16 / 47
第二章
15・リュウお兄さんとの思い出
しおりを挟む
※ ※ ※
私の手を引いたまま、神楽オーナーはアパートの裏へ回り込む。
「こっちだ」
見覚えのある黒い車が見えた。アルファードだ。
キーが解錠され、二人で乗り込む。
呼吸は乱れ、息つく間もなく車が発進した。
車内は本当に静かで。息を整える二人の吐息と、激しい心音が体内で響くのみ。
「あの……神楽オーナー。ありがとうございます」
「……いい。気にするな」
オーナーは無表情で運転している。その横顔は、どことなく暗かった。
車は大通りを走り続ける。ナビを確認すると、横浜方面からどんどん離れているようだ。
今の状況に、私の心は乱れたまま。タクトから逃げてきた現実に対し、どうしようもない不安感が襲ってくる。
いつもなら、あの御守りを握りしめて気持ちを落ち着かせるのに。今に限っては、私の手元に大切なものがない。
無意識に大きなため息が漏れる。
「どうした」
オーナーはチラリと横目でこちらを見るも、すぐに視線を前に戻す。
「アパートに、御守りを置いてきてしまって」
「ああ。あの青い御守りか」
「私が四歳のときからずっと持っているんです」
「ずっと? 肌身離さずか」
「はい。私を助けてくれた人からもらった大切なもので……」
その話を口にした瞬間、幼い頃の記憶が一気に蘇る。
気弱だった私を救ってくれた、八歳上のリュウお兄さん。当時四歳だった私にとって、彼はあまりにも大きな存在だった。
考えただけで胸がキュッとなる。
車は赤信号に引っかかった。
ゆっくりとブレーキをかけ、オーナーはおもむろにこちらへ手を伸ばした。そのまま逞しい指先が私の頭に触れて──
優しく、撫でられる。
わ。
えっと……神楽オーナー。
また、ですか?
以前、早朝のサロンでも髪を触られた。
この、唐突で理由もわからないオーナーの行動に戸惑う反面──なぜか胸が高鳴ってしまう。
なにか言いたげな顔をする割に、彼の口から言葉は出てこない。ぎこちなく首を横に振り、再び前を向いた。
とんでもないよ、これ。非常に気まずいです。
胸のドキドキは収まらないし、顔は熱くなるし、肩に力が入っちゃうし。
だけど、なんだろう。彼に頭を撫でられると緊張と共に「懐かしさ」も感じた。
リュウお兄さんが私を撫でてくれたときの感情と重なって……。
全くの別人なのに。おかしいよね。気が動転しているせいか、私、どうかしてる。
「今でも忘れられないのか、そいつのこと」
青信号になり、オーナーは静かにアクセルを踏み込んだ。
私は大きく頷く。
「今でも夢に出てくるほどです。彼のこと、リュウお兄さんと呼んでいました」
忘れない。忘れられない。この先もずっと忘れたくない人。
過去の記憶が次々と蘇り、思い出話が口から溢れていく。
「実は私、施設で過ごしていた時期がありまして」
「施設。養護施設のことか」
「はい」
私、やっぱり変だ。
封印していた自分の過去を、このタイミングで語ろうとするなんて。サロンのみんなにも友だちにも、それにタクトにさえ話したことがないのに。
よくわからないけれど……オーナーには伝えたいって、心がうずいてしまった。
「お恥ずかしい話、二歳のときに保護されました。母親の育児放棄が原因です。自宅に私を放置したまま、家を空けることがしばしばあったそうです。ベランダで私が一人泣き叫んでいるところを近所の人に見られ、通報されたんです。母は私が施設に保護された直後に行方をくらませました。今もどこにいるのか知りません。顔も覚えていません。父親も誰か、わからないんです」
「それは……辛いな」
オーナーは、相槌を打ちながら話を聞いている。
ちょっと意外だった。こんな話「どうでもいい」と突き放されると思ったから。
「リュウお兄さんとは施設で出会いました。私が四歳のときに彼が入所してきたんです。当初は全然関わりはありませんでしたけどね」
リュウお兄さんは口数が少なく、近寄りがたい雰囲気があった。しかも、施設の子たちとも支援員さんたちとも積極的に関わろうとしていなかったから余計に。
「その頃から私、施設でつらいことがあって……」
一緒に生活していた三人の男の子たちに虐められていたこと。支援員さんたちの目の届かない場所で酷い仕打ちをたくさんされたこと。
私は気弱で、自分の思ったことも上手く伝えられなくて、いつも端の方で遊んでるような子どもだった。
そんな私を揶揄し、意地悪を言い、嫌なことをしてくる歳上の男の子たち。
『バカ』『チビ』『カス』『ゴミ』『ブス』
こんな罵詈雑言も浴びせられた。
身体的にも傷つけられたのを覚えている。触られたくないところを無理やり触られたりもした。思い出すだけで、吐き気がする。
でも──
「リュウお兄さんだけは、他の子たちと違ったんです」
逃げ出したくても逃げ出せない日々の中、味方になってくれたリュウお兄さん。私にとって唯一の救いだった。
私が男の子たちに虐められている姿を見て、彼は躊躇せず庇ってくれた。三人を相手に、全く動じずに、むしろ威圧感たっぷりで返り討ちにしていた。
けれど、その騒ぎが施設中に知られたとき、男の子たちとリュウお兄さんはものすごく叱られたそうだ。
リュウお兄さんは私を助けるために男の子たちと喧嘩をしたのだと、私はどうにか支援員さんたちに訴えようとした。
けれど、当時四歳の私には上手く説明できなくて。とても悔しい想いをしたんだ。
「その騒ぎがあってから、男の子たちは私に嫌がらせをしてこなくなりました。リュウお兄さんのおかげだと今でも思います」
それをきっかけに、私は彼と仲良くなりたいと思うようになった。いつもお兄さんのそばに寄って、小心者ながら一生懸命話しかけた。
「今思えば、初恋だったんでしょうね。純粋にお兄さんのことが大好きでした」
「初恋。……そうか」
呟くオーナーの表情が、少しだけ柔らかくなった。
車はなだらかに走り続け、やがて東京の中心へと誘われていく。
「でもその数ヶ月後、リュウお兄さんは知人の家に引き取られることになりました」
養護施設は子どもたちの入れ替わりがとても激しい。何年も施設で生活する子もいれば、数日でいなくなる子だっている。それはリュウお兄さんも例外じゃない。
「二度とお兄さんと会えなくなるとわかったとき、すごく寂しくなっちゃったんですよね……。大したお礼もできなかったのがもどかしくて、私、ドラゴンの折り紙を折って渡したんですよ。せめてもの感謝の気持ちとして」
「ああ……」
ひたすら私が思い出話を語っているだけなのに、オーナーは真剣に聞いてくれている。どうにも嬉しくて、私の話は止まらない。
「あんまり上手にできたとは思えないけど、リュウお兄さん、ちゃんと受け取ってくれたんですよ。『ありがとう』と言って。嬉しかったです」
「リュウって名前だからドラゴンの折り紙を折ったのか」
「そうです」
「四歳児にしては頑張ったな」
なんだか恥ずかしい。私はうつむき加減になる。
「最後まで優しい人でした。別れ際『幸せになれよ』と言ってくれたんですが……。リュウお兄さんが今の私を見たら、きっと呆れちゃいますね」
「いや──」
オーナーは語尾を強くし、こんな言葉を紡いだ。
「これから幸せになればいいんだよ」
サングラスの向こうで、彼の瞳が束の間揺れていた。
私の手を引いたまま、神楽オーナーはアパートの裏へ回り込む。
「こっちだ」
見覚えのある黒い車が見えた。アルファードだ。
キーが解錠され、二人で乗り込む。
呼吸は乱れ、息つく間もなく車が発進した。
車内は本当に静かで。息を整える二人の吐息と、激しい心音が体内で響くのみ。
「あの……神楽オーナー。ありがとうございます」
「……いい。気にするな」
オーナーは無表情で運転している。その横顔は、どことなく暗かった。
車は大通りを走り続ける。ナビを確認すると、横浜方面からどんどん離れているようだ。
今の状況に、私の心は乱れたまま。タクトから逃げてきた現実に対し、どうしようもない不安感が襲ってくる。
いつもなら、あの御守りを握りしめて気持ちを落ち着かせるのに。今に限っては、私の手元に大切なものがない。
無意識に大きなため息が漏れる。
「どうした」
オーナーはチラリと横目でこちらを見るも、すぐに視線を前に戻す。
「アパートに、御守りを置いてきてしまって」
「ああ。あの青い御守りか」
「私が四歳のときからずっと持っているんです」
「ずっと? 肌身離さずか」
「はい。私を助けてくれた人からもらった大切なもので……」
その話を口にした瞬間、幼い頃の記憶が一気に蘇る。
気弱だった私を救ってくれた、八歳上のリュウお兄さん。当時四歳だった私にとって、彼はあまりにも大きな存在だった。
考えただけで胸がキュッとなる。
車は赤信号に引っかかった。
ゆっくりとブレーキをかけ、オーナーはおもむろにこちらへ手を伸ばした。そのまま逞しい指先が私の頭に触れて──
優しく、撫でられる。
わ。
えっと……神楽オーナー。
また、ですか?
以前、早朝のサロンでも髪を触られた。
この、唐突で理由もわからないオーナーの行動に戸惑う反面──なぜか胸が高鳴ってしまう。
なにか言いたげな顔をする割に、彼の口から言葉は出てこない。ぎこちなく首を横に振り、再び前を向いた。
とんでもないよ、これ。非常に気まずいです。
胸のドキドキは収まらないし、顔は熱くなるし、肩に力が入っちゃうし。
だけど、なんだろう。彼に頭を撫でられると緊張と共に「懐かしさ」も感じた。
リュウお兄さんが私を撫でてくれたときの感情と重なって……。
全くの別人なのに。おかしいよね。気が動転しているせいか、私、どうかしてる。
「今でも忘れられないのか、そいつのこと」
青信号になり、オーナーは静かにアクセルを踏み込んだ。
私は大きく頷く。
「今でも夢に出てくるほどです。彼のこと、リュウお兄さんと呼んでいました」
忘れない。忘れられない。この先もずっと忘れたくない人。
過去の記憶が次々と蘇り、思い出話が口から溢れていく。
「実は私、施設で過ごしていた時期がありまして」
「施設。養護施設のことか」
「はい」
私、やっぱり変だ。
封印していた自分の過去を、このタイミングで語ろうとするなんて。サロンのみんなにも友だちにも、それにタクトにさえ話したことがないのに。
よくわからないけれど……オーナーには伝えたいって、心がうずいてしまった。
「お恥ずかしい話、二歳のときに保護されました。母親の育児放棄が原因です。自宅に私を放置したまま、家を空けることがしばしばあったそうです。ベランダで私が一人泣き叫んでいるところを近所の人に見られ、通報されたんです。母は私が施設に保護された直後に行方をくらませました。今もどこにいるのか知りません。顔も覚えていません。父親も誰か、わからないんです」
「それは……辛いな」
オーナーは、相槌を打ちながら話を聞いている。
ちょっと意外だった。こんな話「どうでもいい」と突き放されると思ったから。
「リュウお兄さんとは施設で出会いました。私が四歳のときに彼が入所してきたんです。当初は全然関わりはありませんでしたけどね」
リュウお兄さんは口数が少なく、近寄りがたい雰囲気があった。しかも、施設の子たちとも支援員さんたちとも積極的に関わろうとしていなかったから余計に。
「その頃から私、施設でつらいことがあって……」
一緒に生活していた三人の男の子たちに虐められていたこと。支援員さんたちの目の届かない場所で酷い仕打ちをたくさんされたこと。
私は気弱で、自分の思ったことも上手く伝えられなくて、いつも端の方で遊んでるような子どもだった。
そんな私を揶揄し、意地悪を言い、嫌なことをしてくる歳上の男の子たち。
『バカ』『チビ』『カス』『ゴミ』『ブス』
こんな罵詈雑言も浴びせられた。
身体的にも傷つけられたのを覚えている。触られたくないところを無理やり触られたりもした。思い出すだけで、吐き気がする。
でも──
「リュウお兄さんだけは、他の子たちと違ったんです」
逃げ出したくても逃げ出せない日々の中、味方になってくれたリュウお兄さん。私にとって唯一の救いだった。
私が男の子たちに虐められている姿を見て、彼は躊躇せず庇ってくれた。三人を相手に、全く動じずに、むしろ威圧感たっぷりで返り討ちにしていた。
けれど、その騒ぎが施設中に知られたとき、男の子たちとリュウお兄さんはものすごく叱られたそうだ。
リュウお兄さんは私を助けるために男の子たちと喧嘩をしたのだと、私はどうにか支援員さんたちに訴えようとした。
けれど、当時四歳の私には上手く説明できなくて。とても悔しい想いをしたんだ。
「その騒ぎがあってから、男の子たちは私に嫌がらせをしてこなくなりました。リュウお兄さんのおかげだと今でも思います」
それをきっかけに、私は彼と仲良くなりたいと思うようになった。いつもお兄さんのそばに寄って、小心者ながら一生懸命話しかけた。
「今思えば、初恋だったんでしょうね。純粋にお兄さんのことが大好きでした」
「初恋。……そうか」
呟くオーナーの表情が、少しだけ柔らかくなった。
車はなだらかに走り続け、やがて東京の中心へと誘われていく。
「でもその数ヶ月後、リュウお兄さんは知人の家に引き取られることになりました」
養護施設は子どもたちの入れ替わりがとても激しい。何年も施設で生活する子もいれば、数日でいなくなる子だっている。それはリュウお兄さんも例外じゃない。
「二度とお兄さんと会えなくなるとわかったとき、すごく寂しくなっちゃったんですよね……。大したお礼もできなかったのがもどかしくて、私、ドラゴンの折り紙を折って渡したんですよ。せめてもの感謝の気持ちとして」
「ああ……」
ひたすら私が思い出話を語っているだけなのに、オーナーは真剣に聞いてくれている。どうにも嬉しくて、私の話は止まらない。
「あんまり上手にできたとは思えないけど、リュウお兄さん、ちゃんと受け取ってくれたんですよ。『ありがとう』と言って。嬉しかったです」
「リュウって名前だからドラゴンの折り紙を折ったのか」
「そうです」
「四歳児にしては頑張ったな」
なんだか恥ずかしい。私はうつむき加減になる。
「最後まで優しい人でした。別れ際『幸せになれよ』と言ってくれたんですが……。リュウお兄さんが今の私を見たら、きっと呆れちゃいますね」
「いや──」
オーナーは語尾を強くし、こんな言葉を紡いだ。
「これから幸せになればいいんだよ」
サングラスの向こうで、彼の瞳が束の間揺れていた。
0
あなたにおすすめの小説
初恋にケリをつけたい
志熊みゅう
恋愛
「初恋にケリをつけたかっただけなんだ」
そう言って、夫・クライブは、初恋だという未亡人と不倫した。そして彼女はクライブの子を身ごもったという。私グレースとクライブの結婚は確かに政略結婚だった。そこに燃えるような恋や愛はなくとも、20年の信頼と情はあると信じていた。だがそれは一瞬で崩れ去った。
「分かりました。私たち離婚しましょう、クライブ」
初恋とケリをつけたい男女の話。
☆小説家になろうの日間異世界(恋愛)ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18)
☆小説家になろうの日間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18)
☆小説家になろうの週間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/22)
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
【完結】サルビアの育てかた
朱村びすりん
恋愛
「血の繋がりなんて関係ないだろ!」
彼女を傷つける奴は誰であろうと許さない。例えそれが、彼女自身であったとしても──
それは、元孤児の少女と彼女の義理の兄であるヒルスの愛情物語。
ハニーストーンの家々が並ぶ、ある田舎町。ダンスの練習に励む少年ヒルスは、グリマルディ家の一人息子として平凡な暮らしをしていた。
そんなヒルスが十歳のとき、七歳年下のレイという女の子が家族としてやってきた。
だが、血の繋がりのない妹に戸惑うヒルスは、彼女のことをただの「同居人」としてしか見ておらず無干渉を貫いてきた。
レイとまともに会話すら交わさない日々を送る中、二人にとってあるきっかけが訪れる。
レイが八歳になった頃だった。ひょんなことからヒルスが通うダンススクールへ、彼女もレッスンを受けることになったのだ。これを機に、二人の関係は徐々に深いものになっていく。
ダンスに対するレイの真面目な姿勢を目の当たりにしたヒルスは、常に彼女を気にかけ「家族として」守りたいと思うようになった。
しかしグリマルディ家の一員になる前、レイには辛く惨い過去があり──心の奥に居座り続けるトラウマによって、彼女は苦しんでいた。
さまざまな事件、悲しい事故、彼女をさいなめようとする人々、そして大切な人たちとの別れ。
周囲の仲間たちに支えられながら苦難の壁を乗り越えていき、二人の絆は固くなる──
義兄妹の純愛、ダンス仲間との友情、家族の愛情をテーマにしたドラマティックヒューマンラブストーリー。
※当作品は現代英国を舞台としておりますが、一部架空の地名や店名、会場、施設等が登場します。ダンススクールやダンススタジオ、ストーリー上の事件・事故は全てフィクションです。
★special thanks★
表紙・ベアしゅう様
第3話挿絵・ベアしゅう様
第40話挿絵・黒木メイ様
第126話挿絵・テン様
第156話挿絵・陰東 愛香音様
最終話挿絵・ベアしゅう様
■本作品はエブリスタ様、ノベルアップ+様にて一部内容が変更されたものを公開しております。
報われなかった姫君に、弔いの白い薔薇の花束を
さくたろう
恋愛
その国の王妃を決める舞踏会に招かれたロザリー・ベルトレードは、自分が当時の王子、そうして現王アルフォンスの婚約者であり、不遇の死を遂げた姫オフィーリアであったという前世を思い出す。
少しずつ蘇るオフィーリアの記憶に翻弄されながらも、17年前から今世まで続く因縁に、ロザリーは絡め取られていく。一方でアルフォンスもロザリーの存在から目が離せなくなり、やがて二人は再び惹かれ合うようになるが――。
20話です。小説家になろう様でも公開中です。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる