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お昼はユリアとイザベラと3人でいつものガゼボでとる事にした。

食堂でランチを包んでもらっている間も、「おめでとうございます」と祝ってもらえた。
赤面しながらもお礼を言って3人でガゼボに向かう。


指輪に気づいたイザベラに、お互いの瞳の色の指輪を婚約の記念にお揃いで身につけることにしたと教えた。

「私も婚約者が出来たらそうするわ!」
「わたくしもよ!」想像したのか2人は夢見る乙女のようにウットリとしてる。

キャッキャッと3人で話す時、前世の女子会を思い出す。
何気ない時間がとても大切だったと今なら分かる。

うん!今世ではユリアやイザベラとの時間も大切にしよう!

もちろん、家族との時間もジークとの時間もね。

そんな事を話しているとまた現れた。

そう、ナタリー様だ。
いい加減にしてほしい。
ユリアもイザベラも眉間に皺がよっている。

「なんですか?ナタリー様」

「ねえ、どうやってアズール様に取り入ったの?」

え?取り入る?

「ねえ、なんで貴女が選ばれるの?」

なんでって、その目怖いんですけど!

「ナタリー様にはカイトがいるでしょ?」

「そんな事、今は関係ない!」
突然大きな声で怒鳴ってきた。

「ナタリー様こそわたくし達の婚約に何も関係ないでしょ?」

「公爵家の権威を使ったのね!」

言葉のキャチボールが出来ないわ。

「使ってないわ!わたくしとジークは思い合っているわ!」

「そんなはずない!」

何を言っても聞き入れてくれない。

「ナタリー様!貴女何がしたいの?」
「いつもシアに言いがかりをつけて変よ!」

ユリアとイザベラもナタリー様の様子に困惑してる。

ナタリー様がわたくしに掴みかかろうとしたその時「怖いね~女の嫉妬は」影から現れたのはこの国の第二王子殿下だった。
その後ろには殿下の側近候補2人も連れている。

「やあアリシア婚約おめでとう」

ナタリー様を無視してわたくしに笑顔で話しかけてくる。

「ありがとうございます。カイザー殿下」
軽く腰を落として挨拶する。
ユリアとイザベラもそれに続いて挨拶する。

「アリシアそんな堅苦しい態度やめてよ~
いつものアリシアでいいよ」

軽い口調で話す殿下。
そう、殿下とも側近候補2人も幼い頃からの顔見知りだ。幼馴染みというやつね。
公爵家の令嬢だからね、そりゃ顔を合わせる事も多いよね~

「カイザー殿下それはまた今度でお願いします。」
「気にしなくていいのに」
「わたくしは気にしますよ」ニッコリ微笑んどく。

「さあ行こうか」
殿下と側近候補2人がわたくし達を誘導する。

「あ、あの殿下」
ナタリー様が上目遣いで殿下に声をかけてきたが

「ああ、君まだいたの?君、もう少し淑女としてのマナー学んだ方がいいよ。」

「それにアリシアは僕たちの大事な幼馴染みなんだよね。」

「意味わかるよね?」

冷たい目で見下ろしてるわ!
殿下脅してますね!

ナタリー様は顔色を変えて失礼しますと去って行った。

「ありがとうございます。カイザー殿下助かりました。」

「彼女には気をつけて。思い込みが激しい子は何するか分からないからね」

心配そうに言ってくれる。
昔から変わらない優しい人だ。

「はい。気をつけます」

殿下達とは別れて教室に向かう。

ユリアとイザベラもこれまで以上にシアから離れないわ!
今日のナタリー様はいつも以上におかしかったわ!
なんて言ってくれる。

今日のナタリー様は本当におかしかった。


これは兄とジークにも報告しとこう。

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