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とあるインテリヤクザの受難
第3話 とある右腕の場合 4
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気絶したのか疲労で眠ってしまったのかわからないが、このまま放置するわけにもいかないので九条は事後処理をはじめる。
「我ながらこんなに竜崎さんに執着しているとは……。相手はヤクザのえらい人だっていうのに。」
と、突然ドアが開いた。会員数名が入ってくる。
「ういっす、すいません頭。寝坊しちゃって!っと、ん!?」
「おい詐欺師野郎!なんでここにいる!ていうかなんだこれは!」
「頭ぁっ!虎居さんまで!」
「あっ、あはははは。今から縄ほどきますけど、鑑賞していきます?」
会員たちは顔を見合わせている。
「……お、おう。」
それから数時間後、竜崎が目を覚ました。目の前の状況に目を疑う。若葉会の若い会員数名と九条が午前中からビール缶を酌み交わしながら、談笑しているのだ。
「馬鹿いっちゃいけねぇぜ九条の野郎!」
「馬鹿はみなさんじゃないですか!」
「あはははははは!」
頭が混乱している隣に、何ともいえない顔で虎居が座っていた。腕や首には痛々しい縄の赤い痕を残している。
「竜崎さん、あの、さっきのは忘れてください。あの、俺頭おかしかったです。クビに、しないで、くださ」
「なんでお前をクビにしなきゃならん。」
「へ?」
「お前何もしてないだろう。というか九条め、あいつそろそろ本当にぶっ殺さねぇと。」
「だって俺、貴方のその。……好き……とかも。」
「ぁあ?いやあれは九条がさせたんだろーが。わりぃな。巻き沿いにしちまって。」
元はといえば虎居がせまってきたのが発端であるが、自分がせまられていたとは気づいていない。告白に関しては頭がぶっとんでる最中だったので覚えていないらしい。竜崎の中では虎居は巻き込まれてさせられただけ。それに意思があったことなんて知るよしもない。
「え、あ、そんな。…………ま、いいか。」
嬉しいような悲しいようなよくわからないが、虎居はこのまま竜崎のそばにいられることに胸をなでおろした。
「我ながらこんなに竜崎さんに執着しているとは……。相手はヤクザのえらい人だっていうのに。」
と、突然ドアが開いた。会員数名が入ってくる。
「ういっす、すいません頭。寝坊しちゃって!っと、ん!?」
「おい詐欺師野郎!なんでここにいる!ていうかなんだこれは!」
「頭ぁっ!虎居さんまで!」
「あっ、あはははは。今から縄ほどきますけど、鑑賞していきます?」
会員たちは顔を見合わせている。
「……お、おう。」
それから数時間後、竜崎が目を覚ました。目の前の状況に目を疑う。若葉会の若い会員数名と九条が午前中からビール缶を酌み交わしながら、談笑しているのだ。
「馬鹿いっちゃいけねぇぜ九条の野郎!」
「馬鹿はみなさんじゃないですか!」
「あはははははは!」
頭が混乱している隣に、何ともいえない顔で虎居が座っていた。腕や首には痛々しい縄の赤い痕を残している。
「竜崎さん、あの、さっきのは忘れてください。あの、俺頭おかしかったです。クビに、しないで、くださ」
「なんでお前をクビにしなきゃならん。」
「へ?」
「お前何もしてないだろう。というか九条め、あいつそろそろ本当にぶっ殺さねぇと。」
「だって俺、貴方のその。……好き……とかも。」
「ぁあ?いやあれは九条がさせたんだろーが。わりぃな。巻き沿いにしちまって。」
元はといえば虎居がせまってきたのが発端であるが、自分がせまられていたとは気づいていない。告白に関しては頭がぶっとんでる最中だったので覚えていないらしい。竜崎の中では虎居は巻き込まれてさせられただけ。それに意思があったことなんて知るよしもない。
「え、あ、そんな。…………ま、いいか。」
嬉しいような悲しいようなよくわからないが、虎居はこのまま竜崎のそばにいられることに胸をなでおろした。
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