【R-18】2ヶ月ぶりにセックスした俺と彼女の話。【短編】

志貴野ハル

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2ヶ月ぶりにセックスした俺と彼女の話。①

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 13時に会う予定だったのに、まるまる1時間、猛暑の中を待たされた。
メッセージは未読のままだし、電話にも出やしない。

 付き合いたての頃、無理やり渡された合鍵で中に入ると、まずは外気温との差が20度以上はありそうな冷たい空気に顔を包まれた。

昼夜逆転生活だと言っていたし、どうせ寝ているんだと思って来てみれば、案の定、これだ。

 二人がけのソファからはみ出る両足。
キャミソールとパンツのみという、完全な下着姿のまま、クマの形をした薄いクッションを枕代わりにして、安眠を確保するためなのか、締め切ったカーテンにプラスしてアイマスクまでつけている。
耳を塞ぐヘッドホンは、まるで体と一体化しているようだ。

 ソファとテーブルの僅かな隙間に入り、跪くように家主の顔をのぞき込む。
腹の上で組まれた両手は、すぅすぅという規則正しい呼吸音とともに上下に動いている。


 ーー音漏れがすごい。

 聞いている音楽のせいなのかそれとも音量が最大なのか、とにかく男性ボーカルの叫び声とドラムとギターの音がすごい。
よくこんな音楽で眠れるものだと感心する。
そりゃあ、インターホンの音なんて聞こえないはずだ。



 顔を見るのは、2ヶ月ぶりだった。

 今年、新入社員の俺は日々の業務に忙殺されて、夜は寝るだけの生活をしていたし、彼女は彼女で、フリーのシステムエンジニアという仕事柄か、徹夜当たり前、昼夜逆転生活当たり前の生活をしていて、まともに会う時間はなかった。

 今日は彼女の誕生日だったから、何としてでも会いたくて、無理に約束を取りつけたのだけど、やっぱり時間通りには来なかった。

 このまま、寝かせてあげたい気持ちもある。
だけど……。

 黒いカップ付きのキャミソールに、白のレースがついただけのシンプルなデザインのパンツ。
家の中だからできる無防備な姿は、2ヶ月放置されていた俺の下半身を刺激するには十分だった。




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