後で羽音が響く。近い。息づかいすら感じられる距離だ。
「すまない、ディーさん……」
地面に突っ伏し、地面の瓦礫を握り締める。無様な自分を、悔やむように。
クリストフは、覚悟を決めた。
…………だが、いつまで経っても、最後の時が訪れることは無かった。
<まったく。ボクが、こんなナイフ一本に拘るケチな男を助ける羽目になるなんて>
俯くクリストフの視界に入り込んできたのは、小さな獣の足。
いや、違う。それは、着ぐるみの足だ。子供が着込んでいるような、小さなクマの着ぐるみの足。
クリストフは頭を上げた。
「妖精王?なんで?」
<なんでって、ご主人様の命令だからに決まってるよね。そうじゃなきゃ、助けるわけないよ>
不満げに見下ろしているのは、ここにいるはずのない魔獣。
グリおじさんに匹敵する力を持つ、妖精王ことカラくんだった。
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