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17章 再開の約束
23-4
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23-4
「……えーっと。そっちの人は、アタシのこと、知ってるんだよね?」
ペトラは眉をぴくりと持ち上げた。
「どうやらそちらは、私のことを覚えてはいないようだな」
「うん。ごめんなの。アタシ、よく覚えてなくて。なにせ何百年も前のことだから」
「いや、無理もない。あなたが私と初めて言葉を交わしたのは、儀式が行われる前の数週間のことだった。私は当然、姫のことを知ってはいたが、そちらは全くの初対面だったはずだ」
「そうなんだ。ねえ、あなたはその時から魔族だったんでしょ?でも、それってヘンだよ。どうして魔族が、人間の国にいたの?」
ああ、確かに……ペトラはなぜ、ロウランの側にいたんだろう?俺はしばし聞きに専念して、二人の会話を見守ることにした。
「その通りだな。魔物は、人間の国に自由に出入りはできない。だが、当時は違ったのだ」
「へぇー。そうなの?」
「うむ。私はそのために派遣された。つまり、ロウラン姫の国とのやりとりのための、いわば外交官だったからだ」
「がいこうかん?」
ロウランが首をかしげた。俺も、確かに不思議だ。それだとまるで、魔物と人間とが仲良しみたいじゃないか?
「ロウラン姫の王国は、かねてより我々魔物と、人間たちとの間を結ぶ役割を担っていた。れも覚えていないのか?」
ロウランがぽかーんと口を開けているのを見て、今度はペトラが首をかしげる番だった。
「アタシ、知らない……交流が多い国だってことは知ってたけど、そんなこと一度も……」
「む……そうか。このことは、王族の一部にのみ伝えられているんだったか。表向きには通常の取引に装っていたが、裏では様々な物資と情報がやりとりされていたんだよ」
なんだって。本当に交流があったのか……!人類と魔物は、ずっと争ってきたのだと思っていた。
「ま、まって。物資は、分かるの。魔王の大陸は、いろんな資源があるんだよね?でも、情報ってなあに?」
「主に、人間たちの動向を。どこそこの国で魔王征伐の動きがあるだとか、だれそれの魔術師が強力な魔法を開発しただとか。私はそれらの情報を報告し、必要があれば未然に防いでいた。反乱の目を摘み取っていたんだ。その見返りとして、資源を提供していたというわけだよ」
なるほど……当時からして、魔王の目的は一貫していたようだな。
「なら、今は?どうしてあそこは、廃墟になっちゃったの?」
ロウランが少し早口に訊ねると、ペトラはすっと目を細めた。
「……隣国に、滅ぼされたのだと聞いた。我々との取引が露見したのが原因だったそうだ」
ロウランは、目を大きく見開いた。
「そんな……じゃあ、アタシのところに、王様が来なかったのは……」
「姫は、王とは一度もお会いにならなかったのか?であれば、恐らくそう言う事だろう。契りの儀を迎える前に、敵国に攻め入られたんだ」
ロウランは口を押えた後、がっくりとうなだれてしまった。
(見方によっては……ロウランのいた王国は、人類の情報をたれこむスパイに映ったのかもな)
きっと当時も、魔王のことを良く思わない人たちがいたんだ。もしくは、自分たちだけが甘い汁を吸えることに嫉妬されたのか……それで怨みを買ってしまったんだな。俺はうなだれるロウランの肩を、そっと叩いた。
「ロウラン……なんて言ったらいいのか」
「ううん……でも、しょうがないね。それなら、アタシのとこには、幽霊にでもならなきゃ会いに来れないもん……」
「……残念だったな」
「ううん。悲しいけれど、今のアタシにはダーリンがいるから。今は、こうなってよかったって思ってるよ?」
「そっか。俺もだよ。ロウランが仲間になってくれて嬉しい」
俺がそう言うと、ロウランはにっこり笑った。
「だけど……少なくとも、人間と魔物がうまくやっている時代もあったんだな」
俺はロウランの肩を抱きながら、ペトラを真正面から見据えた。ペトラは相変わらず無表情だ。俺たち人間を、愚かで邪悪な存在と見ているのか、それとも友になれるかもしれない存在と見ているのか。冷たい目は、何も教えてくれない。俺はごくりとつばを飲んだ。
「なら、ペトラ。人間種族の一人として、あんたに協力を願い出るよ。俺たちだけじゃ、セカンドを止められない。力を貸してくれ」
ロウランが息をのんだ。ペトラは、じっと俺の目を見つめ返してくる。
「……桜下よ。忘れていやしないか。私は単身ここに乗り込んだ。お前たち人間を信じなかったんだぞ。お前はそんな相手と、共に戦えるのか?」
「ああ……確かに、最初から手を取り合えてたらそれがベストだっただろうさ。けど少なくとも俺は、あんたのことを知っている。同じ敵と戦って、同じ茶を飲んだんだ。その相手を信じられないほど、俺は人間不信になっちゃいねーよ。っと、あんたは人間じゃないけどな」
ペトラと過ごした時間は決して長くはないが、それでも敵味方の判断をするには十分だ。だって、人間と一緒に茶を飲める魔物だぜ?悪いやつなわけないだろ。
「だが、他の者たちはどうだ?私のことを、信じられないかもしれないが」
だがペトラは、まだそんなことを言ってきた。俺は首の後ろをガシガシとかく。
「へんっ。なら、そいつをぶん殴ってやるよ」
「は?」
「ぶん殴ってやるって。んなこと言ってる場合か、四の五の言わずに一緒に戦えって」
どうして、こんな簡単なことも分からないんだ。今ここでペトラと手を取り合わなかったら、今よりもっと最悪な未来が待っているからだろうが。
「ダーリン、大丈夫なの?実際、いろんな人が文句言うんじゃない?」
「ああ、クラークあたりは、ゴチャゴチャとうるさいことを言ってきそうだけどな。だけど、ペトラとは絶対に協力しなくちゃいけないんだ」
戦力的にも頼もしいっていうのも、もちろんある。けどな、もしもペトラを信用せずに、バラバラに戦ったとしてみろよ。仮に俺たちがセカンドを倒せても、その後には必ず、ペトラとも戦うことになってしまうはずだ。魔王の娘を連合軍が見過ごすはずがないし、ペトラはペトラで、人間を信用していないんだから。敵の敵が味方なのは、敵がいる間だけだろ?
それの意味するところはすなわち、お互い満身創痍の中、血みどろの第二幕の幕開けだ。
(ふざけんな。んなこと、ぜってーさせねーぞ)
だからこそ、俺たちの協力は不可欠なんだ。たとえクラークのような堅物であっても、一時的にでも共闘すれば、なにがしかの信頼が生まれるかもしれない。いいや。絶対に信頼させてやる。これ以上血を見るなんて、俺はもうまっぴらごめんだ。
「……」
ペトラはあごに手を当てて、考え込む仕草をしてから、ゆっくりと口を開いた。
「……私としても、協力は良い案だと思う」
「本当か?」
「ああ。私だけではあの男を討ち取れそうにないし、お前たちのことも気に入っているしな。お前が説得してくれるというのなら、それを信じてみてもいい。だがな、桜下。お前自身はどうなる?」
「俺自身?」
「私の肩を持てば、お前の立場がまずくなるかもしれないぞ。ロウラン姫の王国と同じように、お前も内通者だと疑われるやもしれん」
なんだ、そんなことか?俺は肩をすくめた。
「それなら、何の心配もいらないよ。俺たちは第三勢力だ。どこの国にも属してないし、どこに対しても中立。だからスパイだなんだって疑われても、そこまで困りはしないんだ。もしギャーギャー騒いでくるやつらがいたら、そいつから離れるだけさ」
「ふっ……そうだったな。お前たちは、自由な第三勢力。しがらみとは無縁というわけか」
ペトラは薄く笑うと、こくりとうなずいた。話は決まりだな。
「いいだろう。桜下、私と共に戦ってくれ。共に奴を倒そう」
「ああ。もちろんだ」
握手でもしようと思ったが、やめた。さっきペトラに、近づくなって言われたばっかりだからな。断られてもかっこつかないし。するとペトラがふふっと鼻で笑う。
「しかし、お前は結局、勇者らしく振舞うんだな。世界を救おうというのだから」
「はあ?あのな、俺がそんな高尚な目的のために、やる気を出すわけないだろ」
「うん?違うのか?」
「もっちろんだ!俺はな、ムシャクシャしてるんだよ。だから、セカンドの横っ面引っぱたいてやりたいだけさ」
ペトラは目を丸くし、くつくつと押さえた声で笑った。
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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「……えーっと。そっちの人は、アタシのこと、知ってるんだよね?」
ペトラは眉をぴくりと持ち上げた。
「どうやらそちらは、私のことを覚えてはいないようだな」
「うん。ごめんなの。アタシ、よく覚えてなくて。なにせ何百年も前のことだから」
「いや、無理もない。あなたが私と初めて言葉を交わしたのは、儀式が行われる前の数週間のことだった。私は当然、姫のことを知ってはいたが、そちらは全くの初対面だったはずだ」
「そうなんだ。ねえ、あなたはその時から魔族だったんでしょ?でも、それってヘンだよ。どうして魔族が、人間の国にいたの?」
ああ、確かに……ペトラはなぜ、ロウランの側にいたんだろう?俺はしばし聞きに専念して、二人の会話を見守ることにした。
「その通りだな。魔物は、人間の国に自由に出入りはできない。だが、当時は違ったのだ」
「へぇー。そうなの?」
「うむ。私はそのために派遣された。つまり、ロウラン姫の国とのやりとりのための、いわば外交官だったからだ」
「がいこうかん?」
ロウランが首をかしげた。俺も、確かに不思議だ。それだとまるで、魔物と人間とが仲良しみたいじゃないか?
「ロウラン姫の王国は、かねてより我々魔物と、人間たちとの間を結ぶ役割を担っていた。れも覚えていないのか?」
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「アタシ、知らない……交流が多い国だってことは知ってたけど、そんなこと一度も……」
「む……そうか。このことは、王族の一部にのみ伝えられているんだったか。表向きには通常の取引に装っていたが、裏では様々な物資と情報がやりとりされていたんだよ」
なんだって。本当に交流があったのか……!人類と魔物は、ずっと争ってきたのだと思っていた。
「ま、まって。物資は、分かるの。魔王の大陸は、いろんな資源があるんだよね?でも、情報ってなあに?」
「主に、人間たちの動向を。どこそこの国で魔王征伐の動きがあるだとか、だれそれの魔術師が強力な魔法を開発しただとか。私はそれらの情報を報告し、必要があれば未然に防いでいた。反乱の目を摘み取っていたんだ。その見返りとして、資源を提供していたというわけだよ」
なるほど……当時からして、魔王の目的は一貫していたようだな。
「なら、今は?どうしてあそこは、廃墟になっちゃったの?」
ロウランが少し早口に訊ねると、ペトラはすっと目を細めた。
「……隣国に、滅ぼされたのだと聞いた。我々との取引が露見したのが原因だったそうだ」
ロウランは、目を大きく見開いた。
「そんな……じゃあ、アタシのところに、王様が来なかったのは……」
「姫は、王とは一度もお会いにならなかったのか?であれば、恐らくそう言う事だろう。契りの儀を迎える前に、敵国に攻め入られたんだ」
ロウランは口を押えた後、がっくりとうなだれてしまった。
(見方によっては……ロウランのいた王国は、人類の情報をたれこむスパイに映ったのかもな)
きっと当時も、魔王のことを良く思わない人たちがいたんだ。もしくは、自分たちだけが甘い汁を吸えることに嫉妬されたのか……それで怨みを買ってしまったんだな。俺はうなだれるロウランの肩を、そっと叩いた。
「ロウラン……なんて言ったらいいのか」
「ううん……でも、しょうがないね。それなら、アタシのとこには、幽霊にでもならなきゃ会いに来れないもん……」
「……残念だったな」
「ううん。悲しいけれど、今のアタシにはダーリンがいるから。今は、こうなってよかったって思ってるよ?」
「そっか。俺もだよ。ロウランが仲間になってくれて嬉しい」
俺がそう言うと、ロウランはにっこり笑った。
「だけど……少なくとも、人間と魔物がうまくやっている時代もあったんだな」
俺はロウランの肩を抱きながら、ペトラを真正面から見据えた。ペトラは相変わらず無表情だ。俺たち人間を、愚かで邪悪な存在と見ているのか、それとも友になれるかもしれない存在と見ているのか。冷たい目は、何も教えてくれない。俺はごくりとつばを飲んだ。
「なら、ペトラ。人間種族の一人として、あんたに協力を願い出るよ。俺たちだけじゃ、セカンドを止められない。力を貸してくれ」
ロウランが息をのんだ。ペトラは、じっと俺の目を見つめ返してくる。
「……桜下よ。忘れていやしないか。私は単身ここに乗り込んだ。お前たち人間を信じなかったんだぞ。お前はそんな相手と、共に戦えるのか?」
「ああ……確かに、最初から手を取り合えてたらそれがベストだっただろうさ。けど少なくとも俺は、あんたのことを知っている。同じ敵と戦って、同じ茶を飲んだんだ。その相手を信じられないほど、俺は人間不信になっちゃいねーよ。っと、あんたは人間じゃないけどな」
ペトラと過ごした時間は決して長くはないが、それでも敵味方の判断をするには十分だ。だって、人間と一緒に茶を飲める魔物だぜ?悪いやつなわけないだろ。
「だが、他の者たちはどうだ?私のことを、信じられないかもしれないが」
だがペトラは、まだそんなことを言ってきた。俺は首の後ろをガシガシとかく。
「へんっ。なら、そいつをぶん殴ってやるよ」
「は?」
「ぶん殴ってやるって。んなこと言ってる場合か、四の五の言わずに一緒に戦えって」
どうして、こんな簡単なことも分からないんだ。今ここでペトラと手を取り合わなかったら、今よりもっと最悪な未来が待っているからだろうが。
「ダーリン、大丈夫なの?実際、いろんな人が文句言うんじゃない?」
「ああ、クラークあたりは、ゴチャゴチャとうるさいことを言ってきそうだけどな。だけど、ペトラとは絶対に協力しなくちゃいけないんだ」
戦力的にも頼もしいっていうのも、もちろんある。けどな、もしもペトラを信用せずに、バラバラに戦ったとしてみろよ。仮に俺たちがセカンドを倒せても、その後には必ず、ペトラとも戦うことになってしまうはずだ。魔王の娘を連合軍が見過ごすはずがないし、ペトラはペトラで、人間を信用していないんだから。敵の敵が味方なのは、敵がいる間だけだろ?
それの意味するところはすなわち、お互い満身創痍の中、血みどろの第二幕の幕開けだ。
(ふざけんな。んなこと、ぜってーさせねーぞ)
だからこそ、俺たちの協力は不可欠なんだ。たとえクラークのような堅物であっても、一時的にでも共闘すれば、なにがしかの信頼が生まれるかもしれない。いいや。絶対に信頼させてやる。これ以上血を見るなんて、俺はもうまっぴらごめんだ。
「……」
ペトラはあごに手を当てて、考え込む仕草をしてから、ゆっくりと口を開いた。
「……私としても、協力は良い案だと思う」
「本当か?」
「ああ。私だけではあの男を討ち取れそうにないし、お前たちのことも気に入っているしな。お前が説得してくれるというのなら、それを信じてみてもいい。だがな、桜下。お前自身はどうなる?」
「俺自身?」
「私の肩を持てば、お前の立場がまずくなるかもしれないぞ。ロウラン姫の王国と同じように、お前も内通者だと疑われるやもしれん」
なんだ、そんなことか?俺は肩をすくめた。
「それなら、何の心配もいらないよ。俺たちは第三勢力だ。どこの国にも属してないし、どこに対しても中立。だからスパイだなんだって疑われても、そこまで困りはしないんだ。もしギャーギャー騒いでくるやつらがいたら、そいつから離れるだけさ」
「ふっ……そうだったな。お前たちは、自由な第三勢力。しがらみとは無縁というわけか」
ペトラは薄く笑うと、こくりとうなずいた。話は決まりだな。
「いいだろう。桜下、私と共に戦ってくれ。共に奴を倒そう」
「ああ。もちろんだ」
握手でもしようと思ったが、やめた。さっきペトラに、近づくなって言われたばっかりだからな。断られてもかっこつかないし。するとペトラがふふっと鼻で笑う。
「しかし、お前は結局、勇者らしく振舞うんだな。世界を救おうというのだから」
「はあ?あのな、俺がそんな高尚な目的のために、やる気を出すわけないだろ」
「うん?違うのか?」
「もっちろんだ!俺はな、ムシャクシャしてるんだよ。だから、セカンドの横っ面引っぱたいてやりたいだけさ」
ペトラは目を丸くし、くつくつと押さえた声で笑った。
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