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異世界でする魔力測定
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翌日、走り込みのせいで全身筋肉痛に苛まれながらも体を起こす。隣にレヴィアが寝ているのを忘れ、手を横に置くと嬌声と共になにやら柔らかい感触が手に感じる。恐る恐る見るとその豊満な胸に手を置いてしまっていた。慌てて手を退けるが、幸いレヴィアは目が覚めなかったため命だけは助かった。
前日の走り込みの際に気がついたが、意識を集中すると動体視力だけではなく、身体能力全般が強化できることが判明した。レヴィアには教えず、走り込みの際に少し楽をしてしまった。
寝巻きから普段着へと着替え終わると、そこでようやくレヴィアは目を覚ました。
「おや、雄君は起きるのが早いね。私も着替えるから少し待っていてくれないか」
そういうと、自分がレヴィアの方を向いているにも関わらず寝巻きを脱ぎ出したため慌てて後ろを向く。
「れ、レヴィアさん!脱ぐ時は言ってよ!」
「あぁすまない。君も男の子だったね。今度から気をつけるよ」
そう言いクスクスと笑っているのが目に浮かぶ。恥ずかしいから本当に勘弁して欲しい。
「さぁ、準備が出来た。朝食を食べに行こうか」
チラリと後ろを見るとしっかりと装備を整えていたためレヴィアの方をむく。
今泊まっている宿屋は二階建てになっており、一階に寝室がいくつかと、食堂が設けられており、二階は全て寝室となっている。
カウンターへ食事を取りたいことを伝えると食堂の席へと案内される。しばらくすると食事が運ばれてくる。
「では、頂こうか。君の好みに合っているかは分からないが私はここの食事が好きでね」
食事は半枚のトーストが二切れに、目玉焼きにキャベツの千切りが添えられ味噌汁が付いているといったオーソドックスな朝食だった。
「僕の知っている所とそこまで変わらない食事だから、大丈夫だと思うよ」
食事は和やかに進んだ。食べ終わるとレヴィアが今日の予定を教えてくれた。
「今日は雄君。君の魔力測定を行おうと思う。この世界の人間であれば誰でも魔力は持っているものだが、君は恐らく異世界の人間なのだろう?なに、珍しくはないんだ。魔力値が分かれば魔法がどの程度まで使えるかわかるんだからぜひやってみてくれ」
「わかりました。やってみます」
測定できる魔法店は開店時間がまだ先のため自由時間になったが、レヴィアが体を鍛えるぞと言ってその自由時間は無くなってしまった。やがて時間は近づいていき、ヘトヘトになった所で小休憩が入った。
「いやしかし、雄君はすごいな。私の訓練にギリギリではあるもののついてくるとは。逸材だよ!」
「はぁ、はぁ。ありがとうございます?わからないけどキツいよ……」
十分ばかりの休憩の後、重い体を引きずって魔法店へ向かうこととなった。
「すまない。店主はいるか?」
誰もいないカウンターに向かって言うと、風が巻き起こり、やがて旋風となりそれが止むと店主だろうか。いつの間にやらカウンターに座っていた。見た目は若く、黒い魔女服に魔女帽を被っていかにも魔法使いといった風貌をしていた。
「いい加減その登場の仕方はやめたらどうだ?長いぞ」
「いいではないか。カッコイイだろう?そこの坊主も目を輝かせているではないか」
魔法というものを直に見せられ興奮しない方がおかしいかもしれない。この世界では当たり前でも僕にとっては全てが新鮮で真新しいことなのだ。
「ところで、なんのようだ?閃騎士様直々に来るなんて」
「その呼び方は辞めろと何度言ったらわかる。あぁ、雄君。紹介しよう。この魔法店の店主、ヴァーデル・フォウスだ。君と同じ歳のように見えても百を超える女だから注意しなよ?」
「待たんかい。それはどういう意味じゃ」
「はじめまして。僕の名前は釘鷺雄。今日は魔力測定だっけ?そのためにきたんです」
そう伝えると驚愕された。僕のような幼年者が来ることが珍しいのだろうか。僕の事を凝視しておりよくよくみるとヴァーデルの目が微かに蒼色に、焔の様にゆらゆらと燃えているかのように見える。
「これは……!?おいレヴィア。これは高くつくが良いのか?」
「なに、金は有り余っているから頼むぞ」
「あいわかった。では坊主。場所を変えるとしよう。ここだと被害が出るかもしれんからな」
そう言うと空間が揺らめく。そこに穴があき、向こう側に荒野の景色が見える。
一体何をされるのだろうか。被害が出るとはどういうことなのか。不安になりつつもその穴を通る。
あとからレヴィアとヴァーデルがその穴を通ってくる。ヴァーデルは頭くらいの大きさの水晶を持っていた。
「さて、雄と言ったか。この水晶を持て」
言われるがままに持つが何も起きない。光り輝いたりするものかと思ったがそうではなかったようだ。
「なに、持ったくらいじゃなにも起きやせんよ。今は限定的ではあるが力を使えているようだが、あくまで限定されている。そこでワシがお主の閉ざされている魔力回路をこじ開ける。そうすると自分の中に魔力が溢れる感覚を感じると思うからそれをその水晶に流し込んでみろ」
するとヴァーデルが僕の頭に触れ、なにやら頭の中を探られているような感覚がする。その気持ち悪さに耐えていると不意に何かが湧き上がってくる感覚がする。
「よし、成功じゃ。その溢れ出る魔力を流し込んでみぃ」
言葉の通り、流し込んでみると水晶は一面を埋め尽くすほどの閃光を発し、その光は次第に落ち着いてくる。あまりの眩しさに閉じていた目を開けてみると、水晶はヒビだらけだったが、なんとか形は保っていた。
「おぉ、なんとかもってくれたか。しかし予想以上じゃな。どれどれ?珍しい事に瞳術と無属性が得意なようじゃな。魔力量も馬鹿げておる」
水晶を見てみると、瞳のマークが浮かび上がっており、ほのかに黒く光っていた。おそらく魔力量はあの閃光がそうなのだろう。
「あの、無属性ってなんですか?」
「そうじゃな、この世界は四大元素の地水火風を代表的に光と闇、それに希にだが癒など、人によって無数の属性がある。その稀にある属性の一つが無属性じゃな。ワシも無属性の適性があるものは久しく見ておらん」
難しい話はよくわからないが、とにかく珍しいとのことだった。ヴァーデルは話を続ける。
「ワシは特別属性と呼んでおるが、過去の無属性持ちは、なんであったかの。確か身体強化に秀でておった気がするぞい」
確かに身体強化が出来ることは昨日判明していた。だが魔力回路を開かれた今、昨日以上に動けるような気がしていた。
「まぁ、でもあまり調子には乗らない方がいいぞ?共に行動するのがレヴィアであるなら尚更な。アイツはお前以上の強さを誇る。見た事があるかは知らぬが、神速剣という技があってな。アイツも好んで使っているからそのうち見るかもしれん。レヴィアそれを身体強化なぞ使わず地力で繰り出しとる。こういうのもなんじゃがバケモノじゃよ」
「誰がバケモノだと?私のかわいい雄君にあまり変な事を吹き込まないでくれないか」
「お、おう…!?」
どうやら僕はレヴィアさんの物になっているらしい。まぁ、お世話になっている以上間違ってはいないが。いいお姉さんだとは思う。
「じゃあ雄君。戻ろうか。ヴァーデル、今日は助かったよ。ありがとう」
帰り際、ヴァーデルが言った一言を僕は聞き逃さなかった。
「ゾッコンではないか……」
前日の走り込みの際に気がついたが、意識を集中すると動体視力だけではなく、身体能力全般が強化できることが判明した。レヴィアには教えず、走り込みの際に少し楽をしてしまった。
寝巻きから普段着へと着替え終わると、そこでようやくレヴィアは目を覚ました。
「おや、雄君は起きるのが早いね。私も着替えるから少し待っていてくれないか」
そういうと、自分がレヴィアの方を向いているにも関わらず寝巻きを脱ぎ出したため慌てて後ろを向く。
「れ、レヴィアさん!脱ぐ時は言ってよ!」
「あぁすまない。君も男の子だったね。今度から気をつけるよ」
そう言いクスクスと笑っているのが目に浮かぶ。恥ずかしいから本当に勘弁して欲しい。
「さぁ、準備が出来た。朝食を食べに行こうか」
チラリと後ろを見るとしっかりと装備を整えていたためレヴィアの方をむく。
今泊まっている宿屋は二階建てになっており、一階に寝室がいくつかと、食堂が設けられており、二階は全て寝室となっている。
カウンターへ食事を取りたいことを伝えると食堂の席へと案内される。しばらくすると食事が運ばれてくる。
「では、頂こうか。君の好みに合っているかは分からないが私はここの食事が好きでね」
食事は半枚のトーストが二切れに、目玉焼きにキャベツの千切りが添えられ味噌汁が付いているといったオーソドックスな朝食だった。
「僕の知っている所とそこまで変わらない食事だから、大丈夫だと思うよ」
食事は和やかに進んだ。食べ終わるとレヴィアが今日の予定を教えてくれた。
「今日は雄君。君の魔力測定を行おうと思う。この世界の人間であれば誰でも魔力は持っているものだが、君は恐らく異世界の人間なのだろう?なに、珍しくはないんだ。魔力値が分かれば魔法がどの程度まで使えるかわかるんだからぜひやってみてくれ」
「わかりました。やってみます」
測定できる魔法店は開店時間がまだ先のため自由時間になったが、レヴィアが体を鍛えるぞと言ってその自由時間は無くなってしまった。やがて時間は近づいていき、ヘトヘトになった所で小休憩が入った。
「いやしかし、雄君はすごいな。私の訓練にギリギリではあるもののついてくるとは。逸材だよ!」
「はぁ、はぁ。ありがとうございます?わからないけどキツいよ……」
十分ばかりの休憩の後、重い体を引きずって魔法店へ向かうこととなった。
「すまない。店主はいるか?」
誰もいないカウンターに向かって言うと、風が巻き起こり、やがて旋風となりそれが止むと店主だろうか。いつの間にやらカウンターに座っていた。見た目は若く、黒い魔女服に魔女帽を被っていかにも魔法使いといった風貌をしていた。
「いい加減その登場の仕方はやめたらどうだ?長いぞ」
「いいではないか。カッコイイだろう?そこの坊主も目を輝かせているではないか」
魔法というものを直に見せられ興奮しない方がおかしいかもしれない。この世界では当たり前でも僕にとっては全てが新鮮で真新しいことなのだ。
「ところで、なんのようだ?閃騎士様直々に来るなんて」
「その呼び方は辞めろと何度言ったらわかる。あぁ、雄君。紹介しよう。この魔法店の店主、ヴァーデル・フォウスだ。君と同じ歳のように見えても百を超える女だから注意しなよ?」
「待たんかい。それはどういう意味じゃ」
「はじめまして。僕の名前は釘鷺雄。今日は魔力測定だっけ?そのためにきたんです」
そう伝えると驚愕された。僕のような幼年者が来ることが珍しいのだろうか。僕の事を凝視しておりよくよくみるとヴァーデルの目が微かに蒼色に、焔の様にゆらゆらと燃えているかのように見える。
「これは……!?おいレヴィア。これは高くつくが良いのか?」
「なに、金は有り余っているから頼むぞ」
「あいわかった。では坊主。場所を変えるとしよう。ここだと被害が出るかもしれんからな」
そう言うと空間が揺らめく。そこに穴があき、向こう側に荒野の景色が見える。
一体何をされるのだろうか。被害が出るとはどういうことなのか。不安になりつつもその穴を通る。
あとからレヴィアとヴァーデルがその穴を通ってくる。ヴァーデルは頭くらいの大きさの水晶を持っていた。
「さて、雄と言ったか。この水晶を持て」
言われるがままに持つが何も起きない。光り輝いたりするものかと思ったがそうではなかったようだ。
「なに、持ったくらいじゃなにも起きやせんよ。今は限定的ではあるが力を使えているようだが、あくまで限定されている。そこでワシがお主の閉ざされている魔力回路をこじ開ける。そうすると自分の中に魔力が溢れる感覚を感じると思うからそれをその水晶に流し込んでみろ」
するとヴァーデルが僕の頭に触れ、なにやら頭の中を探られているような感覚がする。その気持ち悪さに耐えていると不意に何かが湧き上がってくる感覚がする。
「よし、成功じゃ。その溢れ出る魔力を流し込んでみぃ」
言葉の通り、流し込んでみると水晶は一面を埋め尽くすほどの閃光を発し、その光は次第に落ち着いてくる。あまりの眩しさに閉じていた目を開けてみると、水晶はヒビだらけだったが、なんとか形は保っていた。
「おぉ、なんとかもってくれたか。しかし予想以上じゃな。どれどれ?珍しい事に瞳術と無属性が得意なようじゃな。魔力量も馬鹿げておる」
水晶を見てみると、瞳のマークが浮かび上がっており、ほのかに黒く光っていた。おそらく魔力量はあの閃光がそうなのだろう。
「あの、無属性ってなんですか?」
「そうじゃな、この世界は四大元素の地水火風を代表的に光と闇、それに希にだが癒など、人によって無数の属性がある。その稀にある属性の一つが無属性じゃな。ワシも無属性の適性があるものは久しく見ておらん」
難しい話はよくわからないが、とにかく珍しいとのことだった。ヴァーデルは話を続ける。
「ワシは特別属性と呼んでおるが、過去の無属性持ちは、なんであったかの。確か身体強化に秀でておった気がするぞい」
確かに身体強化が出来ることは昨日判明していた。だが魔力回路を開かれた今、昨日以上に動けるような気がしていた。
「まぁ、でもあまり調子には乗らない方がいいぞ?共に行動するのがレヴィアであるなら尚更な。アイツはお前以上の強さを誇る。見た事があるかは知らぬが、神速剣という技があってな。アイツも好んで使っているからそのうち見るかもしれん。レヴィアそれを身体強化なぞ使わず地力で繰り出しとる。こういうのもなんじゃがバケモノじゃよ」
「誰がバケモノだと?私のかわいい雄君にあまり変な事を吹き込まないでくれないか」
「お、おう…!?」
どうやら僕はレヴィアさんの物になっているらしい。まぁ、お世話になっている以上間違ってはいないが。いいお姉さんだとは思う。
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