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9章 金色の朝
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「乾杯!」
キン!六つのコップが、甲高い音を立てた。俺はグラスを高く掲げて、ロウソクの火にかざしてみた。琥珀色の液体が、グラスの中でうねうねと渦を巻いている。綺麗な色だし、見た目は美味しそうだけど……
グラスに口を付けて、勢いよくぐいっと傾けた。さて、人生初のお酒の味は……
ごくり。
「……!んん~~~!んぐ、かふっ」
ぐわ、のどが焼ける!液体自体は冷たいはずなのに……酒はのど元を通り過ぎてなお、胃袋のあたりをかっかと熱くさせているようだった。
「ふひー、ひー。こ、これが……大人の味か……」
俺が目を白黒させていると、アルルカが馬鹿にしたようにこちらを見て笑った。そのまま優雅な仕草でグラスに口を付ける……飲み慣れてやがるな。しかし一口飲んだ瞬間、アルルカの白い顔は、見る見る赤みを帯びた。頬だけじゃなく、首元まで赤くなっている……こいつ、まさか。めちゃくちゃ弱いんじゃ……
「んん~~~……うえぇぇ……」
ライラは俺たちの様子を見てから、ちびりと一口含んで、すぐ顔をしかめた。フランが興味深そうに、ライラのグラスをのぞき込む。
「どんな味なの?」
「なんか、すごいヘンな味……牛のおしっこみたい」
フランは体をのけぞらせ、俺はぶっとむせそうになった。
「ん……」
ウィルは騒がしい俺たちとは違って、そっとグラスに口づけ、ほんの少しだけ傾けた。ほんとに飲んだら、酒はウィルの体をすり抜けて床に落ちちゃうからな。白いのどがこくりと酒を嚥下する。
「んん~~……ぷは」
ウィルはグラスから口を離すと、自分の唇をぺろっと舐めた。なんだか妙になまめかしくて、変な汗が出そうになる。
「はふ、ちょっと強めのお酒ですねぇ。でも、おいしい」
「そ、そっか。よかった」
「それにこれ、すごくないですか?飲んでも飲んでも減らないんです!」
ウィルはグラスをゆらゆら揺らして、瞳を輝かせている。はは……よかった。中身は俺がよく知るウィルのまんまだ。
ところで、俺は二杯目をひっかける気にはなれなかった。なんでって、この味……ライラじゃないけど、とても美味しいとは思えないぜ。
「……俺にはまだ、こいつは早いみたいだ」
俺はグラスをテーブルに置き、ずいっと奥に追いやった。酒の味は大人の味。俺はもう少し子どものままでいいや。
「ふふん。おこちゃまねぇ、これの良さがわからないにゃんて」
「む……」
酒に手を付けない俺を見て、アルルカがからかってくる。この前の風呂の一件から、アルルカはちょくちょく俺をいじってくるようになった。どうにも、なめられてしまったようだ。
が、しかし。アルルカは、気取ったしぐさでグラスをくゆらせているが……顔は真っ赤だし、最後の方はろれつが回っていなかった。酒の味がわかる大人の女性には、どう見ても思えないな。せいぜい、酒をこっそりくすねた悪ガキがいい所だ。
「あたしくりゃいの大人のレディになれば、こんくらいで音を上げられりゅほうが羨ましいわ。強すぎて、酔いたくても酔えにゃいのよねー」
「……そうなんだ。それはよかったな」
俺はアルルカのたわごとを右から左に聞き流しながら、パスタをくるくる皿によそった。俺は酒より、メシだ。
……が。俺は、重大なミスを犯した。この時点で、気付くべきだったのだ。そうすれば、この先の未来で起こる、凄惨で悲惨で辛酸な悲劇を、もしかしたら回避できていたかもしれないのに。
予期できなかった。だが、分かっておくべきだったのだ……ウィルもたいがい酔っぱらうタイプなのに、そこにクソザコ吸血鬼も加わったらどんなに厄介なことになるかを……
最初の異変はウィルからだった。
「……それにしても、なんですけどぉ」
ウィルがグラスのふちを指でいじりながら、おもむろに口を開いた。そのとき俺たちは、営舎の風呂に置いてあった石鹸についての話題で盛り上がっていた。一見普通の石鹸なのだが、泡立てると金色のあぶくが出るという変わりもので、あれの原料はいったい何なのかを大論闘していたのだ。
「ウィル?お前も何か意見あるか?今のところ、金色のスライムを使ってるんじゃないかってことになってるけど」
俺がたずねると、ウィルはぶすっとした顔でこちらを見た……なんだろ、なんか怒ってる?
「……べつにー。私、それ見たことありませんし」
「え?あー、そっか。ウィルは風呂に来なかったっけ」
「そうですぅー。やっと思い出したんですかー」
ウィルは唇を尖らせると、くいとグラスを傾け、酒をあおった。ずいぶん飲んでいるように見えるけど……グラスの中身はぜんぜん変わってないから、確かなことは分からない。
「あ~、ウィル?ひょっとして、知らない話でつまんなかったか?」
「そーじゃないですよ。そーじゃないですけど……いいなぁって」
「いい?何がだ?石鹸のこと?」
「……知りませんよ、もう!ふぅー!」
ぶわっ!ウィルが酒臭い息を吹きかけてきた。なんなんだ、いったい?わけわかんないぞ。
「……はは~ん?」
するとアルルカが、合点がいったというように、にやりと笑った。
「アルルカ。お前、なにかわかんのか?」
「えーえ、ひっく。簡単よ」
アルルカは今や、真っ赤に茹で上がったタコのような顔になっている。元の白さはどこかに消し飛んでいた。しゃっくりをしながら、とろんとした目でアルルカが言う。
「ようは、シスターだって一人の女ってことよ。ひっく」
「そりゃ、当たり前だろ」
「だーら、そーんじゃなくてぇ。ようは、ムラムラしたってことでしょ?」
「は?」
「はぁ?」
俺とウィルは、そろって顔をぐにゃりとゆがめた。アルルカは得意げに続ける。
「あーしたちがお風呂でしっぽりやってたから、羨ましくなったってことでしょ?ひっく」
「なんじゃそら。んなわけないだろ。なあ?」
俺は呆れながら、ウィルへと振り向いた。てっきりウィルも、馬鹿馬鹿しいと首を振っていると思ったのに……彼女は思いつめた表情で、口を引き結んでいた。え?
「うぃ、ウィル……?」
え、今のどこに悩む要素があるんです?俺は驚きすぎて、ウィルが目を開けたまま寝ているんじゃないかとさえ思った。
「うひひひ、図星かしらねぇ。」
アルルカはウィルの反応に気をよくしたのか、下品な笑い声をこぼす。
「まーあ、分からなくもないわ。下等な人間どもが、指一本触れることすら許されない麗しい存在に憧れ、ただただ羨望のまなざしを向ける。あの瞬間だけは、人間にもエサ以上の価値があると思わされるわぁー」
「なんだそれ?誰の体験談だ?」
「あーしに決まってんでしょ!どこに目ん玉くっつけてんのよ!」
「普通に顔だ……いくら何でも、それは盛りすぎだろ。人間は考えることができる生き物だ、何に憧れるか選ぶ権利くらいあるだろ」
「にゃに?どーいう意味?」
「ヴァンパイアに惚れる奴はいないだろ、ってこと」
「かぁー!!!これだっから、このガキは!芸術ってもんを、なぁーんにも理解してにゃい!」
「かぁー」の部分で、酒と血の入り混じったような吐息が、俺の顔にぶはっとかかった。うえぇ、生暖かいんだよな……
「だいたいねぇ、しらばっくれるんじゃないわよ。あんた、お風呂ではあたしに興味津々だったじゃない」
「ぶほっ!ゴホゴホゴホ、んな、なわけないだろ!」
「ウッソつきなさいよ。あたしのおっぱいにぃ、なんども熱~い視線を感じましたぁ~」
「ばっ、なんてことを……」
そんなこと言うと……みしぃ。俺たちのいるテーブルが、なぜか左に傾いだ。ちなみに俺から見て左側の席には、フランが座っている。
「違う、断じて違う!神に誓う!だいたい、俺はずっと床を見てただろうが!みんなも見てただろ!?」
あの場には、アルルカ、ライラ、そしてフランもいた。馬鹿ヴァンパイアはともかくとして、フランは絶対知っているはずだ。俺が頑なにうつむき、終始床のタイルに注視していたことを。ちなみにライラは今、骨をバリボリかじっていて口がきけなかった。
「あはははは!桜下さん、めっちゃ慌ててるぅ~~~!」
「ウィル!笑い事じゃないぞ」
ウィルは、さっきの思案顔もどこへやら、完全に出来上がっていた。弱り果てる俺を見て、バシバシ机をたたいて、おなかを抱えている。この、酔っ払いめ!
「はーーぁ、あたしも罪な女ねぇ~」
アルルカは満足げに微笑むと、ごくりとグラスを傾けた。もう、反論する気にもなれない。俺はもう、酔っ払い二人は無視することに決めた!椅子に深く腰掛けて、何が起こっても動じないぞと腕を組む。まだこっちを睨んでいるフランが怖くて、やせ我慢をしているわけではないぞ。
「ん~、けどまぁ、一人を虜にしただけじゃ、いい女とは言えないわよねぇ」
は?俺の目の前に、パサリと黒いマントが落ちてきた。思わず顔を上げると、マントを脱ぎ、下着同然の恰好になったアルルカが、テーブルの上に登るところだった。
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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キン!六つのコップが、甲高い音を立てた。俺はグラスを高く掲げて、ロウソクの火にかざしてみた。琥珀色の液体が、グラスの中でうねうねと渦を巻いている。綺麗な色だし、見た目は美味しそうだけど……
グラスに口を付けて、勢いよくぐいっと傾けた。さて、人生初のお酒の味は……
ごくり。
「……!んん~~~!んぐ、かふっ」
ぐわ、のどが焼ける!液体自体は冷たいはずなのに……酒はのど元を通り過ぎてなお、胃袋のあたりをかっかと熱くさせているようだった。
「ふひー、ひー。こ、これが……大人の味か……」
俺が目を白黒させていると、アルルカが馬鹿にしたようにこちらを見て笑った。そのまま優雅な仕草でグラスに口を付ける……飲み慣れてやがるな。しかし一口飲んだ瞬間、アルルカの白い顔は、見る見る赤みを帯びた。頬だけじゃなく、首元まで赤くなっている……こいつ、まさか。めちゃくちゃ弱いんじゃ……
「んん~~~……うえぇぇ……」
ライラは俺たちの様子を見てから、ちびりと一口含んで、すぐ顔をしかめた。フランが興味深そうに、ライラのグラスをのぞき込む。
「どんな味なの?」
「なんか、すごいヘンな味……牛のおしっこみたい」
フランは体をのけぞらせ、俺はぶっとむせそうになった。
「ん……」
ウィルは騒がしい俺たちとは違って、そっとグラスに口づけ、ほんの少しだけ傾けた。ほんとに飲んだら、酒はウィルの体をすり抜けて床に落ちちゃうからな。白いのどがこくりと酒を嚥下する。
「んん~~……ぷは」
ウィルはグラスから口を離すと、自分の唇をぺろっと舐めた。なんだか妙になまめかしくて、変な汗が出そうになる。
「はふ、ちょっと強めのお酒ですねぇ。でも、おいしい」
「そ、そっか。よかった」
「それにこれ、すごくないですか?飲んでも飲んでも減らないんです!」
ウィルはグラスをゆらゆら揺らして、瞳を輝かせている。はは……よかった。中身は俺がよく知るウィルのまんまだ。
ところで、俺は二杯目をひっかける気にはなれなかった。なんでって、この味……ライラじゃないけど、とても美味しいとは思えないぜ。
「……俺にはまだ、こいつは早いみたいだ」
俺はグラスをテーブルに置き、ずいっと奥に追いやった。酒の味は大人の味。俺はもう少し子どものままでいいや。
「ふふん。おこちゃまねぇ、これの良さがわからないにゃんて」
「む……」
酒に手を付けない俺を見て、アルルカがからかってくる。この前の風呂の一件から、アルルカはちょくちょく俺をいじってくるようになった。どうにも、なめられてしまったようだ。
が、しかし。アルルカは、気取ったしぐさでグラスをくゆらせているが……顔は真っ赤だし、最後の方はろれつが回っていなかった。酒の味がわかる大人の女性には、どう見ても思えないな。せいぜい、酒をこっそりくすねた悪ガキがいい所だ。
「あたしくりゃいの大人のレディになれば、こんくらいで音を上げられりゅほうが羨ましいわ。強すぎて、酔いたくても酔えにゃいのよねー」
「……そうなんだ。それはよかったな」
俺はアルルカのたわごとを右から左に聞き流しながら、パスタをくるくる皿によそった。俺は酒より、メシだ。
……が。俺は、重大なミスを犯した。この時点で、気付くべきだったのだ。そうすれば、この先の未来で起こる、凄惨で悲惨で辛酸な悲劇を、もしかしたら回避できていたかもしれないのに。
予期できなかった。だが、分かっておくべきだったのだ……ウィルもたいがい酔っぱらうタイプなのに、そこにクソザコ吸血鬼も加わったらどんなに厄介なことになるかを……
最初の異変はウィルからだった。
「……それにしても、なんですけどぉ」
ウィルがグラスのふちを指でいじりながら、おもむろに口を開いた。そのとき俺たちは、営舎の風呂に置いてあった石鹸についての話題で盛り上がっていた。一見普通の石鹸なのだが、泡立てると金色のあぶくが出るという変わりもので、あれの原料はいったい何なのかを大論闘していたのだ。
「ウィル?お前も何か意見あるか?今のところ、金色のスライムを使ってるんじゃないかってことになってるけど」
俺がたずねると、ウィルはぶすっとした顔でこちらを見た……なんだろ、なんか怒ってる?
「……べつにー。私、それ見たことありませんし」
「え?あー、そっか。ウィルは風呂に来なかったっけ」
「そうですぅー。やっと思い出したんですかー」
ウィルは唇を尖らせると、くいとグラスを傾け、酒をあおった。ずいぶん飲んでいるように見えるけど……グラスの中身はぜんぜん変わってないから、確かなことは分からない。
「あ~、ウィル?ひょっとして、知らない話でつまんなかったか?」
「そーじゃないですよ。そーじゃないですけど……いいなぁって」
「いい?何がだ?石鹸のこと?」
「……知りませんよ、もう!ふぅー!」
ぶわっ!ウィルが酒臭い息を吹きかけてきた。なんなんだ、いったい?わけわかんないぞ。
「……はは~ん?」
するとアルルカが、合点がいったというように、にやりと笑った。
「アルルカ。お前、なにかわかんのか?」
「えーえ、ひっく。簡単よ」
アルルカは今や、真っ赤に茹で上がったタコのような顔になっている。元の白さはどこかに消し飛んでいた。しゃっくりをしながら、とろんとした目でアルルカが言う。
「ようは、シスターだって一人の女ってことよ。ひっく」
「そりゃ、当たり前だろ」
「だーら、そーんじゃなくてぇ。ようは、ムラムラしたってことでしょ?」
「は?」
「はぁ?」
俺とウィルは、そろって顔をぐにゃりとゆがめた。アルルカは得意げに続ける。
「あーしたちがお風呂でしっぽりやってたから、羨ましくなったってことでしょ?ひっく」
「なんじゃそら。んなわけないだろ。なあ?」
俺は呆れながら、ウィルへと振り向いた。てっきりウィルも、馬鹿馬鹿しいと首を振っていると思ったのに……彼女は思いつめた表情で、口を引き結んでいた。え?
「うぃ、ウィル……?」
え、今のどこに悩む要素があるんです?俺は驚きすぎて、ウィルが目を開けたまま寝ているんじゃないかとさえ思った。
「うひひひ、図星かしらねぇ。」
アルルカはウィルの反応に気をよくしたのか、下品な笑い声をこぼす。
「まーあ、分からなくもないわ。下等な人間どもが、指一本触れることすら許されない麗しい存在に憧れ、ただただ羨望のまなざしを向ける。あの瞬間だけは、人間にもエサ以上の価値があると思わされるわぁー」
「なんだそれ?誰の体験談だ?」
「あーしに決まってんでしょ!どこに目ん玉くっつけてんのよ!」
「普通に顔だ……いくら何でも、それは盛りすぎだろ。人間は考えることができる生き物だ、何に憧れるか選ぶ権利くらいあるだろ」
「にゃに?どーいう意味?」
「ヴァンパイアに惚れる奴はいないだろ、ってこと」
「かぁー!!!これだっから、このガキは!芸術ってもんを、なぁーんにも理解してにゃい!」
「かぁー」の部分で、酒と血の入り混じったような吐息が、俺の顔にぶはっとかかった。うえぇ、生暖かいんだよな……
「だいたいねぇ、しらばっくれるんじゃないわよ。あんた、お風呂ではあたしに興味津々だったじゃない」
「ぶほっ!ゴホゴホゴホ、んな、なわけないだろ!」
「ウッソつきなさいよ。あたしのおっぱいにぃ、なんども熱~い視線を感じましたぁ~」
「ばっ、なんてことを……」
そんなこと言うと……みしぃ。俺たちのいるテーブルが、なぜか左に傾いだ。ちなみに俺から見て左側の席には、フランが座っている。
「違う、断じて違う!神に誓う!だいたい、俺はずっと床を見てただろうが!みんなも見てただろ!?」
あの場には、アルルカ、ライラ、そしてフランもいた。馬鹿ヴァンパイアはともかくとして、フランは絶対知っているはずだ。俺が頑なにうつむき、終始床のタイルに注視していたことを。ちなみにライラは今、骨をバリボリかじっていて口がきけなかった。
「あはははは!桜下さん、めっちゃ慌ててるぅ~~~!」
「ウィル!笑い事じゃないぞ」
ウィルは、さっきの思案顔もどこへやら、完全に出来上がっていた。弱り果てる俺を見て、バシバシ机をたたいて、おなかを抱えている。この、酔っ払いめ!
「はーーぁ、あたしも罪な女ねぇ~」
アルルカは満足げに微笑むと、ごくりとグラスを傾けた。もう、反論する気にもなれない。俺はもう、酔っ払い二人は無視することに決めた!椅子に深く腰掛けて、何が起こっても動じないぞと腕を組む。まだこっちを睨んでいるフランが怖くて、やせ我慢をしているわけではないぞ。
「ん~、けどまぁ、一人を虜にしただけじゃ、いい女とは言えないわよねぇ」
は?俺の目の前に、パサリと黒いマントが落ちてきた。思わず顔を上げると、マントを脱ぎ、下着同然の恰好になったアルルカが、テーブルの上に登るところだった。
つづく
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