お望み通り、別れて差し上げます!

珊瑚

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「あぁやっぱり、お前も浮気していたんだろう!僕は正直にお前に伝えて違約金も支払おうとしたというのに、お前は僕にバレなくてラッキーだとでも思っていたん
だろう!?」

冗談も大概にしてくださる?『お前も』ですって?浮気なんてバカみたいなことを仕出かしたのはあなただけでしてよ。」
「嘘はもっと上手につくんだな……!僕達の婚約が破談になった後に築ける関係値だというのか!?それが!?」
「あら、羨ましいんですの?まあ、あれだけ二人の絆を力説されておりましたものねえ…………。でもあなたたちが手に入れられるようなものではございませんのよ。だって、私達の信頼関係は長い時間をかけて築き上げられたものなんですもの。」
「とうとう開き直ったのか!?ごまかせなくなったらそうすれば許されるとでも思ったのか!?」

自分のしでかしたことも忘れてフェリアにかみ付いてくるリオルの姿は衆目にひどく滑稽にうつった。フェリアを責め立てれば責め立てる程過去に自分が行った非常識な行いがうきぼりになるのだから。
リオルとしては、フェリアも自分と同罪であるのだと言いたいのであろうが、フェリアとヘリオスの関係性を知っている者からすれば、何を頓珍漢な事を…………という具合である。

「まぁ、何を意味の分からないことを·······。私達の仲が良いですって?当然じゃない。私達は従兄妹同然で育てられてきたんだから。」
「は…… ?何を言っているんだ?お前と彼が従兄妹?そんな訳ないだろう!」
「だから、従兄妹『同然」ですわ。実際は遠縁の親戚
ですが…………まぁこんな知ってて当然のこと、わざわざ言う必要もないはずですものね。」

フェリアは呆れる様子を隠そうともしていなかった。
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