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Lesson 19 朝焼けに染まる横顔
しおりを挟む軽井沢別荘ー翌朝。
悠哉と晴ー
朝、目を開けると、すぐ隣にハルがスヤスヤと眠っていた。
柔らかい寝息と、寝癖の残る髪先――なんでこんなに可愛いんや。ずるいくらいや。
そっと抱き寄せると、ハルがもぞっとして「ユウヤ……重いよ」って寝ぼけ声。
胸の奥が甘く熱くなる。
「……お前は俺だけのもんやろ?」
腕の力をさらに強め、頬に唇を落とす。
「う~ん。ちょっと……まだ寝かせてよ……」
小さく抗議する声さえ愛しくて、ユウヤは思わず笑みを零す。
「……ええよ。けど、俺の腕から離れるなよ」
ラブラブな甘さの中で、もう一度ぎゅっと抱きしめた。
奏真と飛鳥ー
朝の光にまぶたを揺らされ、静かに目を開けた。
――腕枕。
気づけば、奏真の左腕がまだ自分の下にあり、さらには右腕が腰にまで添えられていた。
(……え? こんな、自然に……)
心臓がひどく早く打って、胸の奥が熱を帯びる。
けれど、その温もりは不思議と安心感をくれた。
(俺が……こんなふうに守られてるみたいで……)
そっと奏真の横顔を見た。
寝息を立てて眠る姿は、昨夜よりもずっと幼くて、愛しくて。
飛鳥はほんの少しだけ身を寄せ、目を閉じる。
(……この温かさに、もう少しだけ甘えていたい)
そう思った瞬間、胸の奥がじんわり満たされていった。
ー楓と蓮
朝の光が差し込み、まぶたを揺らした。
(……あれ? 背中があったかい……?)
ぼんやりと後ろを振り返ると――そこには、レンが。
大きな腕で、自分を包むように眠っていた。
(っ……! ちょ、近すぎ……)
胸がドクンと跳ねて、顔が一気に熱くなる。
どうしようか迷った末、カエデはそっと身体をくるりと返し、レンの顔の方に向き直った。
その瞬間――レンのまつ毛がわずかに震え、目が薄く開いた。
(あ、見つかった!?)
慌てて目を閉じ、寝たふりをする。
息を整えようとするけど、心臓の鼓動がうるさくてバレそう。
次の瞬間。
レンの指先が、そっと自分の前髪に触れた。
(……っ!)
ほんの一瞬。けれど、その優しい仕草に胸がぎゅっと締めつけられる。
すぐに手は離れ、レンの寝息がまた静かに戻る。
(……なにこれ。イケメンすぎる。。心臓、持たないよ……)
そう思いながらも、カエデはその温もりの中で、もう一度目を閉じた。
マコトと田中ー
「あー……頭痛い……二日酔いだわ」
マコトは広いリビングの天井を見上げて呻いた。
隣には、布団の上で大の字になって眠る田中。
「……寝相悪い男なんて、ほんと無理だわ」
思わず眉をひそめる。
昨夜の記憶がじわりと蘇る。
「なぁ、まこちゃん……キスしよ?」
酒に潰れた田中が、顔を赤くして迫ってきた。
「やめてよ。あたしイケメンが好きなの。ソウマ様じゃなきゃ嫌」
ピシャリと切り捨てたはずなのに――
「じゃあ俺を、そうちゃんだと思えばいい」
酔っ払いの無茶苦茶な言葉に、マコトは心底呆れた。
「……寝ろ」
両手で田中の口を塞ぎ、布団に押し返したあの瞬間を思い出して、苦笑が漏れる。
「やっぱり、あたしにはイケメンしか無理なのよ」
小声で自分に言い聞かせながら、マコトは立ち上がり、洗面所へ向かった。
鏡の前に座り、手際よくメイク道具を広げる。
――どんなに二日酔いでも、美しさだけは手放せないのだ。
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