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キドー
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俺は、たいして役に立たない男だ。
秀でた才能なんて、見つけたことがない。
強さだけならあったが、それは兄よりは弱かった。
兄であるギルグは、そんな俺に追い抜かれないよう必死に鍛錬を続けている。
子供のころ、素の強さで大柄な大人3人フルボッコにしてたくせに。
そんな兄が目立っていた人生だった。
だから俺は、自分の才能に気づけなかったんだと思う。
「キドー、お前は俺のライバルだ! それが俺達兄弟のキズナだ!」
ギル兄は、弟をそういう風に見ている。
俺は、ちょっと引いた。
でも、ギル兄の弟として見なかったあいつらより、深い愛情を感じた。
いつしか、兄貴(ギル兄)が、バビロニアファミリーに加わった。
俺は、当然、ギル兄を追うようにファミリーの一員になった。
当初、期待のルーキーとして持て囃されてはいたが、期待以上の知力と膂力で、数年で一気に幹部にまで上り詰めた。
その間もギル兄は俺に対抗心バチバチで、俺は「キズナ」を感じられる瞬間が楽しみだった。
俺が所属するマフィア、バビロニアファミリーは少し・・・いや、かなり特殊なマフィアだ。
理由は大きく二つある。
だが、その前に俺達のファミリーはとにかく巨大だ。
周辺国の裏社会を牛耳る超弩級ファミリーで、過去に二回、大きな抗争が起こった時、自分達のシマ(同盟国)の治安維持活動に力を注ぐ余裕と敵を捻じ伏せる圧倒的武力を持つ巨大組織だ。
すでに大きくなりすぎていることと、同盟国への愛情からくる被害の少なさゆえに、警察や政府からは一目置かれる存在となっている。
そんなありえないような組織が、バビロニアファミリーだ。
そして、それだけでもかなり特殊なファミリーだが、さらにもっと特殊な要素が存在する。
それが、二つの特殊要素だ。
一つは、誰にも顔を知られていないが、人望が厚く、防御も堅い覆面ボスの存在。
何より特殊なのは、過去、現在の幹部を含め、誰一人として素顔を見た人はいないことだ。
ボスの秘書をしているマリアさんですら、伝達手段には秘匿回線電話一つという徹底ぶりだ。
ちなみに、覆面は、シーズンやイベント毎に違う物を被ってくるため、それはそれで人気が高い。
たまに不評なマスクが紛れることがある。
そんな謎に包まれたボスだからこそなのか、裏社会に通ずる力は超絶大。
ボスの一言が、同盟ファミリーの敵を明らかにすることなんて日常茶飯事だ。
そして、二つ目に特殊なのが、ファミリーに下される仕事の内容だ。
マフィアの仕事といえば、黒いものを扱うのが一般的で、それはモチロン俺達兄弟だって一度は任されてきたことだ。
だが、それが幹部クラスの連中になると話が違う。
バビロニアファミリーの幹部になった組員は、『全員世界から消える』
出生届から戸籍、クレジットカードから銀行口座、その他自分の情報が明記されたありとあらゆる情報が痕跡もなく抹消される。
ある日から、俺やギル兄が最初から存在しなかった世界になるんだ。
そして、新たな名前と共に、仕事が与えられる。
それが、スパイ活動。
軍、警察、FBI、CIA、どの組織にも俺達ファミリーの幹部が潜入している。
そして、幹部達には共通して特定の任務が与えられる。
【新しき光を探せ】
内容は不明。目的も不明。それが物なのか、もしくは誰かなのかも不明。
ただ、〝ソレらしきモノ〟を見つけた折には、秘書のマリアさんに情報を共有するように命じられる。
ボスは、〝ソレ〟のためならば、どんな手でも使うということだけは、幹部連中の暗黙の了解で、不可侵な秘密である。
俺に与えられた任務は、ギル兄とは別行動になっちゃったけど、まあまあ簡単な仕事だった。
特殊能力を持っている可能性のある少女を探ることだ。
少女の名は、シミズ・E・ソロモニアス。16歳。通信教育で箱入り同様の環境で育った成金お嬢様という感じ。
祖母がジャパニーズを血を引く母、我欲丸出しの白人父、一見普通の成り上がり一家のように見える。
母エレインは、常に自分磨きに貪欲で、夫ウィリアムとは仲睦まじい夫婦を演じている。
父ウィリアムに関しては、まあビジネス全振りの家庭的なところ皆無な嫌いな野郎だ。
そして、その一人娘のメティス。
「ん? シミズ・エーテル・ソロモニアスだよな? なんでメティスって呼ばれてるんだ? つか、エーテルって名前じゃねぇよな?」
エーテルなんてのは家系図を漁った限り、どの世代にもいなかった名前だ。
そもそも名前なのか、これ。
「ボスの気持ち、ちょっと分かってきたかもしれねーな。こいつらは、かなり妙だぜ」
それから娘メティスに張り付いて丸3ヵ月が経とうとしていたころ、俺は言い逃れしようのない場面を目撃した。
〈ママ、そろそろ行かなきゃ〉
家の中に仕掛けた盗聴器に娘メティスの声が入る。
〈え? あぁ、もうその頃なのね。偉いわ、メティス。あなたは私達の女神様よ〉
いつも娘を女神と呼ぶよな、この家族。
〈ウィリアム! そろそろだって!〉
〈ん、そうかい。では支度をしなきゃだ。娘よ、今日はしっかりおめかしするんだぞ〉
〈うん……パパ〉
〈どうしたんだ、娘よ。浮かない顔だぞ?〉
〈ううん。なんでもないわ。明日からまた最高の一日が訪れるわ〉
〈ああ、そうだな それもすべては小さき女神のおかげだ〉
今回、この一家の行き先を俺は知らない。
この会話の内容から察するに、俺がこの一家の諜報を始める前に交わした約束とでも捉えるのが無難なところだ。
だが、会話で聞き取れるだけでも、かなり大きなイベントのようだが、この一家に今日そんな予定はあったか?
そして、その時が来た。
〈じゃあ、行ってくるよ〉
〈メーティス、しっかりお留守番してるのよ、それと、ちゃんとマイクの前にいるようにね。私達はインカムであなたの声を聴いているわ〉
〈お前が頼りだ。こちらの状況はしっかりとモニターするんだ。そうすればすべてうまくいく〉
〈うん、パパ、ママ ちゃんとやるから安心してね〉
……これは、あたりだな。
どうする。俺はここで娘を見張り続けるか。一度、夫婦の動向をチェックするか。
娘は、家から出ないと約束していたし、おそらく、PCかTVの画面から動かないように指示を受けている。
それに、盗聴器の感度を上げれば、家の中の音を細かく聞き分けられる。
よし、俺が今追うべきはこっちだ。
秀でた才能なんて、見つけたことがない。
強さだけならあったが、それは兄よりは弱かった。
兄であるギルグは、そんな俺に追い抜かれないよう必死に鍛錬を続けている。
子供のころ、素の強さで大柄な大人3人フルボッコにしてたくせに。
そんな兄が目立っていた人生だった。
だから俺は、自分の才能に気づけなかったんだと思う。
「キドー、お前は俺のライバルだ! それが俺達兄弟のキズナだ!」
ギル兄は、弟をそういう風に見ている。
俺は、ちょっと引いた。
でも、ギル兄の弟として見なかったあいつらより、深い愛情を感じた。
いつしか、兄貴(ギル兄)が、バビロニアファミリーに加わった。
俺は、当然、ギル兄を追うようにファミリーの一員になった。
当初、期待のルーキーとして持て囃されてはいたが、期待以上の知力と膂力で、数年で一気に幹部にまで上り詰めた。
その間もギル兄は俺に対抗心バチバチで、俺は「キズナ」を感じられる瞬間が楽しみだった。
俺が所属するマフィア、バビロニアファミリーは少し・・・いや、かなり特殊なマフィアだ。
理由は大きく二つある。
だが、その前に俺達のファミリーはとにかく巨大だ。
周辺国の裏社会を牛耳る超弩級ファミリーで、過去に二回、大きな抗争が起こった時、自分達のシマ(同盟国)の治安維持活動に力を注ぐ余裕と敵を捻じ伏せる圧倒的武力を持つ巨大組織だ。
すでに大きくなりすぎていることと、同盟国への愛情からくる被害の少なさゆえに、警察や政府からは一目置かれる存在となっている。
そんなありえないような組織が、バビロニアファミリーだ。
そして、それだけでもかなり特殊なファミリーだが、さらにもっと特殊な要素が存在する。
それが、二つの特殊要素だ。
一つは、誰にも顔を知られていないが、人望が厚く、防御も堅い覆面ボスの存在。
何より特殊なのは、過去、現在の幹部を含め、誰一人として素顔を見た人はいないことだ。
ボスの秘書をしているマリアさんですら、伝達手段には秘匿回線電話一つという徹底ぶりだ。
ちなみに、覆面は、シーズンやイベント毎に違う物を被ってくるため、それはそれで人気が高い。
たまに不評なマスクが紛れることがある。
そんな謎に包まれたボスだからこそなのか、裏社会に通ずる力は超絶大。
ボスの一言が、同盟ファミリーの敵を明らかにすることなんて日常茶飯事だ。
そして、二つ目に特殊なのが、ファミリーに下される仕事の内容だ。
マフィアの仕事といえば、黒いものを扱うのが一般的で、それはモチロン俺達兄弟だって一度は任されてきたことだ。
だが、それが幹部クラスの連中になると話が違う。
バビロニアファミリーの幹部になった組員は、『全員世界から消える』
出生届から戸籍、クレジットカードから銀行口座、その他自分の情報が明記されたありとあらゆる情報が痕跡もなく抹消される。
ある日から、俺やギル兄が最初から存在しなかった世界になるんだ。
そして、新たな名前と共に、仕事が与えられる。
それが、スパイ活動。
軍、警察、FBI、CIA、どの組織にも俺達ファミリーの幹部が潜入している。
そして、幹部達には共通して特定の任務が与えられる。
【新しき光を探せ】
内容は不明。目的も不明。それが物なのか、もしくは誰かなのかも不明。
ただ、〝ソレらしきモノ〟を見つけた折には、秘書のマリアさんに情報を共有するように命じられる。
ボスは、〝ソレ〟のためならば、どんな手でも使うということだけは、幹部連中の暗黙の了解で、不可侵な秘密である。
俺に与えられた任務は、ギル兄とは別行動になっちゃったけど、まあまあ簡単な仕事だった。
特殊能力を持っている可能性のある少女を探ることだ。
少女の名は、シミズ・E・ソロモニアス。16歳。通信教育で箱入り同様の環境で育った成金お嬢様という感じ。
祖母がジャパニーズを血を引く母、我欲丸出しの白人父、一見普通の成り上がり一家のように見える。
母エレインは、常に自分磨きに貪欲で、夫ウィリアムとは仲睦まじい夫婦を演じている。
父ウィリアムに関しては、まあビジネス全振りの家庭的なところ皆無な嫌いな野郎だ。
そして、その一人娘のメティス。
「ん? シミズ・エーテル・ソロモニアスだよな? なんでメティスって呼ばれてるんだ? つか、エーテルって名前じゃねぇよな?」
エーテルなんてのは家系図を漁った限り、どの世代にもいなかった名前だ。
そもそも名前なのか、これ。
「ボスの気持ち、ちょっと分かってきたかもしれねーな。こいつらは、かなり妙だぜ」
それから娘メティスに張り付いて丸3ヵ月が経とうとしていたころ、俺は言い逃れしようのない場面を目撃した。
〈ママ、そろそろ行かなきゃ〉
家の中に仕掛けた盗聴器に娘メティスの声が入る。
〈え? あぁ、もうその頃なのね。偉いわ、メティス。あなたは私達の女神様よ〉
いつも娘を女神と呼ぶよな、この家族。
〈ウィリアム! そろそろだって!〉
〈ん、そうかい。では支度をしなきゃだ。娘よ、今日はしっかりおめかしするんだぞ〉
〈うん……パパ〉
〈どうしたんだ、娘よ。浮かない顔だぞ?〉
〈ううん。なんでもないわ。明日からまた最高の一日が訪れるわ〉
〈ああ、そうだな それもすべては小さき女神のおかげだ〉
今回、この一家の行き先を俺は知らない。
この会話の内容から察するに、俺がこの一家の諜報を始める前に交わした約束とでも捉えるのが無難なところだ。
だが、会話で聞き取れるだけでも、かなり大きなイベントのようだが、この一家に今日そんな予定はあったか?
そして、その時が来た。
〈じゃあ、行ってくるよ〉
〈メーティス、しっかりお留守番してるのよ、それと、ちゃんとマイクの前にいるようにね。私達はインカムであなたの声を聴いているわ〉
〈お前が頼りだ。こちらの状況はしっかりとモニターするんだ。そうすればすべてうまくいく〉
〈うん、パパ、ママ ちゃんとやるから安心してね〉
……これは、あたりだな。
どうする。俺はここで娘を見張り続けるか。一度、夫婦の動向をチェックするか。
娘は、家から出ないと約束していたし、おそらく、PCかTVの画面から動かないように指示を受けている。
それに、盗聴器の感度を上げれば、家の中の音を細かく聞き分けられる。
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