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第一部 Side 永宮 真紀
おかしいよ!②
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「確かに、私も洋服を汚したらお母さんに怒られるし……物の有難みっていうのは理解しなきゃいけないな、とか、物は大切にしなきゃ駄目だよねっていうのはいつも思ってる。でも、わざと女の子に恥ずかしい思いをさせて……しかも、こんな恥をかかせる様な真似、絶対に間違ってるよ!」
風香の目をまっすぐに見つめたまま、そう吐き出す様に叫ぶ私。
そんな私を、風香はとても驚いた様な――きょとんとした表情で見つめていた。
「間違、ってる…?私のパパが……?」
そんなこと考えたこともなかった――そんな表情を浮かべている風香。
私はそんな彼女の手を握ると、
「とにかく、まずはうちに来て!」
彼女の目を見つめたまま、そう告げた。
「この辺は変質者だっているんだから!女の子がこんな格好でいちゃ絶対にダメだよ!例えお父さんが言ったんだとしても、間違ってる!怒られたら私も一緒に謝るから!だから、まずは服を取りに行こう!私のを貸してあげるから!うちにおいでよ!」
「……永宮さんのおうちに……?私、永宮さんのおうちに行っていいの……?助けて貰って、いいの?お仕置きなのに……?」
「そんなの関係ない!!瀧川さんは私のクラスメイトで友達だ!困ってたら助けるのは常識でしょ!!」
私がそう言い切った瞬間、風香の茶色い瞳から、大粒の涙が溢れ出す。
そうして、彼女は泣きながらも私の言葉に大きく頷いた。
「……行く!私、永宮さんのおうちに行く……!こんな格好、ほんとは嫌だよ……!」
風香の目をまっすぐに見つめたまま、そう吐き出す様に叫ぶ私。
そんな私を、風香はとても驚いた様な――きょとんとした表情で見つめていた。
「間違、ってる…?私のパパが……?」
そんなこと考えたこともなかった――そんな表情を浮かべている風香。
私はそんな彼女の手を握ると、
「とにかく、まずはうちに来て!」
彼女の目を見つめたまま、そう告げた。
「この辺は変質者だっているんだから!女の子がこんな格好でいちゃ絶対にダメだよ!例えお父さんが言ったんだとしても、間違ってる!怒られたら私も一緒に謝るから!だから、まずは服を取りに行こう!私のを貸してあげるから!うちにおいでよ!」
「……永宮さんのおうちに……?私、永宮さんのおうちに行っていいの……?助けて貰って、いいの?お仕置きなのに……?」
「そんなの関係ない!!瀧川さんは私のクラスメイトで友達だ!困ってたら助けるのは常識でしょ!!」
私がそう言い切った瞬間、風香の茶色い瞳から、大粒の涙が溢れ出す。
そうして、彼女は泣きながらも私の言葉に大きく頷いた。
「……行く!私、永宮さんのおうちに行く……!こんな格好、ほんとは嫌だよ……!」
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