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私に名はない。ゾンビだから。
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ズ・・・ズ・・・
歩きづらいったら。
起き上がってから、ずっと思ってる。
おそらく、体内時計にして、1分毎に繰り返し思ってる。
そして、また1分が経過。
たまに、言葉にしてみる。
「あ”ぅきう”A”い・・・」
はい、うまく言葉が出ません。
まるで顎に力が入らないくらい、頬と顎の筋肉がダメになってる。
おまけに、舌もそろそろダメかなー。
これじゃあ、人を襲ったとしても、何も摂取できないから、どのみち二度目の往生迎えそう。
「・・・・・・Hぁぁぁ・・・・」
溜息が加減をしらない。
これが。
これが。
これが。
これが今の私です。
はい、魔物に襲われてしまい、一度死んじゃいました。てへ。
まぁ、もう起こったことはしゃーない。
私だってね? まだ「心」があるんです。
こうやってね。人里離れたところにまで歩いてってね。
自衛のために(人間から襲われないために)、各地を旅行中(徒歩で)なんです。
結構楽しいですよ? 一人旅なんて、時間とお金がなければできない芸当ですから。
そうなんです。今の私って、片方はないですが、もう片方だけはうんざりするほどのを手に入れちゃったりなんかして。
だからね、こんな所々腐っていたって、右脚の脛あたりから下が無くったって、まるで身のつけた服が役割を果たしていなくたって。
【ゾンビとして命、再スタートしたので、異世界を満喫中です】
はい、こんなタイトル誰も読まん! 完ッ!!!!
なんて私は思うわけなんですけど、どうやら私と似た様子の皆さんに朗報です。
私の背後に、何か気配を感じます。
誠に不思議なのですが、ゾンビになって私は今まで、一度も気温やそよ風程度の風圧ですら感じたことがございません。
簡単に解釈すると、脳がバグってますから。これがゾンビの正常な感覚器官なのでしょう。きっとそうですね。
ということにさせてください。
そんな私がですよ?
なぜが、何かの、それも生き物系の気配を感じ取っているのです。
背後に。
私、人の目に触れないように移動してきたはずなんですけどね?
なんでバレちゃったんでしょうね?
かれこれ日の出から日暮れまでずっと、ついてきているんですよ。
一体なんで話しかけてこないのか。
そう思って、このモノローグを始めてしまったわけなのです、が。
冒頭には戻らない。
私は、意を決して振り返ッターーーー!!
「A”れA”ァァァァ・・・ぁAAAAAAAAAAaaaAAAAaaaaaaaaaaaaaAAAAAA」
「・・・!!!!」
ザザッ・・・!
逃げた。影しか見えなかった。
勢い付けすぎて、首だけ二回転しちゃいました。
その光景を見れば誰でも過剰に驚いて逃げちゃうよね・・・。
そして、私は自分の責任を感じることとなった。
一度振り返ったのだ。
振り返ってしまったのだから、向き合わなければならない。
だから、こんな姿で申し訳ないけど、脅かすつもりはなかったの。
だからまだソコにいるのわかってるから、しゃがんで待っててあげるから、もう一度だけこっちを向いて?
ゾンビになっても、音だけはよく聞こえる。
遠くに行ったのならば、木々や葉っぱを鳴らす音が遠ざかっていくはずだ。
これはこれで、ゾンビとしてのメリットである。
あ、やっぱり考えてみるとコワイな。
ヤダ、そんなの。
ワタシ Not Scary Zombie???!!!
私の天使の部分ロック調の聖歌で訴えてる。
怖くないゾンビに存在価値なし。
そう、私の悪魔の部分が正論をぶつけてくるようだ。
とそうこうしているうちにカサカサ・・・と木陰から物音。
「・・・」
ピョコピョコと二本の角らしき頭部が顔を覗かせる。
空にまっすぐ伸びた角だ。
鬼かなんかの生き物かな?
この場合は魔物? でも知能的にはかなり交流できそうな雰囲気を感じるよ?
私は、しゃがんだまま。
相手は、こちらの動きを要チェック。
THE FREEZE.
私はこのままずっとこうしていてもいいけど、向こうはこちらが歩き続ける限りずっと後ろをついてきてる様子だし。
「・・・・きゅるるるる・・・」
え? 今のお腹の音!?
ヤダ、なに、カワイイ!
影しか見えてないけど絶対かわいい!!
ってはしゃぐ前に。
そうだよね。やっぱりだよね。私何か果物かお魚でも取ってきちゃおうかな!
今なら私を襲った魔物でも倒せそうな気がする!
そうとなれば、私、初狩りしちゃいます!
なんだか異世界らしくなってきたんじゃない!?
「U"ぅぅぅあ”A”ぁぁぁ!」
自分でもなんて叫んだかわからない声だが、はしゃいでるつもりです。
「・・・・・・!!」
いきなり立ち上がって叫ぶのは、さすがに怖いよね。
ゾンビらしくないけど。
歩きづらいったら。
起き上がってから、ずっと思ってる。
おそらく、体内時計にして、1分毎に繰り返し思ってる。
そして、また1分が経過。
たまに、言葉にしてみる。
「あ”ぅきう”A”い・・・」
はい、うまく言葉が出ません。
まるで顎に力が入らないくらい、頬と顎の筋肉がダメになってる。
おまけに、舌もそろそろダメかなー。
これじゃあ、人を襲ったとしても、何も摂取できないから、どのみち二度目の往生迎えそう。
「・・・・・・Hぁぁぁ・・・・」
溜息が加減をしらない。
これが。
これが。
これが。
これが今の私です。
はい、魔物に襲われてしまい、一度死んじゃいました。てへ。
まぁ、もう起こったことはしゃーない。
私だってね? まだ「心」があるんです。
こうやってね。人里離れたところにまで歩いてってね。
自衛のために(人間から襲われないために)、各地を旅行中(徒歩で)なんです。
結構楽しいですよ? 一人旅なんて、時間とお金がなければできない芸当ですから。
そうなんです。今の私って、片方はないですが、もう片方だけはうんざりするほどのを手に入れちゃったりなんかして。
だからね、こんな所々腐っていたって、右脚の脛あたりから下が無くったって、まるで身のつけた服が役割を果たしていなくたって。
【ゾンビとして命、再スタートしたので、異世界を満喫中です】
はい、こんなタイトル誰も読まん! 完ッ!!!!
なんて私は思うわけなんですけど、どうやら私と似た様子の皆さんに朗報です。
私の背後に、何か気配を感じます。
誠に不思議なのですが、ゾンビになって私は今まで、一度も気温やそよ風程度の風圧ですら感じたことがございません。
簡単に解釈すると、脳がバグってますから。これがゾンビの正常な感覚器官なのでしょう。きっとそうですね。
ということにさせてください。
そんな私がですよ?
なぜが、何かの、それも生き物系の気配を感じ取っているのです。
背後に。
私、人の目に触れないように移動してきたはずなんですけどね?
なんでバレちゃったんでしょうね?
かれこれ日の出から日暮れまでずっと、ついてきているんですよ。
一体なんで話しかけてこないのか。
そう思って、このモノローグを始めてしまったわけなのです、が。
冒頭には戻らない。
私は、意を決して振り返ッターーーー!!
「A”れA”ァァァァ・・・ぁAAAAAAAAAAaaaAAAAaaaaaaaaaaaaaAAAAAA」
「・・・!!!!」
ザザッ・・・!
逃げた。影しか見えなかった。
勢い付けすぎて、首だけ二回転しちゃいました。
その光景を見れば誰でも過剰に驚いて逃げちゃうよね・・・。
そして、私は自分の責任を感じることとなった。
一度振り返ったのだ。
振り返ってしまったのだから、向き合わなければならない。
だから、こんな姿で申し訳ないけど、脅かすつもりはなかったの。
だからまだソコにいるのわかってるから、しゃがんで待っててあげるから、もう一度だけこっちを向いて?
ゾンビになっても、音だけはよく聞こえる。
遠くに行ったのならば、木々や葉っぱを鳴らす音が遠ざかっていくはずだ。
これはこれで、ゾンビとしてのメリットである。
あ、やっぱり考えてみるとコワイな。
ヤダ、そんなの。
ワタシ Not Scary Zombie???!!!
私の天使の部分ロック調の聖歌で訴えてる。
怖くないゾンビに存在価値なし。
そう、私の悪魔の部分が正論をぶつけてくるようだ。
とそうこうしているうちにカサカサ・・・と木陰から物音。
「・・・」
ピョコピョコと二本の角らしき頭部が顔を覗かせる。
空にまっすぐ伸びた角だ。
鬼かなんかの生き物かな?
この場合は魔物? でも知能的にはかなり交流できそうな雰囲気を感じるよ?
私は、しゃがんだまま。
相手は、こちらの動きを要チェック。
THE FREEZE.
私はこのままずっとこうしていてもいいけど、向こうはこちらが歩き続ける限りずっと後ろをついてきてる様子だし。
「・・・・きゅるるるる・・・」
え? 今のお腹の音!?
ヤダ、なに、カワイイ!
影しか見えてないけど絶対かわいい!!
ってはしゃぐ前に。
そうだよね。やっぱりだよね。私何か果物かお魚でも取ってきちゃおうかな!
今なら私を襲った魔物でも倒せそうな気がする!
そうとなれば、私、初狩りしちゃいます!
なんだか異世界らしくなってきたんじゃない!?
「U"ぅぅぅあ”A”ぁぁぁ!」
自分でもなんて叫んだかわからない声だが、はしゃいでるつもりです。
「・・・・・・!!」
いきなり立ち上がって叫ぶのは、さすがに怖いよね。
ゾンビらしくないけど。
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