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オーギュスト王国編
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本当におかしいのよ。
べティーなり、ビアンカなりが魅力や洗脳の能力を使用していたとしても、今までべティーに侍っていた子息たちが一斉に離れていくなんて⋯⋯やっぱりおかしいのよ。
もしかして何かの拍子にそれが解けた?
彼らはお父様や高位貴族の子息たちのように魅力を拒絶する魔術が施されていないのに?
「な、何でリリーシアさんの許しがいるのぉ~? あたしはミカエル君とレイ君と一緒にランチをしたいだけなのぉ~。ねぇ?ミカエル君、レイ君いいでしょ~?」
おっと!少し意識が違う方向に行っちゃっている間に、べティーは媚びるようにミカエルとレイを交互に見つめているが、二人の応えはべティーの想像していたものではなかった。
「リリーシアの言う通りだ。どこかに行け。メシが不味くなる」
レイがここまではっきり言うのは珍しい。
「僕もべティー嬢と食事するのは嫌だな~」
八方美人なミカエルまで拒絶している。
まさかのお気に入りの二人からの言葉にポカンと口をあけて信じられないとべティーの表情が語っている。
「リ、リリーシアさん!」
顔を真っ赤にして次は何を言うつもりなんだか。
「はい?」
「貴女が!貴女たちが二人にこんな酷いことを言わせたのね?」
はぁ?
「そうまでして、あたしを虐めて楽しいの?」
呆れる。
今までの会話で何で虐めって言葉が出てくるの?
周りを見なさいよ。今までの態度や行いからべティーを庇う人なんていないし、なんなら冷めた目で見られていることにべティー本人だけが気付いていない。
きっと何を言ってもこの子には無駄ね。
「⋯⋯この際だからはっきり言わせてもらうわ」
「な、なによ」
「まず、数ヶ月前に編入してきたばかりの私たちに"虐められた"と貴女は濡れ衣を着せたわよね?」
「あ、あれは!か、勘違いしただけだわ!」
「そう⋯⋯勘違い⋯⋯。それでも貴女から謝罪の言葉は一言も貰っていないわよ?」
「⋯⋯」
「ほらね、謝ることもできない。⋯⋯先程のように私たちの言葉に過剰に反応して、まるで私たちを悪者にでもしようとしたわね?そんな卑怯は貴女とは関わりたくないのよ。⋯⋯私たちだけじゃないわ。周りをよく見てみなさい。貴女を好意的に見ている人はいないと、いい加減気付きなさい。⋯⋯もう、私たちに近付かないで。私は貴女とは付き合いたいとは思わないし、もっと言えば二度と関わりたくないの」
ほとんどの生徒たちも頷いている。
前回の恨みが言えるならば、もっと、もっと、キツい言葉を言いたい。
これでもかなり柔らかく言ったつもりだ。
ガタッと席を立つべティーは、顔を真っ赤にしてぷるぷる震えている。
羞恥でか、それとも悔しさと怒りか⋯⋯
キッと睨んできたってことは後者の方ね。
べティーの瞳には悔しさからか涙が浮かんでいる。これはいつもの嘘泣きとは違うようた。
それでも何か言いたげで口を開いたのだけれど、言葉を発する前に⋯⋯
「そこまでにしなさい」
生徒たちが注目するなか聞こえたのは、最近では名を聞かない日がない大人気のワーグナー先生の声だった。
べティーなり、ビアンカなりが魅力や洗脳の能力を使用していたとしても、今までべティーに侍っていた子息たちが一斉に離れていくなんて⋯⋯やっぱりおかしいのよ。
もしかして何かの拍子にそれが解けた?
彼らはお父様や高位貴族の子息たちのように魅力を拒絶する魔術が施されていないのに?
「な、何でリリーシアさんの許しがいるのぉ~? あたしはミカエル君とレイ君と一緒にランチをしたいだけなのぉ~。ねぇ?ミカエル君、レイ君いいでしょ~?」
おっと!少し意識が違う方向に行っちゃっている間に、べティーは媚びるようにミカエルとレイを交互に見つめているが、二人の応えはべティーの想像していたものではなかった。
「リリーシアの言う通りだ。どこかに行け。メシが不味くなる」
レイがここまではっきり言うのは珍しい。
「僕もべティー嬢と食事するのは嫌だな~」
八方美人なミカエルまで拒絶している。
まさかのお気に入りの二人からの言葉にポカンと口をあけて信じられないとべティーの表情が語っている。
「リ、リリーシアさん!」
顔を真っ赤にして次は何を言うつもりなんだか。
「はい?」
「貴女が!貴女たちが二人にこんな酷いことを言わせたのね?」
はぁ?
「そうまでして、あたしを虐めて楽しいの?」
呆れる。
今までの会話で何で虐めって言葉が出てくるの?
周りを見なさいよ。今までの態度や行いからべティーを庇う人なんていないし、なんなら冷めた目で見られていることにべティー本人だけが気付いていない。
きっと何を言ってもこの子には無駄ね。
「⋯⋯この際だからはっきり言わせてもらうわ」
「な、なによ」
「まず、数ヶ月前に編入してきたばかりの私たちに"虐められた"と貴女は濡れ衣を着せたわよね?」
「あ、あれは!か、勘違いしただけだわ!」
「そう⋯⋯勘違い⋯⋯。それでも貴女から謝罪の言葉は一言も貰っていないわよ?」
「⋯⋯」
「ほらね、謝ることもできない。⋯⋯先程のように私たちの言葉に過剰に反応して、まるで私たちを悪者にでもしようとしたわね?そんな卑怯は貴女とは関わりたくないのよ。⋯⋯私たちだけじゃないわ。周りをよく見てみなさい。貴女を好意的に見ている人はいないと、いい加減気付きなさい。⋯⋯もう、私たちに近付かないで。私は貴女とは付き合いたいとは思わないし、もっと言えば二度と関わりたくないの」
ほとんどの生徒たちも頷いている。
前回の恨みが言えるならば、もっと、もっと、キツい言葉を言いたい。
これでもかなり柔らかく言ったつもりだ。
ガタッと席を立つべティーは、顔を真っ赤にしてぷるぷる震えている。
羞恥でか、それとも悔しさと怒りか⋯⋯
キッと睨んできたってことは後者の方ね。
べティーの瞳には悔しさからか涙が浮かんでいる。これはいつもの嘘泣きとは違うようた。
それでも何か言いたげで口を開いたのだけれど、言葉を発する前に⋯⋯
「そこまでにしなさい」
生徒たちが注目するなか聞こえたのは、最近では名を聞かない日がない大人気のワーグナー先生の声だった。
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