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ウインティア王国編
104
「今日のレイは今まで一番綺麗だったよね」
まだ余韻に耽ってうっとりしているエリー。
「ああ、アランも幸せそうだったな」
今日はアランとレイの結婚式があった。
沢山の人に祝福され幸せそうだった。
それよりも俺は隣で式の最初から最後まで泣き続けるエリーの涙と鼻水を拭くのに忙しかった。
俺は腫れたこの顔も可愛いから気にしないのだが、さっき鏡を見たエリーが「こんな顔でルフィの隣にいたらルフィに恥をかかせちゃう」とやっと嬉しいことを言ってくれた。
夜はウォルシュ侯爵家で開かれる結婚披露パーティーが行われる。
今は会場になるウォルシュ侯爵家の使用人総出で準備に取り掛かっているためエリーは身支度を整えに結婚式の後、馬車で俺と一緒に王宮に向かっている。
「私たちもあと2週間で結婚するのね」
俺の肩に頭を乗せてくるエリーが可愛い!
そうなんだよ。エリーは2人きりだと甘えてくるんだよな。
「俺は今すぐにでも結婚したいよ」
2週間が長すぎる。
朝は『おはよう』と一番にエリーの顔を見て挨拶をして、夜は『おやすみ』と1日の最後は抱きしめて寝るんだ。
それが2週間後には現実に出来るようになるなんて夢みたいだ。
明日が結婚式ならよかったのに・・・
「ルフィ、私が貴方を幸せにしてあげるからね」
「・・・エリー」
「その為に私はエリザベート・ウォルシュとして転生してこの世界に生まれてきたのよ」
微笑んで俺を見上げながらそう言ったエリーは、6歳で俺が一目惚れした顔をしていた。
マイにもそう言っていたな。
俺は隣にエリーがいてくれるだけで幸せだ。
「エリー、2人で幸せになろう」
どちらかともなく顔が近づきキスをする。
エリー生まれてきてくれてありがとう。
この国に帰ってきてくれてありがとう。
俺を選んでくれてありがとう。
エリーには感謝の言葉しか浮かばない。
『愛している』
「悪かったって!」
「知らない!」
「エリーごめん!」
「あと2週間ぐらい我慢しなさいよ!」
「・・・はい」
無意識に手が勝手に動くんだよ!
エリーって、怒っていても手は繋いでくれるんだよな。
そんな俺たちを見てエリーの着付けに待機していたメイド達が笑っている。
「後で迎えに来るから・・・」
「・・・」
「エリー?」
「もう少しだけ待ってね・・・私も本当は待ち遠しいの」
そう言って皆んなが見ている前だと言うのにエリーから俺の頬にキスをして急いで部屋に入っていった。
エリーは今頃真っ赤になっていることが予想できて笑ってしまう。
あんなに可愛いエリーが俺の嫁になるんだ!
2週間ぐらい待てるさ!
俺は閨教育は座学と本でしか学んでいないが、先日父上からこっそりと『初級編』『中級編』の2冊を渡された。
「慣れない間はこの2冊で十分だ。まずは初級編からだぞ。分かっているだろうが王妃にもエリー嬢にも見つかるなよ」
これは男親から息子へのプレゼントらしい。
その日の夜から完璧に頭に叩き込んださ。
エリーとはお互い初めて同士だが、俺に任せてくれ!
イメージトレーニングは既に出来ている!
気合を入れた俺に話しかけてきたのはゾルティーだ。
「兄上、変な顔になっていますよ。何を考えているのですか?」
「「どうせ初夜のことでしょ?」」
グレイにザック相変わらずハモっているが、声がデカいんだよ!
「ち、違う!」
「パーティーまでまだ時間がありますから兄上の執務室に行きましょうか」
ああ、あの話か・・・
「マイですが、身体中引っ掻き傷だらけですが、反省の色はありません」
「まだ、男を欲しがっていますね」
「私にも『抱かせてあげるからここから出して』と誘ってきましたからね、風呂も入ってないようで凄い匂いがしていましたよ」
誰が性病持ちを抱きたいと思うんだよ!
牢の中とはいえ平民と同じような食事を三食与えられ、風呂はないが湯が出る環境は与えていたが・・・
「最近は一人でするのも痛みがあるのでしょうね。それでも頑張って慰めていますよ」
凄いなザックお前見たのか?
「兄上、マイはこのままでいいでしょう」
「そうだな。まあ、生涯牢から出す気はないが反省すれば薬ぐらい与えてやったのだがな」
それよりセルティ嬢だ。
麻痺毒を与えられたのは知っているが・・・
アイツも3ヶ月後には処刑される事が決まっている。
「それで、セルティ嬢の今の状態ですが・・・」
ゾルティーが勿体ぶって話した内容に俺は戦慄した。
まだ余韻に耽ってうっとりしているエリー。
「ああ、アランも幸せそうだったな」
今日はアランとレイの結婚式があった。
沢山の人に祝福され幸せそうだった。
それよりも俺は隣で式の最初から最後まで泣き続けるエリーの涙と鼻水を拭くのに忙しかった。
俺は腫れたこの顔も可愛いから気にしないのだが、さっき鏡を見たエリーが「こんな顔でルフィの隣にいたらルフィに恥をかかせちゃう」とやっと嬉しいことを言ってくれた。
夜はウォルシュ侯爵家で開かれる結婚披露パーティーが行われる。
今は会場になるウォルシュ侯爵家の使用人総出で準備に取り掛かっているためエリーは身支度を整えに結婚式の後、馬車で俺と一緒に王宮に向かっている。
「私たちもあと2週間で結婚するのね」
俺の肩に頭を乗せてくるエリーが可愛い!
そうなんだよ。エリーは2人きりだと甘えてくるんだよな。
「俺は今すぐにでも結婚したいよ」
2週間が長すぎる。
朝は『おはよう』と一番にエリーの顔を見て挨拶をして、夜は『おやすみ』と1日の最後は抱きしめて寝るんだ。
それが2週間後には現実に出来るようになるなんて夢みたいだ。
明日が結婚式ならよかったのに・・・
「ルフィ、私が貴方を幸せにしてあげるからね」
「・・・エリー」
「その為に私はエリザベート・ウォルシュとして転生してこの世界に生まれてきたのよ」
微笑んで俺を見上げながらそう言ったエリーは、6歳で俺が一目惚れした顔をしていた。
マイにもそう言っていたな。
俺は隣にエリーがいてくれるだけで幸せだ。
「エリー、2人で幸せになろう」
どちらかともなく顔が近づきキスをする。
エリー生まれてきてくれてありがとう。
この国に帰ってきてくれてありがとう。
俺を選んでくれてありがとう。
エリーには感謝の言葉しか浮かばない。
『愛している』
「悪かったって!」
「知らない!」
「エリーごめん!」
「あと2週間ぐらい我慢しなさいよ!」
「・・・はい」
無意識に手が勝手に動くんだよ!
エリーって、怒っていても手は繋いでくれるんだよな。
そんな俺たちを見てエリーの着付けに待機していたメイド達が笑っている。
「後で迎えに来るから・・・」
「・・・」
「エリー?」
「もう少しだけ待ってね・・・私も本当は待ち遠しいの」
そう言って皆んなが見ている前だと言うのにエリーから俺の頬にキスをして急いで部屋に入っていった。
エリーは今頃真っ赤になっていることが予想できて笑ってしまう。
あんなに可愛いエリーが俺の嫁になるんだ!
2週間ぐらい待てるさ!
俺は閨教育は座学と本でしか学んでいないが、先日父上からこっそりと『初級編』『中級編』の2冊を渡された。
「慣れない間はこの2冊で十分だ。まずは初級編からだぞ。分かっているだろうが王妃にもエリー嬢にも見つかるなよ」
これは男親から息子へのプレゼントらしい。
その日の夜から完璧に頭に叩き込んださ。
エリーとはお互い初めて同士だが、俺に任せてくれ!
イメージトレーニングは既に出来ている!
気合を入れた俺に話しかけてきたのはゾルティーだ。
「兄上、変な顔になっていますよ。何を考えているのですか?」
「「どうせ初夜のことでしょ?」」
グレイにザック相変わらずハモっているが、声がデカいんだよ!
「ち、違う!」
「パーティーまでまだ時間がありますから兄上の執務室に行きましょうか」
ああ、あの話か・・・
「マイですが、身体中引っ掻き傷だらけですが、反省の色はありません」
「まだ、男を欲しがっていますね」
「私にも『抱かせてあげるからここから出して』と誘ってきましたからね、風呂も入ってないようで凄い匂いがしていましたよ」
誰が性病持ちを抱きたいと思うんだよ!
牢の中とはいえ平民と同じような食事を三食与えられ、風呂はないが湯が出る環境は与えていたが・・・
「最近は一人でするのも痛みがあるのでしょうね。それでも頑張って慰めていますよ」
凄いなザックお前見たのか?
「兄上、マイはこのままでいいでしょう」
「そうだな。まあ、生涯牢から出す気はないが反省すれば薬ぐらい与えてやったのだがな」
それよりセルティ嬢だ。
麻痺毒を与えられたのは知っているが・・・
アイツも3ヶ月後には処刑される事が決まっている。
「それで、セルティ嬢の今の状態ですが・・・」
ゾルティーが勿体ぶって話した内容に俺は戦慄した。
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