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第一章
第37話/Preparation
しおりを挟む「……マジ?」
「……悪いな、おおマジだ」
「ごめんねステリア。一緒に来てくれない?」
ステリアは額に手を当て、ため息をついた。怒っているというよりは、呆れているようだ。
「……分かった。その、新年のあいさつ?ってのに行けばいいということ?」
「その通りだ。すまない」
「まあ私にも、思い当たる節はある。あれだけやれば、目をつけられてもしかたないって気もするから」
年の瀬が迫る中、俺たちはステリアのガレージにやって来ていた。一年通して温暖らしいアストラでは気付きにくいが、もうそんな時期なんだな。
「ありがとね、ステリア。もういっそメイダロッカ組に入ってくれてもいいよ?」
「それは遠慮する」
「……えーん!ユキー!」
「あー、よしよし」
俺は飛び付いてきたキリーを適当にあやした。
けどよかった、ステリアの所へ来るのがすっかり遅れてしまったから、ここで断られるとどうしようもなかった。
「それで、いつ出発なの?」
「ああ、そう言えばそうだな。来年の頭にあいさつだから、年末くらいか?」
「ああ、それ明日だよ」
「え」
「は?」
キリーはあたりまえだ、という顔でうなずいた。
「早めに本家に入って、そこで年越ししてすぐにあいさつするんだよ。言わなかったけ?」
「は・つ・み・み!」
「いひゃひゃひゃ!いひゃいいはい!」
ステリアに引っ張られ、キリーのほっぺたがびよーんと伸びる。モチみたいだ。
「まったくもう。分かった、今から支度するから、今日はもう帰って。ていうか、あなたたちもちゃんと準備して」
「いてて……は~い。いこっ、ユキ」
「あ、あぁ。じゃあなステリア、よろしく頼むよ」
ひらひらと手を振られ、俺たちはガレージを後にした。
「……しかし、まさか出発が明日だったなんて、おどろいたぞ。だったらなおさら、ステリアにはもっと早く言っとくべきだったな」
「いや、あれでよかったよ。むしろバッチリ」
「え?なんでだよ」
「ステリアはけっこう気分屋だからね。いっしょに行くって言ってくれたけど、一日経ったらその気じゃなくなってるかもしれない。だから、決めたらなるべく早く動きたかったんだよ」
なるほど。いちおう考えあってのことだったんだな……あれ、でも。
「もしも、ステリアに断られてたら、その時のことは想定してたのか?」
「え?あっははは、もう、ユキったら」
……もしかしたら、考えなんてないのかもしれない。
「あ、それと。どうして俺を連れてきたんだよ?別にキリーだけでもよかったじゃないか」
「ああ、それは簡単だよ。ユキがいたほうが、ステリアも話を聞いてくれると思ったから。あのこ、あれでけっこうユキのこと気に入ってるみたいだから」
「えぇ?それこそありえないだろ?」
「そんなことないって!現にステリア、とっても楽しそうだったじゃん」
そう言われて、俺はステリアの姿を思い出してみるが……う~ん、浮かんでくるのは、いつもつなぎを着崩して、クールな表情の彼女ばかりだ。
「やっぱり、キリーの勘違いじゃないか?きっと珍しい刺青を研究しようとしてるとかで、観察してるだけだろ?」
「ちっちっち。ユキもオトメゴコロがわかってないなぁ。アプリコットに教わってみなよ。わたしもそれでわかるようになったんだ」
「いや、きみも乙女だろう……なんで教わってるんだよ」
「え?あれ、そう言われればそうだね。なんでだろ」
俺とキリーがおしゃべりしながら階段を上っていると、がちゃりと事務所の扉が開いた。出てきたのは、アプリコットとキノだ。
「じゃ、そういう手筈で頼むわよ」
「かしこまりました。ボスも、どうかお気をつけて。と、どうも。メイダロッカ組長、ユキさま」
キノは俺たちに気付くと、軽く会釈した。
「二人とも、なにか用事があったのか?」
「ちょっとね。本家に行ってる間、留守番を頼もうと思って。シノギの引き継ぎをしてたのよ」
「といっても、上辺のごく簡単な部分ですけどね。日常業務に支障がきたないように、お手伝いさせていただきます」
「なるほどな。確かにキノなら、任せても安心だ」
「そういうことだから。じゃあキノ、後はよろしくね」
「承りました。それでは、失礼いたします。皆様もお気を付けて」
キノはおじぎをすると、階段を下りていった。
「よし、これであたしは準備完了よ、あんたたちは?」
「いや、俺は荷造りがまだだな」
「わたしもー」
「もう、早くしちゃいなさいよ。明日は早いんだからね!」
口を尖らせるアプリコットに、俺たちは揃ってはーいと返事をした。
しかし、準備といっても、俺の持ち物は何一つないからな。いざ始めてはみたものの、カバン一つの荷物すら集まらなかった。
「ふむ……暇になったな」
部屋の真ん中でひとりごちる。こうもあっさりだと、かえって不満足だ。
あ、みんなの仕度は終わったのかな。やることがあるか分からないが、手伝いにでもいってみるか。
俺はまずキリーの部屋に行ってみた。
「キリー、今いいか?」
「ユキ?うん、いいよー」
がちゃり。
キリーの部屋は、俺とよく似ていた。いや、俺の部屋は先代のお下がりだから、正しくはそっちにか。
物の少ないシンプルな部屋。テーブルのまわりは少し散らかり、灰皿には吸い殻が山と積まれている。そして壁には、日に焼けて褪せたセクシーなポスター……
「おい……」
「へ?ああ、これすごいよね。いつ見ても牛みたいだよ」
「……いやすまない、思わず突っ込んだが、そこはどうでもいいんだ。じゃなくって、なにか手伝うことはないか?」
「ん~、大丈夫かな?けっきょくそんなに荷物ないし。あっちでは一日泊まるだけだしね、せいぜい着替えくらいかな?」
「そうか」
「あ、じゃあユキ。わたしのパンツたとむの手伝って……」
「あー!邪魔したな、キリー。他のみんなにも聞いてみるから、じゃあな」
「あっ!ちょっと!」
バタン!
俺は慌てて部屋から飛び出した。とんでもないこと言うなまったく……
うーん。それにしても、みんなそんなに手間取ってはないのかな。確かに支度らしい支度は必要なさそうだが……
「まあいいか。どうせ暇だしな」
俺はキリーの隣、ウィローとスーの相部屋の扉をノックした。
「はい?ユキですか?」
「え。あ、ああ。よく分かったな」
「この組で律儀にノックするのはあなたとスーくらいですから」
がちゃり。扉が開いて、ウィローが顔をのぞかせた。
ウィローたちの部屋は、もとはスーの一人部屋だ。アプリコットが越してきた時、足りなくなった部屋を確保するためにこうなったが、以前はずっとこの部屋割りだったらしい。
「ユキ、暇なんですか?」
「まあ、ぶっちゃけな。やることがあれば、手伝うけど」
「そうですね、うーん……」
開いた扉から、部屋の中が見える。二人の部屋は、きれいにきっちり二分されていた。といっても、仕切りがあるわけではない。並んで置かれたベッドを境に、片側はきちんと整頓され、もう片方は壮絶に散らかっているのだ。
「……ああ、これですか。まったく、これさえなければ、どこに出しても恥ずかしくない娘なんですが……スーは絶望的に、片付けが下手なんです」
「み、みたいだな。はは……」
そういえば、ここのキッチンはかなり混沌としていた。そしてキッチンにまともに立つのはスーくらいだ。
「まあ、誰にでも欠点の一つはあるよな……」
「そうわけですので、声をかけるならスーにしてやってください。私は大丈夫ですが、彼女は怪しそうなので……スーは今、下のキッチンにいるはずです」
「わかった。ありがとな、ウィロー」
パタン。
さて、スーは下か。けどその前に、最後のアプリコットの部屋に寄ってみよう。さっき会ったばっかりだが、部屋にいるかな?
コンコン。
「アプリコット」
「うん?なによユキ」
ガチャリ。
桃色の髪が戸口からのぞく。
「いや、手すきなもんだからさ」
「あたし?そうね、明日の準備は済んじゃったし……」
うーんと考え込むアプリコット越しに、俺は彼女の部屋を観察してみた。
アプリコットの部屋はこざっぱりと清潔だった。整頓されているんじゃなく、純粋に物が少ないんだ。まあ、あの殺風景なアパートから越してきたばかりだからな。みんなと唯一違うのは、鏡の前に化粧品がいくつか置かれているところだった。
「……ちょっと。まさか、のぞきにきたんじゃないでしょうね」
「そ、そんなわけないだろ……」
実は少し楽しいとも思っていた。俺はアプリコットのじと目をせきでごまかす。
「……まあいいわ。せっかくだけど、あたしから頼むことはないわね。なんだったら、ステリアんとこに行ってあげたら?さっき知らせに行ったばかりなんでしょ」
「ステリアか……それもそうだな。そうしてみるか」
「それと、のぞきのシュミも大概にしなさいよ」
「だから違うんだって!」
「あはは!せいぜい気を付けなさい」
くっ、変な誤解をされてしまった……誤解だよな、うん。俺は自分に言い聞かせながら、階段を下りていった。
手狭なキッチンでは、スーが忙しそうに動き回っていた。
「スー、なんだか忙しそうだな?」
「あれ、ユキくん?」
スーはこちらに振り返ると、指に付いたソースをぺろりと舐めた。
「今は何をしてるんだ?」
「今?明日のお弁当を作っちゃおうと思って。きっと、明日は一日中汽車の中だろうから」
スーの傍らには大きなバスケットが転がっていた。ずいぶん気合が入っている。
「とうとう六人分だもんな……なにか手伝うか?」
「へ?う~ん……」
スーは腕を組んで、むむむと考え込むポーズをとった。
「……むしろ邪魔か?」
「あっ!ゴメンなさい、そういうことじゃなくって……ただこのキッチン、狭すぎて二人で立てないから……」
「あ、そうか」
手狭なうえに、ごちゃごちゃと食器の並ぶここでは、小柄なスーでも少し窮屈そうに見えるくらいだ。
「……ほんとは、いっしょにやってもらうのも楽しそうなんだけど」
「俺じゃあまり役に立たないかもしれないがな」
「ううん。キリーちゃんもウィローちゃんも、ここに立ちたがろうともしないから……」
「はは……」
そういや、お茶もコーヒーもスーにいれてもらってばかりだったな、あの二人は……
俺が渇いた笑いを浮かべていると、スーが不思議そうに口元を抑えていた。
「スー?」
「あ、ごめんね。なんだか、不思議だなって思って」
「不思議?」
「うん……こんなふうに、普通におしゃべりできる男の人って、組長さん以外だと初めてだったから」
組長……先代のことか。本当に筋金入りだったんだな。
「俺も少しは、信用できる男になれたかな」
「……ごめんね。悪い人じゃないっていうのは、とっくの昔に分かってたんだけど」
「そんなに謝らないでくれよ。スーに少しでも信じてもらえたなら、俺も嬉しい」
「うん……ありがとう」
スーはにこりと笑った。
結局、事務所に仕事はなかったな。ここまで来たら、ステリアのとこへも行ってみよう。それに、あの秘密基地のようなガレージを、俺はけっこう気に入っているんだ。
階段を下りていくと、ガレージからはガチャガチャとにぎやかな音が聞こえてきた。いったい何をやってるんだ?
「おーい、ステリア?」
「うん?なんだ、唐獅子か」
ステリアはつなぎの裾で、油の跳ねた鼻をぐいっとこすった。機械いじりをしていたのか、およそ準備をしていたようには見えない。
「支度は済んだのか?」
「してない」
「えぇ?」
「ていうか、する必要ない?私が行ってもすることないし、身一つあれば十分だと思う」
「まぁ、確かに……」
ステリアは組員でもないしな。彼女が必要ないと言うのなら、俺たちから用意してほしいものはない……
「あ、でもステリア。さすがにその恰好じゃいけないぞ」
ステリアは相変わらず、よれたつなぎとよれたタンクトップ姿だった。
「問題ない。これは私の一張羅だから」
「いや、問題しかないだろう……それに、きみについては名指しで釘を刺されてるんだよ」
「名指し?」
「きみを連れてこいって言った人がな、きちんと正装して来いって。ドレスとまでは言わないから、フォーマルな格好で頼むよ」
「……」
「ステリア?」
「困った。私、これしか服がない」
「えぇ!」
ステリアは汚れた手でぽりぽりと頬を掻いた。
「だって、仕事してたらすぐ汚れちゃうし……作業着さえあれば十分だったから……」
「そうか……それは困ったな……」
今から見繕うにしても、もう日が落ちてずいぶん経つ。店の店主を叩き起こさなきゃ、買い物なんかできないだろう。すらりと背の高いステリアじゃ、キリーたちのスーツも合わないだろうし……
「うーん……ステリア、本当につなぎしか持ってないのか?普段着とかもなし?」
「普段着……あ、一枚ある」
ステリアはすっと立ち上がると、ガレージのすみに置かれたロッカーへと歩いていった。
「確かここに……よっと!」
ガタン!錆びついた扉をむりやりこじ開け、ステリアが取り出したのは、灰色のワイシャツだった。
「師匠が着てたやつ。これだけ置いていった」
「ワイシャツ一枚か……つなぎよりはましだが、正装とはとても言えないな……」
「もうこれ以上でない。ネタ切れ」
ステリアはお手上げだ、と首を振った。
「うーん仕方ない、ならあっちに着いたらきみの服を見よう。時間はいくらかあるだろうし、首都なら品揃えもバッチリだ」
「え~……やっぱりつなぎじゃ……」
「ダメだ」
「ちっ……」
ステリアはいかにもしぶしぶといった様子だ。
「さすがに作業着じゃ会長の前に出れないよ。金はこっちで持つよう頼んでみるからさ」
「……しょうがない。わかった、付き合あう」
「悪いな、頼むよ。……それじゃあ、明日はよろしくな」
ステリアはひらひらと手を振ると、すぐに機械いじりを再開した。確かに彼女には、つなぎが一番似合うのかもしれない。
「さて……」
だけど結局、やることはなかったな。なんだか寂しいような……
「あ!ユキいた!」
「ん?」
事務所への階段をのぼろうとすると、頭上からキリーの声が聞こえてきた。
見れば、事務所の扉の前にキリーをはじめ、みんなが勢ぞろいしていた。
「……何してるんだ?」
「ユキ、たいへんたいへん!きんきゅーじたいなんだよ!」
キリーがわたわたと手を振った。
「どうした?何かあったのか?」
「……でたの」
「は?」
「アレが出たの!」
あれ?俺がみんなの顔を見回しても、みな一様に青ざめて首を振るだけだった。ウィローが神妙な面持ちで、俺の手を取った。
「ユキ。あなたの腕を見込んで、頼みたいのです」
「ど、どうしたん……」
そのとき、ウィローがすっと、俺にあるものを手渡した。それは、丸めて筒状にした……
「新聞紙?」
「それで、退治してください……黒いアレを」
……ああ、わかった。そういうことか。ヤクザといえど、アレはどうにも苦手らしい。
かくして俺の仕事は、害虫駆除に決まったのだった。
続く
《次回は土曜日投稿予定です》
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