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14章 痛みの意味

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「儂が、腰を痛めてしまったのだ」

「へ?」

身構えていた俺は、肩透かしを食らってまぬけな声を出してしまった。

「それでしばらく動けなくなってしまって、術の行使ができなかったんじゃ。いやはや、お恥ずかしい限りよ」

老魔道士は、決まり悪そうにひげを撫でた。こ、腰……なんだよ、どんな難題が待ち構えているかと冷や冷やしていたのに。俺は気が抜けて、ソファにぐったりもたれてしまった。ライラも大きなため息をついている。けど、よかった。大した理由じゃなくて。

「あ、でもなんでそれで、わざわざトラブルがあっただなんて連絡をしたんだろ?」

「申し訳ないのう。それも儂のせいじゃ」

「え?」

「儂がきちんと、あの子の従者に説明をしなかったのがいけなかったのだろう。なにせ、あまりにもみっともない理由だったものでのう……少し待ってくれとだけ言っておったのだが、それで不安に感じてしまったのだろう」

あー、そういう。まあこの人は、名の知れた魔導士なんだものな。町中から恐れられる魔術師が、腰痛で寝込んでいたとなると……うん。見栄を張りたくなる気持ちも、分からんでもない。

「じゃあ、単なる早とちりだったのか。あ、それならもう腰は大丈夫なんすか?」

「うむ。だいぶ良くなってきたから、そろそろ術も使えるじゃろう。諸君らには、わざわざ無駄足をさせてしまってようで、悪いの」

「いえ。問題ないなら、それに越したことはないっすから」

まあ、これで一安心だ。よかったよかった。するとライラが、思い出したように身を乗り出す。

「あ、じゃあ三つ編みちゃんは、ここにいるの?」

「ああ。会いたいかね?」

「会いたい!」

「わかった。では迎えに行かせよう。お前」

老魔導士が手を振ると、寡黙な赤髪の男はこくりとうなずいて、部屋を出て行った。

「少々待ってくれたまえ。諸君らも見ただろうが、この屋敷は広くてな。四半刻じゅうごふんは掛かるじゃろう」

あれだけごちゃごちゃしていればなぁ。下手したら、迷子になって一生出てこられなくなりそうだ。しかしそうなると、少し時間が空くな。

「む、そうじゃ。儂からも、諸君らに訊ねたいことがあった」

すると、老魔導士はふと思い付いた様子で、ライラの方に首を向けた。

「君、確かライラと言ったかね?」

「え?う、うん」

「君は、とても優れた魔術師だそうじゃの。あの少女の付き添いがそう言っておったのじゃ」

「うん。そうだよ」

「素晴らしい。その若さでマナを熟知し、ヘカに愛されるとは。天に選ばれし寵児とは、まさに君のような子どもを指すのだろう」

「ふふーん!なんたって、ライラは大まほーつかいだからね!」

煽てられたライラは、すぐに調子に乗って、偉そうに胸を張った。それを見た老魔導士はうむ、うむと何度かうなずく。

「実は儂も、君ほど若い魔術師は、いまだかつて見たことがないのだ。儂も魔術師の端くれ、この歳になっても、まだ見ぬ地平への渇望は衰えを知らぬ。君も魔術師であるならば、分かってくれるじゃろうが」

「へ?うーんと、うん!だってライラは、大まほーつかいだから!」

ほんとか?適当に相づち打った気がするけど。

「そこでじゃ。どうだろう、ぜひ一度、その腕前を見せてはもらえんだろうか」

「へ?ライラのってこと?」

「その通り。と言っても、難しいことは必要ない。熟練の魔術師同士ならば、そこに言葉はいらぬ。何か一つ、魔法を撃ってみてくれぬかの」

「ふふーん!いいよ!じゃあね……」

ライラは手を合わせて、呪文を詠唱しようとした。お、おいおいおい!さすがに止めるって。

「待てライラ、こんなところでぶっかますつもりか?」

俺が慌てて手を押さえると、ライラははっと我に返った。さすがに老魔導士も焦ったのか、苦笑いを浮かべている。

「頼んだのは儂だが、できれば書斎を吹き飛ばさないでもらえるとありがたいのう」

「ご、ごめんなさい……」

「いやいや。そうじゃな、地下に実験用の防魔室がある。そこでなら魔法で破壊されることもなかろう」

「防魔室?」

「そうじゃ。魔法の影響を受けにくいよう、仕掛けを施した部屋じゃよ。そこで、君の腕前を見せてはくれぬか。なに、そんなに時間は取らせんよ」

地下の実験室、か。正直、あまり気乗りはしない。ライラの魔力を、この魔道士に見せたくないんだ。見た感じ悪い人じゃなさそうだけど、ライラが四属性持ちだと分かった途端、目の色を変えるかもしれないだろ。

「桜下さん、どうしますか?」

ウィルが悩んだ顔で訊ねてくる。さて、どうしたもんかな。するとライラが、くいくいと袖を引っ張った。そのままヒソヒソ声で話しかけてくる。

「ちょっとちょっと!ここで断ったりして、機嫌悪くなっちゃったらどうするの!三つ編みちゃんにまほーを掛けてくれなくなっちゃうかもよ」

「ああ、まあそうかもししれないが……いいのか?ライラ」

「もちろん!これくらい、朝飯前だよ!」

ふうむ、ライラは乗り気のようだ。確かに、彼女の意見も一理ある。ここで機嫌を損ねちゃ、せっかくここまで来た甲斐がなくなる。

「……わかりました。行きますよ」

俺が渋々了解すると、老魔道士は満足そうに微笑んだ。

「では、さっそく向かうとしようか。どれ、よっこらせっ……」

「あ、俺が押しましょうか」

立ち上がって車いすの取っ手を掴むと、老魔導士はほっとしたような顔をした。

「すまんの。どうにも近頃、体がガタついてしもうて。魔導をいかに極めようとも、寄る年波には敵わんのじゃ」

「いいっすよ。また腰痛めちゃったら大変だし」

俺が車いすを押すと、エラゼムが扉を開けてくれた。しかし、びっくりするくらい軽いな。この爺さん、もともと病気がちだったのかもしれないなぁ……
またエレベーターに乗ると、今度は「下りろ」と老魔導士が命じる。ガクンと揺れて、エレベーターが降下し始めた。

「あ、そうだ……一つ、聞きたかったんすけど」

「なにかね?」

下の階に着くまでの間、俺は気になっていたことを、老魔導士に訊ねてみた。

「どうしてこの町には、ノーマの人ばかりがいるんすか?」

あのノーマたちは、全てこの魔導士が所有者なのだろうか。奴隷だらけの町だなんて、異質極まるどころじゃないが。すると老魔導士は、長い髭を軽く撫でた。

「確かに、二の国の方からしたら、少し珍しいかもしれんの。なに、理由は簡単じゃ。知っての通り、儂が言語魔法に精通しておる。そしてノーマには、言葉を話せん者も多くいる。花には蜂が群がる、というわけじゃ」

ふむ……奴隷に言葉を刷り込みたい奴隷商たちが、この老魔導士を頼ってくるってことか?花が魔導士で、蜂が奴隷商か。それなら奴隷たちは、蜂がせっせと集める蜜か?どっさり集まった蜜は、奴隷商をさぞ肥え太らせることだろう……ちっ。あまりまともな比喩とは言えないな。

「でもそれなら、町で暮らしている人たちは?あの人たちは、鎖でつながれちゃいなかったっすけど」

「あやつらは、ここに居ついてしまった連中じゃよ。どこからか逃げ出して来たのか、しようがないから、儂が面倒を見てやっている。ここはマナメタルが産出するのでな、その仕事を斡旋しておるのだ」

「へぇ……」

あくまでも、この魔導士のものというわけではないらしい。本当だろうか?確かに町に入る時、坑道らしきものは見えたが……

(でもそれなら、この魔導士はいい人ってことになるじゃないか)

行き場のないノーマの人たちに、居場所と仕事を与えてやっている。これだけ聞けば、まるで慈善家だ。けど、あの宿屋の老主人は、この魔導士を恐ろしい人だと言った。一体、どちらが正しいんだろう?
ゴトン。

「っと」

ちょうどエレベーターがゴトンと止まったので、会話はそこで打ち切られた。
エレベーターを下りると、そこは石造りの廊下だった。薄暗いし、じめじめしている。地下室と言うより、地下牢みたいだ。雰囲気がガラリと変わったな……

「この先だ。余波が周りの施設に及ばんよう、地下の最奥に部屋を供えている」

一番奥、か。この地下空間は、どこまで続いているんだろう。俺は車いすを押して、暗い廊下を進み始めた。

「ウルルオオォォォォ……」

「うひぇ!?」
「きゃっ!」

な、なんだ今の唸り声!遠く、地の底から響いてくるみたいだったぞ!どこかにモンスターが紛れ込んだか?俺たちはさっと身構えたが、老魔導士はいたって平然としていた。

「ああ、そう身構えずともよい。ダンジョンで飼っているミノタウロスあたりが吠えているのだろう」

「か、飼ってる?それに、ダンジョンって?」

「うむ。当たり前じゃろう?儂くらいの魔術師ならば、ダンジョンの一つや二つ持っているのは」

えぇ、そ、そうなのか?老魔導士は、さも当たり前だろうという口ぶりだ。うぅん、お偉いさんが高級車を持っているように、三の国ではダンジョンを持つことがステータスなんだろうか……
暗く長い廊下をしばらく進むと、ようやく目的の部屋が見えてきた。通路の一番奥の、突き当りの部屋だ。

「ここじゃ。さあ、中へ……」

室内は真っ暗だったが、老魔導士が入ると同時に、青白い光が天井から発せられた。うわ、部屋の石壁にびっしりと、魔法の紋様みたいなものが描かれている。なんか、呪詛みたいで気持ち悪いな……あれで魔法を封じ込めるんだろうか。それ以外には、特に家具らしい家具は見当たらない。隅っこに、布かけられた何かの機械があるだけだ。普段は物置にでもしているのかな。

「さて、では始めようか。床に魔法陣が見えるじゃろう?その中心に立っておくれ」

あ、ほんとだ。床にも魔法陣が書かれている。陣は二つあり、一つは大きく、一つは小さい。ライラは意気揚々と、大きな陣の中心へ向かおうとした。俺はその肩を押さえて、そっと耳元に口を寄せる。

「ライラ、あんまりやり過ぎるなよ。ほんの少しでいいんだからな」

「分かってるって!心配しすぎだよぉ」

ライラはカラカラ笑うと、たたたっと弾むように駆けて行った。なんだか、不安だな。以前ライラは、王都の魔術大会で、大惨事一歩手前の事故を起こしかけたことがある。調子に乗ると、やり過ぎるんだよな。もうすぐ三つ編みちゃんと会えるので、浮足立っているのもあるかもしれない。

(危険な時は、いつでも止められるようにしておこう)

こっちも身構えておかないとな。ライラは魔法陣の真ん中に立つと、くるりとその場で回って見せた。

「いつでも行けるよ!」

「うむ。では、儂らは下がって見守ることにしようぞ。万が一にも、巻き添えを食わぬようにな……」

俺たちはライラの乗る魔法陣から離れる。すると自然に、もう一つの小さな魔法陣の上へと固まる形になった。他の場所には荷物が置かれていて、ここしか集まれる場所がなかったんだ。俺はそのことを、少しも不自然に思わなかった。

「さて、ではいよいよ実験開始じゃ……見せてもらえるかの、君の腕前を」

「ふふん。いっくよー!」

ライラは自信満々な笑みを浮かべると、手を合わせて詠唱を開始した。すると、彼女の声に反応したかのように、壁一面に記された紋様と、床の魔法陣とが光を放ち始めた。それらは緑色の輝きを放ち、ライラの赤毛を緑に染め上げる。

「ジラソーレ!」

シュゴウ!大きなな火の玉が、緑色の部屋にオレンジの光を投げかける。ライラはそれを投げつけるのではなく、頭上に掲げた手のひらの上で滞空させていた。

「えい!」

ボン!突如、火の玉が破裂した。火の粉があたりに降り注ぐ。そのうちの一つが壁に触れたが、それは焦げ跡を残すこともなく、瞬時に消失した。あの紋様は、ちゃんと効果を発揮しているようだ。

「よーし、次は……アメフラシ!」

ライラは滑らかに次の呪文を唱えた。天井付近に薄いもやが集まってき、室内に雨を降らせる。雨のしずくによって、舞っていた火の粉はシュウシュウと消火された。床に落ちた雨粒は、やっぱり溜まることなく消えている。

「それで最後に……バンブーシュート!」

え?ま、まだやる気なのか?もう火と水の属性を披露しているぞ。
ライラが頭上に両手を掲げると、部屋のあちこちから、チリやホコリが集まってくる。それらはぐるぐると渦を巻き、やがて細長い槍のような形になった。

「それっ!」

ライラはそれを、壁に向かって投げつけた。槍は壁にぶつかると、パーンとはじけて消えた。

「どう?ライラのすごさ、よーくわかったでしょ!」

ライラは得意げな笑みを浮かべて、こちらに振り返る。ふ、ふう。やっと終わったか。このまま調子に乗って、風の魔法まで使うんじゃないかと冷や冷やした。さすがにライラも、それはまずいと分かっていたようだ。

(だとしても、サービスしすぎな気はするけど)

俺はてっきり、簡単な魔法を一つ使って終わらせるものだと思っていた。そこを、三つもの属性を披露したものだから、老魔導士をいたく感動させてしまったようだ。

「す、素晴らしい……」

彼は針金のような手を振るえさせながら、パチ、パチと力のこもらない拍手をした。

「まさか……これほどまでとは……素晴らしい……実に素晴らしい……」

「へへへへ!そーでしょ!」

「ああ……こんなにも、多くの属性を……君は間違いなく、完成品じゃ……」

完成品?誉め言葉なのは分かるけど、ちょっとセンス無いな。老魔導士は拍手をやめると、きぃ、と車椅子のタイヤを回そうとした。俺は代わりに押してやろうとしたが、魔導士はしっしと手を振って、それを断った。なんだよ、人が親切で押してやろうとしたのに。

「素晴らしい……なんと素晴らしい……まさに君は、奇跡そのものじゃ」

老魔導士はうわごとのようにつぶやきながら、部屋の隅まで移動した。そこに置かれていた机の上から、古ぼけた羊皮紙を手に取ると、食い入るように見つめている。

「素晴らしい……君に出会えたことこそ、儂の生涯の中で、一番の幸福じゃ……」

「えへへ……ねえ、それでさ。じゅーぶんライラのすごさは分かったでしょ?だからそろそろ、三つ編みちゃんに……」

「ああ……分かっているとも……素晴らしい……」

ん、んん?いまいち噛み合っていないな。さすがにライラも、こうもくどいと、褒められ飽きて来たらしい、徐々に苛立ったような顔になってくる。

「ねえ、もういい加減にさ」

「素晴らしい……四属性の魔術師の誕生に立ち会えるとは……」

……待て。今、なんつった?

「……ちょっと待ってくれ。あんた、ハザールさんだっけ?」

俺は老魔導士をじっと見つめながら、なるべく自然に声を掛ける。まだ、確実に黒だと決まったわけじゃないが……ライラも、事の異様さに気付いたのか、ハッとして数歩後ずさった。

「今ライラが見せたのは、三つの属性の魔法だぜ。なんか、勘違いしてないか?」

羊皮紙を見ながら、ぶつぶつとうわごとを繰り返していた老魔導士……ハザールは、ぴたりと口を止め、弛んだ目を見開いた。

「……先についたお客人から、聞いたのじゃ。その娘が、四つの属性魔法を使える、とな」

「三つ編みちゃんに付き添った侍女から?まさか、彼女たちはライラが魔法使いだってことは知ってるだろうけど、いくつの属性を持っているかは知らないはずだ」

「……君たちは、ストームスティードでやって来たじゃろう?だからだ」

「俺たちは、いらない騒ぎを起こさないためにも、必ず町の手前で馬を下りるんだ。分かるわけない……俺たちを、ずっと監視してない限りはな」

「……」

老魔導士は、ついに押し黙った。俺の判断は早かった。

「ライラ、戻ってこい!こいつはろくでなしだ!」

ライラが弾かれたように、こちらに駆けだそうとする。フランとエラゼムはそれぞれの武器を抜き、いつでも戦える構えを取った。
バターン!

「動くなっ!」

っ。突然の衝撃音と大声に、俺たちは一瞬固まってしまった。扉をぶち破るようにして入ってきたのは、三つ編みちゃんを呼びに行ったはずの、寡黙な男ノーマだった。彼は小脇に抱えた何かに、ナイフを突き立てている。その何かは、小さくて、そして、真っ赤な赤毛が……

「まさか!三つ編みちゃん!」

くそったれ!男は三つ編みちゃんにナイフを突き立てている。俺たちは動けなくなってしまった。
ふいに、男が動く。奴は抱えていた三つ編みちゃんを、無造作に床に投げ捨てた。三つ編みちゃんは、ぱさっと音を立てて倒れる……ぱさ?軽い……?

「……っ!!!しまった!」

そこに落ちていたのは、藁束に服と赤い毛糸を被せただけの、おとりだった。動転して、見間違えちまったんだ!

「馬鹿めが。もう手遅れだ」

老魔導士の、しゃがれた声が聞こえてくる。俺が最後に見たのは、にたぁっと笑う老魔導士の、狂気に染まった横顔だった。彼は、俺たちを見ていない。彼が見ていたのは……

(そういうことかよ……!)

パアァー!
ものすごい光が放たれる。足元の魔法陣だ……!

「ちくしょう!ライラ……!」

光でほとんど見えなかったが、それでも俺はがむしゃらに手を伸ばした。ライラの叫び声が聞こえる……だがその手は届くことはなかった。

光が消え、闇が広がった。



つづく
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読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。

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