26 / 41
26
しおりを挟む
朝、教室まで送ってもらっている所でアリサ様がワザとハンカチを落としたところを兄とジークと一緒に目撃してしまった。
マジ?アリサ様、今タイミングを狙ってハンカチを落としたよね?
だって拾った相手は第三王子のマックス殿下だった。
「落としましたよ」と優しく微笑んでアリサ様に渡す。
「あ!ありがとうございます」頬を染めて上目遣いでマックス殿下を見上げる。
凄いなアリサ様!女優になれるよ!
「あ、あの私・・・」
次のアリサ様の行動を先読みした兄が「殿下こちらへ」と声をかけた。
「アル!」と笑顔でこっちに来るマックス殿下。
そして何故かわたくしを睨むアリサ様の目はあの時のナタリー様を思い出した。
わたくしの肩を抱き寄せながらジークは眉間に皺を寄せてアリサ様を観察している。
「大事なお話しがあります。」
兄からそう言われたマックス殿下は真剣な顔に変わった。
「アル帰りに王宮に寄ってもらおうか。ここでは話せない内容だろ?」
おー凄い!あの甘えん坊だったマックス殿下が立派な王子に育ってる。
感慨深いものがあるわね。
カイザー殿下が幼馴染みなら、もちろんマックス殿下も幼馴染みなんだよね。
とりあえず、今日は兄だけが王宮に行くことになった。
「アリーあの目を見ただろ?本当に気を付けて。ユリア嬢、イザベラ嬢アリーをお願いね」
指輪にキスをして何度も振り向きながら3年の教室に向かった。
わたくしは昨日の出来事と先程見たアリサ様の行動をユリアとイザベラに話した。
さすがに信用している2人だけど、前世のことまでは話せなくて辛い。
2人も彼女あざといわね。
あのナタリー様の妹なだけあるわ。
なんて言っていたけど、睨まれた事を言うと大丈夫よシア!アズール様にも頼まれたけど貴女からは離れないわ!と言ってくれる2人に嬉しくて思わず抱きついてしまった。
帰りはいつものようにジークが教室まで来てくれた。
馬車で送ってくれたジークをお茶に誘った。
最近ではサロンでお茶をするのが日課になっている。
「あのハンカチワザと落としたよ。たぶんマックス殿下も気づいてるね」
「わたくしもそう思います」
「彼女は王子妃を狙ってるの?」
「お兄様の事も狙っていると思う」
「彼女の昨日と今日の行動を見てると、まだ決めつけるのは早いけど転生者の確率が高くなったね」
「お兄様も王宮でその話しをするでしょうね」
「アリーよかったのかい?前世の記憶がある事をカイザー殿下とマックス殿下にも話して」
「大丈夫。2人は信用できるわ。それに彼女は危険よ警戒心を持っていた方がいいわ」
「それに彼女はきっとジークにも接触してくるはずよ」
「僕が彼女を相手にすることは絶対にないよ。僕は彼女だけでなくアリー以外の全ての女性は眼中にないからね」
嬉しい事を言ってくれる!!
「大好きよ!ジーク!」
抱きついたけど勢いが強過ぎたみたい、押し倒しちゃったわ
じっとジークを見下ろしてたら愛しさが込み上げてきた。
キスがしたくなってしまった。
キスしたい、キスしたい、キスしたい気づいた時にはわたくしからジークの唇を奪っていた。
「ごめんなさい」勢いよく飛び退く。
ジークは今まで見たこともないくらい真っ赤になっていた。
「どうしても気持ちが抑えきれなくて、本当にごめんなさい」
目に涙が浮かんできた。
「ありがとう。アリー」
え?
「僕初めてなんだ。僕からもアリーにキスしてもいい?」
「わたくしも初めてよ。まだ足りないのキスしてジーク」
そしてジークから優しいキスをもらう。
キスの間に、大好き、愛してるの言葉を挟んで何度もキスをした。
マジ?アリサ様、今タイミングを狙ってハンカチを落としたよね?
だって拾った相手は第三王子のマックス殿下だった。
「落としましたよ」と優しく微笑んでアリサ様に渡す。
「あ!ありがとうございます」頬を染めて上目遣いでマックス殿下を見上げる。
凄いなアリサ様!女優になれるよ!
「あ、あの私・・・」
次のアリサ様の行動を先読みした兄が「殿下こちらへ」と声をかけた。
「アル!」と笑顔でこっちに来るマックス殿下。
そして何故かわたくしを睨むアリサ様の目はあの時のナタリー様を思い出した。
わたくしの肩を抱き寄せながらジークは眉間に皺を寄せてアリサ様を観察している。
「大事なお話しがあります。」
兄からそう言われたマックス殿下は真剣な顔に変わった。
「アル帰りに王宮に寄ってもらおうか。ここでは話せない内容だろ?」
おー凄い!あの甘えん坊だったマックス殿下が立派な王子に育ってる。
感慨深いものがあるわね。
カイザー殿下が幼馴染みなら、もちろんマックス殿下も幼馴染みなんだよね。
とりあえず、今日は兄だけが王宮に行くことになった。
「アリーあの目を見ただろ?本当に気を付けて。ユリア嬢、イザベラ嬢アリーをお願いね」
指輪にキスをして何度も振り向きながら3年の教室に向かった。
わたくしは昨日の出来事と先程見たアリサ様の行動をユリアとイザベラに話した。
さすがに信用している2人だけど、前世のことまでは話せなくて辛い。
2人も彼女あざといわね。
あのナタリー様の妹なだけあるわ。
なんて言っていたけど、睨まれた事を言うと大丈夫よシア!アズール様にも頼まれたけど貴女からは離れないわ!と言ってくれる2人に嬉しくて思わず抱きついてしまった。
帰りはいつものようにジークが教室まで来てくれた。
馬車で送ってくれたジークをお茶に誘った。
最近ではサロンでお茶をするのが日課になっている。
「あのハンカチワザと落としたよ。たぶんマックス殿下も気づいてるね」
「わたくしもそう思います」
「彼女は王子妃を狙ってるの?」
「お兄様の事も狙っていると思う」
「彼女の昨日と今日の行動を見てると、まだ決めつけるのは早いけど転生者の確率が高くなったね」
「お兄様も王宮でその話しをするでしょうね」
「アリーよかったのかい?前世の記憶がある事をカイザー殿下とマックス殿下にも話して」
「大丈夫。2人は信用できるわ。それに彼女は危険よ警戒心を持っていた方がいいわ」
「それに彼女はきっとジークにも接触してくるはずよ」
「僕が彼女を相手にすることは絶対にないよ。僕は彼女だけでなくアリー以外の全ての女性は眼中にないからね」
嬉しい事を言ってくれる!!
「大好きよ!ジーク!」
抱きついたけど勢いが強過ぎたみたい、押し倒しちゃったわ
じっとジークを見下ろしてたら愛しさが込み上げてきた。
キスがしたくなってしまった。
キスしたい、キスしたい、キスしたい気づいた時にはわたくしからジークの唇を奪っていた。
「ごめんなさい」勢いよく飛び退く。
ジークは今まで見たこともないくらい真っ赤になっていた。
「どうしても気持ちが抑えきれなくて、本当にごめんなさい」
目に涙が浮かんできた。
「ありがとう。アリー」
え?
「僕初めてなんだ。僕からもアリーにキスしてもいい?」
「わたくしも初めてよ。まだ足りないのキスしてジーク」
そしてジークから優しいキスをもらう。
キスの間に、大好き、愛してるの言葉を挟んで何度もキスをした。
404
あなたにおすすめの小説
地味だと婚約破棄されましたが、私の作る"お弁当"が、冷徹公爵様やもふもふ聖獣たちの胃袋を掴んだようです〜隣国の冷徹公爵様に拾われ幸せ!〜
咲月ねむと
恋愛
伯爵令嬢のエリアーナは、婚約者である王太子から「地味でつまらない」と、大勢の前で婚約破棄を言い渡されてしまう。
全てを失い途方に暮れる彼女を拾ったのは、隣国からやって来た『氷の悪魔』と恐れられる冷徹公爵ヴィンセントだった。
「お前から、腹の減る匂いがする」
空腹で倒れかけていた彼に、前世の記憶を頼りに作ったささやかな料理を渡したのが、彼女の運命を変えるきっかけとなる。
公爵領で待っていたのは、気難しい最強の聖獣フェンリルや、屈強な騎士団。しかし彼らは皆、エリアーナの作る温かく美味しい「お弁当」の虜になってしまう!
これは、地味だと虐げられた令嬢が、愛情たっぷりのお弁当で人々の胃袋と心を掴み、最高の幸せを手に入れる、お腹も心も満たされる、ほっこり甘いシンデレラストーリー。
元婚約者への、美味しいざまぁもあります。
【完結】王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく
たまこ
恋愛
10年の間、王子妃教育を受けてきた公爵令嬢シャーロットは、政治的な背景から王子妃候補をクビになってしまう。
多額の慰謝料を貰ったものの、婚約者を見つけることは絶望的な状況であり、シャーロットは結婚は諦めて公爵家の仕事に打ち込む。
もう会えないであろう初恋の相手のことだけを想って、生涯を終えるのだと覚悟していたのだが…。
小石だと思っていた妻が、実は宝石だった。〜ある伯爵夫の自滅
みこと。
恋愛
アーノルド・ロッキムは裕福な伯爵家の当主だ。我が世の春を楽しみ、憂いなく遊び暮らしていたところ、引退中の親から子爵家の娘を嫁にと勧められる。
美人だと伝え聞く子爵の娘を娶ってみれば、田舎臭い冴えない女。
アーノルドは妻を離れに押し込み、顧みることなく、大切な約束も無視してしまった。
この縁談に秘められた、真の意味にも気づかずに──。
※全7話で完結。「小説家になろう」様でも掲載しています。
『婚約なんて予定にないんですが!? 転生モブの私に公爵様が迫ってくる』
ヤオサカ
恋愛
この物語は完結しました。
現代で過労死した原田あかりは、愛読していた恋愛小説の世界に転生し、主人公の美しい姉を引き立てる“妹モブ”ティナ・ミルフォードとして生まれ変わる。今度こそ静かに暮らそうと決めた彼女だったが、絵の才能が公爵家嫡男ジークハルトの目に留まり、婚約を申し込まれてしまう。のんびり人生を望むティナと、穏やかに心を寄せるジーク――絵と愛が織りなす、やがて幸せな結婚へとつながる転生ラブストーリー。
手作りお菓子をゴミ箱に捨てられた私は、自棄を起こしてとんでもない相手と婚約したのですが、私も含めたみんな変になっていたようです
珠宮さくら
恋愛
アンゼリカ・クリットの生まれた国には、不思議な習慣があった。だから、アンゼリカは必死になって頑張って馴染もうとした。
でも、アンゼリカではそれが難しすぎた。それでも、頑張り続けた結果、みんなに喜ばれる才能を開花させたはずなのにどうにもおかしな方向に突き進むことになった。
加えて好きになった人が最低野郎だとわかり、自棄を起こして婚約した子息も最低だったりとアンゼリカの周りは、最悪が溢れていたようだ。
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜
桐生桜月姫
恋愛
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜
夕方6時に毎日予約更新です。
1話あたり超短いです。
毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる