56 / 87
第7章<アンナの夢>
1、病院
しおりを挟む
祝賀会の翌日、私とセイフィード様は部隊を離れ、セイフィード様のお母様が静養している街へと向かう。
向かう途中、セイフィード様が魔法を使ってくれたお陰で、お昼過ぎには到着した。
この街は、どうやらセイフィード様の母方の領地で、そこに大きな病院がある。
その病院に、セイフィード様のお母様は入院している。
「セイフィード様、私、変じゃないでしょうか」
「アンナは、いつも変だぞ」
「違いますっ。私の服装が、変じゃないでしょうか? こんなことなら、キチンとした服装を持ってくるべきでした」
「気にするな」
気にするなと言われても、気にします。
緊張で、手が汗ばむ。
どうしよう⋯⋯、今更、婚約に反対されたら。
魔力がない嫁なんて、いりませんとか言われたら⋯⋯。
怖くなってきた。
でも、お花も購入したし、キスマークもスカーフで隠したし、大丈夫だよね。
セイフィード様は病院の受付を済ませると、勝手知ったる様子で、どんどん奥に進む。
遠巻きではあるけど、みんなセイフィード様にお辞儀をしている。
何故だろう。
「セイフィード様のこと、病院の人達みんな、知っているみたいですね。そんなに良く来ているんですか?」
「あまり来てないが⋯⋯、ネヴィリス家がこの病院を経営しているからな。俺のこと、知っていて不思議じゃない」
セイフィード様って、大病院の御曹司でもあったんだ。
知らなかった。
私達って、ほんと、格差婚。
いや、まだ、格差カップルかな。
そして、セイフィード様は、ある扉の前でピタリと止まる。
どうやら、セイフィード様のお母様の病室に着いたようだ。
「アンナ、申し訳ないが、俺はあまり母親に近づけない」
「なぜですか?」
「俺が近ずくと、発作が起きてしまうからだ。母親の病気は、魂が傷ついたことで魔力が暴走し、その暴走した魔力が自分自信を傷つけてしまうといものだ。今は魔法と薬で状態は安定してるが、強い魔力を持った人が近づくと干渉を受け、魔力が暴走しやくなる」
「そうなんですね⋯⋯」
「それと、母親の魂を傷つけた原因は、俺にある」
「⋯⋯⋯⋯」
原因は、聞けない。
けれど、セイフィード様が、傷つけたくて傷つけたんじゃないと思う。
それだけは、わかる。
「だから、アンナ。この扉を開けたら、アンナだけで俺の母親と話すことになると思うが、大丈夫か?」
「私は大丈夫です」
私は、セイフィード様をギュッと抱きしめ、慰めるように背中をさする。
自分の母親に近づけないなんて辛いだろうな。
何故、幼頃、もっとセイフィード様のこと、労われなかったんだろう。
自分の幼稚さに腹がたつ。
いつもセイフィード様を頼ってばかりで、私は何もしてあげられてない。
けれど、これからは少しでも、セイフィード様を支えられるようになりたい。
できるだろうか⋯⋯。
セイフィード様が扉を開けた。
その部屋は、とても広く、扉の先にも、薄く膜を貼ったような透明な壁がある。
その壁が、余計な魔力が入ってこないように遮断している。
私は大丈夫だが、魔力の高いセイフィード様は、その壁を通り抜けできない。
透明の壁の先には、セイフィード様のお母様が優雅なカウチに寝そべり、外の景色を見つめている。
カウチはベランダに置かれ、そのベランダから、敷地内にある美しい池を見渡せる。
私が、透明な壁を通り抜けると、セイフィード様のお母様が気づき、私を見る。
セイフィード様のお母様は、顔は青白く、髪の毛は色素が抜けてしまったような銀髪で、目はセイフィード様と同じくダークグリーンの儚げな美人だ。
「突然の訪問、お許しください。私はアンナ ・フェ・シーラスです」
「まぁ、貴方が。お会いできて嬉しいわ」
セイフィード様のお母様がふんわりと微笑む。
そして、セイフィード様に視線を向ける。
その視線は、何かを渇望するような切ないものだった。
「あの、良かったら、このお花どうぞ」
私は、色取り取りのガーベラの花束をセイフィード様のお母様に手渡す。
「素敵ね。まるで貴方のように元気で可愛らしいわ。そうそう、わたくし、貴方のことをアンナとお呼びしてもいいかしら。わたくしの娘になりますしね。私のことも、お母様と呼んでいただけると嬉しいわ」
「はい。お母様、アンナと呼んでください。あの、ここに座ってもいいでしょうか?」
「もちろんですわ、お座りになって色々お話ししましょう」
私はお母様の側に置いてある、椅子に腰掛ける。
セイフィード様の方をチラッと見ると、セイフィード様は腕を組み、壁によりかがりながら、私を優しく見つめている。
「あの、ご存知だと思うんですが、私、魔力がないんです。それでも、その、認めて頂けるのでしょうか、セイフィード様の婚約者として⋯⋯」
「セイフィードの、あんな穏やかな顔は初めて見ましたわ。それだけで充分、アンナはセイフィードにとって素晴らしい婚約者だとわかります。認めないはずがありません。それに、魔力が強ければ、魔力があったから幸せになれるというわけでもありませんしね」
「ありがとうございます。私、セイフィード様が幸せになれるように頑張ります」
「アンナは、そのままで、セイフィードの側にいて頂ければ、きっとセイフィードも幸せですよ」
「そうでしょうか⋯⋯。私、いつもセイフィード様に頼ってばかりなんです。だから私も何かセイフィード様のためにしたいんですけど⋯⋯、何も思いつかなくて⋯⋯」
「では、セイフィードのために、1つ、わたくしとお約束して頂けないかしら」
「なんでしょうか?」
「何があっても、セイフィードから離れないとお約束して下さい」
「はい。もちろんです」
「わたくしは⋯⋯、セイフィードを拒絶し、離れてしまいましたから。セイフィードは私の魂が傷ついた原因が自分にあると言ってませんでしたか?」
「はい。そう言ってました」
「それは、違うのよ。原因は誰のせいでもなく、わたくし自身にあるの。闇の精霊に祝福されたセイフィードをどうしても抱くことができなかったの。母親として、抱きしめたい、抱きしめなければいけない、けれど恐ろしくてできない、そんな毎日を過ごすうちに、私の心、魂は壊れてしまったの。私が弱すぎたのが全ての原因なのよ。本当に酷い母親だわ」
「そっ、そんなことは⋯⋯」
「いいの、慰めはいらないわ。アンナがセイフィードと一緒に居てくれるだけで、私の心は軽くなるわ」
「わかりました。私、何があってもセイフィード様と離れません」
「ええ、約束ですよ。必ず守ってね」
話がひと段落着くと、病院の先生が部屋を訪れ、魔法の治療を行うこととなった。
私とセイフィード様はお母様に別れを告げ、病院を出て、今日宿泊する宿に向かう。
その宿は、病院に隣接してあり、その病院を訪れる多くの関係者が利用する。
セイフィード様も、その宿の常連なので、受付を一人でし、私は外で待つことにした。
この街には、色々な池が多く点在し、その池は多くの人を引き寄せる。
虹の池には観光客が、癒しの池には静養目的の人達が多く集まる。
そのため、お土産屋さんも多くあって、私は覗いてみたかったが、セイフィード様と行き違いになっても嫌なので、宿の前のベンチで大人しく座って待つことにした。
今日は、セイフィード様のお母様に会えて、そして認めてもらえて、本当に嬉しい。
これからも、度々、お見舞いに来てもいいかな。
後で、セイフィード様にお願いしよう。
私がセイフィード様のためにできることは、一緒にいることだけなのかな⋯⋯。
そんなんじゃ、物足りない。
私も、医術を勉強してみようか。
そうしたら、セイフィード様の役に立てるかもしれない。
なんか、将来の目標が見えてきた気がする。
私が、自分の考えに興奮していると、目の前に人影が現れる。
セイフィード様だと思って顔あげると、ガラの悪そうな男性3人が私の目の前にいた。
「可愛いね、お嬢さん」
「俺たちと一緒に、遊ばない?」
「ねーいいでしょ」
これは、もしかしてナンパ!?
前世も含めて、生まれて初めてナンパされた。
貴族ぽい服装してないから、気軽に話しかけられたのかも。
これって喜んでいいのかな。
「私、あの、人を待ってるんです。だから一緒に遊べません」
「えー、つれないなぁ。そんな奴ほっといて、俺らと遊ぼうよ」
「そうそう、いい店知ってるんだ。楽しいよ」
「ご馳走してあげるからさ」
その男性の1人は、私の隣に座り、肩を組んできた。
さすがに、これはまずい。
セイフィード様に見られたら、何を言われるか分かったものではない。
「あの、私、もう行くんで、さようなら」
私は、肩に置かれた手を振りほどき、立ち上がって急いで、宿の中に入ろうとした。
しかし、1人に手を掴まれ、もう1人にまた、肩を組まれてしまう。
「やっ、やめて下さい。大声出しますよ」
「えー、そんなこと言わないで。さあ、行こう行こう」
引きずられるように歩き出そうとした次の瞬間、セイフィード様が宿から出てきた。
セイフィード様はすぐに私に気づき、わなわなと体を震わせ、殺気立つ視線を男性に向けた。
向かう途中、セイフィード様が魔法を使ってくれたお陰で、お昼過ぎには到着した。
この街は、どうやらセイフィード様の母方の領地で、そこに大きな病院がある。
その病院に、セイフィード様のお母様は入院している。
「セイフィード様、私、変じゃないでしょうか」
「アンナは、いつも変だぞ」
「違いますっ。私の服装が、変じゃないでしょうか? こんなことなら、キチンとした服装を持ってくるべきでした」
「気にするな」
気にするなと言われても、気にします。
緊張で、手が汗ばむ。
どうしよう⋯⋯、今更、婚約に反対されたら。
魔力がない嫁なんて、いりませんとか言われたら⋯⋯。
怖くなってきた。
でも、お花も購入したし、キスマークもスカーフで隠したし、大丈夫だよね。
セイフィード様は病院の受付を済ませると、勝手知ったる様子で、どんどん奥に進む。
遠巻きではあるけど、みんなセイフィード様にお辞儀をしている。
何故だろう。
「セイフィード様のこと、病院の人達みんな、知っているみたいですね。そんなに良く来ているんですか?」
「あまり来てないが⋯⋯、ネヴィリス家がこの病院を経営しているからな。俺のこと、知っていて不思議じゃない」
セイフィード様って、大病院の御曹司でもあったんだ。
知らなかった。
私達って、ほんと、格差婚。
いや、まだ、格差カップルかな。
そして、セイフィード様は、ある扉の前でピタリと止まる。
どうやら、セイフィード様のお母様の病室に着いたようだ。
「アンナ、申し訳ないが、俺はあまり母親に近づけない」
「なぜですか?」
「俺が近ずくと、発作が起きてしまうからだ。母親の病気は、魂が傷ついたことで魔力が暴走し、その暴走した魔力が自分自信を傷つけてしまうといものだ。今は魔法と薬で状態は安定してるが、強い魔力を持った人が近づくと干渉を受け、魔力が暴走しやくなる」
「そうなんですね⋯⋯」
「それと、母親の魂を傷つけた原因は、俺にある」
「⋯⋯⋯⋯」
原因は、聞けない。
けれど、セイフィード様が、傷つけたくて傷つけたんじゃないと思う。
それだけは、わかる。
「だから、アンナ。この扉を開けたら、アンナだけで俺の母親と話すことになると思うが、大丈夫か?」
「私は大丈夫です」
私は、セイフィード様をギュッと抱きしめ、慰めるように背中をさする。
自分の母親に近づけないなんて辛いだろうな。
何故、幼頃、もっとセイフィード様のこと、労われなかったんだろう。
自分の幼稚さに腹がたつ。
いつもセイフィード様を頼ってばかりで、私は何もしてあげられてない。
けれど、これからは少しでも、セイフィード様を支えられるようになりたい。
できるだろうか⋯⋯。
セイフィード様が扉を開けた。
その部屋は、とても広く、扉の先にも、薄く膜を貼ったような透明な壁がある。
その壁が、余計な魔力が入ってこないように遮断している。
私は大丈夫だが、魔力の高いセイフィード様は、その壁を通り抜けできない。
透明の壁の先には、セイフィード様のお母様が優雅なカウチに寝そべり、外の景色を見つめている。
カウチはベランダに置かれ、そのベランダから、敷地内にある美しい池を見渡せる。
私が、透明な壁を通り抜けると、セイフィード様のお母様が気づき、私を見る。
セイフィード様のお母様は、顔は青白く、髪の毛は色素が抜けてしまったような銀髪で、目はセイフィード様と同じくダークグリーンの儚げな美人だ。
「突然の訪問、お許しください。私はアンナ ・フェ・シーラスです」
「まぁ、貴方が。お会いできて嬉しいわ」
セイフィード様のお母様がふんわりと微笑む。
そして、セイフィード様に視線を向ける。
その視線は、何かを渇望するような切ないものだった。
「あの、良かったら、このお花どうぞ」
私は、色取り取りのガーベラの花束をセイフィード様のお母様に手渡す。
「素敵ね。まるで貴方のように元気で可愛らしいわ。そうそう、わたくし、貴方のことをアンナとお呼びしてもいいかしら。わたくしの娘になりますしね。私のことも、お母様と呼んでいただけると嬉しいわ」
「はい。お母様、アンナと呼んでください。あの、ここに座ってもいいでしょうか?」
「もちろんですわ、お座りになって色々お話ししましょう」
私はお母様の側に置いてある、椅子に腰掛ける。
セイフィード様の方をチラッと見ると、セイフィード様は腕を組み、壁によりかがりながら、私を優しく見つめている。
「あの、ご存知だと思うんですが、私、魔力がないんです。それでも、その、認めて頂けるのでしょうか、セイフィード様の婚約者として⋯⋯」
「セイフィードの、あんな穏やかな顔は初めて見ましたわ。それだけで充分、アンナはセイフィードにとって素晴らしい婚約者だとわかります。認めないはずがありません。それに、魔力が強ければ、魔力があったから幸せになれるというわけでもありませんしね」
「ありがとうございます。私、セイフィード様が幸せになれるように頑張ります」
「アンナは、そのままで、セイフィードの側にいて頂ければ、きっとセイフィードも幸せですよ」
「そうでしょうか⋯⋯。私、いつもセイフィード様に頼ってばかりなんです。だから私も何かセイフィード様のためにしたいんですけど⋯⋯、何も思いつかなくて⋯⋯」
「では、セイフィードのために、1つ、わたくしとお約束して頂けないかしら」
「なんでしょうか?」
「何があっても、セイフィードから離れないとお約束して下さい」
「はい。もちろんです」
「わたくしは⋯⋯、セイフィードを拒絶し、離れてしまいましたから。セイフィードは私の魂が傷ついた原因が自分にあると言ってませんでしたか?」
「はい。そう言ってました」
「それは、違うのよ。原因は誰のせいでもなく、わたくし自身にあるの。闇の精霊に祝福されたセイフィードをどうしても抱くことができなかったの。母親として、抱きしめたい、抱きしめなければいけない、けれど恐ろしくてできない、そんな毎日を過ごすうちに、私の心、魂は壊れてしまったの。私が弱すぎたのが全ての原因なのよ。本当に酷い母親だわ」
「そっ、そんなことは⋯⋯」
「いいの、慰めはいらないわ。アンナがセイフィードと一緒に居てくれるだけで、私の心は軽くなるわ」
「わかりました。私、何があってもセイフィード様と離れません」
「ええ、約束ですよ。必ず守ってね」
話がひと段落着くと、病院の先生が部屋を訪れ、魔法の治療を行うこととなった。
私とセイフィード様はお母様に別れを告げ、病院を出て、今日宿泊する宿に向かう。
その宿は、病院に隣接してあり、その病院を訪れる多くの関係者が利用する。
セイフィード様も、その宿の常連なので、受付を一人でし、私は外で待つことにした。
この街には、色々な池が多く点在し、その池は多くの人を引き寄せる。
虹の池には観光客が、癒しの池には静養目的の人達が多く集まる。
そのため、お土産屋さんも多くあって、私は覗いてみたかったが、セイフィード様と行き違いになっても嫌なので、宿の前のベンチで大人しく座って待つことにした。
今日は、セイフィード様のお母様に会えて、そして認めてもらえて、本当に嬉しい。
これからも、度々、お見舞いに来てもいいかな。
後で、セイフィード様にお願いしよう。
私がセイフィード様のためにできることは、一緒にいることだけなのかな⋯⋯。
そんなんじゃ、物足りない。
私も、医術を勉強してみようか。
そうしたら、セイフィード様の役に立てるかもしれない。
なんか、将来の目標が見えてきた気がする。
私が、自分の考えに興奮していると、目の前に人影が現れる。
セイフィード様だと思って顔あげると、ガラの悪そうな男性3人が私の目の前にいた。
「可愛いね、お嬢さん」
「俺たちと一緒に、遊ばない?」
「ねーいいでしょ」
これは、もしかしてナンパ!?
前世も含めて、生まれて初めてナンパされた。
貴族ぽい服装してないから、気軽に話しかけられたのかも。
これって喜んでいいのかな。
「私、あの、人を待ってるんです。だから一緒に遊べません」
「えー、つれないなぁ。そんな奴ほっといて、俺らと遊ぼうよ」
「そうそう、いい店知ってるんだ。楽しいよ」
「ご馳走してあげるからさ」
その男性の1人は、私の隣に座り、肩を組んできた。
さすがに、これはまずい。
セイフィード様に見られたら、何を言われるか分かったものではない。
「あの、私、もう行くんで、さようなら」
私は、肩に置かれた手を振りほどき、立ち上がって急いで、宿の中に入ろうとした。
しかし、1人に手を掴まれ、もう1人にまた、肩を組まれてしまう。
「やっ、やめて下さい。大声出しますよ」
「えー、そんなこと言わないで。さあ、行こう行こう」
引きずられるように歩き出そうとした次の瞬間、セイフィード様が宿から出てきた。
セイフィード様はすぐに私に気づき、わなわなと体を震わせ、殺気立つ視線を男性に向けた。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セレフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セレフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セレフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセレフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセレフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セレフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
キズモノ転生令嬢は趣味を活かして幸せともふもふを手に入れる
藤 ゆみ子
恋愛
セレーナ・カーソンは前世、心臓が弱く手術と入退院を繰り返していた。
将来は好きな人と結婚して幸せな家庭を築きたい。そんな夢を持っていたが、胸元に大きな手術痕のある自分には無理だと諦めていた。
入院中、暇潰しのために始めた刺繍が唯一の楽しみだったが、その後十八歳で亡くなってしまう。
セレーナが八歳で前世の記憶を思い出したのは、前世と同じように胸元に大きな傷ができたときだった。
家族から虐げられ、キズモノになり、全てを諦めかけていたが、十八歳を過ぎた時家を出ることを決意する。
得意な裁縫を活かし、仕事をみつけるが、そこは秘密を抱えたもふもふたちの住みかだった。
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる