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21. 魔術師は愛を乞う
それがジャフィーの望みだった。ほんとうの。
そうしてすべてがおしまいになれば、ジャフィーはどれだけ幸せだろう。ほんとうは、『愛してる』なんて嘘はつけても『死』はどうしても言い渡せなかった男、愛はなくとも情は抱いてしまっているだろう男に、ジャフィーを殺させるようなことはしたくなかったのだけれど──でも、最後なんだから、願いを叶えてもらってもいいかなと思う。ジャフィーの口調に本気を感じたのだろう、ルグレアは片手で頭を抱え、深く深く溜息を吐いた。
そして言った。
「……無茶苦茶すぎるんだよお前は。俺は一体どうすりゃいいんだ?」
「どう、って……」
ジャフィーは別に、ルグレアに何かをしてほしかったわけじゃない。ジャフィーが、ルグレアに、何かをしてあげ続けたかっただけだ。
というか、なんだか、思っていたのと展開が違う。ジャフィーはぼんやりとしたままに、最期になるはずの会話を続ける。
「……俺は、ただ、……あんたが、もう、俺のことがいらないんだろうと思って……」
だから、いなくなってあげようと思ったのだ。都合よく。それなのにルグレアが、ひどく嫌そうに顔をしかめる。
「要らない? 言ったか? そんなこと」
「俺に叶えて欲しい願いはもう無いって言ったよ」
「ああ? それは、お前が要らないってことじゃねえだろ」
ないのか? あっさり前提が覆されて思考がぐらつく。
「そ、それに、……なにもしなくていいって言ったよ!」
「それは、ほっとくとロクなことしねーからだろうが。今みたいに」
「ぐう……」
ド正論だった。ジャフィーは悔しくて唇を噛んで、絞り出すみたいに「俺は」と言う。
「俺は、ただ、……あんたに、なんでも、あげたかっただけで……」
だって。
だって、これが、ジャフィーの愛だ。
ジャフィーは愛を知らない──と思っていたけれど、やっぱり、それも嘘だった。ジャフィーにも、他のあらゆる子供と同じように、無条件に母親を愛して、母親の愛を欲した時代があった。
けれどもジャフィーは、物心ついたほんの直後から、他の子どもとは一線を画していた。生まれつきの豊富な魔力によって、母親が少しでも『ああしたい』『こうしたい』と言ったことを叶えたし、母親も最初は無邪気にそれを喜んだ。
けれどもそれは、ほんとうに最初だけだった。
『あの子は、私の手には余ります』
北方にしか降らないという『雪』の話を本で読んだ話をしたジャフィーに、何気なく『綺麗でしょうね』と彼女が相槌を打ってくれたから、ジャフィーが館を氷で埋めた次の日──彼女は疲れ切った顔でそう言って、まだ三歳も半ばだったジャフィーを、飛び級で学院に送り込んだ。魔術師一族にはままある話だ。けれども当時のジャフィーは当然、それを、『見放された』と受け取った。自分はどうやら、何かを失敗したのだと。
ジャフィーは、何を間違えたのだろう。
それがわからなかったから、きっと、ジャフィーは、同じ過ちを犯してしまった。
なんでもしてあげる。
だから、ねえ、見放さないで。放り出さないで。
俺のことを、必要としていて。
愛されるために全てを叶える。ジャフィーは多分、そういう愛し方しかできなくて──そして、その愛は、今、ここで完成する。
「……ルグレアが、」
完成するはずだ。
「俺に、何かしてくれるって言うんなら、ただ、殺してくれるだけでいいんだよ。それだけでいいんだ。だって、俺はもう、ルグレアにとって要らないはずでしょ。俺は、俺自身が楽しむためだけにあんたに国を盗らせて、戦をさせ続けてきた。あんたがもうこれ以上を望まないなら、俺はただ、あんたにとって邪魔なだけのはずだ。……今ならほら、俺を殺す理由は十分にあるよ。殺していいんだ」
お膳立ては、整った。
「殺して、いいんだよ。だから」
後宮を抜け出し、強硬派と通じ合い、禁術を使用して国交を脅かした。全部全部わかっていてやった。
ルグレアの敵をあぶり出し、失われるべき禁術を道連れにして死ぬことが、ジャフィーがルグレアのためにできる最後のことだった。まだルグレアのために出来ることがあることが嬉しくて、ジャフィーは一生懸命頑張ったのだ。
だから、ねえ、と、ジャフィーはにっこり笑って言った。褒めてよ。褒めて。そして。
「殺して」
清々しいぐらいの気分だった。
「……あのなあ……」
けれどもルグレアは、どうやら、ジャフィーが想像していた以上に、ジャフィーに情みたいなものがあるらしかった。
「だから、それは叶えてやれねえっつってるだろ」
「なんで」
「……お前なあ……、くそ、流石に虚しくなるぞこっちも。言っただろ」
ルグレアの手が、ジャフィーに向かって伸ばされる。煤の気配のする指が、ジャフィーの頬をそうっと撫でる。
「『愛してる』って」
「……っ」
冷水をかけられたみたいな気持ちになって、反射でその手を叩き落した。
いい気分だったのに。いい気分のまま死にたかったのに。なんで台無しにしてしまうんだ。唇が震える。ルグレアが驚いたように目を見開いて、なんだ、とジャフィーのほうが驚いた。まだ知らないのか。
「いや、……あのさ、それは、もう、いいよ。いいから」
「……あ?」
「嘘でしょ? わかってるから」
「は?」
ことここにいたって、まだ、そんな嘘で懐柔できると思われているのかと思えば、情けなくて笑ってしまいそうだった。
「わかったよ、わかった。あんたがそんなに俺を殺したくないなら、勝手に死ぬから。それでいいでしょ。最初からそのつもりだったんだ俺は。あんたに迷惑かけるつもりはなくて。だから」
「いや待て、なんでそうなるんだ、何が……え? 嘘だって?」
「子どもなんて」
肚を押さえたのは無意識だった。
「絶対、できなかったんでしょ」
ルグレアが、息を呑む。
「……知ってるんだよ、俺。あんた、魔術で避妊してたんでしょ。どんだけやったってできないはずだよ」
ルグレアの表情を見て、自分はよほどひどい顔をしているんだなと思う。笑い飛ばそうと唇を釣り上げたのだけど、きっと、無様に歪んだだけになってしまったのだろう。どうしよう。絶対に泣きたくなんてないのに。
「いらなかったんでしょ。……あんたは、」
どうしよう、声が震える。視界が滲む。
「あんたは、……」
ジャフィーはもう何も堪えられなくて、顔を隠すみたいにうつむいて、ふるふると首を横に振った。最低の気分だ。ついさっきまで、なにもかもが最高だったのに。嫌だ。もう嫌だ。
いいからもう、全部をおしまいにして。
「ころして」
いらないなら。
「殺してよ。殺して。……殺してよ……」
あいして、ないなら。
結局ぼたぼたと涙が溢れて、絶対にこんなことしたくなかったのに、まるで情けを乞うみたいになった。もうそれが慈悲でもなんでもよかった。この痛みを止めてくれるのが死でもよかった。
「……くそ、」
どうしてこうなる、と、ルグレアが舌打ちするのが聞こえて、ああこれで殺してくれるかなと思ったのと、無理やり抱き寄せられるのが同時だった。
腕を引かれ、苦しいぐらいに抱きしめられる。
この腕を。
「るぐ、」
知っている、と、目が覚めるみたいに思った。この腕の強さを知っている。
ルグレア。
ルグレア、──あんたは、もしかして……
「……わかった」
わかった、と、耳元で、吐息みたいな声が聞こえた。
「望み通り、──殺してやるよ」
そうしてルグレアが、古い言語で、何かをつぶやく。ジャフィーの胸元の石が光を帯びる。魔術が発動する気配がする。そんなものまで仕込んであったのかと思う。
それは、帰還の魔術だった。
そうしてすべてがおしまいになれば、ジャフィーはどれだけ幸せだろう。ほんとうは、『愛してる』なんて嘘はつけても『死』はどうしても言い渡せなかった男、愛はなくとも情は抱いてしまっているだろう男に、ジャフィーを殺させるようなことはしたくなかったのだけれど──でも、最後なんだから、願いを叶えてもらってもいいかなと思う。ジャフィーの口調に本気を感じたのだろう、ルグレアは片手で頭を抱え、深く深く溜息を吐いた。
そして言った。
「……無茶苦茶すぎるんだよお前は。俺は一体どうすりゃいいんだ?」
「どう、って……」
ジャフィーは別に、ルグレアに何かをしてほしかったわけじゃない。ジャフィーが、ルグレアに、何かをしてあげ続けたかっただけだ。
というか、なんだか、思っていたのと展開が違う。ジャフィーはぼんやりとしたままに、最期になるはずの会話を続ける。
「……俺は、ただ、……あんたが、もう、俺のことがいらないんだろうと思って……」
だから、いなくなってあげようと思ったのだ。都合よく。それなのにルグレアが、ひどく嫌そうに顔をしかめる。
「要らない? 言ったか? そんなこと」
「俺に叶えて欲しい願いはもう無いって言ったよ」
「ああ? それは、お前が要らないってことじゃねえだろ」
ないのか? あっさり前提が覆されて思考がぐらつく。
「そ、それに、……なにもしなくていいって言ったよ!」
「それは、ほっとくとロクなことしねーからだろうが。今みたいに」
「ぐう……」
ド正論だった。ジャフィーは悔しくて唇を噛んで、絞り出すみたいに「俺は」と言う。
「俺は、ただ、……あんたに、なんでも、あげたかっただけで……」
だって。
だって、これが、ジャフィーの愛だ。
ジャフィーは愛を知らない──と思っていたけれど、やっぱり、それも嘘だった。ジャフィーにも、他のあらゆる子供と同じように、無条件に母親を愛して、母親の愛を欲した時代があった。
けれどもジャフィーは、物心ついたほんの直後から、他の子どもとは一線を画していた。生まれつきの豊富な魔力によって、母親が少しでも『ああしたい』『こうしたい』と言ったことを叶えたし、母親も最初は無邪気にそれを喜んだ。
けれどもそれは、ほんとうに最初だけだった。
『あの子は、私の手には余ります』
北方にしか降らないという『雪』の話を本で読んだ話をしたジャフィーに、何気なく『綺麗でしょうね』と彼女が相槌を打ってくれたから、ジャフィーが館を氷で埋めた次の日──彼女は疲れ切った顔でそう言って、まだ三歳も半ばだったジャフィーを、飛び級で学院に送り込んだ。魔術師一族にはままある話だ。けれども当時のジャフィーは当然、それを、『見放された』と受け取った。自分はどうやら、何かを失敗したのだと。
ジャフィーは、何を間違えたのだろう。
それがわからなかったから、きっと、ジャフィーは、同じ過ちを犯してしまった。
なんでもしてあげる。
だから、ねえ、見放さないで。放り出さないで。
俺のことを、必要としていて。
愛されるために全てを叶える。ジャフィーは多分、そういう愛し方しかできなくて──そして、その愛は、今、ここで完成する。
「……ルグレアが、」
完成するはずだ。
「俺に、何かしてくれるって言うんなら、ただ、殺してくれるだけでいいんだよ。それだけでいいんだ。だって、俺はもう、ルグレアにとって要らないはずでしょ。俺は、俺自身が楽しむためだけにあんたに国を盗らせて、戦をさせ続けてきた。あんたがもうこれ以上を望まないなら、俺はただ、あんたにとって邪魔なだけのはずだ。……今ならほら、俺を殺す理由は十分にあるよ。殺していいんだ」
お膳立ては、整った。
「殺して、いいんだよ。だから」
後宮を抜け出し、強硬派と通じ合い、禁術を使用して国交を脅かした。全部全部わかっていてやった。
ルグレアの敵をあぶり出し、失われるべき禁術を道連れにして死ぬことが、ジャフィーがルグレアのためにできる最後のことだった。まだルグレアのために出来ることがあることが嬉しくて、ジャフィーは一生懸命頑張ったのだ。
だから、ねえ、と、ジャフィーはにっこり笑って言った。褒めてよ。褒めて。そして。
「殺して」
清々しいぐらいの気分だった。
「……あのなあ……」
けれどもルグレアは、どうやら、ジャフィーが想像していた以上に、ジャフィーに情みたいなものがあるらしかった。
「だから、それは叶えてやれねえっつってるだろ」
「なんで」
「……お前なあ……、くそ、流石に虚しくなるぞこっちも。言っただろ」
ルグレアの手が、ジャフィーに向かって伸ばされる。煤の気配のする指が、ジャフィーの頬をそうっと撫でる。
「『愛してる』って」
「……っ」
冷水をかけられたみたいな気持ちになって、反射でその手を叩き落した。
いい気分だったのに。いい気分のまま死にたかったのに。なんで台無しにしてしまうんだ。唇が震える。ルグレアが驚いたように目を見開いて、なんだ、とジャフィーのほうが驚いた。まだ知らないのか。
「いや、……あのさ、それは、もう、いいよ。いいから」
「……あ?」
「嘘でしょ? わかってるから」
「は?」
ことここにいたって、まだ、そんな嘘で懐柔できると思われているのかと思えば、情けなくて笑ってしまいそうだった。
「わかったよ、わかった。あんたがそんなに俺を殺したくないなら、勝手に死ぬから。それでいいでしょ。最初からそのつもりだったんだ俺は。あんたに迷惑かけるつもりはなくて。だから」
「いや待て、なんでそうなるんだ、何が……え? 嘘だって?」
「子どもなんて」
肚を押さえたのは無意識だった。
「絶対、できなかったんでしょ」
ルグレアが、息を呑む。
「……知ってるんだよ、俺。あんた、魔術で避妊してたんでしょ。どんだけやったってできないはずだよ」
ルグレアの表情を見て、自分はよほどひどい顔をしているんだなと思う。笑い飛ばそうと唇を釣り上げたのだけど、きっと、無様に歪んだだけになってしまったのだろう。どうしよう。絶対に泣きたくなんてないのに。
「いらなかったんでしょ。……あんたは、」
どうしよう、声が震える。視界が滲む。
「あんたは、……」
ジャフィーはもう何も堪えられなくて、顔を隠すみたいにうつむいて、ふるふると首を横に振った。最低の気分だ。ついさっきまで、なにもかもが最高だったのに。嫌だ。もう嫌だ。
いいからもう、全部をおしまいにして。
「ころして」
いらないなら。
「殺してよ。殺して。……殺してよ……」
あいして、ないなら。
結局ぼたぼたと涙が溢れて、絶対にこんなことしたくなかったのに、まるで情けを乞うみたいになった。もうそれが慈悲でもなんでもよかった。この痛みを止めてくれるのが死でもよかった。
「……くそ、」
どうしてこうなる、と、ルグレアが舌打ちするのが聞こえて、ああこれで殺してくれるかなと思ったのと、無理やり抱き寄せられるのが同時だった。
腕を引かれ、苦しいぐらいに抱きしめられる。
この腕を。
「るぐ、」
知っている、と、目が覚めるみたいに思った。この腕の強さを知っている。
ルグレア。
ルグレア、──あんたは、もしかして……
「……わかった」
わかった、と、耳元で、吐息みたいな声が聞こえた。
「望み通り、──殺してやるよ」
そうしてルグレアが、古い言語で、何かをつぶやく。ジャフィーの胸元の石が光を帯びる。魔術が発動する気配がする。そんなものまで仕込んであったのかと思う。
それは、帰還の魔術だった。
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