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とあるインテリヤクザと不良牧師の交錯
第4話 とある教祖の場合 14
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九条はお茶をすすって話を続けた。
「とりあえずその教会行くぞ。失踪する前の痕跡が何かあるかもしれないからな。」
二人は教会を訪れ、椅子に座り込んだ。
「それで、何か心当たりはないの?」
「うーん、暴走族時代の知り合いに因縁つけられたとしか考えられない…。」
「でも今は普通に牧師やってるだけなんだろ。突然因縁つけられる意味がわかんない。」
「確かに。」
「お前が最後にあった時は何してたんだ?」
「えーと。あっ。聖書読んでた。なんか、どっかの宗教の教祖の人が聖書について教えてもらうために通ってたんだって。そのために先に聖書読んどくんだって言ってた。予習するなんて、辰巳さんは誰にでも優しくて、勉強熱心だなあ!」
「それはいいから。じゃあその人に会えれば、最近の状況も聞けるんじゃね?通いつめてたんだろ?」
「確かに。」
「最後に見たのがいつかわかれば、結構いい情報じゃね?」
そう言うと九条は教会を歩き回り始めた。
「でも怪しい新興宗教っぽいって言ってたよ。」
「まあ、異宗教の教祖が聖書のこと知りたいとか普通に考えたら変だよな。」
「うん、関わらない方が良さそう。」
「そうだな。……ん?」
床の方を見下ろす。
「どうした?」
「いや。ただの染みだ。」
「………こんな染み、知らない。」
教会の床が焦げ茶色に染まっている。
「は?」
「辰巳さんとこの教会のことで知らないことなんてないんだよ、僕は。僕が最後にここに来た時、この染みなかった。」
「……なんかこぼしただけだろ。別に血の跡とかでもなさそうだし。」
「………うん。」
一抹の違和感はありつつも、その日はなんの成果も得られず、そのまま二人は帰宅した。
「とりあえずその教会行くぞ。失踪する前の痕跡が何かあるかもしれないからな。」
二人は教会を訪れ、椅子に座り込んだ。
「それで、何か心当たりはないの?」
「うーん、暴走族時代の知り合いに因縁つけられたとしか考えられない…。」
「でも今は普通に牧師やってるだけなんだろ。突然因縁つけられる意味がわかんない。」
「確かに。」
「お前が最後にあった時は何してたんだ?」
「えーと。あっ。聖書読んでた。なんか、どっかの宗教の教祖の人が聖書について教えてもらうために通ってたんだって。そのために先に聖書読んどくんだって言ってた。予習するなんて、辰巳さんは誰にでも優しくて、勉強熱心だなあ!」
「それはいいから。じゃあその人に会えれば、最近の状況も聞けるんじゃね?通いつめてたんだろ?」
「確かに。」
「最後に見たのがいつかわかれば、結構いい情報じゃね?」
そう言うと九条は教会を歩き回り始めた。
「でも怪しい新興宗教っぽいって言ってたよ。」
「まあ、異宗教の教祖が聖書のこと知りたいとか普通に考えたら変だよな。」
「うん、関わらない方が良さそう。」
「そうだな。……ん?」
床の方を見下ろす。
「どうした?」
「いや。ただの染みだ。」
「………こんな染み、知らない。」
教会の床が焦げ茶色に染まっている。
「は?」
「辰巳さんとこの教会のことで知らないことなんてないんだよ、僕は。僕が最後にここに来た時、この染みなかった。」
「……なんかこぼしただけだろ。別に血の跡とかでもなさそうだし。」
「………うん。」
一抹の違和感はありつつも、その日はなんの成果も得られず、そのまま二人は帰宅した。
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