4人の人類国王子は他種族に孕まされ花嫁となる

劣情祝詞

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王の器vs王の器 -長男と獣類の場合-

 人類王の長男、カズヒトは自身の鍛え上げられたその肉体に荒縄が食い込むのを感じた。
 目隠しをされているせいで、状況を把握することはできない。
 分娩台のような椅子に座らされていることだけはわかった。
 両脚をあられもなくおっ広げた姿勢で、足首と膝を椅子に固定されている。
 両手首は肩の横で、大きめな背もたれに押し付けされるように磔られているせいで、急所である胸を前に突き出さざるを得ない姿勢。
 さらには、一糸まとわぬ姿にされており、本来他人に晒すことのない股間がスースーとして落ち着かない。
 視界が塞がれているせいか感覚が研ぎ澄まされていており、大勢の視線が刺さるような気がする。
 通常の精神状態であれば、恐怖と羞恥で慄くところだが、カズヒトは冷静であった。
 王子という立場上、守られている一方でこういう危険な目にあったことも何度もある。
 特に長男である自分を狙う輩は大勢いたが、怖いと感じたことは一度もない。
 王の器となるために、心身ともに鍛えてきた自分は、どんな状況でも必ず打破できるという自信があってこそだった。

 しばらくすると、何者かによって目隠しが取られた。
 辺りを見回してみると、王の間というのか、その中心の王座のような豪華な場所に座らされていることがわかった。
 そんなカズヒトの美しい裸体を、20人以上の目が少し離れた場所から見つめていた。
 もとい、20匹と言った方が正しいだろうか。
 10匹ほどが雄ライオン、その他の10匹ほどは馬であったり、虎であったり、犬であったり、様々な姿をしていた。
 唯一の共通点は、全身に毛が生え四足歩行をしているーー獣であることだった。
 カズヒトの数メートルほど前にいる、抜きん出て体の大きいライオンを写真か何かで見たことがあった。
 その姿は獣類の王、レオン。

「貴殿にはまだ会ったことはないな。お初にお目にかかる、獣類国王、レオンだ」
「……仮にもいち国王が、このような不遜な行為をして、許されると思っているのか」

 カズヒトは全く怯む様子も無く、毅然とした態度で言い放った。
 レオンも、動揺することもなく、落ち着いたそぶりで答えた。

「不遜なのは、人類そちらではないか。我ら獣類を低俗だと侮辱し、蔑み、あまつさえ、その権利すら認めようとしない」

 獣類は基本的に人類が使うような言語を操る能力はない。
 しかし、王族や要人など、位の高い者の中には、言語を使うことができる個体もいる。
 獣類の最高権力者たるレオンも、その1人だった。

「当たり前だろう。国民がまともに言葉も喋れない国など、国とは言わない。人間的な理性も持たない生物など…ただの家畜だ」
「そのような生物種差別主義レイシズム、時代にそぐわないとなぜわからぬ」
「レイシズムは人種差別だけに言う、獣が低知能生物なのはだろ」

 カズヒトという人間を構成する、根強い差別意識は筋金入りで、その場にいた獣類を殺気立たせた。
 会話は意味をなさないか、レオンはそう悟ったかのように黙ってカズヒトの目の前まで近づいた。

「事情を知らぬ相手に無体を強いるのは私の主義に反する。そのため、人類国の第一皇子である貴殿には、事前に状況を説明しよう」
「愚かな動物どもが考えることだ。どうせ暴力によって日頃の鬱憤を晴らそうなどという浅はかな考えだろう。だが、あいにく俺は痛みに対する訓練を受けている」

 ふん、と鼻で笑うカズヒトを意にも介さず、レオンは部屋中がビリビリと震えるほどの覇気で宣言した。

「これより、人類国第一皇子の貴殿は、獣類国王の私と番い、獣類王族の子を孕む。その段階で、貴殿が私の花嫁となる契りを結ばせてもらう」
「……は?……孕……花嫁、だと…」
「ライオン族は1回で4~5頭の子を孕む。貴殿にも産んでもらうぞ」

 全く想定していなかった言葉が耳に飛び込んできて、カズヒトは頭の処理が追いつかなかった。
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