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7.

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「アイナ、朝だよ。起きて」

頭をぽんぽんされ、目を覚ます。

「らいおっと…?」

寝ぼけていて頭が回らないし、体が重い。

「さあ、シャワー浴びに行くよ。あれから寝ちゃったから」

そうだ、私はらいおっとに首を噛まれて…

そっと首に手を置く。血は止まってるっぽい。

「あっ、ごめんな…」

そういいながら、私の頭をなでる。

「あの時は傷をつけて、所有権を持ちたかったんだ。キスマークでいいのに、噛み跡をつけてしまった」

「私はらいおっとの物?それなら嬉しい。離さないって意味だよね?」

所有権という言葉はお父さんの口から言っていたのを覚えていた。

「あぁ、そうだ。俺の物という意味でつけたんだ。絶対ほかのものにやらない。離さないって」

それでつけてたなら、このキズは…消したくないな。残していたい。

「お風呂、行こ?」

「そうだな」

らいおっとがちゅーをして、お姫様だっこをしてくれる。




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お風呂と、朝ご飯を済ませた。
今日は街に出かけるらしい。

私の新しい服とか、その他もろもろ買うらしい。

「らいおっとはどんな仕事してるの?」

「ん~、配信業とかかな」

はいしん…ぎょう?ぽかんとなる。

「今日うち帰ったらするよ。アイナもしてみる?」

「私もできるの?らいおっとと一緒に?」

「うん。だけど、顔は映せないからマスク被ろうね」

顔を隠す?なんか、変なことでもするのだろうか?

「じゃあ、行こうか」

手をつながれて、家の外へ出る。
久しぶりに見るお昼の街。

らいおっとのお家は私の住んでた家よりは小さいけど、一軒家だった。

下り坂をしばらく歩くと、ビルがたくさんある大きな通りに出た。

「あ~ライオットだ!!久しぶりじゃ~ん」

前から声が聞こえる。その声のほうを見ると、ひとりの人間がこちらに手を振って寄ってくる。

「ん?ボリスか。おっす~」

「その子誰?…ハッ!まさか誘拐…」

「違うよ。この子は俺のつがい。ほら、あいさつできるでしょ」

「あ、アイナと言います。こんにちは…」

「ハハっ。こんにちは。俺はボリスって言うんだ。よろしくな!お互い人間同士仲良くやろうぜ」

握手をする。そしたららいおっとが横から

「グルル…」

「あっ!ごめんごめん」

らいおっとの毛が逆立っている。これはやばい。本能で感じた私はらいおっとに抱くつく。

「あぁ、アイナ…ありがとう」

頭をなでなでされる。

「アイナちゃんは賢いなぁ。将来が楽しみだな?ライオット」

「ふん、お前に言われなくてもアイナはいい子に育つさ」

まだらいおっとはぴりぴりしている。

「らいおっと!」

「おっと、それじゃ俺はおいとましますわ。またねアイナちゃん。こいつに愛想あいそうきたら俺のとこに来いよ!」

ニカっと笑ってぼりすは走り去っていく。

「あいつ許さん…」

「らいおっと?私はどこにも行かないよ?だってほら。」

首元の嚙み跡を見せる。それをそっとらいおっとが撫でてくれた。

「それじゃ、買い物の続きしよか」

そこからショッピングモールに寄り、服や靴などの衣類、一週間のご飯など、いろいろ買う。お菓子も買ってもらったんだ!家帰ったららいおっとと一緒に食べるの!

そうなんやかんやして、夕方頃に家に着いた。
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