断罪の華は夜に散る

はるまき

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2章

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夜の冷たい風が頬を撫でる中、私はカイルと共に王都の裏路地へと向かっていた。

闇に包まれた道を進む私たちは、王家に隠された真実に近づくための第一歩を踏み出したばかりだ。

「リリアーナ様、まずはどこから手をつけますか?」  

カイルが私に問いかける。その声は、淡々と冷静でありながら、どこか期待に満ちている。

「まずは情報を集めるわ。王家に隠された『真実』が何なのかを知るために、私たちはまず鍵を手に入れなければならない。そのためには――」

私は視線を上げ、目の前にそびえ立つ荘厳な建物を見上げた。

そこは、王家直属の魔法図書館。あらゆる秘密が記録され、そして封じられた場所。

「ここにあるのね…真実の手がかりが」

カイルは目を細めて頷く。

彼もまた、この図書館がただの学問の場ではなく、王家の隠された力や歴史のすべてが眠る場所であることを知っていた。

だが、そこに簡単に足を踏み入れることなどできない。

「リリアーナ様、これからどうやって侵入するつもりですか? 図書館には厳重な結界が施されています。普通の手段では入り込むことは不可能です」

私は微笑む。
そう、普通の手段では不可能だ。

だが、私はベルトワール家の令嬢――そして、影の力を操る者。

普通ではない手段ならば、いくらでもある。

「カイル、準備は整っているわね?」

カイルは無言で私の指示に従い、魔法陣を描き始めた。

彼が描いたのは、闇の魔法を発動させるための古代文字。

私たちの力を使えば、結界を破ることができる。

「さあ、行きましょう」

私たちは闇の中に消えるようにして、図書館の内部へと侵入した。

闇の魔法が私たちの存在を隠し、音も光も吸い取っていく。

これが、私たちの力の本当の姿――公爵家が長年守り続けてきた禁忌の力だ。



---

図書館の奥深く、王家にしか知られていない秘密の書庫があった。その扉には厳重な封印が施されていたが、私の力を使えば容易に解ける。

「ここが…王家の隠された真実」

私は封印を解き、扉を開いた。そこに広がるのは、膨大な数の古書や巻物。だが、私はその中でもひときわ目立つ一冊に目を留めた。

**『血統の秘儀』**

そのタイトルを見た瞬間、私の中で何かが弾けた。これだ――これが、王家の力の源。そして、ベルトワール家と王家が結びつけられた理由。

「これが…すべての始まり」

私はその本を手に取り、静かにページを開いた。そこには、王家の血統に隠された秘密と、精霊の加護についての記述があった。

「王家の力は、精霊の加護ではなく――」

その続きを読む前に、突然、背後で大きな物音が響いた。振り返ると、そこには闇に包まれた何者かの姿があった――。

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