557 / 860
14章 痛みの意味
4-1 報復
しおりを挟む
4-1 報復
ライラは宣言通り、半日でほとんどの距離を走破して見せた。流石に夜は休んだが、日の出とともに出発し、朝の早い時間には、もう目的地の洞窟に到着してしまった。
ウィルは、その恐怖すら感じるスピードのせいで遠慮なく俺にしがみつき、俺は俺で彼女を無下には出来ず……だから、悶々とした時間が終わったのにはほっとしたが、彼女が体を離すときに寂しいと感じてしまったあたり、俺ももう末期かもしれない。
「うぅむ……ここが、緑柱の洞窟ですか。なるほど、確かに尋常ならざる気配を感じますな」
ストームスティードから降りたエラゼムは、洞窟の入り口を見上げながら低く唸った。
「エラゼム、その気配ってのは、こないだの呪いの森みたいな感じか?」
「ええ。かの地と似た気配です。瘴気、とでも言いましょうか」
瘴気、か。じゃ、間違いなくここが魔境だな。
「でも、緑柱ねぇ。見た感じ、ただの洞窟だけど」
洞窟は、何もない荒野に突然むくりと起き上がったような、のっぺりした平山に口を開けていた。直径は広く、家一軒なら余裕で収まるだろう。内部は勾配がついていて、奥へ進むほど地の底へと潜っていく形になっている。まるで、巨人が荒野に、巨大な杭を斜めに穿ってできたような形状だ。
「油断しないでよ。洞窟なんて、待ち伏せるには格好の場所なんだから」
フランは赤い瞳で、鋭く洞窟の闇を見据えている。待ち伏せ、か。俺たちが飛び込もうとしているのは、虎の穴なのか、はたまた。
「用心していこう。仮に罠が何もなかったとしても、ここが魔境であることに変わりはないんだ」
みんなはしっかりとうなずいた。
洞窟へと侵入していく。勾配はきつく、さらに乾いた砂利が散乱していて、気を抜くとすぐに足を滑らせそうだ。夜目の利くフランが先頭に立ち、その次にアルルカ、その次に俺・ライラ・ウィル、しんがりをエラゼムが務めた。陽の光が差さなくなってくると、俺はアニを掲げて、青白い光で洞窟を照らした。そうして、少しずつ、慎重に洞窟を下りていくと、途中で何かがきらりと光りを反射した。
「なんだ?」
全員が足を止める。行く手で何かが、アニから放たれる光を受けてキラキラと輝いている。
「あれは……」
フランが数歩進み出て、前方に目を凝らした。
「……ゆっくりついてきて。たぶん、あれがターゲットだと思う」
ってことは、あれが……俺たちが少しずつ前に進むと、ようやくここが緑柱の洞窟と呼ばれる理由が分かった。
「うっわ。こりゃ、すごいな……」
目の前に広がっていたのは、エメラルドグリーンの結晶が織りなす、鮮やかな緑の森だった。太さも長さもバラバラな緑の水晶が、洞窟の壁や天井を突き破って、そこかしこから生えている。洞窟全体が、緑色の柱に支えられているみたいだ。
「うわあ、すごいですね……!これ全部、緑柱石ってやつなんでしょうか?」
ウィルは水晶の森を見て、感嘆の声を上げている。
「こ、こんなにたくさんあるとはな。ははは、取り放題じゃないか?」
俺は試しに、足もとにある小さな結晶を引っこ抜こうとしてみた。が、なんだこいつ、めっちゃ硬いぞ……!俺がどれだけ踏ん張っても、手のひらほどの結晶はびくともしなかった。
「ぐぎぎぎ……!」
「……素手で採るってのは、無理みたいですね?」
「ふぅー、ふぅー……みたいだな。おとなしく手順に従おう」
俺はポケットから依頼書を取り出した。確か、結晶の採掘の仕方が書かれていたはずだ。
「えー、なになに……緑柱石は、通常の採掘はできない。この石を砕くには、四つの属性、火・水・風・地の魔法を順に当てなければならない」
「魔法を四つも?」
ウィルが目を丸くした。
「そうなんだよ。だから本来、このクエストは魔術師複数人ですることを前提としてるみたいだ。えーそれで、炎で熱し、水で冷まし、風で傷をつけ、最後に岩で打撃を与えることで石が採れるんだってさ」
「なら、ライラの出番だね!」
ライラはとととっと前に躍り出ると、両手を前に突き出した。
「よぉーし。まずは炎だね」
ライラが目をつぶり、詠唱を始める。俺たちは一歩下がって、巻き添えを食わないようにした。
「ファイアフライ!」
ポポポッ。小さな蛍光色の火の玉が、無数に出現した。火の玉は結晶の柱を舐めるように、周りをぐるぐると回る。
「次は水!ポンドロータス!」
ライラの詠唱はよどみない。すぐに次の呪文を唱えると、地面から水がシューと吹き上がった。熱された水晶に冷たい水が掛かり、ジュワーと煙が舞う。詠唱はまだまだ続く。
「エアロフテラ!」
ビュゴウ!突風が洞窟内に吹き付けた。水蒸気は吹き飛ばされ、緑の柱にピシピシとひびが入る。
「これで最後だ!グラス、ホッパー!」
ドゴン!目の前の地面がいきなり隆起して、ひびの入った柱を殴りつけた。パキーン!緑柱石は甲高い音を発して砕け散った。緑色の宝石のような欠片があたりに散らばる。
「おお!やったぜライラ!」
「ふう。まあね、ライラにかかれば、ざっとこんなもんだよ」
四連続の詠唱で、ライラは少しフラフラしていた。それでも、やっぱりすごい。何人もの魔術師でやることを、ライラは一人でこなしちゃうんだもんな。
「さて、それじゃ石を……」
俺は砕けた欠片の中から、比較的形がきれいで、かつ手ごろな大きさのものを探した。お、あれなんかいいんじゃないか。かがむんで、それを拾い上げる……
「あん?」
「桜下、どうしたの?」
「いや、ここになんか、白くてすべすべの物が……」
欠片の下に、つややかな白い石があった。変だな?他にはこんな石見当たらないし。俺は欠片と一緒に、その石も掴んで拾い上げてみた。ちょうど持ちやすい位置に、くぼみもあるし……ひょい。
「いっ……!」
真っ暗な眼孔がこちらを見つめている。俺が石だと思っていたのは、人間の頭蓋骨だった。
「うわあああ!」
「きゃあああ!」
ウィルの悲鳴とユニゾンする。俺は叫んで、骸骨を放り投げてしまった。コーン、コーン……結晶にぶつかりながら、骸骨は洞窟の奥へ転がって行ってしまった……
「い、い、今の……?」
「ほ、ほ、骨でしたよね……?」
俺とウィルは、お互いの腕を抱き合いながら震えている。なんで、こんなところに骨が……?一方、骨慣れしているライラはケロッとしていた。
「骨?ここで誰かが死んだのかな。ここがお墓ってことはないよね?」
「そ、そうだな。以前ここに挑んだ誰かが、不慮の事故にでも遭って……」
「……いや。そうじゃなさそうだよ」
え?フランが結晶の柱の陰にかがみこむと、何かを持ち上げる。白い輪っかがいくつも連なったような、骨……
「あ、あばら骨……」
「結晶に隠れてるけど、そこら中に落ちてるよ。一人二人じゃない」
なんだって……?次はエラゼムが何かを見つけた。
「これは……」
彼が拾い上げたのは、焼け焦げた枝切れだ。
「松明の燃え残りです。それも比較的新しい。どうやらこの洞窟には、頻繁に人が出入りしているようです」
「え?だってここは、七つの魔境の一つだぜ?こんな危険地帯に、どうして好き好んで……」
その時だ。ぞくりと、背筋が震えた。感じる……霊気だ。隣にいるウィルのものじゃない。もっと冷たくて、それにたくさんある……俺はばっと、洞窟の奥を見つめた。暗がりに、佇んでいる……俺に何かを、伝えようとしている……
「……そうか。そういう事だったのか……!」
「桜下、さん?」
俺は不安げなウィルを見つめると、みんなに向かって大声で呼びかけた。
「みんな!ここは、ただの洞窟なんかじゃない!処刑場所だったんだ!“あいつら”はここに魔術師をおびき寄せて、油断したところに襲い掛かっていたんだ!」
「ご明察」
俺たちはいっせいに、洞窟の入ってきた方へと振り返った。いつの間にか、大勢の粗暴そうな男たちが、手に手にサーベルを持ち、ニタニタといやらしい笑みを浮かべて立っていた。
「お前たち……あの追いはぎの仲間か……!」
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
====================
Twitterでは、次話の投稿のお知らせや、
作中に登場するキャラ、モンスターなどのイラストを公開しています。
よければ見てみてください。
↓ ↓ ↓
https://twitter.com/ragoradonma
ライラは宣言通り、半日でほとんどの距離を走破して見せた。流石に夜は休んだが、日の出とともに出発し、朝の早い時間には、もう目的地の洞窟に到着してしまった。
ウィルは、その恐怖すら感じるスピードのせいで遠慮なく俺にしがみつき、俺は俺で彼女を無下には出来ず……だから、悶々とした時間が終わったのにはほっとしたが、彼女が体を離すときに寂しいと感じてしまったあたり、俺ももう末期かもしれない。
「うぅむ……ここが、緑柱の洞窟ですか。なるほど、確かに尋常ならざる気配を感じますな」
ストームスティードから降りたエラゼムは、洞窟の入り口を見上げながら低く唸った。
「エラゼム、その気配ってのは、こないだの呪いの森みたいな感じか?」
「ええ。かの地と似た気配です。瘴気、とでも言いましょうか」
瘴気、か。じゃ、間違いなくここが魔境だな。
「でも、緑柱ねぇ。見た感じ、ただの洞窟だけど」
洞窟は、何もない荒野に突然むくりと起き上がったような、のっぺりした平山に口を開けていた。直径は広く、家一軒なら余裕で収まるだろう。内部は勾配がついていて、奥へ進むほど地の底へと潜っていく形になっている。まるで、巨人が荒野に、巨大な杭を斜めに穿ってできたような形状だ。
「油断しないでよ。洞窟なんて、待ち伏せるには格好の場所なんだから」
フランは赤い瞳で、鋭く洞窟の闇を見据えている。待ち伏せ、か。俺たちが飛び込もうとしているのは、虎の穴なのか、はたまた。
「用心していこう。仮に罠が何もなかったとしても、ここが魔境であることに変わりはないんだ」
みんなはしっかりとうなずいた。
洞窟へと侵入していく。勾配はきつく、さらに乾いた砂利が散乱していて、気を抜くとすぐに足を滑らせそうだ。夜目の利くフランが先頭に立ち、その次にアルルカ、その次に俺・ライラ・ウィル、しんがりをエラゼムが務めた。陽の光が差さなくなってくると、俺はアニを掲げて、青白い光で洞窟を照らした。そうして、少しずつ、慎重に洞窟を下りていくと、途中で何かがきらりと光りを反射した。
「なんだ?」
全員が足を止める。行く手で何かが、アニから放たれる光を受けてキラキラと輝いている。
「あれは……」
フランが数歩進み出て、前方に目を凝らした。
「……ゆっくりついてきて。たぶん、あれがターゲットだと思う」
ってことは、あれが……俺たちが少しずつ前に進むと、ようやくここが緑柱の洞窟と呼ばれる理由が分かった。
「うっわ。こりゃ、すごいな……」
目の前に広がっていたのは、エメラルドグリーンの結晶が織りなす、鮮やかな緑の森だった。太さも長さもバラバラな緑の水晶が、洞窟の壁や天井を突き破って、そこかしこから生えている。洞窟全体が、緑色の柱に支えられているみたいだ。
「うわあ、すごいですね……!これ全部、緑柱石ってやつなんでしょうか?」
ウィルは水晶の森を見て、感嘆の声を上げている。
「こ、こんなにたくさんあるとはな。ははは、取り放題じゃないか?」
俺は試しに、足もとにある小さな結晶を引っこ抜こうとしてみた。が、なんだこいつ、めっちゃ硬いぞ……!俺がどれだけ踏ん張っても、手のひらほどの結晶はびくともしなかった。
「ぐぎぎぎ……!」
「……素手で採るってのは、無理みたいですね?」
「ふぅー、ふぅー……みたいだな。おとなしく手順に従おう」
俺はポケットから依頼書を取り出した。確か、結晶の採掘の仕方が書かれていたはずだ。
「えー、なになに……緑柱石は、通常の採掘はできない。この石を砕くには、四つの属性、火・水・風・地の魔法を順に当てなければならない」
「魔法を四つも?」
ウィルが目を丸くした。
「そうなんだよ。だから本来、このクエストは魔術師複数人ですることを前提としてるみたいだ。えーそれで、炎で熱し、水で冷まし、風で傷をつけ、最後に岩で打撃を与えることで石が採れるんだってさ」
「なら、ライラの出番だね!」
ライラはとととっと前に躍り出ると、両手を前に突き出した。
「よぉーし。まずは炎だね」
ライラが目をつぶり、詠唱を始める。俺たちは一歩下がって、巻き添えを食わないようにした。
「ファイアフライ!」
ポポポッ。小さな蛍光色の火の玉が、無数に出現した。火の玉は結晶の柱を舐めるように、周りをぐるぐると回る。
「次は水!ポンドロータス!」
ライラの詠唱はよどみない。すぐに次の呪文を唱えると、地面から水がシューと吹き上がった。熱された水晶に冷たい水が掛かり、ジュワーと煙が舞う。詠唱はまだまだ続く。
「エアロフテラ!」
ビュゴウ!突風が洞窟内に吹き付けた。水蒸気は吹き飛ばされ、緑の柱にピシピシとひびが入る。
「これで最後だ!グラス、ホッパー!」
ドゴン!目の前の地面がいきなり隆起して、ひびの入った柱を殴りつけた。パキーン!緑柱石は甲高い音を発して砕け散った。緑色の宝石のような欠片があたりに散らばる。
「おお!やったぜライラ!」
「ふう。まあね、ライラにかかれば、ざっとこんなもんだよ」
四連続の詠唱で、ライラは少しフラフラしていた。それでも、やっぱりすごい。何人もの魔術師でやることを、ライラは一人でこなしちゃうんだもんな。
「さて、それじゃ石を……」
俺は砕けた欠片の中から、比較的形がきれいで、かつ手ごろな大きさのものを探した。お、あれなんかいいんじゃないか。かがむんで、それを拾い上げる……
「あん?」
「桜下、どうしたの?」
「いや、ここになんか、白くてすべすべの物が……」
欠片の下に、つややかな白い石があった。変だな?他にはこんな石見当たらないし。俺は欠片と一緒に、その石も掴んで拾い上げてみた。ちょうど持ちやすい位置に、くぼみもあるし……ひょい。
「いっ……!」
真っ暗な眼孔がこちらを見つめている。俺が石だと思っていたのは、人間の頭蓋骨だった。
「うわあああ!」
「きゃあああ!」
ウィルの悲鳴とユニゾンする。俺は叫んで、骸骨を放り投げてしまった。コーン、コーン……結晶にぶつかりながら、骸骨は洞窟の奥へ転がって行ってしまった……
「い、い、今の……?」
「ほ、ほ、骨でしたよね……?」
俺とウィルは、お互いの腕を抱き合いながら震えている。なんで、こんなところに骨が……?一方、骨慣れしているライラはケロッとしていた。
「骨?ここで誰かが死んだのかな。ここがお墓ってことはないよね?」
「そ、そうだな。以前ここに挑んだ誰かが、不慮の事故にでも遭って……」
「……いや。そうじゃなさそうだよ」
え?フランが結晶の柱の陰にかがみこむと、何かを持ち上げる。白い輪っかがいくつも連なったような、骨……
「あ、あばら骨……」
「結晶に隠れてるけど、そこら中に落ちてるよ。一人二人じゃない」
なんだって……?次はエラゼムが何かを見つけた。
「これは……」
彼が拾い上げたのは、焼け焦げた枝切れだ。
「松明の燃え残りです。それも比較的新しい。どうやらこの洞窟には、頻繁に人が出入りしているようです」
「え?だってここは、七つの魔境の一つだぜ?こんな危険地帯に、どうして好き好んで……」
その時だ。ぞくりと、背筋が震えた。感じる……霊気だ。隣にいるウィルのものじゃない。もっと冷たくて、それにたくさんある……俺はばっと、洞窟の奥を見つめた。暗がりに、佇んでいる……俺に何かを、伝えようとしている……
「……そうか。そういう事だったのか……!」
「桜下、さん?」
俺は不安げなウィルを見つめると、みんなに向かって大声で呼びかけた。
「みんな!ここは、ただの洞窟なんかじゃない!処刑場所だったんだ!“あいつら”はここに魔術師をおびき寄せて、油断したところに襲い掛かっていたんだ!」
「ご明察」
俺たちはいっせいに、洞窟の入ってきた方へと振り返った。いつの間にか、大勢の粗暴そうな男たちが、手に手にサーベルを持ち、ニタニタといやらしい笑みを浮かべて立っていた。
「お前たち……あの追いはぎの仲間か……!」
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
====================
Twitterでは、次話の投稿のお知らせや、
作中に登場するキャラ、モンスターなどのイラストを公開しています。
よければ見てみてください。
↓ ↓ ↓
https://twitter.com/ragoradonma
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる