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第九話
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「おい、何でこんなとこいんの。」莉帆を引き込んだ相手は
「・・・お兄ちゃんに関係ない。」菊矢だった。
「俺に関係ない、か。随分と口が達者になったもんだ。2年間も行方を晦まして母さんがショックで寝たきりになったのも知ってんのか?・・父さんが死んだ事も。
俺はお前のせいで家族を壊されたんだよ。今から母さんとこ帰れ。」
「嫌よ、どいて。私は急いでるの。」菊矢は莉帆を壁に追い詰めた。
「家族より大切なものができたなんて、偉くなったもんだな。人間としてはただのクズだけど。」莉帆は菊矢の腕と脇の間をすり抜けて路地を出ようとした。
「言っとくけど、あんたよりクズな人間なんていないわ。人をクズって罵ってる暇があるなら、その最悪な性格直したら?」菊矢は平然としていた。莉帆は路地を出ると再び駆け出した。菊矢も数秒遅れて路地を出ると
「近いうち母さんに会え。お前が生きてるって知ったら少しは気が楽なんじゃねーの。」菊矢はそう言い残して莉帆が向かう反対側へ歩き出した。
「はぁ、どうせ家族の事なんて何とも思ってないくせに・・・。」溜息をついて莉帆は喫茶店へ向かう。
喫茶店につくと、二人の姿はなかった。
「あの、ここに10代後半くらいの男性と女性がいませんでしたか?」店員は不思議そうに首を傾げた。
「うーん、先程まではいらっしゃいましたが勘定をして出て行かれました。」
「・・そうでしたか。ありがとうございました。」莉帆は店を出た。
店を出てどちらに進むか迷っていると、電話が鳴った。
「もしもし?」 「あ、莉帆?俺だけど今どこ?」相手は零司だった。
「零司さんっ!今喫茶店を出たところ。」「ごめんね、遅かったから夏帆の予定に合わせて勘定済ませちゃった。」夏帆は零司と会った後に、待ち合わせの予定を入れていたらしい。恐らくは聖夜と。
「・・・そう。分かった。」「伝えたい事って何?」電話を切ろうとした時に話題を出された、莉帆は少し躊躇しながらも口を開いた。
「夏帆さん、悪くないの。浮気もしてない、だから・・もう一度私を含めて会ってもらえないか聞いてくれない?」
「えっ・・う、うん。浮気してないってどういう事?俺はキスしてるの見たんだよ、合コンにも行ってる。夏帆は自分で謝罪もしてくれたよ。自分が浮気してないなら普通してないって言うよ。」
「言えない理由があったの、夏帆さんが説明しずらいなら私が説明する。だから今すぐ電話して。」
「今すぐって夏帆は予定が・・」「そんなこと気にしてる場合じゃないのよ!早く!」零司は溜息をつくと電話を切った。数分後に着信が来た。
「夏帆今から10分時間取ってくれるって。さっき行った喫茶店でいいから。」
「分かった、ありがとう。」
5分後 二人は莉帆が待つ喫茶店に来た。
「莉帆ちゃんわざわざどうしたの?話したい事って?」夏帆は椅子に座った。
「あの、浮気してませんよね。」莉帆は単刀直入に聞いた。
「・・したから零司くんと別れたのよ。零司くんにはさっき謝ったし同じ話なら機会を改めてもらっていい?予定を切り上げてまで来たの。」
「零司さん、バイト辞めました。」夏帆は手を止めて莉帆から目を離さなかった。
「辞めたって・・何でっ!!!」「聖夜さんと居づらいからに決まってるじゃないですか。自分の彼女とキスした相手と何事もなかったかのように仕事できると思いますか。だからもう聖夜さんと零司さんは関わりないんですよ。だから夏帆さん、もう言いなりにならないでください。自分を犠牲にしないでください・・」
「莉帆どういう事、何言ってんだよ。言いなりってなに。」
「・・・莉帆ちゃんは全部知ってるの。」莉帆は頷いた。
夏帆はゆっくり口を開いた。
「・・・お兄ちゃんに関係ない。」菊矢だった。
「俺に関係ない、か。随分と口が達者になったもんだ。2年間も行方を晦まして母さんがショックで寝たきりになったのも知ってんのか?・・父さんが死んだ事も。
俺はお前のせいで家族を壊されたんだよ。今から母さんとこ帰れ。」
「嫌よ、どいて。私は急いでるの。」菊矢は莉帆を壁に追い詰めた。
「家族より大切なものができたなんて、偉くなったもんだな。人間としてはただのクズだけど。」莉帆は菊矢の腕と脇の間をすり抜けて路地を出ようとした。
「言っとくけど、あんたよりクズな人間なんていないわ。人をクズって罵ってる暇があるなら、その最悪な性格直したら?」菊矢は平然としていた。莉帆は路地を出ると再び駆け出した。菊矢も数秒遅れて路地を出ると
「近いうち母さんに会え。お前が生きてるって知ったら少しは気が楽なんじゃねーの。」菊矢はそう言い残して莉帆が向かう反対側へ歩き出した。
「はぁ、どうせ家族の事なんて何とも思ってないくせに・・・。」溜息をついて莉帆は喫茶店へ向かう。
喫茶店につくと、二人の姿はなかった。
「あの、ここに10代後半くらいの男性と女性がいませんでしたか?」店員は不思議そうに首を傾げた。
「うーん、先程まではいらっしゃいましたが勘定をして出て行かれました。」
「・・そうでしたか。ありがとうございました。」莉帆は店を出た。
店を出てどちらに進むか迷っていると、電話が鳴った。
「もしもし?」 「あ、莉帆?俺だけど今どこ?」相手は零司だった。
「零司さんっ!今喫茶店を出たところ。」「ごめんね、遅かったから夏帆の予定に合わせて勘定済ませちゃった。」夏帆は零司と会った後に、待ち合わせの予定を入れていたらしい。恐らくは聖夜と。
「・・・そう。分かった。」「伝えたい事って何?」電話を切ろうとした時に話題を出された、莉帆は少し躊躇しながらも口を開いた。
「夏帆さん、悪くないの。浮気もしてない、だから・・もう一度私を含めて会ってもらえないか聞いてくれない?」
「えっ・・う、うん。浮気してないってどういう事?俺はキスしてるの見たんだよ、合コンにも行ってる。夏帆は自分で謝罪もしてくれたよ。自分が浮気してないなら普通してないって言うよ。」
「言えない理由があったの、夏帆さんが説明しずらいなら私が説明する。だから今すぐ電話して。」
「今すぐって夏帆は予定が・・」「そんなこと気にしてる場合じゃないのよ!早く!」零司は溜息をつくと電話を切った。数分後に着信が来た。
「夏帆今から10分時間取ってくれるって。さっき行った喫茶店でいいから。」
「分かった、ありがとう。」
5分後 二人は莉帆が待つ喫茶店に来た。
「莉帆ちゃんわざわざどうしたの?話したい事って?」夏帆は椅子に座った。
「あの、浮気してませんよね。」莉帆は単刀直入に聞いた。
「・・したから零司くんと別れたのよ。零司くんにはさっき謝ったし同じ話なら機会を改めてもらっていい?予定を切り上げてまで来たの。」
「零司さん、バイト辞めました。」夏帆は手を止めて莉帆から目を離さなかった。
「辞めたって・・何でっ!!!」「聖夜さんと居づらいからに決まってるじゃないですか。自分の彼女とキスした相手と何事もなかったかのように仕事できると思いますか。だからもう聖夜さんと零司さんは関わりないんですよ。だから夏帆さん、もう言いなりにならないでください。自分を犠牲にしないでください・・」
「莉帆どういう事、何言ってんだよ。言いなりってなに。」
「・・・莉帆ちゃんは全部知ってるの。」莉帆は頷いた。
夏帆はゆっくり口を開いた。
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