私を返せ!〜親友に裏切られ、人生を奪われた私のどん底からの復讐物語〜

天咲 琴葉

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第一部 Side 永宮 真紀

留学を目指して

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それから数日後。

私と剛志はいよいよ本格的に留学を目指すため、まずは費用を調べ始める。

と、日本から海外へ留学するのには沢山の人達が「留学エージェント」を使っていることを知った。

「確かに、お金よりも何よりも、エージェントがいてくれた方が安心が気がするわね。現地で何かあった時、仲介に入ってくれるみたいだし」

私達と一緒にエージェントについて調べながら、そう話す剛志のお母さん。

彼女の言葉に、私も確かにと頷いて見せる。

(勿論、怖気付いた訳じゃないけれど……。エージェントがいてくれた方が、確かに安心かもしれない)

それに、何かトラブルが起きた時にもきっと心強いだろう。

私と剛志は、費用の前にまず、自分たちにあったエージェントを探すことにした。

毎週の土日、上手くアルバイトの都合をつけて、エージェントの説明を聞いて回る私と剛志。

だが、中々私達が想う様なーー良いエージェントを見つけることは出来なかった。

と言うのも、留学エージェントは現地の大学と太いパイプを持っているのだが、そのパイプは当然のことながらエージェントによって異なるのである。

つまり、自分が行きたい地域の大学とエージェントがパイプを持っていなければ全く意味がないのだ。
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