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7.養子にまつわるエトセトラ
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その日の夜、アイリスとの甘い時間を終えてまどろんでいた時の事である。
「夜分遅くに申し訳ありません、アンヘルですがよろしいですか?」
「こんな夜更けにどうしたのかしら?」
「おおかた暗殺者でしょ」
「……そういうノリなの?」
「私の事嫌いな奴は多いからね」
適当な羽織ものをかぶって部屋を出ると、案の定アンヘルの後ろには見覚えのある女暗殺者が1人跪いていていた。
「なんかいきなり結婚申し込まれたんですけどこの人たち何ですか?」
「デュラハン族が長の娘・セルティス・ベルシラックと申します!アンヘル皇子に一目惚れしました!息子さんを私にください!」
デュラハン族というと魔王領随一の剣の腕を持つ剣士の一族で、首なし騎士の呪いによって人間界で暮らすことを許されなかったので魔王の庇護下に入ったちょっと特殊な一族である。
ごん!と音を立てて土下座すると首がゴロゴロ転げ落ち、私の足元に転がってきたので拾い上げてみると純粋に輝く瞳があった。
とりあえずくっつけ直してやろう。
「一目惚れした、というのはいつだ?」
「……あるお人の依頼を受け、死の予言に参りましたところ大変麗しい皇子がいらっしゃいましたので」
「あるお人、と言うのが誰なのかは?」
「申し訳ありません」
そこは口をつぐんだということはベルシラックの寄り親に当たる貴族だろう、と大方のめどはつくので深くは掘り下げない。あそこ一族内で対立してるしほっといても自滅しそうだ。
「アンヘルに婚約者を作るの?」
そう口を開いてきたのはアイリスだ。
「先に寝てもよかったのに」
「養子と言えど私たちの子だもの、気になるわよ」
「まださせないよ。セルティス、まだアンヘルは5歳と幼いゆえ婚約はもう少し成長してからになるだろう」
アンヘルの年齢を口にすると「うっ」とうめいた。
どう見ても20歳を過ぎてるセルティスとまだ5歳のアンヘルでは差があり過ぎる……いや、アンヘルは前世の記憶があるので気にならないだろうが、他から見ると異常である。
「アンヘルはどうしたい?」
「俺おねショタよりおねロリのほうが好きなのでお断りしていいですか」
「おねしょ?」
「えっと、婚約はちょっとお断りしたいです」
「そんな……」
ガックシとうなだれたセルティスの首がコロコロ転げ落ちると、偶然通りがかったニーソスの足元へ転がっていく。
「うわああああああああああああ!!!!!!!!!」
夜の城にニーソスの悲鳴が響き渡るのを止められるものは、いなかった。
「夜分遅くに申し訳ありません、アンヘルですがよろしいですか?」
「こんな夜更けにどうしたのかしら?」
「おおかた暗殺者でしょ」
「……そういうノリなの?」
「私の事嫌いな奴は多いからね」
適当な羽織ものをかぶって部屋を出ると、案の定アンヘルの後ろには見覚えのある女暗殺者が1人跪いていていた。
「なんかいきなり結婚申し込まれたんですけどこの人たち何ですか?」
「デュラハン族が長の娘・セルティス・ベルシラックと申します!アンヘル皇子に一目惚れしました!息子さんを私にください!」
デュラハン族というと魔王領随一の剣の腕を持つ剣士の一族で、首なし騎士の呪いによって人間界で暮らすことを許されなかったので魔王の庇護下に入ったちょっと特殊な一族である。
ごん!と音を立てて土下座すると首がゴロゴロ転げ落ち、私の足元に転がってきたので拾い上げてみると純粋に輝く瞳があった。
とりあえずくっつけ直してやろう。
「一目惚れした、というのはいつだ?」
「……あるお人の依頼を受け、死の予言に参りましたところ大変麗しい皇子がいらっしゃいましたので」
「あるお人、と言うのが誰なのかは?」
「申し訳ありません」
そこは口をつぐんだということはベルシラックの寄り親に当たる貴族だろう、と大方のめどはつくので深くは掘り下げない。あそこ一族内で対立してるしほっといても自滅しそうだ。
「アンヘルに婚約者を作るの?」
そう口を開いてきたのはアイリスだ。
「先に寝てもよかったのに」
「養子と言えど私たちの子だもの、気になるわよ」
「まださせないよ。セルティス、まだアンヘルは5歳と幼いゆえ婚約はもう少し成長してからになるだろう」
アンヘルの年齢を口にすると「うっ」とうめいた。
どう見ても20歳を過ぎてるセルティスとまだ5歳のアンヘルでは差があり過ぎる……いや、アンヘルは前世の記憶があるので気にならないだろうが、他から見ると異常である。
「アンヘルはどうしたい?」
「俺おねショタよりおねロリのほうが好きなのでお断りしていいですか」
「おねしょ?」
「えっと、婚約はちょっとお断りしたいです」
「そんな……」
ガックシとうなだれたセルティスの首がコロコロ転げ落ちると、偶然通りがかったニーソスの足元へ転がっていく。
「うわああああああああああああ!!!!!!!!!」
夜の城にニーソスの悲鳴が響き渡るのを止められるものは、いなかった。
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