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6章 風の守護する都
9-2
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「なっ、なんだこれは……!」
俺はぴたっと足を止めた。仲間たちも同様だ。俺たちの前方、もとは森の入口だった辺りに、誰かが立っている。
「わっ、私のスパルトイたちは、いったいどこに行ったのだ!」
あいつは……ジェイだ。その後ろには、でかい図体の男が一緒にいる。俺は大声で叫んだ。
「あいにくだったな!お前の気味の悪い兵隊は、みーんな空のかなたに吹き飛んでいったよ!あんたもいい加減諦めたらどうだ?」
「な、なに!馬鹿な、そそんなはずが、あああるかっ!」
「目の前を見て見ろよ!一匹でも、あんたの自慢のトカゲ兵がいるか?もしいるんだったら、さっきの発言は撤回してやるよ」
俺の言葉に、ジェイはぐうの音も出ないようだった。これでさすがに、あいつも神妙にするだろう。俺はそう期待していたのだが、どうにも見通しが甘かったようだ。
「……ふ、ふふっふっふっふ。まぁだぁだぁぁぁぁぁああ!」
ジェイが喉も張り裂けんばかりの金切り声を出す。うわ、嫌な予感がするぞ。このパターンは、サイレン村のヴォール村長と同じなんじゃないか。
「おいっ!貴様ら、これが見えないか!」
ジェイは背後の大男から、なにかをひったくった。また新しい武器か……?
「こいつが、どぉなってもいいのかぁ!」
「……!エドガー!」
ロアが鋭く叫んだ。なんだって?
ジェイが引っ掴んだのは、一人の傷だらけの兵士だった。そいつの着ている鎧に見覚えがある。あの、リーダー格の兵士だ。
「きっさまぁぁぁ!どこまで堕ちれば気がすむのだ!」
「ひひひひひゃはははは!甘いですねぇ、王女サマ。勝てば正義なのですよ!」
ジェイは瀕死のエドガーののど元に、短剣を突き立てて叫ぶ。
「こいつの命が惜しいんだったよなぁ、王女殿下!だったら、今すぐ!私のもとにひざまずけええぇぇぇぇ!」
あいつ、とことん性根が腐ってやがる!俺たちがさっと身構えたのを、ジェイは目ざとく見とがめた。
「おぉっと、動くなよ!お前たちのうち、誰か一人でも、小指一本でも動かしてみろ!」
ジェイは短剣をぐっとエドガーののどに押し当てた。首から筋のような血が流れ出るのが見える。
「エドガーッ!」
「安心しろ、王女サマ。殺しはしないさ、大事な人質だ。だが命にかかわらない範囲でなら、私は容赦なく切り落とすぞ?ひひひひ!耳がいいか、指がいいか?目玉をほじくってもいいなぁ!」
「やめろ!わかった、要求をのむ!」
俺はロアの言葉に目を丸くした。
「あんた、何言ってんだ!」
「頼む、言うとおりにしてくれ!せっかく助けてもらったのにすまない、だけどエドガーだけは、私は見捨てることができないのだ!」
「ひひひひ!そうだぁ、いい子だぞ王女サマ。おらぁ、小僧!お前は黙って見ていればいいんだよ!下手に動けば、こいつの無事は保証せんぞ!早く来い、ロアぁ!」
「わかった!今からそちらに行くから!」
くそ、どうすりゃいいんだ!こうなっては下手に動けない。唯一の望みは、やつらに姿が見えていないウィルだけだ。ウィルが魔法で攻撃すれば……だけどウィルの魔法は、ライラと違って威力がない。一撃でノックアウトとはいかない、できても隙を作るくらいだろう。その一瞬のチャンスで、人質を救出しなくては……ウィルもそれが分かっているのか、ロッドを握る手がぶるぶる震えていた。けど、やるしかない!
俺が目で合図を送ると、ウィルはなるべく動かないように、体をこわばらせて詠唱を開始した。だけどひどい緊張のせいか、ウィルの詠唱はなんどもつっかえている。そうこうしているうちに、ロアはジェイのもとへ半分ほど進んでしまっていた。焦りがウィルの舌をさらにもつれさせる。俺は冷や汗が頬を伝うのを感じた……
その時だった。
「うごっ……」
え?奇妙な声があたりに響いた。喉の奥から絞り出されたような……声を発したのは、ジェイの後ろにいた大男だ。大男の胸からは、鈍色に光る黒い剣の刃先が見えていた。
「ごぼっ」
大男が口から血を吹き出し、それがジェイの顔に降りかかった。剣がずっと引き抜かれると、大男はぐらりと傾き、うつ伏せに倒れた。バターン!
「ぅ、うわあぁぁぁ!」
ジェイが悲鳴を上げる。やばい、人質が危ない!俺とロアが同時に走り出そうとしたその時、ジェイが奇妙な角度で、体をくの字に曲げた。
「ぐっ……ごぼぼっ」
「あーあ、せっかく僕が力を貸してあげたのに……ダメな大人だね」
ズシャッ。ジェイの腹から、黒い刀身が引き抜かれた。ジェイがゆっくりと傾き、地面に倒れる。そしてその体の陰から、銀色の仮面をつけた人間が姿を現した。
「なっ……」
あまりの展開に、俺たちは全員言葉を失っていた。謎の仮面の人物は、俺たちにいっさい興味を示さず、倒れたジェイのそばから、鎖の巻かれた杖を拾い上げた。
「もう少し頑張ってくれると思っていたのに。これは返してもらうよ」
仮面の人物は杖を肩に担ぐと、剣をびゅっと振って血のりを払った。そしてふいに、ジェイのそばに倒れるエドガーに視線を向けた。エドガーは瀕死の重傷ながらも、まだかろうじて生きている。
「……っ!だ、駄目だ!」
ロアが大声をあげて、エドガーのそばに駆け寄ろうとした。あっ、これはやばい!
「あ?」
ロアはその場に凍り付いた。仮面の隙間からのぞく目を見ただけで、体をはり付けにされてしまったのだ。仮面の人物は剣をくるりと回すと、まるで散歩でもするかのような足取りで、スタスタとロアのほうへ歩き始めた。
「っ……!ま、まてまてまて!」
俺は背中からライラを落っことすと、だっと駆け出し、ロアの前で腕を広げた。そしてその数瞬後にはフランが、その後にエラゼムが俺の前で同じことをした。
「……」
不気味な仮面野郎は足を止めて、じっとこちらをうかがっている。あの仮面の下で、いったいどんな表情をしているのか……
「……ふふ。まあ、僕たちが戦うのは今じゃない。用は済んだし、もう帰るとするよ」
仮面野郎はくるりと剣を回して鞘に納めると、肩に担いだ杖の鎖をチャリチャリ鳴らした。
「またね、勇者くん」
仮面野郎は俺たちに背中を向け、悠然と去っていく。後ろから追撃されると思わないのだろうか?いや、それとも迎え撃つ絶対の自信があるのか……その足取りは軽く、人二人を刺した後とはとても思えなかった。
「……ぶはぁっ!」
仮面野郎が完全に去ったあと、俺はようやく緊張の糸が切れた。指先がじんじんしびれる気がする。
「や、やばい奴だったな……今まであった中で、一番かも」
俺は仮面を外して、びっしょりたまった冷や汗をぬぐった。フランは悔しそうに歯がみをしている。
「全然動けなかった……くやしい」
「フラン嬢、その判断はあながち間違いではないかもしれませんぞ。吾輩も隙を見つけられませんでした。うかつに動いていたら、腕の一本は軽く落とされていたかもしれませぬ」
まじかよ、エラゼムでさえそうなのか……
「何者なんだ、あいつ……」
すっきりしない疑問はいくつもあったが、可及的速やかに対処すべきことが起きて、それどころじゃなくなった。ウィルが大泣きしたのだ。
「ごめ、ごめんなざい゛っ。わっ、わたしっ、まほ、う、うてなくてっ」
「わ、わ、ウィル、泣くなよ、仕方ないって。あれじゃあ誰だって緊張するって」
「で、でもっ。わ、わたしが、なんとかしなくちゃいけなかったのにっ。らっ、ライラさんも、フランさ、エラゼムさ、も、桜下さんもっ。みんな、がんばったのに。わた、わた、わたしだけっ、なんにも!」
「そんなことないよ、ウィルも大活躍だったじゃないか。俺たちみんなが力を合わせたんだ、誰もそんなこと思っちゃないよ」
「おうかさ……うええぇぇぇえぇぇぇぇ」
ウィルはそのあとも何度も謝罪を繰り返し、俺はそのたびに何度もウィルのせいじゃないと言い聞かせた。
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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俺はぴたっと足を止めた。仲間たちも同様だ。俺たちの前方、もとは森の入口だった辺りに、誰かが立っている。
「わっ、私のスパルトイたちは、いったいどこに行ったのだ!」
あいつは……ジェイだ。その後ろには、でかい図体の男が一緒にいる。俺は大声で叫んだ。
「あいにくだったな!お前の気味の悪い兵隊は、みーんな空のかなたに吹き飛んでいったよ!あんたもいい加減諦めたらどうだ?」
「な、なに!馬鹿な、そそんなはずが、あああるかっ!」
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俺の言葉に、ジェイはぐうの音も出ないようだった。これでさすがに、あいつも神妙にするだろう。俺はそう期待していたのだが、どうにも見通しが甘かったようだ。
「……ふ、ふふっふっふっふ。まぁだぁだぁぁぁぁぁああ!」
ジェイが喉も張り裂けんばかりの金切り声を出す。うわ、嫌な予感がするぞ。このパターンは、サイレン村のヴォール村長と同じなんじゃないか。
「おいっ!貴様ら、これが見えないか!」
ジェイは背後の大男から、なにかをひったくった。また新しい武器か……?
「こいつが、どぉなってもいいのかぁ!」
「……!エドガー!」
ロアが鋭く叫んだ。なんだって?
ジェイが引っ掴んだのは、一人の傷だらけの兵士だった。そいつの着ている鎧に見覚えがある。あの、リーダー格の兵士だ。
「きっさまぁぁぁ!どこまで堕ちれば気がすむのだ!」
「ひひひひひゃはははは!甘いですねぇ、王女サマ。勝てば正義なのですよ!」
ジェイは瀕死のエドガーののど元に、短剣を突き立てて叫ぶ。
「こいつの命が惜しいんだったよなぁ、王女殿下!だったら、今すぐ!私のもとにひざまずけええぇぇぇぇ!」
あいつ、とことん性根が腐ってやがる!俺たちがさっと身構えたのを、ジェイは目ざとく見とがめた。
「おぉっと、動くなよ!お前たちのうち、誰か一人でも、小指一本でも動かしてみろ!」
ジェイは短剣をぐっとエドガーののどに押し当てた。首から筋のような血が流れ出るのが見える。
「エドガーッ!」
「安心しろ、王女サマ。殺しはしないさ、大事な人質だ。だが命にかかわらない範囲でなら、私は容赦なく切り落とすぞ?ひひひひ!耳がいいか、指がいいか?目玉をほじくってもいいなぁ!」
「やめろ!わかった、要求をのむ!」
俺はロアの言葉に目を丸くした。
「あんた、何言ってんだ!」
「頼む、言うとおりにしてくれ!せっかく助けてもらったのにすまない、だけどエドガーだけは、私は見捨てることができないのだ!」
「ひひひひ!そうだぁ、いい子だぞ王女サマ。おらぁ、小僧!お前は黙って見ていればいいんだよ!下手に動けば、こいつの無事は保証せんぞ!早く来い、ロアぁ!」
「わかった!今からそちらに行くから!」
くそ、どうすりゃいいんだ!こうなっては下手に動けない。唯一の望みは、やつらに姿が見えていないウィルだけだ。ウィルが魔法で攻撃すれば……だけどウィルの魔法は、ライラと違って威力がない。一撃でノックアウトとはいかない、できても隙を作るくらいだろう。その一瞬のチャンスで、人質を救出しなくては……ウィルもそれが分かっているのか、ロッドを握る手がぶるぶる震えていた。けど、やるしかない!
俺が目で合図を送ると、ウィルはなるべく動かないように、体をこわばらせて詠唱を開始した。だけどひどい緊張のせいか、ウィルの詠唱はなんどもつっかえている。そうこうしているうちに、ロアはジェイのもとへ半分ほど進んでしまっていた。焦りがウィルの舌をさらにもつれさせる。俺は冷や汗が頬を伝うのを感じた……
その時だった。
「うごっ……」
え?奇妙な声があたりに響いた。喉の奥から絞り出されたような……声を発したのは、ジェイの後ろにいた大男だ。大男の胸からは、鈍色に光る黒い剣の刃先が見えていた。
「ごぼっ」
大男が口から血を吹き出し、それがジェイの顔に降りかかった。剣がずっと引き抜かれると、大男はぐらりと傾き、うつ伏せに倒れた。バターン!
「ぅ、うわあぁぁぁ!」
ジェイが悲鳴を上げる。やばい、人質が危ない!俺とロアが同時に走り出そうとしたその時、ジェイが奇妙な角度で、体をくの字に曲げた。
「ぐっ……ごぼぼっ」
「あーあ、せっかく僕が力を貸してあげたのに……ダメな大人だね」
ズシャッ。ジェイの腹から、黒い刀身が引き抜かれた。ジェイがゆっくりと傾き、地面に倒れる。そしてその体の陰から、銀色の仮面をつけた人間が姿を現した。
「なっ……」
あまりの展開に、俺たちは全員言葉を失っていた。謎の仮面の人物は、俺たちにいっさい興味を示さず、倒れたジェイのそばから、鎖の巻かれた杖を拾い上げた。
「もう少し頑張ってくれると思っていたのに。これは返してもらうよ」
仮面の人物は杖を肩に担ぐと、剣をびゅっと振って血のりを払った。そしてふいに、ジェイのそばに倒れるエドガーに視線を向けた。エドガーは瀕死の重傷ながらも、まだかろうじて生きている。
「……っ!だ、駄目だ!」
ロアが大声をあげて、エドガーのそばに駆け寄ろうとした。あっ、これはやばい!
「あ?」
ロアはその場に凍り付いた。仮面の隙間からのぞく目を見ただけで、体をはり付けにされてしまったのだ。仮面の人物は剣をくるりと回すと、まるで散歩でもするかのような足取りで、スタスタとロアのほうへ歩き始めた。
「っ……!ま、まてまてまて!」
俺は背中からライラを落っことすと、だっと駆け出し、ロアの前で腕を広げた。そしてその数瞬後にはフランが、その後にエラゼムが俺の前で同じことをした。
「……」
不気味な仮面野郎は足を止めて、じっとこちらをうかがっている。あの仮面の下で、いったいどんな表情をしているのか……
「……ふふ。まあ、僕たちが戦うのは今じゃない。用は済んだし、もう帰るとするよ」
仮面野郎はくるりと剣を回して鞘に納めると、肩に担いだ杖の鎖をチャリチャリ鳴らした。
「またね、勇者くん」
仮面野郎は俺たちに背中を向け、悠然と去っていく。後ろから追撃されると思わないのだろうか?いや、それとも迎え撃つ絶対の自信があるのか……その足取りは軽く、人二人を刺した後とはとても思えなかった。
「……ぶはぁっ!」
仮面野郎が完全に去ったあと、俺はようやく緊張の糸が切れた。指先がじんじんしびれる気がする。
「や、やばい奴だったな……今まであった中で、一番かも」
俺は仮面を外して、びっしょりたまった冷や汗をぬぐった。フランは悔しそうに歯がみをしている。
「全然動けなかった……くやしい」
「フラン嬢、その判断はあながち間違いではないかもしれませんぞ。吾輩も隙を見つけられませんでした。うかつに動いていたら、腕の一本は軽く落とされていたかもしれませぬ」
まじかよ、エラゼムでさえそうなのか……
「何者なんだ、あいつ……」
すっきりしない疑問はいくつもあったが、可及的速やかに対処すべきことが起きて、それどころじゃなくなった。ウィルが大泣きしたのだ。
「ごめ、ごめんなざい゛っ。わっ、わたしっ、まほ、う、うてなくてっ」
「わ、わ、ウィル、泣くなよ、仕方ないって。あれじゃあ誰だって緊張するって」
「で、でもっ。わ、わたしが、なんとかしなくちゃいけなかったのにっ。らっ、ライラさんも、フランさ、エラゼムさ、も、桜下さんもっ。みんな、がんばったのに。わた、わた、わたしだけっ、なんにも!」
「そんなことないよ、ウィルも大活躍だったじゃないか。俺たちみんなが力を合わせたんだ、誰もそんなこと思っちゃないよ」
「おうかさ……うええぇぇぇえぇぇぇぇ」
ウィルはそのあとも何度も謝罪を繰り返し、俺はそのたびに何度もウィルのせいじゃないと言い聞かせた。
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