お望み通り、別れて差し上げます!

珊瑚

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「はぁ?何であんたなんかに上から目線でそこまで言われなきゃいけないのよ。そこの貧乏女に謝れですって?そっちこそ何様のつもり?」

さんざんな言われ様に、カミラも笑顔の仮面を脱ぎ捨てたようだ。ただ自分達の非常識な言動を指摘されているだけなのだが、本当のことを言われるのが『一番効く』というもの。

「僕とカミラがそいつに謝る?一体何を言っているんだ。むしろ謝罪するべきはお前達の方だろう?身重のカミラを追い出したりするような非情な女なんだからな。カミラに何かあったらどう責任を取るつもりだったんだ?それからお前はまず、僕が誰だかわかって言っているのか?どこの馬の骨とも知らない奴等に、このブレイズ伯爵令息たる俺が下げる頭など持ち合わせていない!」
「きっとあんたもそこの女にだまされているのよね?もしかしたらそんな成り上がりの子爵令嬢にすがり付かなくちゃやっていけない程カツカツなのかもしれないけど。…………あぁ、そうよね?どうやってたらし込まれたのか知らないけれど、その女は冷たい人間なのよ。」

どうやら、自分達が非難されて然るべきことをしているのだということを全く理解できていないらしい。フェリアが気に食わないから追い込んでやろうという魂胆が
分かりやすい程に見えている。小馬鹿にするように、いっそ憐れむように言いつめる。

 「田舎者のくせによくもそうお高くとまっていられるな。そういう高飛車な所が嫌だったんだ。あぁ、お前だっていずれ分かるさ。今はどうせ小綺麗な外見とかが気に入っている程度だろう?」

完全にフェリアを下に見ている態度のリオルとカミラ。特にリオルの言い様を見て、心底驚いているヘリオスだが、気になっている所がもう一つあった。フェリアが
何も言い返さないのだ。もちろん、ただただ、もう関わりたくないだけの可能性もある。しかし、何でもないことかのように受け流しているその様子から慣れを感じ取ったヘリオスは内心ふつふつと新たな怒りが沸いてきているのを感じていた。
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