異世界ヤクザ -獅子の刺青を背負って行け-

万怒 羅豪羅

文字の大きさ
37 / 107
第一章

第37話/Preparation

しおりを挟む

「……マジ?」

「……悪いな、おおマジだ」

「ごめんねステリア。一緒に来てくれない?」

ステリアは額に手を当て、ため息をついた。怒っているというよりは、呆れているようだ。

「……分かった。その、新年のあいさつ?ってのに行けばいいということ?」

「その通りだ。すまない」

「まあ私にも、思い当たる節はある。あれだけやれば、目をつけられてもしかたないって気もするから」

年の瀬が迫る中、俺たちはステリアのガレージにやって来ていた。一年通して温暖らしいアストラでは気付きにくいが、もうそんな時期なんだな。

「ありがとね、ステリア。もういっそメイダロッカ組に入ってくれてもいいよ?」

「それは遠慮する」

「……えーん!ユキー!」

「あー、よしよし」

俺は飛び付いてきたキリーを適当にあやした。
けどよかった、ステリアの所へ来るのがすっかり遅れてしまったから、ここで断られるとどうしようもなかった。
 
「それで、いつ出発なの?」

「ああ、そう言えばそうだな。来年の頭にあいさつだから、年末くらいか?」

「ああ、それ明日だよ」

「え」

「は?」

キリーはあたりまえだ、という顔でうなずいた。

「早めに本家に入って、そこで年越ししてすぐにあいさつするんだよ。言わなかったけ?」

「は・つ・み・み!」

「いひゃひゃひゃ!いひゃいいはい!」

ステリアに引っ張られ、キリーのほっぺたがびよーんと伸びる。モチみたいだ。

「まったくもう。分かった、今から支度するから、今日はもう帰って。ていうか、あなたたちもちゃんと準備して」

「いてて……は~い。いこっ、ユキ」

「あ、あぁ。じゃあなステリア、よろしく頼むよ」

ひらひらと手を振られ、俺たちはガレージを後にした。

「……しかし、まさか出発が明日だったなんて、おどろいたぞ。だったらなおさら、ステリアにはもっと早く言っとくべきだったな」

「いや、あれでよかったよ。むしろバッチリ」

「え?なんでだよ」

「ステリアはけっこう気分屋だからね。いっしょに行くって言ってくれたけど、一日経ったらその気じゃなくなってるかもしれない。だから、決めたらなるべく早く動きたかったんだよ」

なるほど。いちおう考えあってのことだったんだな……あれ、でも。

「もしも、ステリアに断られてたら、その時のことは想定してたのか?」

「え?あっははは、もう、ユキったら」

……もしかしたら、考えなんてないのかもしれない。

「あ、それと。どうして俺を連れてきたんだよ?別にキリーだけでもよかったじゃないか」

「ああ、それは簡単だよ。ユキがいたほうが、ステリアも話を聞いてくれると思ったから。あのこ、あれでけっこうユキのこと気に入ってるみたいだから」

「えぇ?それこそありえないだろ?」

「そんなことないって!現にステリア、とっても楽しそうだったじゃん」

そう言われて、俺はステリアの姿を思い出してみるが……う~ん、浮かんでくるのは、いつもつなぎを着崩して、クールな表情の彼女ばかりだ。

「やっぱり、キリーの勘違いじゃないか?きっと珍しい刺青を研究しようとしてるとかで、観察してるだけだろ?」

「ちっちっち。ユキもオトメゴコロがわかってないなぁ。アプリコットに教わってみなよ。わたしもそれでわかるようになったんだ」

「いや、きみも乙女だろう……なんで教わってるんだよ」

「え?あれ、そう言われればそうだね。なんでだろ」

俺とキリーがおしゃべりしながら階段を上っていると、がちゃりと事務所の扉が開いた。出てきたのは、アプリコットとキノだ。

「じゃ、そういう手筈で頼むわよ」

「かしこまりました。ボスも、どうかお気をつけて。と、どうも。メイダロッカ組長、ユキさま」

キノは俺たちに気付くと、軽く会釈した。

「二人とも、なにか用事があったのか?」

「ちょっとね。本家に行ってる間、留守番を頼もうと思って。シノギの引き継ぎをしてたのよ」

「といっても、上辺のごく簡単な部分ですけどね。日常業務に支障がきたないように、お手伝いさせていただきます」

「なるほどな。確かにキノなら、任せても安心だ」

「そういうことだから。じゃあキノ、後はよろしくね」

「承りました。それでは、失礼いたします。皆様もお気を付けて」

キノはおじぎをすると、階段を下りていった。

「よし、これであたしは準備完了よ、あんたたちは?」

「いや、俺は荷造りがまだだな」

「わたしもー」

「もう、早くしちゃいなさいよ。明日は早いんだからね!」

口を尖らせるアプリコットに、俺たちは揃ってはーいと返事をした。
しかし、準備といっても、俺の持ち物は何一つないからな。いざ始めてはみたものの、カバン一つの荷物すら集まらなかった。

「ふむ……暇になったな」

部屋の真ん中でひとりごちる。こうもあっさりだと、かえって不満足だ。
あ、みんなの仕度は終わったのかな。やることがあるか分からないが、手伝いにでもいってみるか。
俺はまずキリーの部屋に行ってみた。

「キリー、今いいか?」

「ユキ?うん、いいよー」

がちゃり。
キリーの部屋は、俺とよく似ていた。いや、俺の部屋は先代のお下がりだから、正しくはそっちにか。
物の少ないシンプルな部屋。テーブルのまわりは少し散らかり、灰皿には吸い殻が山と積まれている。そして壁には、日に焼けて褪せたセクシーなポスター……

「おい……」

「へ?ああ、これすごいよね。いつ見ても牛みたいだよ」

「……いやすまない、思わず突っ込んだが、そこはどうでもいいんだ。じゃなくって、なにか手伝うことはないか?」

「ん~、大丈夫かな?けっきょくそんなに荷物ないし。あっちでは一日泊まるだけだしね、せいぜい着替えくらいかな?」

「そうか」

「あ、じゃあユキ。わたしのパンツたとむの手伝って……」

「あー!邪魔したな、キリー。他のみんなにも聞いてみるから、じゃあな」

「あっ!ちょっと!」

バタン!
俺は慌てて部屋から飛び出した。とんでもないこと言うなまったく……
うーん。それにしても、みんなそんなに手間取ってはないのかな。確かに支度らしい支度は必要なさそうだが……

「まあいいか。どうせ暇だしな」

俺はキリーの隣、ウィローとスーの相部屋の扉をノックした。

「はい?ユキですか?」

「え。あ、ああ。よく分かったな」

「この組で律儀にノックするのはあなたとスーくらいですから」

がちゃり。扉が開いて、ウィローが顔をのぞかせた。
ウィローたちの部屋は、もとはスーの一人部屋だ。アプリコットが越してきた時、足りなくなった部屋を確保するためにこうなったが、以前はずっとこの部屋割りだったらしい。

「ユキ、暇なんですか?」

「まあ、ぶっちゃけな。やることがあれば、手伝うけど」

「そうですね、うーん……」

開いた扉から、部屋の中が見える。二人の部屋は、きれいにきっちり二分されていた。といっても、仕切りがあるわけではない。並んで置かれたベッドを境に、片側はきちんと整頓され、もう片方は壮絶に散らかっているのだ。

「……ああ、これですか。まったく、これさえなければ、どこに出しても恥ずかしくない娘なんですが……スーは絶望的に、片付けが下手なんです」

「み、みたいだな。はは……」

そういえば、ここのキッチンはかなり混沌としていた。そしてキッチンにまともに立つのはスーくらいだ。

「まあ、誰にでも欠点の一つはあるよな……」

「そうわけですので、声をかけるならスーにしてやってください。私は大丈夫ですが、彼女は怪しそうなので……スーは今、下のキッチンにいるはずです」

「わかった。ありがとな、ウィロー」

パタン。
さて、スーは下か。けどその前に、最後のアプリコットの部屋に寄ってみよう。さっき会ったばっかりだが、部屋にいるかな?
コンコン。

「アプリコット」

「うん?なによユキ」

ガチャリ。
桃色の髪が戸口からのぞく。

「いや、手すきなもんだからさ」

「あたし?そうね、明日の準備は済んじゃったし……」

うーんと考え込むアプリコット越しに、俺は彼女の部屋を観察してみた。
アプリコットの部屋はこざっぱりと清潔だった。整頓されているんじゃなく、純粋に物が少ないんだ。まあ、あの殺風景なアパートから越してきたばかりだからな。みんなと唯一違うのは、鏡の前に化粧品がいくつか置かれているところだった。

「……ちょっと。まさか、のぞきにきたんじゃないでしょうね」

「そ、そんなわけないだろ……」

実は少し楽しいとも思っていた。俺はアプリコットのじと目をせきでごまかす。

「……まあいいわ。せっかくだけど、あたしから頼むことはないわね。なんだったら、ステリアんとこに行ってあげたら?さっき知らせに行ったばかりなんでしょ」

「ステリアか……それもそうだな。そうしてみるか」

「それと、のぞきのシュミも大概にしなさいよ」

「だから違うんだって!」

「あはは!せいぜい気を付けなさい」

くっ、変な誤解をされてしまった……誤解だよな、うん。俺は自分に言い聞かせながら、階段を下りていった。
手狭なキッチンでは、スーが忙しそうに動き回っていた。

「スー、なんだか忙しそうだな?」

「あれ、ユキくん?」

スーはこちらに振り返ると、指に付いたソースをぺろりと舐めた。

「今は何をしてるんだ?」

「今?明日のお弁当を作っちゃおうと思って。きっと、明日は一日中汽車の中だろうから」

スーの傍らには大きなバスケットが転がっていた。ずいぶん気合が入っている。

「とうとう六人分だもんな……なにか手伝うか?」

「へ?う~ん……」

スーは腕を組んで、むむむと考え込むポーズをとった。

「……むしろ邪魔か?」

「あっ!ゴメンなさい、そういうことじゃなくって……ただこのキッチン、狭すぎて二人で立てないから……」

「あ、そうか」

手狭なうえに、ごちゃごちゃと食器の並ぶここでは、小柄なスーでも少し窮屈そうに見えるくらいだ。

「……ほんとは、いっしょにやってもらうのも楽しそうなんだけど」

「俺じゃあまり役に立たないかもしれないがな」

「ううん。キリーちゃんもウィローちゃんも、ここに立ちたがろうともしないから……」

「はは……」

そういや、お茶もコーヒーもスーにいれてもらってばかりだったな、あの二人は……
俺が渇いた笑いを浮かべていると、スーが不思議そうに口元を抑えていた。

「スー?」

「あ、ごめんね。なんだか、不思議だなって思って」

「不思議?」

「うん……こんなふうに、普通におしゃべりできる男の人って、組長さん以外だと初めてだったから」

組長……先代のことか。本当に筋金入りだったんだな。

「俺も少しは、信用できる男になれたかな」

「……ごめんね。悪い人じゃないっていうのは、とっくの昔に分かってたんだけど」

「そんなに謝らないでくれよ。スーに少しでも信じてもらえたなら、俺も嬉しい」

「うん……ありがとう」

スーはにこりと笑った。

結局、事務所に仕事はなかったな。ここまで来たら、ステリアのとこへも行ってみよう。それに、あの秘密基地のようなガレージを、俺はけっこう気に入っているんだ。

階段を下りていくと、ガレージからはガチャガチャとにぎやかな音が聞こえてきた。いったい何をやってるんだ?

「おーい、ステリア?」

「うん?なんだ、唐獅子か」

ステリアはつなぎの裾で、油の跳ねた鼻をぐいっとこすった。機械いじりをしていたのか、およそ準備をしていたようには見えない。

「支度は済んだのか?」

「してない」

「えぇ?」

「ていうか、する必要ない?私が行ってもすることないし、身一つあれば十分だと思う」

「まぁ、確かに……」

ステリアは組員でもないしな。彼女が必要ないと言うのなら、俺たちから用意してほしいものはない……

「あ、でもステリア。さすがにその恰好じゃいけないぞ」

ステリアは相変わらず、よれたつなぎとよれたタンクトップ姿だった。

「問題ない。これは私の一張羅だから」

「いや、問題しかないだろう……それに、きみについては名指しで釘を刺されてるんだよ」

「名指し?」

「きみを連れてこいって言った人がな、きちんと正装して来いって。ドレスとまでは言わないから、フォーマルな格好で頼むよ」 

「……」

「ステリア?」

「困った。私、これしか服がない」

「えぇ!」

ステリアは汚れた手でぽりぽりと頬を掻いた。

「だって、仕事してたらすぐ汚れちゃうし……作業着さえあれば十分だったから……」

「そうか……それは困ったな……」

今から見繕うにしても、もう日が落ちてずいぶん経つ。店の店主を叩き起こさなきゃ、買い物なんかできないだろう。すらりと背の高いステリアじゃ、キリーたちのスーツも合わないだろうし……

「うーん……ステリア、本当につなぎしか持ってないのか?普段着とかもなし?」

「普段着……あ、一枚ある」

ステリアはすっと立ち上がると、ガレージのすみに置かれたロッカーへと歩いていった。

「確かここに……よっと!」

ガタン!錆びついた扉をむりやりこじ開け、ステリアが取り出したのは、灰色のワイシャツだった。

「師匠が着てたやつ。これだけ置いていった」

「ワイシャツ一枚か……つなぎよりはましだが、正装とはとても言えないな……」

「もうこれ以上でない。ネタ切れ」

ステリアはお手上げだ、と首を振った。

「うーん仕方ない、ならあっちに着いたらきみの服を見よう。時間はいくらかあるだろうし、首都なら品揃えもバッチリだ」

「え~……やっぱりつなぎじゃ……」

「ダメだ」

「ちっ……」

ステリアはいかにもしぶしぶといった様子だ。

「さすがに作業着じゃ会長の前に出れないよ。金はこっちで持つよう頼んでみるからさ」

「……しょうがない。わかった、付き合あう」

「悪いな、頼むよ。……それじゃあ、明日はよろしくな」

ステリアはひらひらと手を振ると、すぐに機械いじりを再開した。確かに彼女には、つなぎが一番似合うのかもしれない。

「さて……」

だけど結局、やることはなかったな。なんだか寂しいような……

「あ!ユキいた!」

「ん?」

事務所への階段をのぼろうとすると、頭上からキリーの声が聞こえてきた。
見れば、事務所の扉の前にキリーをはじめ、みんなが勢ぞろいしていた。

「……何してるんだ?」

「ユキ、たいへんたいへん!きんきゅーじたいなんだよ!」

キリーがわたわたと手を振った。

「どうした?何かあったのか?」

「……でたの」

「は?」

「アレが出たの!」

あれ?俺がみんなの顔を見回しても、みな一様に青ざめて首を振るだけだった。ウィローが神妙な面持ちで、俺の手を取った。

「ユキ。あなたの腕を見込んで、頼みたいのです」

「ど、どうしたん……」

そのとき、ウィローがすっと、俺にあるものを手渡した。それは、丸めて筒状にした……

「新聞紙?」

「それで、退治してください……黒いアレを」

……ああ、わかった。そういうことか。ヤクザといえど、アレはどうにも苦手らしい。
かくして俺の仕事は、害虫駆除に決まったのだった。

続く

《次回は土曜日投稿予定です》
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。 それは、最強の魔道具だった。 魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく! すべては、憧れのスローライフのために! エブリスタにも掲載しています。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~

こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』 公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル! 書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。 旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください! ===あらすじ=== 異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。 しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。 だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに! 神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、 双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。 トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる! ※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい ※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております ※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

わたしのねがう形

Dizzy
ファンタジー
村が襲われ、すべてを失った少女ユアは、傷ついた心と体を抱えながら森の奥深くにたどり着く。そこで、ひっそりと佇む儚げな少女と出会う。彼女もまた、ただ静かに痛みを抱えていた。 異なる過去を背負う二人は、戸惑いながらも手を取り合い、“でこぼこコンビ”として共に歩み始める。街へ向かい、ハンターとしての第一歩を踏み出すことで、失われた日常と絆を取り戻そうとする。 傷ついた者同士がつなぐ小さな手と、そこから生まれる希望の物語。

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~

夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する! 農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。 逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。 これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。

処理中です...