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「アイナ、朝だよ。起きて」
頭をぽんぽんされ、目を覚ます。
「らいおっと…?」
寝ぼけていて頭が回らないし、体が重い。
「さあ、シャワー浴びに行くよ。あれから寝ちゃったから」
そうだ、私はらいおっとに首を噛まれて…
そっと首に手を置く。血は止まってるっぽい。
「あっ、ごめんな…」
そういいながら、私の頭をなでる。
「あの時は傷をつけて、所有権を持ちたかったんだ。キスマークでいいのに、噛み跡をつけてしまった」
「私はらいおっとの物?それなら嬉しい。離さないって意味だよね?」
所有権という言葉はお父さんの口から言っていたのを覚えていた。
「あぁ、そうだ。俺の物という意味でつけたんだ。絶対ほかのものにやらない。離さないって」
それでつけてたなら、このキズは…消したくないな。残していたい。
「お風呂、行こ?」
「そうだな」
らいおっとがちゅーをして、お姫様だっこをしてくれる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お風呂と、朝ご飯を済ませた。
今日は街に出かけるらしい。
私の新しい服とか、その他もろもろ買うらしい。
「らいおっとはどんな仕事してるの?」
「ん~、配信業とかかな」
はいしん…ぎょう?ぽかんとなる。
「今日うち帰ったらするよ。アイナもしてみる?」
「私もできるの?らいおっとと一緒に?」
「うん。だけど、顔は映せないからマスク被ろうね」
顔を隠す?なんか、変なことでもするのだろうか?
「じゃあ、行こうか」
手をつながれて、家の外へ出る。
久しぶりに見るお昼の街。
らいおっとのお家は私の住んでた家よりは小さいけど、一軒家だった。
下り坂をしばらく歩くと、ビルがたくさんある大きな通りに出た。
「あ~ライオットだ!!久しぶりじゃ~ん」
前から声が聞こえる。その声のほうを見ると、ひとりの人間がこちらに手を振って寄ってくる。
「ん?ボリスか。おっす~」
「その子誰?…ハッ!まさか誘拐…」
「違うよ。この子は俺のつがい。ほら、あいさつできるでしょ」
「あ、アイナと言います。こんにちは…」
「ハハっ。こんにちは。俺はボリスって言うんだ。よろしくな!お互い人間同士仲良くやろうぜ」
握手をする。そしたららいおっとが横から
「グルル…」
「あっ!ごめんごめん」
らいおっとの毛が逆立っている。これはやばい。本能で感じた私はらいおっとに抱くつく。
「あぁ、アイナ…ありがとう」
頭をなでなでされる。
「アイナちゃんは賢いなぁ。将来が楽しみだな?ライオット」
「ふん、お前に言われなくてもアイナはいい子に育つさ」
まだらいおっとはぴりぴりしている。
「らいおっと!」
「おっと、それじゃ俺はお暇しますわ。またねアイナちゃん。こいつに愛想尽きたら俺のとこに来いよ!」
ニカっと笑ってぼりすは走り去っていく。
「あいつ許さん…」
「らいおっと?私はどこにも行かないよ?だってほら。」
首元の嚙み跡を見せる。それをそっとらいおっとが撫でてくれた。
「それじゃ、買い物の続きしよか」
そこからショッピングモールに寄り、服や靴などの衣類、一週間のご飯など、いろいろ買う。お菓子も買ってもらったんだ!家帰ったららいおっとと一緒に食べるの!
そうなんやかんやして、夕方頃に家に着いた。
頭をぽんぽんされ、目を覚ます。
「らいおっと…?」
寝ぼけていて頭が回らないし、体が重い。
「さあ、シャワー浴びに行くよ。あれから寝ちゃったから」
そうだ、私はらいおっとに首を噛まれて…
そっと首に手を置く。血は止まってるっぽい。
「あっ、ごめんな…」
そういいながら、私の頭をなでる。
「あの時は傷をつけて、所有権を持ちたかったんだ。キスマークでいいのに、噛み跡をつけてしまった」
「私はらいおっとの物?それなら嬉しい。離さないって意味だよね?」
所有権という言葉はお父さんの口から言っていたのを覚えていた。
「あぁ、そうだ。俺の物という意味でつけたんだ。絶対ほかのものにやらない。離さないって」
それでつけてたなら、このキズは…消したくないな。残していたい。
「お風呂、行こ?」
「そうだな」
らいおっとがちゅーをして、お姫様だっこをしてくれる。
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お風呂と、朝ご飯を済ませた。
今日は街に出かけるらしい。
私の新しい服とか、その他もろもろ買うらしい。
「らいおっとはどんな仕事してるの?」
「ん~、配信業とかかな」
はいしん…ぎょう?ぽかんとなる。
「今日うち帰ったらするよ。アイナもしてみる?」
「私もできるの?らいおっとと一緒に?」
「うん。だけど、顔は映せないからマスク被ろうね」
顔を隠す?なんか、変なことでもするのだろうか?
「じゃあ、行こうか」
手をつながれて、家の外へ出る。
久しぶりに見るお昼の街。
らいおっとのお家は私の住んでた家よりは小さいけど、一軒家だった。
下り坂をしばらく歩くと、ビルがたくさんある大きな通りに出た。
「あ~ライオットだ!!久しぶりじゃ~ん」
前から声が聞こえる。その声のほうを見ると、ひとりの人間がこちらに手を振って寄ってくる。
「ん?ボリスか。おっす~」
「その子誰?…ハッ!まさか誘拐…」
「違うよ。この子は俺のつがい。ほら、あいさつできるでしょ」
「あ、アイナと言います。こんにちは…」
「ハハっ。こんにちは。俺はボリスって言うんだ。よろしくな!お互い人間同士仲良くやろうぜ」
握手をする。そしたららいおっとが横から
「グルル…」
「あっ!ごめんごめん」
らいおっとの毛が逆立っている。これはやばい。本能で感じた私はらいおっとに抱くつく。
「あぁ、アイナ…ありがとう」
頭をなでなでされる。
「アイナちゃんは賢いなぁ。将来が楽しみだな?ライオット」
「ふん、お前に言われなくてもアイナはいい子に育つさ」
まだらいおっとはぴりぴりしている。
「らいおっと!」
「おっと、それじゃ俺はお暇しますわ。またねアイナちゃん。こいつに愛想尽きたら俺のとこに来いよ!」
ニカっと笑ってぼりすは走り去っていく。
「あいつ許さん…」
「らいおっと?私はどこにも行かないよ?だってほら。」
首元の嚙み跡を見せる。それをそっとらいおっとが撫でてくれた。
「それじゃ、買い物の続きしよか」
そこからショッピングモールに寄り、服や靴などの衣類、一週間のご飯など、いろいろ買う。お菓子も買ってもらったんだ!家帰ったららいおっとと一緒に食べるの!
そうなんやかんやして、夕方頃に家に着いた。
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