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16章 奪われた姫君
14-3
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開戦の理由、か……俺は少し考えてから答える。
「そもそもこの戦争は、初めに吹っ掛けたのは人類側からだったよな?」
「そうなんだよ。この戦争を始めたのは、人類だ。それまで魔王は、人類に積極的に干渉しようとはしてこなかったと聞いている」
「ああ、それは知ってる。人類が勇者という力を得たことで、この戦争は始まったんだったな」
「でもそう考えると、おかしいだろう?魔王は戦争に積極的じゃなかった。休戦状態は、魔王としてはむしろ有り難かったはずなんだ。それなのに、戦いを再開するきっかけを与えたのは、魔王からだっただろう」
なるほど、確かに……せっかく人類が大人しくなったのに、わざわざ藪をつつくようなマネをする必要がない。意外と的を射た推察だなと感心したところで、改めてクラークを見る。
「お前、魔王を悪だって決めつけてたわけじゃなかったんだな」
「べ、別に、悪だとみなしていないわけじゃない。人類の発展を阻害するという点で、奴は十分罪深い。けれどひょっとしたら、向こうには向こうの事情があるんじゃないかと思っただけさ」
ふーん、あの石頭が、ずいぶんと柔軟なことを……素直に感心するのも癪なので、黙っておくが。
「けれど今は、僕は魔王をはっきり悪だと認識している。これだけ大勢の人を攫って、許されていいはずがない」
「そうだな……でもそれも、以前の魔王からしたら考えにくい行為ってわけだ」
クラークはこくりとうなずく。
「その通り。ただの気まぐれと片付けるには、少々スケールも大きすぎるしね。あと気になるのは、その豹変が、ここ十年に突然始まったという事なんだ」
なっ、こいつ……そのことにも気づいていたのか。いやむしろ、気付かないほうがおかしいのかもしれない。
「十年前、魔王は突如として復活を遂げた。だがそれ以降、魔王軍は明らかに精彩を欠いた。この二つは、果たして無関係なんだろうか?」
「奇遇だな、実は俺も、似たようなことを考えてたんだ。クラーク、お前はそれについて、どう考えている?」
「君もか?そうか、やっぱりそうだよね……僕は、魔王は死んでなんていなかったのだと思う。だが、瀕死の重傷を負ってしまい、前のようには実力を発揮できなくなってしまったんだ。そのせいで前と今とじゃ、魔王軍の在り方がまるで異なっているんだよ」
「なるほどな……復活するなんてことは、ありえないってわけか?」
「もちろんだろう。一度失われた命が完全に元に戻るだなんて、ありえない」
「でも、お前……」
俺はそこで、声を潜めた。
「俺たちみたいなのだって、いるじゃないか」
「なっ……君、それは」
俺たちは異なる世界から次元を超えて、この世界へと召喚された。そして俺たちは、前の世界では死亡しているのだ。
「俺たちがここにこうして生きていることが、その“ありえないこと”の証明になるんじゃないか?」
失われた命が戻らないというのは、俺だって百も承知だ。しかし、昨日マスカレードから、魔王の正体が勇者だと聞かされて、俺はごく身近にそれに近い前例があることを思い出したんだ。
もしも魔王が、魂だけを別の肉体に移されて復活したのだとしたら?
そしてそれを背後から操っている者がいるのだとしたら?
「……ありえないよ」
だがクラークは、きっぱりと俺の考えを否定した。
「僕らの魂を転生させることができたのは、僕らが異なる世界の存在だったからだ」
「ああ、そう聞いたよ。でも、絶対に不可能かは分からないだろ?」
「いいや、分かる。だって僕、それが可能かどうか、訊いてみたことがあるからね」
「えっ」
目を丸くする俺に、クラークは自分の剣の鞘を揺すって見せた。
「僕の剣、自我魔法剣だろ。こいつに訊いたんだよ。もしこの世界で死んだとして、僕らと同じように、魂を新しい体に吹き込むことは可能なのかって。君も一度くらい、それができるか気になったんじゃなのかい?」
「いや……そんなこと、ちっとも考えなかった」
もしそんなことが可能なら、俺たちは不死身になれる。魂が残っている限り、つぎつぎ新しい肉体に乗り移って行けばいいんだから。
「そうか、意外だね……僕はあの話を聞いた後、そのことを問いただした。けど、答えはノーだった。この世界の魂は、人間であれモンスターであれ、転生をさせることはできないそうだ。だからより一層、復活なんてありえないと思ったんだよ」
確かにそれを踏まえると、魔王の復活はほぼほぼ無理な気がしてきた。
「だから、死んでなんかいなかった、か。でも、当時の連合軍のみんなが、魔王が死んだことを確認したんだろ?大勢の証人がいるんだぜ」
「まあ、そうなのだけれど……でも、それ以外に考えられないじゃないか」
おっと、そいつは違うな。俺はクラークとは異なる持論がある。しかし、内容が内容だからな……俺はあたりを見回し、近くに誰もいないことを確認すると、声を潜めてささやいた。
「なあ、おい」
「うん?」
「俺は、そうは思ってない。俺はな、魔王の代わりに、別の誰かが、その座に就いたんだと思ってるんだ」
「別の誰か……魔王が成り代わられたってことかい?」
クラークの声もつられて小さくなる。俺たちは馬上でひそひそ話をしていた。前に乗るライラや、後ろのロウランたちも、空気を読んで黙ってくれている。
「そうだ。だから、魔王軍の動きがガラリと変わったんだ」
「でもじゃあ、その誰かって、誰だい?」
「そのことなんだが……実は昨日の夜、俺のことに、マスカレードが現れたんだ」
「えっ!」
大声を出したのは、クラークだけじゃなかった。眠っていたせいで話を知らないライラも、びっくりした顔でこちらを振り返っている。
「ど、どーいう……?」
「しーっ、静かに!これはみんなには秘密なんだって!」
ライラとクラークは、パッと口をつぐんだ。訝し気にこちらを見ていた兵士たちが前に向き直ると、俺はまたひそひそと話す。
「とりあえず、攻撃されたわけじゃない。余計な心配させないように、みんなには黙っておくことにしたんだ。いちおう、エドガーには知らせてるけど」
「そうだったんだ……じゃあなんで、ライラには教えてくれなかったの?みんなは知ってたの?」
ライラは身を乗り出すと、俺の後ろに乗る、ロウランとウィルの方を見た。二人とも示し合わせたように何も言わなかったが、ライラにはそれで十分伝わったらしい。
「むぅー!なんでライラだけ!」
一人仲間外れにされたことがショックだったんだろう、ぷくーっとむくれてしまった。でも俺だって、したくしてしたわけじゃないぞ。
「夜だったから、お前は寝てたじゃないか。起こしちゃ悪いと思ったんだよ」
「それだって、桜下が先に戻ってろって言うからそうしたのに!ひどいよ!」
「ごめんって。ほら、謝るから。機嫌なおしてくれよ」
ふわふわの髪を撫でる。ライラはまだ膨れたままだったが、手を振り払おうとはしなかった。こういうところが、ライラのかわいいところだよな。
クラークも相当驚いたのか、口を半開きにしたまま、顔がこっちに釘付けになっている。おい、前を見ろよ。前の馬の尻にぶつかるぞ?
「またあの男が、現れたのか……そいつ、どうして君のところに?」
「少し、話をして去ってったよ。で、そん時に聞いたんだ……魔王の正体は、過去に召喚された勇者だって」
またしてもクラークの口がふさがらなくなった。
「ばかな……君もしや、あの三人の勇者のことを言ってるんじゃないだろうね……?」
「俺じゃなくて、マスカレードの奴がそう言ったんだ」
「バカげてる!ありえないことだ!彼らは全員死んでいる。それこそ、生き返ったなんてありえないだろう!」
ま、こいつならそう言うよな。クラークは特に、ファーストを信奉している。
「ナンセンスだよ、まったく。それにそもそも、動機がないじゃないか?」
「動機だと?」
「そうだよ。どうして勇者が魔王になる必要がある?倒すべき宿敵のポストに納まって、一体何をしようって言うんだ。昨日まで敵だった連中に囲まれるってだけでも嫌なのに、そうまでしてやりたいことが、僕には分からないね」
「そうか?例えば、自分だけの国を興したいとか……」
「ふん。君ね、もしそんなこと彼らが願ったとしても、だったら魔王になる必要はないじゃないか?彼らは勇者として、すでに十分力を持っている。魔王なんかにならなくったって、その気になればいくらでもやりようはあったはずだろう」
む、確かに。魔王に匹敵する力があるのなら、わざわざ正体を隠してまで、同格の存在になる必要はない。二度手間だ。そうなると勇者が魔王になる理由は、そうでもしないとできないことになるわけか……?
「桜下くん……桜下くん!」
「はっ。な、なんだ?」
「君、さっきみたいな的外れなことは、忘れたほうがいいよ。マスカレードが、君を混乱させようと嘘をついたに決まっているじゃないか」
「そ、かな。やっぱり……」
「そうだよ。くだらない、何が勇者が魔王に、だ。そんなことありえないよ」
クラークは忌々しそうに言う。やはり、これは単なるマスカレードのデマカセなんだろうか。
俺がそんな風に考えていた、その時だった。ざわっと兵士たちがどよめくと、列が止まった。
「なんだ……?」
「分からない、なにかが……」
クラークが続きを言いかけた時、先頭から大声が聞こえてきた。
「報告!前方に、敵影あり!!」
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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「そもそもこの戦争は、初めに吹っ掛けたのは人類側からだったよな?」
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「ああ、それは知ってる。人類が勇者という力を得たことで、この戦争は始まったんだったな」
「でもそう考えると、おかしいだろう?魔王は戦争に積極的じゃなかった。休戦状態は、魔王としてはむしろ有り難かったはずなんだ。それなのに、戦いを再開するきっかけを与えたのは、魔王からだっただろう」
なるほど、確かに……せっかく人類が大人しくなったのに、わざわざ藪をつつくようなマネをする必要がない。意外と的を射た推察だなと感心したところで、改めてクラークを見る。
「お前、魔王を悪だって決めつけてたわけじゃなかったんだな」
「べ、別に、悪だとみなしていないわけじゃない。人類の発展を阻害するという点で、奴は十分罪深い。けれどひょっとしたら、向こうには向こうの事情があるんじゃないかと思っただけさ」
ふーん、あの石頭が、ずいぶんと柔軟なことを……素直に感心するのも癪なので、黙っておくが。
「けれど今は、僕は魔王をはっきり悪だと認識している。これだけ大勢の人を攫って、許されていいはずがない」
「そうだな……でもそれも、以前の魔王からしたら考えにくい行為ってわけだ」
クラークはこくりとうなずく。
「その通り。ただの気まぐれと片付けるには、少々スケールも大きすぎるしね。あと気になるのは、その豹変が、ここ十年に突然始まったという事なんだ」
なっ、こいつ……そのことにも気づいていたのか。いやむしろ、気付かないほうがおかしいのかもしれない。
「十年前、魔王は突如として復活を遂げた。だがそれ以降、魔王軍は明らかに精彩を欠いた。この二つは、果たして無関係なんだろうか?」
「奇遇だな、実は俺も、似たようなことを考えてたんだ。クラーク、お前はそれについて、どう考えている?」
「君もか?そうか、やっぱりそうだよね……僕は、魔王は死んでなんていなかったのだと思う。だが、瀕死の重傷を負ってしまい、前のようには実力を発揮できなくなってしまったんだ。そのせいで前と今とじゃ、魔王軍の在り方がまるで異なっているんだよ」
「なるほどな……復活するなんてことは、ありえないってわけか?」
「もちろんだろう。一度失われた命が完全に元に戻るだなんて、ありえない」
「でも、お前……」
俺はそこで、声を潜めた。
「俺たちみたいなのだって、いるじゃないか」
「なっ……君、それは」
俺たちは異なる世界から次元を超えて、この世界へと召喚された。そして俺たちは、前の世界では死亡しているのだ。
「俺たちがここにこうして生きていることが、その“ありえないこと”の証明になるんじゃないか?」
失われた命が戻らないというのは、俺だって百も承知だ。しかし、昨日マスカレードから、魔王の正体が勇者だと聞かされて、俺はごく身近にそれに近い前例があることを思い出したんだ。
もしも魔王が、魂だけを別の肉体に移されて復活したのだとしたら?
そしてそれを背後から操っている者がいるのだとしたら?
「……ありえないよ」
だがクラークは、きっぱりと俺の考えを否定した。
「僕らの魂を転生させることができたのは、僕らが異なる世界の存在だったからだ」
「ああ、そう聞いたよ。でも、絶対に不可能かは分からないだろ?」
「いいや、分かる。だって僕、それが可能かどうか、訊いてみたことがあるからね」
「えっ」
目を丸くする俺に、クラークは自分の剣の鞘を揺すって見せた。
「僕の剣、自我魔法剣だろ。こいつに訊いたんだよ。もしこの世界で死んだとして、僕らと同じように、魂を新しい体に吹き込むことは可能なのかって。君も一度くらい、それができるか気になったんじゃなのかい?」
「いや……そんなこと、ちっとも考えなかった」
もしそんなことが可能なら、俺たちは不死身になれる。魂が残っている限り、つぎつぎ新しい肉体に乗り移って行けばいいんだから。
「そうか、意外だね……僕はあの話を聞いた後、そのことを問いただした。けど、答えはノーだった。この世界の魂は、人間であれモンスターであれ、転生をさせることはできないそうだ。だからより一層、復活なんてありえないと思ったんだよ」
確かにそれを踏まえると、魔王の復活はほぼほぼ無理な気がしてきた。
「だから、死んでなんかいなかった、か。でも、当時の連合軍のみんなが、魔王が死んだことを確認したんだろ?大勢の証人がいるんだぜ」
「まあ、そうなのだけれど……でも、それ以外に考えられないじゃないか」
おっと、そいつは違うな。俺はクラークとは異なる持論がある。しかし、内容が内容だからな……俺はあたりを見回し、近くに誰もいないことを確認すると、声を潜めてささやいた。
「なあ、おい」
「うん?」
「俺は、そうは思ってない。俺はな、魔王の代わりに、別の誰かが、その座に就いたんだと思ってるんだ」
「別の誰か……魔王が成り代わられたってことかい?」
クラークの声もつられて小さくなる。俺たちは馬上でひそひそ話をしていた。前に乗るライラや、後ろのロウランたちも、空気を読んで黙ってくれている。
「そうだ。だから、魔王軍の動きがガラリと変わったんだ」
「でもじゃあ、その誰かって、誰だい?」
「そのことなんだが……実は昨日の夜、俺のことに、マスカレードが現れたんだ」
「えっ!」
大声を出したのは、クラークだけじゃなかった。眠っていたせいで話を知らないライラも、びっくりした顔でこちらを振り返っている。
「ど、どーいう……?」
「しーっ、静かに!これはみんなには秘密なんだって!」
ライラとクラークは、パッと口をつぐんだ。訝し気にこちらを見ていた兵士たちが前に向き直ると、俺はまたひそひそと話す。
「とりあえず、攻撃されたわけじゃない。余計な心配させないように、みんなには黙っておくことにしたんだ。いちおう、エドガーには知らせてるけど」
「そうだったんだ……じゃあなんで、ライラには教えてくれなかったの?みんなは知ってたの?」
ライラは身を乗り出すと、俺の後ろに乗る、ロウランとウィルの方を見た。二人とも示し合わせたように何も言わなかったが、ライラにはそれで十分伝わったらしい。
「むぅー!なんでライラだけ!」
一人仲間外れにされたことがショックだったんだろう、ぷくーっとむくれてしまった。でも俺だって、したくしてしたわけじゃないぞ。
「夜だったから、お前は寝てたじゃないか。起こしちゃ悪いと思ったんだよ」
「それだって、桜下が先に戻ってろって言うからそうしたのに!ひどいよ!」
「ごめんって。ほら、謝るから。機嫌なおしてくれよ」
ふわふわの髪を撫でる。ライラはまだ膨れたままだったが、手を振り払おうとはしなかった。こういうところが、ライラのかわいいところだよな。
クラークも相当驚いたのか、口を半開きにしたまま、顔がこっちに釘付けになっている。おい、前を見ろよ。前の馬の尻にぶつかるぞ?
「またあの男が、現れたのか……そいつ、どうして君のところに?」
「少し、話をして去ってったよ。で、そん時に聞いたんだ……魔王の正体は、過去に召喚された勇者だって」
またしてもクラークの口がふさがらなくなった。
「ばかな……君もしや、あの三人の勇者のことを言ってるんじゃないだろうね……?」
「俺じゃなくて、マスカレードの奴がそう言ったんだ」
「バカげてる!ありえないことだ!彼らは全員死んでいる。それこそ、生き返ったなんてありえないだろう!」
ま、こいつならそう言うよな。クラークは特に、ファーストを信奉している。
「ナンセンスだよ、まったく。それにそもそも、動機がないじゃないか?」
「動機だと?」
「そうだよ。どうして勇者が魔王になる必要がある?倒すべき宿敵のポストに納まって、一体何をしようって言うんだ。昨日まで敵だった連中に囲まれるってだけでも嫌なのに、そうまでしてやりたいことが、僕には分からないね」
「そうか?例えば、自分だけの国を興したいとか……」
「ふん。君ね、もしそんなこと彼らが願ったとしても、だったら魔王になる必要はないじゃないか?彼らは勇者として、すでに十分力を持っている。魔王なんかにならなくったって、その気になればいくらでもやりようはあったはずだろう」
む、確かに。魔王に匹敵する力があるのなら、わざわざ正体を隠してまで、同格の存在になる必要はない。二度手間だ。そうなると勇者が魔王になる理由は、そうでもしないとできないことになるわけか……?
「桜下くん……桜下くん!」
「はっ。な、なんだ?」
「君、さっきみたいな的外れなことは、忘れたほうがいいよ。マスカレードが、君を混乱させようと嘘をついたに決まっているじゃないか」
「そ、かな。やっぱり……」
「そうだよ。くだらない、何が勇者が魔王に、だ。そんなことありえないよ」
クラークは忌々しそうに言う。やはり、これは単なるマスカレードのデマカセなんだろうか。
俺がそんな風に考えていた、その時だった。ざわっと兵士たちがどよめくと、列が止まった。
「なんだ……?」
「分からない、なにかが……」
クラークが続きを言いかけた時、先頭から大声が聞こえてきた。
「報告!前方に、敵影あり!!」
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