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5章 幸せの形
15-1 出立
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15-1 出立
桜下が眠りにつく数時間前。ここは、とある川沿いの森の中。一人の若い兵士が、夜道を慎重に、だが可能な限り全速力で駆けていた。彼の目的は、この先にいるはずのとある人物に合流し、そして重要な言伝を相手に伝えることであった。
「はぁ、はぁ……くそ、急がなければ」
真っ暗な森の中では、カンテラ一つの明かりは心もとない。おまけに足元はつるつる滑る岩盤であり、万が一足元をすくわれれば、隣を流れる急流に真っ逆さまであった。はやる気持ちとは裏腹に、足はそろそろとしか進まない。そのもどかしさが焦りとなって、さらに兵士の胸を焦がす悪循環であった。
「ん……?なにか、見えるぞ……」
兵士ははたと足を止め、腰の剣へと手を伸ばした。目の前の地面の上に、何やら生き物のような姿が横たわっている。もしや、川に出没するモンスターか何かが、寝そべっているのか……?兵士はできる限り音をたてないように、岩盤の上をすり足で進んでいった。いざとなれば、こちらから奇襲を仕掛けてでも……
「む……!あれは!エドガー隊長!」
兵士はぴょんと飛び跳ねると、大慌てでその倒れたなにがしに駆け寄った。倒れていたのは、立派な鎧を着こんだ兵士であった。倒れた拍子に張り付いたのか、顔に大きな葉っぱを一枚くっつけている。
「エドガー隊長!しっかりしてください!まさか、そんな……!」
兵士の目に涙が浮かぶ。何を隠そう、この兵士が必死に追いかけてきたのがこの人、エドガーであったのだ。その相手が、まさかこんなところで野垂れ死んでいたとは……兵士の胸の内は失意でいっぱいになった。
「ん、うんん……?」
「っ!」
死んだと思ったエドガーが小さな唸り声をあげたので、兵士は思わずがくがくと肩を揺さぶってしまった。
「エドガー隊長、ご無事ですか!」
「ぐわ、やめぬか、誰だ一体!」
「あ、も、申し訳ありません」
エドガーが頭を犬のようにぶるぶる振ると、あたりをきょろきょろ見回した。
「どこだ、ここは……?なぜ暗くなっている?」
「エドガー隊長?あの、お怪我はございませんか?」
「けが?どうして私が」
「どうしてって、隊長殿。ここに倒れられていたではありませんか」
「なにぃ……?」
エドガーは不思議そうな顔をして、しばらくぼーっと自分の足元を見つめていた。そのとき兵士は、エドガーのお尻の下の岩盤に、何やら奇妙な図形が彫り付けてあることに気付いた。
「隊長殿?その、足元に彫られている模様はなんでありますか?」
「模様だと?どれどれ……」
エドガーは腰を浮かすと、その焦げ目のような模様を、兵士と一緒にしげしげと見つめた。円の中に、幾何学的な線が幾重にも絡み合っている紋様だ。
「もしやこれは、魔法陣……?」
「……ああああーーーーー!」
「うわっ。え、エドガー隊長?」
突然エドガーが、森中の小鳥たちが目を覚ましそうなほどの大声を上げた。
「そうだ、魔法陣!私は奴らの罠にかかったのだ!」
「え、わ、罠?」
「おのれ!だが、悔しがるのは後だな。こうしちゃおれん!奴らの後を追わねば!」
エドガーは気でも触れたかのように懐をまさぐると、その中からしわくちゃになった巻紙を取り出し、すぐに引き裂いた。
「ディティクティブドーッッグ!!!対象、ビブリオ・ジ・アニマ!」
エドガーが叫ぶと、巻紙から光の粒子があふれ出した。それは次第に犬の姿となり、あたりの地面をふんふんと嗅ぎまわり始めた。が、すぐに光の犬は困ったように鼻を鳴らすと、クゥーンと小さく鳴いた。
「な、なに?どうした、見つけられないのか?」
うろたえるエドガーに、光の犬は再度申し訳なさそうにワンと鳴く。
「ど、どういうことだ?いや、それならいい。ならば、このあたりの人の痕跡を見つけよ。足跡とか……あ、こやつと私以外のものでだぞ!」
エドガーにばしっと背中をたたかれ、兵士はつんのめった。光の犬はワンと吠えると、再び当たりの地面を嗅ぎまわり始めた。あまりの唐突さに、兵士は自分の使命もしばし忘れ、ぽかんと目の前の光景を見つめていた。
「ウワンワン!」
光の犬は川岸を少し進んだ、ぬかるんだ地面のあたりで吠えた。
「おお、そこか!ごくろうだった」
光の犬は尻尾を一振りすると、ふっと消えてしまった。エドガーは犬が指し示したあたりまで兵士を引っ張っていき、カンテラの明かりで地面を照らした。
「うむ、足跡は残っていたか。この方向だと、勇者たちは“川に沿って進んだ”ようだな。よし、まだ後を追える!」
エドガーはくるりと兵士に振り向くと、その手からカンテラをもぎ取った。
「すまないが、私には急務がある。この明かりを私に貸してくれ。ありがとう、それでは!」
エドガーは早口でまくしたてると、すぐさま川岸の藪の中に飛び込んでいってしまった。そこまできて、兵士はようやく自分が追いかけてきた相手が、また行方をくらまそうとしていることに気が付いた。
「お、お待ちを!お待ちください、エドガー隊長!」
「待てぬ!急務があるといっただろう!一刻一秒が惜しい!」
「ですが、緊急事態なのです!ヘイズ殿からの急ぎの伝言を、エドガー隊長あてにあずかってきております!」
「なに?ヘイズが?」
ようやくエドガーの足が止まり、兵士は藪の中を全力疾走する必要がなくなった。
「なぜヘイズがわざわざ使いを出す?このあと奴も私のもとへ合流するはずであろう。その時に済ませればいい話ではないか」
「いえ、ヘイズ殿と軍の本体は、王都へと引き返しました」
「は?」
エドガーがくちをぱっくり開けた。自分の聞き間違いか?引き返した?
「なぜだ!このまま勇者への追撃を行う手筈ではなかったか!」
「ええ、ですがつい一日前、王都から火急の知らせが届いたのです。その知らせを受け、ヘイズ殿が私に伝言をお命じに……」
「……なんだ、その知らせというのは?」
「はい。王都が……王城が、賊の襲撃にあっています……!」
「なっ……!」
「賊の詳細は不明ながら、斥候兵の報告によりますと、東部領の貴族軍と思われる兵装を複数確認したとのこと」
「馬鹿な、それではまるで……」
「はい。謀反です」
クーデター。いままで直面したことのない、しかし頭の片隅のどこかには常にあった言葉が、エドガーの頭の中でぐわんぐわんと反響していた。
「だ、だがまて!いま王城の兵は、ほとんどがこの勇者追撃戦に出動しているではないか!?」
「はい。ですから、非常事態なのです!ヘイズ殿はことの重さを受け止め、ご自分たちの隊だけでも馳せ参ぜようと、先に王都への道を往かれました。エドガー隊長にも、あとから残りの軍を率いて駆けつけてほしい、とのことです」
「こっ……こうしちゃおれんっ!」
エドガーははじかれるように、さっきまでとは逆方向へと走り出した。その後ろを伝令の兵士も追う。
「おい、おまえ!王都襲撃の知らせを受けたのは、正確にはいつごろだ!?」
「昨日の昼過ぎごろです!ヤタガラスの飛脚によって伝えられました」
「ならば、開戦からまだ一日かそこいらのはずだな」
「はい。ヘイズ殿もそのようにおっしゃっていました」
「よし。私たちはこのまま駆け、今日中には王都へ戻るぞ!」
「え!?王都まで六百バイキュビットはありますよ!?」
「ごしゃごしゃいうんじゃない!足がちぎれてでも、王都を、王女様をお守りするのだっ!」
無茶を言っていることは、エドガー自身が一番よくわかっていた。エドガーは今ほど、自分が魔術師でないことを呪ったことはなかった。自分が魔術師であれば、テレポ……なんとかで、一息に王都まで戻ることができたのに。もしくは馬か、ケンタウロスでもいい。なんでもいいから、一秒でも早く王城へと駆けつけたかった。
(ロア様……)
あの王城のなかで、一人取り残されている王女の顔を思い出すと、エドガーは疲労も息苦しさも消し飛ぶほどに胸が痛んだ。あの幼く、頼りなく、けなげで、そして気高い王女を、なんとしてでも守らなければならない。
(お待ちください……!このエドガー、命に代えてでも、かならずやロア様を……!)
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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桜下が眠りにつく数時間前。ここは、とある川沿いの森の中。一人の若い兵士が、夜道を慎重に、だが可能な限り全速力で駆けていた。彼の目的は、この先にいるはずのとある人物に合流し、そして重要な言伝を相手に伝えることであった。
「はぁ、はぁ……くそ、急がなければ」
真っ暗な森の中では、カンテラ一つの明かりは心もとない。おまけに足元はつるつる滑る岩盤であり、万が一足元をすくわれれば、隣を流れる急流に真っ逆さまであった。はやる気持ちとは裏腹に、足はそろそろとしか進まない。そのもどかしさが焦りとなって、さらに兵士の胸を焦がす悪循環であった。
「ん……?なにか、見えるぞ……」
兵士ははたと足を止め、腰の剣へと手を伸ばした。目の前の地面の上に、何やら生き物のような姿が横たわっている。もしや、川に出没するモンスターか何かが、寝そべっているのか……?兵士はできる限り音をたてないように、岩盤の上をすり足で進んでいった。いざとなれば、こちらから奇襲を仕掛けてでも……
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兵士の目に涙が浮かぶ。何を隠そう、この兵士が必死に追いかけてきたのがこの人、エドガーであったのだ。その相手が、まさかこんなところで野垂れ死んでいたとは……兵士の胸の内は失意でいっぱいになった。
「ん、うんん……?」
「っ!」
死んだと思ったエドガーが小さな唸り声をあげたので、兵士は思わずがくがくと肩を揺さぶってしまった。
「エドガー隊長、ご無事ですか!」
「ぐわ、やめぬか、誰だ一体!」
「あ、も、申し訳ありません」
エドガーが頭を犬のようにぶるぶる振ると、あたりをきょろきょろ見回した。
「どこだ、ここは……?なぜ暗くなっている?」
「エドガー隊長?あの、お怪我はございませんか?」
「けが?どうして私が」
「どうしてって、隊長殿。ここに倒れられていたではありませんか」
「なにぃ……?」
エドガーは不思議そうな顔をして、しばらくぼーっと自分の足元を見つめていた。そのとき兵士は、エドガーのお尻の下の岩盤に、何やら奇妙な図形が彫り付けてあることに気付いた。
「隊長殿?その、足元に彫られている模様はなんでありますか?」
「模様だと?どれどれ……」
エドガーは腰を浮かすと、その焦げ目のような模様を、兵士と一緒にしげしげと見つめた。円の中に、幾何学的な線が幾重にも絡み合っている紋様だ。
「もしやこれは、魔法陣……?」
「……ああああーーーーー!」
「うわっ。え、エドガー隊長?」
突然エドガーが、森中の小鳥たちが目を覚ましそうなほどの大声を上げた。
「そうだ、魔法陣!私は奴らの罠にかかったのだ!」
「え、わ、罠?」
「おのれ!だが、悔しがるのは後だな。こうしちゃおれん!奴らの後を追わねば!」
エドガーは気でも触れたかのように懐をまさぐると、その中からしわくちゃになった巻紙を取り出し、すぐに引き裂いた。
「ディティクティブドーッッグ!!!対象、ビブリオ・ジ・アニマ!」
エドガーが叫ぶと、巻紙から光の粒子があふれ出した。それは次第に犬の姿となり、あたりの地面をふんふんと嗅ぎまわり始めた。が、すぐに光の犬は困ったように鼻を鳴らすと、クゥーンと小さく鳴いた。
「な、なに?どうした、見つけられないのか?」
うろたえるエドガーに、光の犬は再度申し訳なさそうにワンと鳴く。
「ど、どういうことだ?いや、それならいい。ならば、このあたりの人の痕跡を見つけよ。足跡とか……あ、こやつと私以外のものでだぞ!」
エドガーにばしっと背中をたたかれ、兵士はつんのめった。光の犬はワンと吠えると、再び当たりの地面を嗅ぎまわり始めた。あまりの唐突さに、兵士は自分の使命もしばし忘れ、ぽかんと目の前の光景を見つめていた。
「ウワンワン!」
光の犬は川岸を少し進んだ、ぬかるんだ地面のあたりで吠えた。
「おお、そこか!ごくろうだった」
光の犬は尻尾を一振りすると、ふっと消えてしまった。エドガーは犬が指し示したあたりまで兵士を引っ張っていき、カンテラの明かりで地面を照らした。
「うむ、足跡は残っていたか。この方向だと、勇者たちは“川に沿って進んだ”ようだな。よし、まだ後を追える!」
エドガーはくるりと兵士に振り向くと、その手からカンテラをもぎ取った。
「すまないが、私には急務がある。この明かりを私に貸してくれ。ありがとう、それでは!」
エドガーは早口でまくしたてると、すぐさま川岸の藪の中に飛び込んでいってしまった。そこまできて、兵士はようやく自分が追いかけてきた相手が、また行方をくらまそうとしていることに気が付いた。
「お、お待ちを!お待ちください、エドガー隊長!」
「待てぬ!急務があるといっただろう!一刻一秒が惜しい!」
「ですが、緊急事態なのです!ヘイズ殿からの急ぎの伝言を、エドガー隊長あてにあずかってきております!」
「なに?ヘイズが?」
ようやくエドガーの足が止まり、兵士は藪の中を全力疾走する必要がなくなった。
「なぜヘイズがわざわざ使いを出す?このあと奴も私のもとへ合流するはずであろう。その時に済ませればいい話ではないか」
「いえ、ヘイズ殿と軍の本体は、王都へと引き返しました」
「は?」
エドガーがくちをぱっくり開けた。自分の聞き間違いか?引き返した?
「なぜだ!このまま勇者への追撃を行う手筈ではなかったか!」
「ええ、ですがつい一日前、王都から火急の知らせが届いたのです。その知らせを受け、ヘイズ殿が私に伝言をお命じに……」
「……なんだ、その知らせというのは?」
「はい。王都が……王城が、賊の襲撃にあっています……!」
「なっ……!」
「賊の詳細は不明ながら、斥候兵の報告によりますと、東部領の貴族軍と思われる兵装を複数確認したとのこと」
「馬鹿な、それではまるで……」
「はい。謀反です」
クーデター。いままで直面したことのない、しかし頭の片隅のどこかには常にあった言葉が、エドガーの頭の中でぐわんぐわんと反響していた。
「だ、だがまて!いま王城の兵は、ほとんどがこの勇者追撃戦に出動しているではないか!?」
「はい。ですから、非常事態なのです!ヘイズ殿はことの重さを受け止め、ご自分たちの隊だけでも馳せ参ぜようと、先に王都への道を往かれました。エドガー隊長にも、あとから残りの軍を率いて駆けつけてほしい、とのことです」
「こっ……こうしちゃおれんっ!」
エドガーははじかれるように、さっきまでとは逆方向へと走り出した。その後ろを伝令の兵士も追う。
「おい、おまえ!王都襲撃の知らせを受けたのは、正確にはいつごろだ!?」
「昨日の昼過ぎごろです!ヤタガラスの飛脚によって伝えられました」
「ならば、開戦からまだ一日かそこいらのはずだな」
「はい。ヘイズ殿もそのようにおっしゃっていました」
「よし。私たちはこのまま駆け、今日中には王都へ戻るぞ!」
「え!?王都まで六百バイキュビットはありますよ!?」
「ごしゃごしゃいうんじゃない!足がちぎれてでも、王都を、王女様をお守りするのだっ!」
無茶を言っていることは、エドガー自身が一番よくわかっていた。エドガーは今ほど、自分が魔術師でないことを呪ったことはなかった。自分が魔術師であれば、テレポ……なんとかで、一息に王都まで戻ることができたのに。もしくは馬か、ケンタウロスでもいい。なんでもいいから、一秒でも早く王城へと駆けつけたかった。
(ロア様……)
あの王城のなかで、一人取り残されている王女の顔を思い出すと、エドガーは疲労も息苦しさも消し飛ぶほどに胸が痛んだ。あの幼く、頼りなく、けなげで、そして気高い王女を、なんとしてでも守らなければならない。
(お待ちください……!このエドガー、命に代えてでも、かならずやロア様を……!)
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