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最終話
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「・・馬鹿よね、私。あんな人の脅しに従うなんて・・・でも怖かった、零司くんがもし仕事クビになって未来が見えなくなったら私、支えられる自信がないの。
零司くんがもし、本当の事を知って深く傷ついたら、私・・・っ」
夏帆は徐々に涙を流し言葉を詰まらせた。
「仕事クビになるってどういう事だよ、俺に本当の事を話して傷ついたら?俺は隠されるより本当の事を話してくれた方が嬉しい。莉帆、俺に話してくれ。」
莉帆は自ら推測した事実を話した。
「・・・夏帆さん、多分人数合わせで行った合コンで聖夜さんと出会った。
聖夜さんは夏帆さんを気に入って告白したの、だけど当然夏帆さんは断った。
その時、聖夜さんは酔ってた事もあって強引にキスを迫った。それを偶然零司さんが見たの。夏帆さんはショックだった、だけどその後聖夜さんに付き合わないと零司さんをクビにするって言われて、無理やり恋人関係に発展させられた。」
「嘘だろ・・・聖夜先輩が夏帆を脅した・・?じ、じゃあ浮気って・・」
「夏帆さんは浮気なんてしてない、零司さんを守る為に全部。」
夏帆は顔を上げずにハンカチで涙を拭った。
「・・・ごめん。俺のせいで。」零司は夏帆に謝罪した。
「零司くんが謝る事じゃないわ、私が勝手にした事なの。」
「・・二人で今後の事もう一度話したかったら私帰るけど。」
「ごめん莉帆。そうしてくれ。」莉帆は黙って喫茶店を出た。
「俺と・・・もう一回やり直してくれる?」夏帆は頷いた。
「俺の事で脅されても従わなくていい、だから夏帆は自分の事大切にしてくれ。」
二人は喫茶店を出て別れた。
自宅に帰ると、莉帆に出迎えられた。
「おかえり、話できた?」零司はうん、と頷いて笑顔を見せた。
「よかった、じゃあちょっと遅いけどお昼ご飯・・」リビングを向いて歩き出した莉帆を零司が後ろから抱き締めた。
「・・零司さん?」「ありがとう、俺と夏帆を・・戻してくれて。莉帆が本当の事教えてくれなかったら俺・・夏帆傷付けて別れてた。中途半端な気持ちでキスした時も俺に間違ってるって言ってくれて、目が覚めたんだ。」
「・・・ううん、全部零司さんのお陰。」「・・え?」
「私だって弱みに漬け込んででも零司さんが欲しかった。だけどさぁ・・弱みに漬け込んで、中途半端な気持ちで愛されても・・いい気しないじゃない?お互いに。
零司さんにとって私が「優しい人」としてうつっているならそれは零司さんが優しく接してくれたから。全部零司さんに貰った感情。零司さんが優しいから私も優しくなれたんじゃないかな。こちらこそありがとう。」
暫くの間零司は黙って抱きついていた。
「・・零司さんごめん、そろそろ離してくれないと死んじゃいそう。」
「え?あぁっ、ごめん!」莉帆はこの上ないくらいに赤面していて、駆け足で台所に帰っていった。その後昼食を食べて、二人は各自で勉強や読書をした。
そして静かに、目を閉じた。
翌朝10時 起床した零司がリビングに行くと机には手紙と朝食、それから
鍵が置いてあった。零司はそっと手紙を開いた。
『零司さん ありがとう。私は兄に先日再会して母の所へ行くように言われました
なのでこれからは母の看護に努めて暮らしたいと思います。高校受験は一人で頑張ります。もし高校に受かったら仕事をしながら勉強にも励みますね。
大切な事に気づかせてくれて、家で生活させてくれて、ありがとうございました。今まで学んだ事は絶対忘れません。それでは』
零司は便箋を握り締めて涙を流した。
大切な事に気づかせてくれたのは莉帆の方だった。なのに急にいなくなくなるなんて、数え切れないくらいありがとうと言いたかったのに。もし夏帆に浮気されたと思い込んでいたあの夜、莉帆が喝を入れてくれなかったら俺は・・・
「だけど・・自立しようとしたんだよな、家族と向き合おうって・・。頑張れ莉帆
俺も頑張るよ」零司は鍵の音に反応した、鍵を開けて入ってきた今一番大切な相手を強く抱き締めて『二人』は口づけを交わした。
零司くんがもし、本当の事を知って深く傷ついたら、私・・・っ」
夏帆は徐々に涙を流し言葉を詰まらせた。
「仕事クビになるってどういう事だよ、俺に本当の事を話して傷ついたら?俺は隠されるより本当の事を話してくれた方が嬉しい。莉帆、俺に話してくれ。」
莉帆は自ら推測した事実を話した。
「・・・夏帆さん、多分人数合わせで行った合コンで聖夜さんと出会った。
聖夜さんは夏帆さんを気に入って告白したの、だけど当然夏帆さんは断った。
その時、聖夜さんは酔ってた事もあって強引にキスを迫った。それを偶然零司さんが見たの。夏帆さんはショックだった、だけどその後聖夜さんに付き合わないと零司さんをクビにするって言われて、無理やり恋人関係に発展させられた。」
「嘘だろ・・・聖夜先輩が夏帆を脅した・・?じ、じゃあ浮気って・・」
「夏帆さんは浮気なんてしてない、零司さんを守る為に全部。」
夏帆は顔を上げずにハンカチで涙を拭った。
「・・・ごめん。俺のせいで。」零司は夏帆に謝罪した。
「零司くんが謝る事じゃないわ、私が勝手にした事なの。」
「・・二人で今後の事もう一度話したかったら私帰るけど。」
「ごめん莉帆。そうしてくれ。」莉帆は黙って喫茶店を出た。
「俺と・・・もう一回やり直してくれる?」夏帆は頷いた。
「俺の事で脅されても従わなくていい、だから夏帆は自分の事大切にしてくれ。」
二人は喫茶店を出て別れた。
自宅に帰ると、莉帆に出迎えられた。
「おかえり、話できた?」零司はうん、と頷いて笑顔を見せた。
「よかった、じゃあちょっと遅いけどお昼ご飯・・」リビングを向いて歩き出した莉帆を零司が後ろから抱き締めた。
「・・零司さん?」「ありがとう、俺と夏帆を・・戻してくれて。莉帆が本当の事教えてくれなかったら俺・・夏帆傷付けて別れてた。中途半端な気持ちでキスした時も俺に間違ってるって言ってくれて、目が覚めたんだ。」
「・・・ううん、全部零司さんのお陰。」「・・え?」
「私だって弱みに漬け込んででも零司さんが欲しかった。だけどさぁ・・弱みに漬け込んで、中途半端な気持ちで愛されても・・いい気しないじゃない?お互いに。
零司さんにとって私が「優しい人」としてうつっているならそれは零司さんが優しく接してくれたから。全部零司さんに貰った感情。零司さんが優しいから私も優しくなれたんじゃないかな。こちらこそありがとう。」
暫くの間零司は黙って抱きついていた。
「・・零司さんごめん、そろそろ離してくれないと死んじゃいそう。」
「え?あぁっ、ごめん!」莉帆はこの上ないくらいに赤面していて、駆け足で台所に帰っていった。その後昼食を食べて、二人は各自で勉強や読書をした。
そして静かに、目を閉じた。
翌朝10時 起床した零司がリビングに行くと机には手紙と朝食、それから
鍵が置いてあった。零司はそっと手紙を開いた。
『零司さん ありがとう。私は兄に先日再会して母の所へ行くように言われました
なのでこれからは母の看護に努めて暮らしたいと思います。高校受験は一人で頑張ります。もし高校に受かったら仕事をしながら勉強にも励みますね。
大切な事に気づかせてくれて、家で生活させてくれて、ありがとうございました。今まで学んだ事は絶対忘れません。それでは』
零司は便箋を握り締めて涙を流した。
大切な事に気づかせてくれたのは莉帆の方だった。なのに急にいなくなくなるなんて、数え切れないくらいありがとうと言いたかったのに。もし夏帆に浮気されたと思い込んでいたあの夜、莉帆が喝を入れてくれなかったら俺は・・・
「だけど・・自立しようとしたんだよな、家族と向き合おうって・・。頑張れ莉帆
俺も頑張るよ」零司は鍵の音に反応した、鍵を開けて入ってきた今一番大切な相手を強く抱き締めて『二人』は口づけを交わした。
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