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ウインティア王国編
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~マイ・ツルギ視点~
ルフランとエリザベートが婚約したパーティーに私は呼ばれなかった。
貴族しか呼ばれないってベッドの中で教えてくれた男に行為の後「だってお前平民だし、教会で保護された孤児だろ?俺たちにとってお前はタダでやらせてくれる都合のいい女なんだよ。貴族の俺たちに抱かれたからって勘違いするなよ」
何?さっきまで甘い言葉を発していた口から、何故こんな酷い言葉が出るの?
「なによそれ!バカにしているの?好きだ愛してるって言ったのは嘘なの?」
「そう言えば簡単に股を開く女だと、みんな言っているさ。お前は誰とでもやる女だろ?実際そうだしな、お前も楽しんだだろ」
みんな?昨日の男も?一昨日の男も?その前の男たちも?
「許さない・・・」
怒りで身体も声も震えた。
「許さなくていいさ、お前に何ができる?孤児のクセに。それにガバガバ過ぎてイマイチなんだよ」
それだけ言って男は部屋から出て行った。
さすがにその日は落ち込んだけれど、次の日学園に行くといつものように私に侍る男たちからは甘い言葉を囁かれる。
昨日の男が最低だっただけよ。
だって私はみんなから愛されるヒロインだもん。
レイチェルのことを休みの間に調べさせたら、前の学院で王子の婚約者だった。なのに婚約破棄されて生徒達から蔑んで嘲笑われていたことが分かったの。
そんな女に騙されているアランが可哀想。
私が目を覚まさせてあげるわ。
レイチェルを嵌めようと動こうとした時、頭の悪そうな女がアランやゾルティーにか弱い女をアピールし始めた。
それも実の姉を意地悪な姉だと周りに印象づけて嵌めたのよ。
まるで悪役令嬢だわ。
参考のためにあの子を観察していたら、次の手に出たみたいね。
それがワザとぶつかろうとしたり、目の前で転んだり私も同じ手を使っていた手。
何も参考にならなかったわ。
そんな下手な演技にに引っかかるようなアランとゾルティーじゃないことは経験済みよ。
女優レベルの私の演技でさえ騙せなかったのよ。
本当にバカな子。
理由は分からないけれどそれから1ヶ月もしない間にその子は学園に来なくなったの。
分不相応だと分かったのね。
私は静かになった学園で噂を流すチャンスを見逃さなかった。
ここぞとばかりにレイチェルが婚約破棄された傷物令嬢で、前の学院では嫌われ者だったことを男たちを使って流させたの。
そう流させたのよ。
なのにレイチェルの噂など一つも聞こえてこないし、アランもレイチェルを隣に置いている。
貴族なんて噂話が好きで、嘘の噂ですら誇張して広げるものじゃないの?
噂を流すようお願いした男の一人にベッドの中で確認した。
「レイチェルの噂流してくれた?騙されているアラン様が可哀想でしょ?」
「マイって本当にバカなんだね」
バカ?
「レイチェル嬢は破棄されたんじゃない」
?
「相手の有責でレイチェル嬢が破棄したんだ」
何を言っているの?
「それにレイチェル嬢が嫌われ者?」
そうよ!
「そんなの嫉妬されてたからだろ。マイなんかレイチェル嬢の足元にも及ばない存在だといい加減気づけよ」
はあ?
「高位貴族で可愛くて上品なレイチェル嬢は完璧令嬢と言われているのに対して、マイは無料奉仕の娼婦と言われているの知らないの?」
また娼婦?
「この国の貴族のなかでウォルシュ侯爵家に手を出すような馬鹿はいない。いたとしたら死にたい奴だけだろうな」
・・・
「そのウォルシュ家にレイチェル嬢は嫁ぐ。手を出せば孤児のお前なんか即抹殺だ」
抹殺?
「それより卒業したらお前行くところあるのか?」
考えたことない・・・
「教会が保護するのは卒業までだろ?」
そんなこと知らない。
「娼館で働けば?天職じゃん」
娼館?私はヒロインよ?
「住むところと食べることには困らないぜ」
そんな・・・
「俺もお前に飽きたし今日で終わりだ。もう声を掛けてくるなよ。じゃあな」
なに?なにを言われたの?
レイチェルに手を出したら抹殺?
抹殺って・・・殺されるってことよね?
待って!
私ヒロインじゃなかったの?
誰からも愛されるヒロインでしょ?
誰かしら攻略対象者をゲット出来ると思っていた。
でもルフランは無理、アランを選べば抹殺、ゾルティーにはコンビに邪魔されて近付けない、レックスはいなくなった、ガルザークとも終わっている・・・
え?まって、まって、まって、誰が私の生活の面倒を見てくれるの?
教会も卒業するまで?
あと半年もないじゃない!
でも何処へ行けばいいの?
誰を頼ればいい?
私に侍っている男たちなら・・・男二人が去っても、まだ他の男がいるわ。
もし、もしも全員がヤルのが目的だったとしたら?
そんなはず・・・本当にない?
なんで!なんでこんな事に?
ヒロインは幸せになるものでしょ?
次の日学園に行って侍る男たちに聞いた。
「卒業したら教会を出ないといけないの。誰か私と結婚してくれる?」
『ごめんね。マイとは結婚出来ないよ』
『割り切った関係だったでしょ』
まだこれは優しく言ってくれた方。
『無理無理!阿婆擦れと結婚なんて無理』
『お前と結婚したら笑いものにされる』
『お前なんかに本気になる奴はいない』
『タダでやれるから相手していただけだ』
私に侍る男はいなくなった。
1人になった私に声をかけてくれる人はいない。
居たとしてもやりたい時だけ。
このままだと本当に娼館で働くことになる。
どうする?どうする?
心を入れ替えたと言って、誰かに擦り寄る?
今更誰に?
・・・攻略対象者の誰かなら?
レイチェルとエリザベートを悪役令嬢に仕立て上げなかったら助けてくれるかもしれない。
そうよ!私はまだレイチェルにもエリザベートにも何もしていない。
生活さえ保証してくれるなら愛人になってあげてもいいわ。
そのうち私に本気になっちゃうかもしれないけど、その時は仕方ないよね。
だって、私はヒロインだもの。
ターゲットはやっぱりアランがいいわね。
ルフランとエリザベートが婚約したパーティーに私は呼ばれなかった。
貴族しか呼ばれないってベッドの中で教えてくれた男に行為の後「だってお前平民だし、教会で保護された孤児だろ?俺たちにとってお前はタダでやらせてくれる都合のいい女なんだよ。貴族の俺たちに抱かれたからって勘違いするなよ」
何?さっきまで甘い言葉を発していた口から、何故こんな酷い言葉が出るの?
「なによそれ!バカにしているの?好きだ愛してるって言ったのは嘘なの?」
「そう言えば簡単に股を開く女だと、みんな言っているさ。お前は誰とでもやる女だろ?実際そうだしな、お前も楽しんだだろ」
みんな?昨日の男も?一昨日の男も?その前の男たちも?
「許さない・・・」
怒りで身体も声も震えた。
「許さなくていいさ、お前に何ができる?孤児のクセに。それにガバガバ過ぎてイマイチなんだよ」
それだけ言って男は部屋から出て行った。
さすがにその日は落ち込んだけれど、次の日学園に行くといつものように私に侍る男たちからは甘い言葉を囁かれる。
昨日の男が最低だっただけよ。
だって私はみんなから愛されるヒロインだもん。
レイチェルのことを休みの間に調べさせたら、前の学院で王子の婚約者だった。なのに婚約破棄されて生徒達から蔑んで嘲笑われていたことが分かったの。
そんな女に騙されているアランが可哀想。
私が目を覚まさせてあげるわ。
レイチェルを嵌めようと動こうとした時、頭の悪そうな女がアランやゾルティーにか弱い女をアピールし始めた。
それも実の姉を意地悪な姉だと周りに印象づけて嵌めたのよ。
まるで悪役令嬢だわ。
参考のためにあの子を観察していたら、次の手に出たみたいね。
それがワザとぶつかろうとしたり、目の前で転んだり私も同じ手を使っていた手。
何も参考にならなかったわ。
そんな下手な演技にに引っかかるようなアランとゾルティーじゃないことは経験済みよ。
女優レベルの私の演技でさえ騙せなかったのよ。
本当にバカな子。
理由は分からないけれどそれから1ヶ月もしない間にその子は学園に来なくなったの。
分不相応だと分かったのね。
私は静かになった学園で噂を流すチャンスを見逃さなかった。
ここぞとばかりにレイチェルが婚約破棄された傷物令嬢で、前の学院では嫌われ者だったことを男たちを使って流させたの。
そう流させたのよ。
なのにレイチェルの噂など一つも聞こえてこないし、アランもレイチェルを隣に置いている。
貴族なんて噂話が好きで、嘘の噂ですら誇張して広げるものじゃないの?
噂を流すようお願いした男の一人にベッドの中で確認した。
「レイチェルの噂流してくれた?騙されているアラン様が可哀想でしょ?」
「マイって本当にバカなんだね」
バカ?
「レイチェル嬢は破棄されたんじゃない」
?
「相手の有責でレイチェル嬢が破棄したんだ」
何を言っているの?
「それにレイチェル嬢が嫌われ者?」
そうよ!
「そんなの嫉妬されてたからだろ。マイなんかレイチェル嬢の足元にも及ばない存在だといい加減気づけよ」
はあ?
「高位貴族で可愛くて上品なレイチェル嬢は完璧令嬢と言われているのに対して、マイは無料奉仕の娼婦と言われているの知らないの?」
また娼婦?
「この国の貴族のなかでウォルシュ侯爵家に手を出すような馬鹿はいない。いたとしたら死にたい奴だけだろうな」
・・・
「そのウォルシュ家にレイチェル嬢は嫁ぐ。手を出せば孤児のお前なんか即抹殺だ」
抹殺?
「それより卒業したらお前行くところあるのか?」
考えたことない・・・
「教会が保護するのは卒業までだろ?」
そんなこと知らない。
「娼館で働けば?天職じゃん」
娼館?私はヒロインよ?
「住むところと食べることには困らないぜ」
そんな・・・
「俺もお前に飽きたし今日で終わりだ。もう声を掛けてくるなよ。じゃあな」
なに?なにを言われたの?
レイチェルに手を出したら抹殺?
抹殺って・・・殺されるってことよね?
待って!
私ヒロインじゃなかったの?
誰からも愛されるヒロインでしょ?
誰かしら攻略対象者をゲット出来ると思っていた。
でもルフランは無理、アランを選べば抹殺、ゾルティーにはコンビに邪魔されて近付けない、レックスはいなくなった、ガルザークとも終わっている・・・
え?まって、まって、まって、誰が私の生活の面倒を見てくれるの?
教会も卒業するまで?
あと半年もないじゃない!
でも何処へ行けばいいの?
誰を頼ればいい?
私に侍っている男たちなら・・・男二人が去っても、まだ他の男がいるわ。
もし、もしも全員がヤルのが目的だったとしたら?
そんなはず・・・本当にない?
なんで!なんでこんな事に?
ヒロインは幸せになるものでしょ?
次の日学園に行って侍る男たちに聞いた。
「卒業したら教会を出ないといけないの。誰か私と結婚してくれる?」
『ごめんね。マイとは結婚出来ないよ』
『割り切った関係だったでしょ』
まだこれは優しく言ってくれた方。
『無理無理!阿婆擦れと結婚なんて無理』
『お前と結婚したら笑いものにされる』
『お前なんかに本気になる奴はいない』
『タダでやれるから相手していただけだ』
私に侍る男はいなくなった。
1人になった私に声をかけてくれる人はいない。
居たとしてもやりたい時だけ。
このままだと本当に娼館で働くことになる。
どうする?どうする?
心を入れ替えたと言って、誰かに擦り寄る?
今更誰に?
・・・攻略対象者の誰かなら?
レイチェルとエリザベートを悪役令嬢に仕立て上げなかったら助けてくれるかもしれない。
そうよ!私はまだレイチェルにもエリザベートにも何もしていない。
生活さえ保証してくれるなら愛人になってあげてもいいわ。
そのうち私に本気になっちゃうかもしれないけど、その時は仕方ないよね。
だって、私はヒロインだもの。
ターゲットはやっぱりアランがいいわね。
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