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14章 痛みの意味
3-3
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「やめとくべきだよ!絶対に裏があるって!」
フランはこのクエストを受けるのに、断固反対の様子だ。まあ正直、納得はできるよなぁ……「百万円あげる」っていうばら撒きメールみたいな感じだし。
俺は改めて、依頼書に目を落とした。依頼書には仕事との概要と一緒に、仕事場所への地図も描かれている。今いるアイエダブルの町と、そのそばにあるくねくねとした川、そして仕事場である“緑柱の洞窟”が……
「……ん?」
俺は地図を見直した。なんだ、この感じ……?くねくねした川と、町の位置、そして洞窟。以前にもどこかで、この地形を見たことがあるような……
「……あっ!」
「わっ。なに?」
俺が大声を上げて地図に顔を近づけたので、フランはびっくりしたようだ。けれど、説明している場合じゃない。俺はカバンをひっかきまわして、お目当ての物を探し出した。それは、以前森の奥深くで見つけた、一枚の古地図だった。
「やっぱり!これ、見てくれよ!」
俺は二枚の地図を並べた。フランが怪訝そうな顔で、地図に目を落とす。
「……これ、ペトラが置いてった魔境の地図じゃん。これがなに?」
「ここ!この洞窟の場所!魔境の一つと同じじゃないか?」
俺はペトラの地図の、ある一点を指さした。そこには魔境を示すバツ印が書かれていたが、その地形が、依頼書の地図の洞窟の場所とぴたりと一致する。フランは目を見開いた。
「ほんとだ……じゃあこの、緑柱の洞窟って、七つの魔境の一つ?」
他の仲間たちも驚いた様子で、次々に二枚の地図を見比べる。すごい偶然だ。俺たちはたまたま、魔境のすぐそばまでやって来ていたのか。
「けど、魔境での仕事だなんて……ますます怪しくなったよ」
フランは驚きから立ち直ると、さっきよりいっそう不機嫌になった。
「ああ、だな……依頼書にはこの洞窟のこと、なんて書かれてるんだろ」
俺は再び依頼書を読む。依頼書は、洞窟の浅い部分での作業を勧告していた。奥深くに立ち入ることは自殺行為であり、そうなった場合、救助はよこさないとのことだ。
「やっぱ、危険な場所っていう認識ではあるんだ……」
だが少なくとも、受付嬢がわざと危険地帯に誘導している線は薄まった。ちゃんと警告が書いてある。
「ぬうーん……」
フランの警戒は分かる。三つ編みちゃんを待たせているのだから、あまり寄り道していられないのも事実だ。だけどそれ以上に、魔境の存在が俺の心を揺さぶった。今この時、魔境のそばを通ったのは偶然じゃない……そこになにがあるかは分からないが、それでも一度行ってみたい。そう思えた。
「フラン」
「……なに」
「俺、ここに行ってみたいんだ。行ってこの目で、確かめてみたい」
「何を?」
「魔境の姿を。どんなところなのか……どうしてペトラは魔境を巡っているのか……マスカレードの目的は何なのか……それを探ってみたいんだ」
「……」
フランはじっと、赤い瞳で俺を見つめる。なんだか心の奥底まで見透かされていそうで、俺はごくりとつばを飲んだ。どうしよう、何となくの直感で言っているってことまでバレたかな……?
「……はぁ。わかった」
「え。い、いいのか?」
「まぁ、わたしも気にならないって言ったら、嘘になるし。けど、絶対に油断しないで。わたしは罠に飛び込む前提だよ」
「う、うん。わかった」
罠、か。でもそれぐらいの心づもりでいたほうが、確かに良さそうだ。なんたって、今から行くのは魔境なのだから。
「て、ことなんだけど。みんな、いいかな?」
俺は話を聞いていた、他の仲間たちにも訊ねる。特に、ライラは何て言うだろうか。やっぱり少しでも先を急ぎたいだろうが……そのライラは少しうつむいた後、顔を上げた。
「うん。三つ編みちゃんもきっと、ちょっとくらいは待ってくれるよ」
「ライラ……ありがとな」
ライラのふわふわの赤毛を撫でると、ライラは気持ちよさそうに瞳を細めた。
「よっし!そうと決まれば……」
俺は大急ぎでパスタをかき込んだ。まだ口の中でもぐもぐしているうちに席を立ち、カウンターへと向かう。
「もご、ひょっと!」
「あ?」
受付嬢は相変わらず目つきの悪い顔で振り返った。俺は依頼書をカウンターに乗せる。
「ごくん。とりあえず、ごちそうさま。それで、さっきの件だけど」
「ああ。で?どうすんの」
「その前に、一つだけ聞かせてくれ。この緑柱の洞窟って、どんなところなんだ?」
「あぁ?そんなの、そこに書いてあったでしょ」
「あんたの口から、ちゃんと聞いときたいんだ」
俺が折れないと悟ったのか、受付嬢は面倒くさそうな顔を隠しもせずに、しぶしぶ口を開いた。
「……その洞窟は、この町を出て南にぐっと行ったとこにあんの。緑の鉱石がたくさんあるけど、硬くってとれやしないから誰も近づかない。それに、奥には危険なモンスターもいるって言うし」
「危険なモンスター?」
「噂だよ。奥に入ったやつは、誰一人として返ってこなかったから、ホントのところは誰も知らない。けどそんなら、奥に入らなきゃいいんだ。でっかい洞窟だから、入り口の近くにだって鉱石はうようよあるんだから」
「なるほど……」
受付嬢は、心底気だるそうだ。これが演技だったら大したもんだが……少なくとも言っていることは、嘘じゃないような気がした。
「……わかった。この依頼、引き受けさせてもらうぜ」
「……へぇ」
受付嬢は意外そうに目を開いた。
「てっきり断る口実を探してんのかと思ったのに。言っとくけど、失敗してもびた一文払えないからね。ごまかしたって無駄だよ」
「ちゃんとやるってば。そっちこそ、いざ戻ってきたら難癖、なんてやめてくれよな」
「……ふん。口だけじゃないといいけど」
受付嬢はカウンターからハンコを取り出すと、依頼書にバンと押印した。よし、受注完了だ。俺は依頼書を折りたたむ。
「終わったらまたここに来ればいいか?」
「そうだよ。ま、せいぜい頑張ってね」
受付嬢はここに来て初めて、ニヤッと笑みを浮かべた。激励のつもりなんだろうけど、俺にはどうにも、計画通りに事が進んでほくそ笑んでいるように見えたんだが……考えすぎ、かな。
地図によると緑柱の洞窟は、町からそこそこの距離があるようだ。徒歩だと往復十日と書いてあったが、ストームスティードなら二日にできるというのは、ライラの弁だ。
「十日も三つ編みちゃんを待たせられないよ!今日中について、明日中には戻ってくるよ!」
「きっ、今日中!?」
ウィルが俺の後ろで悲鳴を上げ、抱き着く腕をぎゅうと強めた。……うーん。
「……ウィル、ウィル」
俺は小声で、後ろに呼びかける。
「はい?桜下さんも思いますか?ライラさん、だんだんスピード狂になってきてますよね?ね?」
「いや、そうじゃなくて。じゃなくて、ほら。ちょっと離れてくれないか」
「え」
「当たってんだよ、色々と……」
俺はぼそぼそと、ウィルに注意を促す。前々からウィルは、ストームスティードが加速すると、俺にしがみつく困った癖がある。それ自体はかまわないんだけど、彼女は、何がとは言わないが、平均より大きいからさ……決して悪い気分じゃないけど、それはそれでおかしな気分になるから……
「……桜下さんは、嫌ですか?」
「え、え?嫌かどうかって聞かれると……」
「聞かれると?」
「……これ、言わなくてもよくない?」
「……」
うっ。背後から無言のプレッシャーを感じる。言え、言え、と……
「……嫌、じゃ、ない……けど……」
「それなら、いいじゃありませんか。私は怖いのを紛らわす、桜下さんはいい気分になる。ね?お互い得ですもんね」
ね、と言われても。そんなWIN―WINあるかなぁ?
「ウィルは、嫌じゃないのかよ?こういうのは普通、女の人の方が嫌がるもんだろ」
「えぇ?あはは、嫌なわけないじゃないですか。自分からしてるんですから。全く知らない人でもないですし。これくらい、普通です」
「そんなもんか?」
女友達なんていなかった俺には、さっぱり分からない話だ。
「そんなもんです。それに……」
「あん?」
「……好きな人にくっつきたいって思うのは、誰だって同じでしょう?」
俺はびっくりしてひっくり返りそうになってしまった。もう、勘弁してくれー!
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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「やめとくべきだよ!絶対に裏があるって!」
フランはこのクエストを受けるのに、断固反対の様子だ。まあ正直、納得はできるよなぁ……「百万円あげる」っていうばら撒きメールみたいな感じだし。
俺は改めて、依頼書に目を落とした。依頼書には仕事との概要と一緒に、仕事場所への地図も描かれている。今いるアイエダブルの町と、そのそばにあるくねくねとした川、そして仕事場である“緑柱の洞窟”が……
「……ん?」
俺は地図を見直した。なんだ、この感じ……?くねくねした川と、町の位置、そして洞窟。以前にもどこかで、この地形を見たことがあるような……
「……あっ!」
「わっ。なに?」
俺が大声を上げて地図に顔を近づけたので、フランはびっくりしたようだ。けれど、説明している場合じゃない。俺はカバンをひっかきまわして、お目当ての物を探し出した。それは、以前森の奥深くで見つけた、一枚の古地図だった。
「やっぱり!これ、見てくれよ!」
俺は二枚の地図を並べた。フランが怪訝そうな顔で、地図に目を落とす。
「……これ、ペトラが置いてった魔境の地図じゃん。これがなに?」
「ここ!この洞窟の場所!魔境の一つと同じじゃないか?」
俺はペトラの地図の、ある一点を指さした。そこには魔境を示すバツ印が書かれていたが、その地形が、依頼書の地図の洞窟の場所とぴたりと一致する。フランは目を見開いた。
「ほんとだ……じゃあこの、緑柱の洞窟って、七つの魔境の一つ?」
他の仲間たちも驚いた様子で、次々に二枚の地図を見比べる。すごい偶然だ。俺たちはたまたま、魔境のすぐそばまでやって来ていたのか。
「けど、魔境での仕事だなんて……ますます怪しくなったよ」
フランは驚きから立ち直ると、さっきよりいっそう不機嫌になった。
「ああ、だな……依頼書にはこの洞窟のこと、なんて書かれてるんだろ」
俺は再び依頼書を読む。依頼書は、洞窟の浅い部分での作業を勧告していた。奥深くに立ち入ることは自殺行為であり、そうなった場合、救助はよこさないとのことだ。
「やっぱ、危険な場所っていう認識ではあるんだ……」
だが少なくとも、受付嬢がわざと危険地帯に誘導している線は薄まった。ちゃんと警告が書いてある。
「ぬうーん……」
フランの警戒は分かる。三つ編みちゃんを待たせているのだから、あまり寄り道していられないのも事実だ。だけどそれ以上に、魔境の存在が俺の心を揺さぶった。今この時、魔境のそばを通ったのは偶然じゃない……そこになにがあるかは分からないが、それでも一度行ってみたい。そう思えた。
「フラン」
「……なに」
「俺、ここに行ってみたいんだ。行ってこの目で、確かめてみたい」
「何を?」
「魔境の姿を。どんなところなのか……どうしてペトラは魔境を巡っているのか……マスカレードの目的は何なのか……それを探ってみたいんだ」
「……」
フランはじっと、赤い瞳で俺を見つめる。なんだか心の奥底まで見透かされていそうで、俺はごくりとつばを飲んだ。どうしよう、何となくの直感で言っているってことまでバレたかな……?
「……はぁ。わかった」
「え。い、いいのか?」
「まぁ、わたしも気にならないって言ったら、嘘になるし。けど、絶対に油断しないで。わたしは罠に飛び込む前提だよ」
「う、うん。わかった」
罠、か。でもそれぐらいの心づもりでいたほうが、確かに良さそうだ。なんたって、今から行くのは魔境なのだから。
「て、ことなんだけど。みんな、いいかな?」
俺は話を聞いていた、他の仲間たちにも訊ねる。特に、ライラは何て言うだろうか。やっぱり少しでも先を急ぎたいだろうが……そのライラは少しうつむいた後、顔を上げた。
「うん。三つ編みちゃんもきっと、ちょっとくらいは待ってくれるよ」
「ライラ……ありがとな」
ライラのふわふわの赤毛を撫でると、ライラは気持ちよさそうに瞳を細めた。
「よっし!そうと決まれば……」
俺は大急ぎでパスタをかき込んだ。まだ口の中でもぐもぐしているうちに席を立ち、カウンターへと向かう。
「もご、ひょっと!」
「あ?」
受付嬢は相変わらず目つきの悪い顔で振り返った。俺は依頼書をカウンターに乗せる。
「ごくん。とりあえず、ごちそうさま。それで、さっきの件だけど」
「ああ。で?どうすんの」
「その前に、一つだけ聞かせてくれ。この緑柱の洞窟って、どんなところなんだ?」
「あぁ?そんなの、そこに書いてあったでしょ」
「あんたの口から、ちゃんと聞いときたいんだ」
俺が折れないと悟ったのか、受付嬢は面倒くさそうな顔を隠しもせずに、しぶしぶ口を開いた。
「……その洞窟は、この町を出て南にぐっと行ったとこにあんの。緑の鉱石がたくさんあるけど、硬くってとれやしないから誰も近づかない。それに、奥には危険なモンスターもいるって言うし」
「危険なモンスター?」
「噂だよ。奥に入ったやつは、誰一人として返ってこなかったから、ホントのところは誰も知らない。けどそんなら、奥に入らなきゃいいんだ。でっかい洞窟だから、入り口の近くにだって鉱石はうようよあるんだから」
「なるほど……」
受付嬢は、心底気だるそうだ。これが演技だったら大したもんだが……少なくとも言っていることは、嘘じゃないような気がした。
「……わかった。この依頼、引き受けさせてもらうぜ」
「……へぇ」
受付嬢は意外そうに目を開いた。
「てっきり断る口実を探してんのかと思ったのに。言っとくけど、失敗してもびた一文払えないからね。ごまかしたって無駄だよ」
「ちゃんとやるってば。そっちこそ、いざ戻ってきたら難癖、なんてやめてくれよな」
「……ふん。口だけじゃないといいけど」
受付嬢はカウンターからハンコを取り出すと、依頼書にバンと押印した。よし、受注完了だ。俺は依頼書を折りたたむ。
「終わったらまたここに来ればいいか?」
「そうだよ。ま、せいぜい頑張ってね」
受付嬢はここに来て初めて、ニヤッと笑みを浮かべた。激励のつもりなんだろうけど、俺にはどうにも、計画通りに事が進んでほくそ笑んでいるように見えたんだが……考えすぎ、かな。
地図によると緑柱の洞窟は、町からそこそこの距離があるようだ。徒歩だと往復十日と書いてあったが、ストームスティードなら二日にできるというのは、ライラの弁だ。
「十日も三つ編みちゃんを待たせられないよ!今日中について、明日中には戻ってくるよ!」
「きっ、今日中!?」
ウィルが俺の後ろで悲鳴を上げ、抱き着く腕をぎゅうと強めた。……うーん。
「……ウィル、ウィル」
俺は小声で、後ろに呼びかける。
「はい?桜下さんも思いますか?ライラさん、だんだんスピード狂になってきてますよね?ね?」
「いや、そうじゃなくて。じゃなくて、ほら。ちょっと離れてくれないか」
「え」
「当たってんだよ、色々と……」
俺はぼそぼそと、ウィルに注意を促す。前々からウィルは、ストームスティードが加速すると、俺にしがみつく困った癖がある。それ自体はかまわないんだけど、彼女は、何がとは言わないが、平均より大きいからさ……決して悪い気分じゃないけど、それはそれでおかしな気分になるから……
「……桜下さんは、嫌ですか?」
「え、え?嫌かどうかって聞かれると……」
「聞かれると?」
「……これ、言わなくてもよくない?」
「……」
うっ。背後から無言のプレッシャーを感じる。言え、言え、と……
「……嫌、じゃ、ない……けど……」
「それなら、いいじゃありませんか。私は怖いのを紛らわす、桜下さんはいい気分になる。ね?お互い得ですもんね」
ね、と言われても。そんなWIN―WINあるかなぁ?
「ウィルは、嫌じゃないのかよ?こういうのは普通、女の人の方が嫌がるもんだろ」
「えぇ?あはは、嫌なわけないじゃないですか。自分からしてるんですから。全く知らない人でもないですし。これくらい、普通です」
「そんなもんか?」
女友達なんていなかった俺には、さっぱり分からない話だ。
「そんなもんです。それに……」
「あん?」
「……好きな人にくっつきたいって思うのは、誰だって同じでしょう?」
俺はびっくりしてひっくり返りそうになってしまった。もう、勘弁してくれー!
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