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16章 奪われた姫君
2-2
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「たーぶん、こっちの方だと思うんだよな……」
真っ暗な夜の森。風が吹くたびに、木々はざわざわと梢を揺らす。ときおり闇の中から、獣たちの立てるわずかな音が聞こえてくる。カサ……コソ……隣を歩くフランの銀色の髪も、今は吸い込まれたように闇と同化していた。おや、今気づいたけれど、今日は新月か。どうりで暗いわけだ。
「その声っていうのは、何て言ってるの?」
「それが、内容までは聞き取れないんだ。ただ、さっきから何度も聞こえてくる」
「気付いて、欲しいのかな。呼び寄せようとしてるとか」
「うーん、悪意があるようには感じないんだけど……俺に何か、助けてほしいのかもしれない」
「あんまり、アンデッドを信用しないほうがいいよ。ロクな奴がいないんだから」
それ、お前が言うか?と突っ込もうとした時だ。
「あ、そこ」
「へ?うわ!」
ずるっ!何かを踏んづけて、俺はずっこけそうになった。フランが手を握っていてくれなかったら、顔から地面にダイブしていただろう。
「あ、あぶねー。さんきゅーフラン」
「そこに枝があるって言おうとしたのに。気を付けて、ってのも無理か。こんなに暗いんじゃ」
「ああ……アニに照らして貰ってもいいけど、それだと相手にも見えるしな……」
俺を呼ぶそいつの正体は、まだ分からない。万が一敵だった場合、場所をバラしながら行くのはまずいだろ。
「問題ないよ。わたしが見えるから」
フランはぎゅっと俺の手を握り直すと、俺の隣にぴったりと体を寄せた。
「こうしてれば、大丈夫でしょ。何かあったら報せる」
「悪いな。頼むよ」
フランと並んで、歩くのを再開する。夜目の利くフランに任せておけば安心だ。
(にしても……)
こんな時だとはいえ、こうして手をつないで歩いていると、ちょっと気恥ずかしいな。
「……久々な気がする」
ふいに、フランが話しかけてくる。
「ん?なにがだ?」
「こうやって、二人だけで歩くの。前はいつもこうだったのに」
「ああ、それはそうだな。ウィルが加わって、エラゼムが加わって、ライラが加わって……思えば、仲間も増えたもんだ」
「うん。けど、少しだけ懐かしい。二人だけだった頃」
「ええ?お前、あん時はずいぶんつんけんしてたじゃないか。今だから言えるけど、俺、ずっと嫌われてるもんだと思ってたよ」
「なっ。だ、だって!わたしだって、あなたがいつまで一緒にいるか分かんなかったし……」
「そういう意味じゃ、確かに懐かしいな。ききき……八つ裂きにしてやるとか、言われたもんなぁ」
「それは……もうっ!からかわないで!」
フランはぎゅうと、手に力を籠める。あははは。確かに、あのころには、こうして手を繋いで歩くことになるなんて、思いもしなかった。それどころか、恋人になって、唇まで……
『……お二人とも。私がいることを忘れてはいないですよね?そんな大声を出すと、森中の獣が集まってきそうですが』
うわっちゃっちゃ!アニがいること、すっかり忘れてた!フランもはっとして、気まずそうに顔を伏せる。我ながら、TPOをわきまえない振る舞いを……
「―――」
っ!俺はビタッと足を止めた。フランも立ち止まる。
「どうしたの……?」
「聞こえた……すぐそばだ」
「……!」
フランが警戒態勢に入る。俺もそれにならったほうがいい……んだけど。なんだ、この妙な違和感は?
「フラン……おかしいんだ」
「なに?」
「俺、さっきまで俺のことを呼ばれているんだとばかり思っていたんだよ」
「うん。そう言ってたでしょ」
「けど、今のは違った……呼ばれてるのは、俺じゃない。フラン、お前なんだよ」
「え……?」
フランの戸惑った声。俺だってそうだ。どうしてフランを呼んでいるんだ?一体、この声の主は……?
その時だ。目の前の空間に、青白い炎がいきなり浮かび上がった。フランは俺の手を引くと、かばうように前に立つ。攻撃か?いや、炎はゆらゆらと、ただ揺らめいているだけだ……
「……フランセス」
っ!聞こえた!今までぼんやりしていた声が、はっきりと!そしてそれは、フランも同じだったらしい。びくんと体を震わせて、握った手に力が籠った。
「フラン。今の、聞こえたよな?」
「……」
「……フラン?」
「……そんな。どうして……」
え?フランの様子が変だ。青い炎に照らされて、蒼白なフランの顔。その唇が、わなわなと震えている。
「どうして……おばあちゃんの声が……」
「えっ」
俺はばっと、青い白い炎へ振り向く。この炎、まさか……人魂?すると炎のまわりに、ぼんやりとしたかすみのようなものが漂い始めた。そして、かすみの向こうから現れるように、薄く透き通った人の姿が……
「な、なんで……フランの、ばあちゃん……?」
そこに現れたのは、フランの唯一の家族。フランの、ばあちゃんの姿だった。ど、どうして?モンロービル村にいるはずじゃ……それに、こんな幽霊みたいな現れ方を……
「っ!まさか……嘘だろ……」
「……」
フランもまた、俺と同じことを考えているようだ。唇をぎゅっと噛んで、ばあちゃんを見つめている。でも、そうか……前にモンロービルのそばに寄った時、ジェスが教えてくれたじゃないか。ばあちゃんが弱っていっていると……それじゃ、本当に……?
「おばあ、ちゃん……」
「フランセス……」
薄く透き通ったばあちゃんは、ふっと吹けば消えてしまいそうなほど儚げだ。
「……お別れを、言いに来たんさ」
「……っ」
やっぱり……
「フランセス……あたしゃ、あんたに取り返しのつかないことを、たくさんしてしまった……いまさら信じてもらえるかは分からないが、あんたが居なくなってから、それを悔やまなかった日はないよ」
「……」
「けど、安心した。あんたは、あんたを愛してくれる人を見つけたんだね」
ばあちゃんは、ふっと優しい目になった。その目は、俺とフランの、繋がれた手を見ているようだ。
「よかった……これでもう、あたしはお役目御免だねぇ……」
「おばあ、ちゃ」
「桜下。その子のこと、幸せにしてやっておくれ。あたしや、あの子ができなかった分までね……」
それだけ言うと、ばあちゃんの姿が、ふっと揺らいでいく……まるで水にインクが溶けるように……
「ま、まって!おばあちゃん!」
フランは俺の手を離して、消えゆくばあちゃんに駆け寄ろうとした。だが彼女の手が届く寸前、ばあちゃんの姿は跡形もなく消えてしまった。フランの手は空をかき、そのまま崩れるように、ずさりと膝をついた。
「……」
「フラン……」
あまりにも突然のことに、俺は頭の整理が追い付いていなかった。だけど、分かる事もある。俺は死霊術師だ。さっきのばあちゃんが紛れもなくアンデッドだったことも、そしてさっきまであった気配が完全に消えていることも、はっきりと分かっていた。
ばあちゃんは、逝ってしまった。エラゼムたちと同じ所へ……
「……」
俺はフランの隣へ行って、腰をかがめた。そしてうつむく彼女の肩に手を回す。
「……やめて」
「え?」
「いま、そんなことされたら……がまん、できない……」
「ばか……すんなよ、そんなこと」
「……かお、みないで」
「ああ」
俺は回した手はそのままに、フランを胸に抱き込んだ。今俺にできるのは、これくらいだった……
「おばあ、ちゃん……おばあちゃん……」
フランが手を回して、ぎゅっとしがみついてくる。俺もそれにこたえるように、彼女を抱く腕に力を籠めた。
「おばあちゃん……うあああ。ああぁぁぁ」
フランが、泣いている。まるで子どもみたいに、大きな声を上げて。当然だ、だってフランは、俺とほとんど歳が変わらない。強くて、賢くて、大人びたフランは、まだ子どもなんだ。俺は言われた通り、泣き顔だけは決して見なかった。
「ああぁぁぁ。うわああぁぁぁ」
フランの嗚咽は、次第に大きくなっていく。もしも彼女の声を聞きつけた獣がいたとしても、きっとこちらには寄ってこないだろう。こんなにも悲しく、こんなにも切ない声が、悪いものを呼び寄せるはずがないじゃないか。もしいたとしても、俺がぶっ飛ばしてやる。
フランが泣き声を上げるなかで、俺も静かに涙を流した。無性に悲しくて、でもそれと同じくらい愛おしい。不思議な気持ちだった。
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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真っ暗な夜の森。風が吹くたびに、木々はざわざわと梢を揺らす。ときおり闇の中から、獣たちの立てるわずかな音が聞こえてくる。カサ……コソ……隣を歩くフランの銀色の髪も、今は吸い込まれたように闇と同化していた。おや、今気づいたけれど、今日は新月か。どうりで暗いわけだ。
「その声っていうのは、何て言ってるの?」
「それが、内容までは聞き取れないんだ。ただ、さっきから何度も聞こえてくる」
「気付いて、欲しいのかな。呼び寄せようとしてるとか」
「うーん、悪意があるようには感じないんだけど……俺に何か、助けてほしいのかもしれない」
「あんまり、アンデッドを信用しないほうがいいよ。ロクな奴がいないんだから」
それ、お前が言うか?と突っ込もうとした時だ。
「あ、そこ」
「へ?うわ!」
ずるっ!何かを踏んづけて、俺はずっこけそうになった。フランが手を握っていてくれなかったら、顔から地面にダイブしていただろう。
「あ、あぶねー。さんきゅーフラン」
「そこに枝があるって言おうとしたのに。気を付けて、ってのも無理か。こんなに暗いんじゃ」
「ああ……アニに照らして貰ってもいいけど、それだと相手にも見えるしな……」
俺を呼ぶそいつの正体は、まだ分からない。万が一敵だった場合、場所をバラしながら行くのはまずいだろ。
「問題ないよ。わたしが見えるから」
フランはぎゅっと俺の手を握り直すと、俺の隣にぴったりと体を寄せた。
「こうしてれば、大丈夫でしょ。何かあったら報せる」
「悪いな。頼むよ」
フランと並んで、歩くのを再開する。夜目の利くフランに任せておけば安心だ。
(にしても……)
こんな時だとはいえ、こうして手をつないで歩いていると、ちょっと気恥ずかしいな。
「……久々な気がする」
ふいに、フランが話しかけてくる。
「ん?なにがだ?」
「こうやって、二人だけで歩くの。前はいつもこうだったのに」
「ああ、それはそうだな。ウィルが加わって、エラゼムが加わって、ライラが加わって……思えば、仲間も増えたもんだ」
「うん。けど、少しだけ懐かしい。二人だけだった頃」
「ええ?お前、あん時はずいぶんつんけんしてたじゃないか。今だから言えるけど、俺、ずっと嫌われてるもんだと思ってたよ」
「なっ。だ、だって!わたしだって、あなたがいつまで一緒にいるか分かんなかったし……」
「そういう意味じゃ、確かに懐かしいな。ききき……八つ裂きにしてやるとか、言われたもんなぁ」
「それは……もうっ!からかわないで!」
フランはぎゅうと、手に力を籠める。あははは。確かに、あのころには、こうして手を繋いで歩くことになるなんて、思いもしなかった。それどころか、恋人になって、唇まで……
『……お二人とも。私がいることを忘れてはいないですよね?そんな大声を出すと、森中の獣が集まってきそうですが』
うわっちゃっちゃ!アニがいること、すっかり忘れてた!フランもはっとして、気まずそうに顔を伏せる。我ながら、TPOをわきまえない振る舞いを……
「―――」
っ!俺はビタッと足を止めた。フランも立ち止まる。
「どうしたの……?」
「聞こえた……すぐそばだ」
「……!」
フランが警戒態勢に入る。俺もそれにならったほうがいい……んだけど。なんだ、この妙な違和感は?
「フラン……おかしいんだ」
「なに?」
「俺、さっきまで俺のことを呼ばれているんだとばかり思っていたんだよ」
「うん。そう言ってたでしょ」
「けど、今のは違った……呼ばれてるのは、俺じゃない。フラン、お前なんだよ」
「え……?」
フランの戸惑った声。俺だってそうだ。どうしてフランを呼んでいるんだ?一体、この声の主は……?
その時だ。目の前の空間に、青白い炎がいきなり浮かび上がった。フランは俺の手を引くと、かばうように前に立つ。攻撃か?いや、炎はゆらゆらと、ただ揺らめいているだけだ……
「……フランセス」
っ!聞こえた!今までぼんやりしていた声が、はっきりと!そしてそれは、フランも同じだったらしい。びくんと体を震わせて、握った手に力が籠った。
「フラン。今の、聞こえたよな?」
「……」
「……フラン?」
「……そんな。どうして……」
え?フランの様子が変だ。青い炎に照らされて、蒼白なフランの顔。その唇が、わなわなと震えている。
「どうして……おばあちゃんの声が……」
「えっ」
俺はばっと、青い白い炎へ振り向く。この炎、まさか……人魂?すると炎のまわりに、ぼんやりとしたかすみのようなものが漂い始めた。そして、かすみの向こうから現れるように、薄く透き通った人の姿が……
「な、なんで……フランの、ばあちゃん……?」
そこに現れたのは、フランの唯一の家族。フランの、ばあちゃんの姿だった。ど、どうして?モンロービル村にいるはずじゃ……それに、こんな幽霊みたいな現れ方を……
「っ!まさか……嘘だろ……」
「……」
フランもまた、俺と同じことを考えているようだ。唇をぎゅっと噛んで、ばあちゃんを見つめている。でも、そうか……前にモンロービルのそばに寄った時、ジェスが教えてくれたじゃないか。ばあちゃんが弱っていっていると……それじゃ、本当に……?
「おばあ、ちゃん……」
「フランセス……」
薄く透き通ったばあちゃんは、ふっと吹けば消えてしまいそうなほど儚げだ。
「……お別れを、言いに来たんさ」
「……っ」
やっぱり……
「フランセス……あたしゃ、あんたに取り返しのつかないことを、たくさんしてしまった……いまさら信じてもらえるかは分からないが、あんたが居なくなってから、それを悔やまなかった日はないよ」
「……」
「けど、安心した。あんたは、あんたを愛してくれる人を見つけたんだね」
ばあちゃんは、ふっと優しい目になった。その目は、俺とフランの、繋がれた手を見ているようだ。
「よかった……これでもう、あたしはお役目御免だねぇ……」
「おばあ、ちゃ」
「桜下。その子のこと、幸せにしてやっておくれ。あたしや、あの子ができなかった分までね……」
それだけ言うと、ばあちゃんの姿が、ふっと揺らいでいく……まるで水にインクが溶けるように……
「ま、まって!おばあちゃん!」
フランは俺の手を離して、消えゆくばあちゃんに駆け寄ろうとした。だが彼女の手が届く寸前、ばあちゃんの姿は跡形もなく消えてしまった。フランの手は空をかき、そのまま崩れるように、ずさりと膝をついた。
「……」
「フラン……」
あまりにも突然のことに、俺は頭の整理が追い付いていなかった。だけど、分かる事もある。俺は死霊術師だ。さっきのばあちゃんが紛れもなくアンデッドだったことも、そしてさっきまであった気配が完全に消えていることも、はっきりと分かっていた。
ばあちゃんは、逝ってしまった。エラゼムたちと同じ所へ……
「……」
俺はフランの隣へ行って、腰をかがめた。そしてうつむく彼女の肩に手を回す。
「……やめて」
「え?」
「いま、そんなことされたら……がまん、できない……」
「ばか……すんなよ、そんなこと」
「……かお、みないで」
「ああ」
俺は回した手はそのままに、フランを胸に抱き込んだ。今俺にできるのは、これくらいだった……
「おばあ、ちゃん……おばあちゃん……」
フランが手を回して、ぎゅっとしがみついてくる。俺もそれにこたえるように、彼女を抱く腕に力を籠めた。
「おばあちゃん……うあああ。ああぁぁぁ」
フランが、泣いている。まるで子どもみたいに、大きな声を上げて。当然だ、だってフランは、俺とほとんど歳が変わらない。強くて、賢くて、大人びたフランは、まだ子どもなんだ。俺は言われた通り、泣き顔だけは決して見なかった。
「ああぁぁぁ。うわああぁぁぁ」
フランの嗚咽は、次第に大きくなっていく。もしも彼女の声を聞きつけた獣がいたとしても、きっとこちらには寄ってこないだろう。こんなにも悲しく、こんなにも切ない声が、悪いものを呼び寄せるはずがないじゃないか。もしいたとしても、俺がぶっ飛ばしてやる。
フランが泣き声を上げるなかで、俺も静かに涙を流した。無性に悲しくて、でもそれと同じくらい愛おしい。不思議な気持ちだった。
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